わが心の小宇宙〜万華鏡

万華鏡の構造としくみの基礎知識

万華鏡構造(鏡の組み合わせ方法と先端部分のオブジェクトについての解説)

ミラー部分の構造

 ミラー部分の構造(この部分がカレイドスコープ(万華鏡)の心臓部です。)
  ミラーの組み立て方法は3枚のミラーを組み合わせたものが基本です。そして、正三角形に組まれるのがもっともポピュラーです。そして、ミラーの大きさや材質でカレイドスコープ品質が左右されます。
  1枚のミラーの幅をどのようにするのか、長さはどれくらいにするのかこの部分から考えて行く必要があり、個人によって好みが分かれます。ミラーは像が何回も繰り返して反射され、無限の広がりがあります。それゆえ、反射率の高いスパッタリングミラーが必要とされます。

◆ツーミラーシステム
2ミラー2枚の鏡と、1枚の光を吸収する黒い紙で三角柱を作ります。頂点の角度のちがいでポイント数が変わります。中心に1つの焦点を結び放射状の模様を作ります。
◆スリーミラーシステム
3ミラー3枚の鏡を使います。できた3角柱の角度で微妙に模様が変わります。3角柱のパターンの繰り返し模様が全体に広がります。
◆フォーミラーシステム
4ミラー4枚の鏡を使います。四角い模様の連続したパターンが全体に広がります
◆レクタンギュラーミラーシステム
レクタングル4枚のうち1枚を黒くした4角柱の構成で、中心に帯状のパターンが現れます。
◆テーパードミラーシステム
テーパード三角柱の片方を細くする事により中心に球体の映像を作り出します。この三角錐台の形状をいろいろと変えることにより球体から多面体まで様々な像が作り出せます。
◆ツインミラーシステム
ツイン4枚の鏡を菱形に組み合わせます。ツーミラーが2つできるわけで2点焦点の模様が現れます。
◆サークルミラーシステム
サークル鏡を円柱にします。渦巻き状の模様が現れます。




オブジェクトの仕組み

 

 ミラー構造はほぼ種類が確定されるのに対して、先端部分は材料からすべて工夫の余地があり、具(オブジェクト)となるものを考えていくのも楽しみの1つです。ガラス玉1つでも、市販のものや産地のものなどいろいろ楽しい模様を得る事が出来ます。また、バーナーワークでオリジナルガラス球を作り利用するのもいいですね。鳥の羽根やさいころ、貝殻、ねじなども具になります。先端は普通は器状になっていて、この中に具を入れます。この部分にガラス玉をつけたり円盤状のものをつけたり、オイルが充填されたスティックをつけたり工夫しだいでいろいろな世界を楽しむ事が出来ます。可能性は無限大です。

◆セル(チェンバー)タイプ
セルチェンバースコープの先に密閉された容器をはめ込み、中にお好みのオブジェクトを入れて見る形。中身はカラス、ビーズ、アクリル、宝石、金属などです。
◆ワンドタイプ
ワンド密閉された棒状の容器(ワンド)にオブジェクトを入れ、ワンドを動かしてみる。たいていの場合はオイルを入れるがねじり棒のようなタイプもある。
◆オイルタイプ
オイルチェンバーセル(チェンバー)タイプや、ワンドタイプにオイルやリキッドそしてオブジェクトを入れ、それがオイルとともに流れる様を眺める。オイルの落下とともに徐々に現れる映像は花火のようである。
◆ホイールタイプ
ホイールスコープの先に車輪のような円盤を取り付け、それを回す事でできる映像を楽しむ。
◆テレイドタイプ
テレイド鏡の筒の先にオブジェクトを置かずにレンズをはめ、それで見た物がすべて万華鏡になるタイプ。テレイドとは、遠距離と形の意味