わが心の小宇宙〜万華鏡

私と万華鏡

私と万華鏡の出会いと、たまゆらの考えとイメージ

万華鏡との出会い

 近年、万華鏡がブームで、あちらこちらで展覧会が開かれるようになりました。百円ショップで売られている玩具のような物から高級美術品の作品までさまざまなものを見ることができます。その万華鏡は、 日本に古くから伝わる伝統工芸ではなく、今から200年ほど前にイギリスで発明されました。1985年以来、美しい万華鏡を見直そうという運動が起こり今日に至っています。私は「フラクタル」や「カオス」な図形に大変興味を持っており、とても神秘的で自分の心の中の世界観を映し出すことができるものではないかと、私の心を捉えて離しませんでした。その世界を当初はCGを使っていろいろな角度から製作していました。それは静止画であったり動画であったりしました。突き詰めていくと、この世界は、密教に伝わる曼陀羅に通じるものがあり、とても奥の深いものを感じました。そこで、まず曼陀羅についていろいろと調べました。そのうち、もっとそれを身近で体験することはできないかと言う気持ちでいたところ、ポケットに入るくらいの小さな宇宙「万華鏡」と私は出会ったのです。万華鏡が作り出す像は「一期一会」の世界です。この感動が私の心に火をつけ、自分でも製作したい、と言う気持ちのままにいろいろなタイプのものを製作し始めました。さらにはコンピュータグラフィックスで作った動画や静止画や自作の癒しの曲とコラボレーションさせてみました。それはすごい世界でした。直感的にこれは「 心と体をつなぐツール」だと思いました。元気が無いときや、心にパワーが無いときなど必要な色やパターンの動画を再生して見てみると、とても心地よいすごい効果がありました。そこに映っていたのは、まさしく心の宇宙空間そのものでした。心が澄み渡り、すべての悩みが消えてなくなって、どんなことに対してもフラットに生きられる感じがしました。私の万華鏡とのかかわりはこんなところから始まり現在に至るのです。

たまゆらと万華鏡

たまゆら

 大抵の人は、万華鏡を美術工芸品として捉えている方が多いと思います。
しかしながら、今までの製作や体験を通じて「万華鏡」とは自分の心を穏やかにすることが出来る癒しのツールなのではないかと思います。「多くに人たちはその事を本能的に判っていて、それを生活に取り入れようという表れ」がこの万華鏡ブームの本当の姿なのかもしれません。 そしてその考えが正しいと思う出来事が先日ありました。私は「たまゆら」(霊体とか発光体とも言われる)と言う光の球体のたくさん映っている写真を見せてもらいました。ものすごい幸福感と感動と感謝で満ちている時、それはたくさん映ると、見せてくれた方は言っておられました。その球体をコンピュータで拡大してみたところ、私は大変に驚きました。そこには、万華鏡で見える像と同じ感じの像が現れたためです。そして万華鏡には曼陀羅と同じようなパターンを持っているようにも感じました。このことから、私の思っていたいろいろな断片が1つにまとまった感じがしました。そして「万華鏡で見える像は曼陀羅と同じ性質のものではなかろうか」。だから、多くの人の心が癒せるのだと。意外なところでまったく性質の違うものたちがつながったのです。
 「フラクタルな世界を、もっと身近で体験することはできないか」と言う問いからはじまった万華鏡世界への旅は、思わぬとことに行こうとしています。そして現在、癒しの7色万華鏡をはじめ、その世界の核心に行くためのツール製作を行っています。ここに紹介した画像は、たまゆらを拡大した時の様子を私が製作したものです。これと同じものが自然界にはたくさん存在しているようです。

 

 

たまゆらのシンボル

たまゆらのシンボルイメージを製作しました。右画像はたまゆら画像を拡大して得られた画像を元にして、フラワーオブライフという幾何学的な図形を組み合わせて製作した、私のオリジナルな「たまゆらのシンボル図形」です。

私たちひとりひとりの心の中には、こんなにも美しい花のような世界を持っているのではないのでしょうか。その花を大切にして欲しいという願いを込めて製作しました。私が製作する万華鏡も、不思議なことに花に関する作品が多いのもここから始まっているような気がします。