幹事クリタのコーカイ日誌2024

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3月18日 ● 続編があるのかマエストロ。

 TBS日曜劇場『さよならマエストロ』が昨日最終回を迎えました。始まった当初は昨年の『リバーサルオーケストラ』の設定と丸被りと言われ、中盤までは不機嫌過ぎる芦田愛菜の演技が見ていられないと離脱する人も多かったようですが、途中からヒューマンな家族ドラマの様相が濃くなったことで、『リバーサルオーケストラ』感が薄れたのと、芦田愛菜の笑顔を増えたことで見ていても楽になりました。

 そして先週ついに西島秀俊と芦田愛菜の父娘関係が和解し、やれやれというところでしたが、残り1話で諸々の課題が解決するのかと思って昨日の最終回を見たら、何だかパタパタと無理矢理いったん風呂敷に収めましたというような最終回で、ちょっとこれでは納得いかないというエンディングを迎えていました。納得いかないのは西島秀俊と石田ゆり子がヨリを戻すのかと思っていたら急に離婚してしまったこと、オーケストラの再生が中途半端なまま放り出されてしまったこと、反対派だった市長がどうなったのか全く描かれないままなことなど、伏線回収というよりも本筋すら回収されていません。

 最後に「さよなら、マエストロ」と芦田にタイトルを言わせるだけのための最終回と言っても良く、西島が「必ず帰ってくるから」と言い置いて去っていく後姿は、いかにも続編がありますよ感たっぷりでした。音楽モノとして見た場合、随分中途半端なところで終わっていますし、家族モノとして見ても家族4人の心の繋がりは復活しましたが、お互いに「バラバラ」に解散になってしまったので、再生の途中であることは明らかです。

 続編として再び1年後とかに日曜劇場に登場するのかどうかは、視聴率的に見たら微妙でしょう。『半沢直樹』『VIVANT』クラスの大ヒットならともかく、悪くはなかったもののヒットしたとまでは言えない気がします。世帯視聴率が全話二桁をキープしたのですから、続編がないとも言えませんが、作ったところで今クール以上のヒットもしないでしょう。せいぜい来年正月に2時間スペシャルを作って「その後」を描くくらいかも知れません。

 ただ芦田以外にも若手の有望株はたくさん起用していますから、もし今後その中から主演級にブレイクする俳優が2、3人いたら視聴率が取れるようになるので、続編の可能性もゼロではありません。注目は宮沢氷魚、大西利空、當真あみ、佐藤緋美でしょう。宮沢はすでにキャリアがありますから置いておいても、大西と當真は昨年の大河ドラマ『どうする家康』にも出演していた若手注目株ですし、佐藤は浅野忠信とCHARAの息子ということで、その血筋に違わぬ存在感がありました。旧ジャニーズがドラマに出られなくなっているので、非ジャニ系の若手俳優にはチャンスが広がっていますから、彼らの今後の活躍が楽しみです。



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