毎年京都で発表される今年の漢字は「変」でしたが、個人的には「落」でした。落胆とか落下とか落第の「落」です。景気の悪い言葉ですが、２００８年はそんな１年だったのですから仕方ありません。

　まず何よりその景気が落ちました。持っている株も投信も急落です。ボーナスもガクンと下落。当然気分も落ち込んでしまいました。しかも息子が大学に落ちまくり、ようやく引っかかった大学の学費で僕の使える小遣いも低落してしまいました。

　さらに体力が落ちました。視力も落ちました。落ちなかったのは体重だけです。仕事も長期低落傾向にあり、今までのように楽しく広告制作に取り組んでいけるかどうか来年はわからない情勢です。しかも仕事関係の知人が次々と亡くなってしまい、気持ちの落ち込みは相当なものでした。特に親しかったＭさんの死は気分的には底まで落ちた感じがしました。今年一番落ち込んだ出来事です。

　失っていく人間関係ばかりで、新しく知り合った人は少なく、これまで仲良くしてくれていた人とも疎遠になったり、何年もうまくいっていても、ちょっとした気持ちのすれ違いでぎくしゃくしたりで落胆したこともありました。反面トラブルが落着したこともいくつかあり、年を越すに当たって唯一の救いは大きな心配事を来年に持ち越すことがないということ。落ち着いた年末になりました。来年は少しずつでも落ちたところから昇っていけたら良いなと思っています。