幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 9月10日 ● 張本勲も逝く。 プロ野球の張本勲が亡くなりました。86歳。テレビで時折見るとまだ元気かと思っていたのに残念です。今は張本のように摩擦を恐れずに直言する人間がどんどんいなくなっています。恐らく若い人には「時代遅れの老害」のように思われていたことでしょうが、張本は敢えてそういう発言をしていたと思います。批判を「悪口」と置き換えて過剰に忖度する人間と、一部の炎上狙いのインフルエンサーばかりになってしまった今の日本で、張本のように体を張って常に問題を提起するタイプは貴重です。 そもそも「ご意見番」は大沢啓二のことでした。サンデーモーニングで大沢の付き添いで出ていた張本が、大沢が亡くなったことで、代わりに「喝」を言う役割を担当したのですから、その時点ですでに張本の直言は「敢えて」の一面もあったわけです。それまでの張本は年長者を立てるどちらかと言うと「抑え」キャラでした。現役時代だって金田や野村、長嶋ら自分より年上のプレーヤーに対してはちゃんと一歩下がっていましたし、同い年の王に対しても謙虚な態度で接していました。決して傲慢な人ではなかったと思います。 現役時代の張本はやはりバッティングに関しては文句なしの打者でした。ホームランも打てる強打者でしたが、あくまでも打率にこだわって広角打法でヒットを量産していました。足も速くバントヒットも上手でした。セ・リーグの長嶋、王に対してパ・リーグの野村、張本が同世代の2枚看板でしたが、人気では圧倒的に差をつけられていたからこそ、野村も張本も実績で示そうと、野村が王に対抗してホームランを打ち、張本が長嶋に対抗して安打に拘っていた側面もあるんだろうと思います。 僕が野球を見始めた幼い頃のベストナインは、投手は金田正一、捕手は野村克也、一塁手王貞治、二塁手高木守道、遊撃手吉田義男、三塁手長嶋茂雄、外野手は張本勲、広瀬叔功、山内一弘といったところでした。吉田と山内はもう晩年でしたが、みなスーパースター。張本が逝ってしまいついに全員亡くなってしまいました。寂しいです。謹んでご冥福をお祈りいたします。 |