幹事クリタのコーカイ日誌2008

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12月30日 ● 「コーカイ日誌」で振り返る2008年。

 今年も年末恒例の「コーカイ日誌」で振り返る1年。今年は何と言っても政変の年でした。アメリカの大統領選挙がこれほど盛り上がったのも久しぶりで、それも民主党の候補者争いが女性と黒人という対決になったのが大きなニュースでした(「マイノリティーが本当に勝てるのか」)。ヒラリー・クリントンにも期待はしたのですが、結局わかりやすい変化を求めたアメリカ国民の選択は「オバマ勝利」というカタチで結実しました。ブッシュに飽き飽きしているのはアメリカのみならず全世界同じですから、来年はオバマが良い変化を世界にもたらしてくれれば良いのですが。

 ドラスティックなアメリカの変化に比べて日本の政治は相変わらずで、まず昨年とまるで同じ政権の放り出し(「福田首相の辞任」が9月にあり、その後は陳腐な演出の総裁選(「総裁選はゴレンジャーショー」)があって麻生首相が誕生、すぐに解散総選挙かと思いきや、麻生は解散をずるずると引き延ばしして年を越そうとしています。

 解散している場合ではない理由のひとつがもちろん「バブル後最安値」となった株安に象徴される大不況です。信じられないくらいの一気の景気後退で、これを放置している麻生内閣の支持率が急落するのも無理はありません。もっとも麻生は失言(「「社会常識が欠落」しているのは誰なのか?」やら定額給付金についての腰の定まらない態度(「どんな富裕層が辞退をするのか」)が目立ち、支持率を下げているのは社会的要因よりも本人自身の資質によるところが大きいと思われます。

 社会的には凶悪犯罪が今年も目立ちました。秋葉原の事件(「凶器を持った犯人からはまず逃げよう」)や年金官僚襲撃(「年金絡みのテロリストなのか?」)などは社会を震撼させました。またガソリン価格は乱高下し(「ガソリン代高騰の影響」)、ゲリラ豪雨(「東海豪雨を思い出しました」)なる新しい流行語も生まれたりして、世の中が何とも落ち着かない印象の1年だったと思います。

 良いニュースとしてはノーベル賞ラッシュ(「長生きもノーベル賞の条件か」)がありました。これが自然科学分野を志す若い人たちの刺激になることを期待しています。スポーツ界でも北京五輪での日本選手の活躍(「北京五輪の日本選手MVPは?」)があり、個人的にはテニスの錦織、伊達の活躍(「錦織圭の快挙」「伊達は次の目標は世界か?」)とか、中日ドラゴンズ「山本昌は最後の200勝投手か?」なども嬉しいニュースでした。

 もっともスポーツ界でもバッドニュースはいくつもあり、大相撲は大麻で大荒れ(「ようやく北の湖理事長辞任」)、野球界も星野で大荒れ(「星野に掻き回されたペナントレース」「イチローがWBC監督を決めれば良い」)でした。また北京五輪の開会式もいろいろ物議を醸しました(「北京五輪開会式の見方」)。

 芸能界ではクイズ番組が大流行し(「芸人がクイズでボケるのは古臭い」)、クイズとお笑いばかりがテレビを席巻していました。そんな中でヒットしたのが大河ドラマ(「大河ドラマ『篤姫』第1回」)で、1年を通じて「篤姫」はブームになりました。また僕の専門の広告ではグリコのあのCM(「実写版サザエさん」)が今年のナンバー1だと思っています。