幹事クリタのコーカイ日誌2008

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10月23日 ● イチローがWBC監督を決めれば良い。

 先日の会議でWBCの監督はやっぱり星野仙一で決まり、という報道があって、日本中の野球ファンがブーイングを浴びせたと思ったら、イチローの発言でまた流れが変わってきたようです(こちら)。

 まあすでに週刊誌などで書きたてられているように、星野にこだわっているのは日本でWBCを運営する読売のナベツネであり、ナベツネはWBCで星野が優勝監督になってから巨人の監督にと目論んでいるから強硬に星野監督案を主張しているそうです。

 ナベツネに逆らえない王をはじめ球界の要人たちは、内心どう思っているかわからないけれど、とりあえず星野を推しておけという感じだったのですが、ここで野球界随一のひねくれ者であるイチローが至極真っ当な意見で反論。星野監督を強行した場合、最悪イチローが代表入りを断るかもという恐れすら出てきました。これにはナベツネも大弱りです。なにせ松井秀がすでに出場しない意向を示しているのに、イチローまで出なかったら人気の面でも実力の面でも日本代表はガタガタだからです。

 と言うことで、イチローの発言以降急に星野擁立派はトーンダウンしてしまい、ついには星野自身もHPで代表監督を固辞すると宣言しなければならないところにまできてしまいました。世論とイチローの発言が「出来レース」(by野村監督)をひっくりかえしたのです。

 つまるところ野球をするのは監督ではなく選手だということです。どんなに名監督でも良い選手がいなければ勝つことは不可能です。逆に監督が無能でも優秀な選手が揃っていれば、監督が何もしなくても(むしろ何もしない方が)勝てることでしょう。イチローに嫌われた時点で星野はもはや代表監督に相応しくないということになってしまったのです。

 こうなったらイチローが代表監督を決めれば良いんじゃないでしょうか?イチローが「この人が監督なら出る」と言えばそれで監督は決まりでしょう。まずイチローをWBC代表の主将に決めて、イチローに監督を推薦してもらい、その監督とイチローが話し合って代表選手を選べば良いのです。イチローなら王がダメなら落合を選びそうです。バッティングを極めた人間にしかついていく気はないでしょうから。もしくはイチローがプレイングマネージャーでも良いんじゃないですか?イチローと気の合う投手コーチがいて、投手交代だけやれば問題ないでしょう。