幹事クリタのコーカイ日誌2008

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8月30日 ● 東海豪雨を思い出しました。

 28日の深夜から29日未明にかけて東海地方に降った雨は雷を伴ってそれはすごいものでした。まだ記憶に新しい2000年9月の東海豪雨を思い出しましたが、報道によれば1時間あたりの雨量では東海豪雨を上回ったところもあったようで、道路が冠水したり床上浸水したりするのも無理はありません。被災された方はもちろんお気の毒ですが、むしろ、それだけの雨が降って、東海豪雨ほどの被害が出なかったのが不幸中の幸いだと思います。

 一時的な雨量では東海豪雨を超えたのに被害がさほどではなかったのは、総雨量が東海豪雨を下回っていたということが大きいようですが、時間が遅かったから良かったということもあると思います。東海豪雨はちょうど帰宅時間で、通勤客の足が奪われて大混乱を招きましたし、道路が冠水して立ち往生する車が続出しました。今回は深夜だったため、多くの人がすでに帰宅していましたから、それだけ外に出て被害に遭った人は少なくて済んだのでしょう。僕も東海豪雨の時は苦労して帰宅しましたが、今回はマンションの窓から雷雨を眺めているだけでしたから。もちろん、避難勧告が未明に出たため届かなかったという問題点もあるので一概には言えませんけど。

 それと8年前の被災により大雨に対する対策がある程度なされたということもあると思います。そもそも江戸時代から木曽三川の治水に悩み、昭和34年には伊勢湾台風で壊滅的な被害に遭ったこの地方では、水害に対してはかなり敏感です。今回も多くの人が適切な対応を取ったことも被害を少なくできた要因だと思います。もっとも、まだ雨は降るようなので、この先被害が拡大する可能性はあります。心配です。

 それにしても年々こうした集中豪雨はひどくなるばかりのような気がします。単純に地球温暖化のせいと決めつけるのもどうかとは思いますが、実感として南国のスコールのような集中的な大雨に見舞われる回数は確実に増えていますし、その激しさも年々増すばかりです。

 余談ですが、今回の豪雨は北京五輪の「人工消雨」作戦の影響が日本に及んだのではないかという噂が飛んでいるとか。閉会式から時間が経っているのでそれはないのではないかと僕は思うのですが、実際のところ開会式では中国河北地方で大雨が降ったそうですし、本当に影響があったのでしょうか?そうだとしたら、とんでとばっちりですけどね。