万華鏡インスタレーション展示 「心のセンタリング」
岐阜文化センターで行われた、街角ギャラリーの様子と展示について
岐阜市文化センター街並みギャラリーという展示の一環で、ショーウインドウの狭い空間の中で万華鏡を使ったインスタレーションを製作しました。
作品のコンセプトは「人の心の奥底にある風景:心の曼荼羅の再確認」です。
万華鏡といえば覗く筒状の物と思われがちです。そこから発展させて、ショーウインドウの中で万華鏡世界を展開させました。製作場所は幅の狭いウインドウ内ということで形状自体を考えないとうまくまとまらない問題がありました。万華鏡自体の閉じた空間を、ショーウインドウを筐体と見立てた「開いた万華鏡の空間」を演出するために、巨大な万華鏡のオブジェクトを製作しオブジェクト自体もアートの作品として楽しめるように製作しました。オブジェクトのデザインはデザインセンターで使ったイラストを改良して使用しました。
そして、近づいて覗いて楽しめ、遠くから見てもオブジェクトを楽しめる作品に仕上がりました。本来ならば7色の展示作品を用意したかったところではありましたが、与えたれたウインドウが3つということであったので、赤、青、緑の世界をイメージして製作をしました。
3つの色の世界観は以下の通りです。
赤の世界:肉体と本能の原点をイメージしました。体でいえば、尾てい骨や仙骨の辺りになります。ここにはエネルギーの源流になる龍が飛び交い力の源を生み出しています。また、心の原点が反映されていて、感情のエネルギーも包み隠すことなくダイレクトに放出します。
青の世界:精神と魂の世界をイメージしました。体でいえば、こめかみから頭頂の部分になります。精神的に上昇しすべての感情が昇華され、ただ感謝の想念のみの空間です。
緑の世界:心と愛のやすらぎの世界をイメージしました。体でいえば心臓の辺りになります。大いなる愛、すべての愛情を最大限に感じることが出来る心の空間です。肉体的にもやすらぎと癒しの空間になっています。心と体が調和する空間をイメージしました。
まずLアングルで土台となる部分を製作します。しっかりとボルトで固定します(pic1) |
円盤を回転してみましたが、いくつかの問題点が発生しました。(pic2) |
比率を計算して製作したローラーをモーターに取り付けて外側から回転させました。しっかり円盤をとらえて1ヶ月の展示に耐えられるようにテストを繰り返しました。(pic3) |
緑の世界の円盤:心と愛のやすらぎの世界をイメージしました。(pic4) |
赤の世界の円盤:肉体と本能の原点をイメージしました。(pic5) |
青の世界の円盤:精神と魂の世界をイメージしました。(pic6) |
青の世界をウインドウに設置した様子です。遠くからはこの円盤のイラストを見てもらい、傍を通りかかった人はテーパードタイプの万華鏡をのぞいてもらい楽しんでもらいます。 |
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赤の世界をウインドウに設置した様子です。遠くからこの円盤に描かれた龍のイラストがわかりにくいかもしれませんが、傍を通りかかった人にはその力強さと万華鏡の正多面体の映像を表現がなかなかインパクトがあって楽しめる作品になりました。 |
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緑の世界をウインドウに設置した様子です。この円盤に描かれた花のイラストが印象的な作品です。遠くからでもそれらが確認できます。 |
赤の世界の円盤の夜の雰囲気です。 |
青の世界の円盤の夜の雰囲気です。仏さまの部分が明かりに照らされて印象的です。 |
緑の世界の円盤の夜の雰囲気です。バラの部分は明かりがあたってその印象がひときわ冴えています。 |