ネットの安全な利用
令和5年度 PTA講演会「スマホ・ケータイ安全教室」
東安中学校PTA主催で、保護者を対象とした情報モラル研修会を行いました。NTTドコモ スマホ・ケータイ安全教室の講師による講話と保護者アンケートの結果と考察について報告を行いました。講師による講話では、子供がスマホやゲームに夢中になる時間を自分の力でコントロールできるように保護者としてどのような声かけするとよいのか、家庭のルールを決める際にどのようなことを気をつけるとよいのかなど、分かりやすく説明していただき、即実践につなげることができる内容でした。
スマホやオンライン型ゲーム機等の使用に関するアンケート結果と考察についての報告では、生徒の実態や保護者の考え方等について説明しました。本校では7割近い家庭が子どもとルールを決めていますが、これでよいのか、もっと主体的に守るようにするにはどうしたらよいのか、など様々な悩みに対してヒントとしていただくことができました。
●スマホ・ケータイ安全教室
安八ジュニアネットルールに関する話合い 〜安八スクールサミット〜
安八スクールサミットは、安八町内の小中学生が一同に会して共通のテーマについて討議をする会議です。
【令和4年度の東安中学校の取組】
本年度の話し合いでは、アンケート結果をもとに、SNSやオンラインゲーム等の利用時間の多さによる学校生活への影響やネット依存、ゲーム障害などの健康被害を中心に考え、どのようなルールにしたら現状をよくしていけるか、また、タブレットの学習への活用も含めたルールにするにはどのようなルールにすればよいのかについて話し合いました。これらの話し合いをもとに、安八町内各校の代表生徒がオンラインで現状を交流し、健全で学習を優先した家庭生活となるためのルールづくりについて話し合いました。討議では、それぞれの学校の改定案について活発な意見交流が行われました。
通信型ゲーム機や携帯音楽プレーヤーなどをもっている生徒は全校の84%で、そのうち、通信型ゲーム機や携帯音楽プレーヤーを使う時間の平日の使用時間は、1時間以上と答えた生徒は70%でした。そのうち、3時間以上も使っている生徒が30%もいます。 | |
スマホをほぼ毎日使うと答えた生徒は全校生徒の62%もおり、平日の平均使用時間は、1時間以上と答えた生徒が84%、そのうち、3時間以上も使っている生徒が29%、5時間以上の生徒が16%もいることが分かります。これは学年が上がるごとに多くなる傾向にあり、1日に5時間以上使う生徒は3年生では27%、2年生は14%、1年生は7%となっています。こうした現状に対して、何とか改善していかなければ、と強く思います。 | |
インターネットの使いすぎで、何か問題を起こしたことがあるか、の質問では、ほとんどは「なし」と答えていますが、残りの26%が何らかの問題を起こしています。遅刻や授業中の居眠り、成績低下、友達とのトラブルがほとんどで、明らかに本来頑張らなくてはならない学習や友達との関係づくりに支障が生じています。 インターネットの利用によって、友達との友情が深まったるなどの良い面はありますが、自分を律することができない、インターネットにハマってしまっている生徒にはデメリットが大きいことが分かります。このように、ゲームやスマホの長時間の使用が、本来大事にしなければならない学習や自分の時間を奪い、結果として様々な生活や健康に被害が出ていることが分かります。 |
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「インターネットの使用時間を短くしたり、完全にやめようとした時、落ち着かなかったり、 不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じましたか。」という質問では、「はい」と答えた人が19%います。ネットを制限することで落ち着かなかったり、 不機嫌や落ち込み、またはイライラしたりするというのは、完全に依存症の状態です。このまま使い続けることで、これらの生徒はどうなってしまうのかたいへん心配です。 |
●令和5年2月改定版 安八ジュニアネットルール
【保護者の皆様へ】
安八町内の小中学校では、12月8日に開催した安八スクールサミットでの話合いを経て、安八町教育委員会及び安八町小中学校校長会での承認を受けた上で「安八ジュニアネットルール」を改定しました。つきましては、保護者の皆様におけれましては、下記の点についてよろしくお願いします。
・「わたしたちのルール」の使い終わる時間や 1 日に使う時間、及び「わが家のルール」をお子様と話し合って決めてください。
・今後、利用状況を定期的に見届け、必要に応じて親子で話合いをしてください。
・「保護者のルール」について、機器を買い与えたり使わせたりしている保護者の責務として、フィルタリングやペアレンタルコントロール(見守り設定)、オンラインゲームの年齢制限の確認について今一度振り返ってください。
●保護者の皆様へ 安八ジュニアネットルール(改定版)の周知について(お願い)
【令和3年度の東安中学校の取組】
令和3年度は、「安八ジュニア・ネット・ルール」に関するアンケート結果をもとに、スマホや通信型ゲーム機などを使ったネット利用について各校の課題を明らかにし、町内5校の共同宣言を出しました。他校との討議を通して、まずは一人一人が「安八ジュニアネットルール」を守っていくことが自分や自分たちのためであるという認識をもつことができました。
アンケート結果から全体を考察してみると、ネット上での対人トラブルに関しては、多くの人が気を付けています。 しかし、使用時間や使用、管理の仕方については、自分自身を律することができていない人が決して少なくないと感じられる結果でした。 |
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インターネットはとても便利で楽しいものですが、使い方を誤ると生活リズムを崩し健康管理ができなくなる、授業に集中できなくなる、成績が下がる、気持ちが落ち着かなくなるなど、自分を高めることにはつながらなくなります。また、友達とのトラブルや、金銭トラブルなどにも、使い方次第で発展してしまう可能性があります。 | |
家庭で約束をしっかりとつくり、私たち中学生がルールを守る意識を高めることで、情報化社会の中で健全に生きていくことができるのだと思います。東安中学校の一人一人が、少しでもそんな意識を持つことができるように、まずは「自分から」という意識で日々を過ごしていきたいです。 |
【安八町内小中学校 共同宣言】
今回のスクールサミットでは、私たちが安全安心にネットを利用するために、今ある安八ジュニアネットルールをまず私たちがしっかりと意識して守っていくことを「共同宣言」とします。 |
【保護者の皆様へ】
情報通信機器は大変便利なものではありますが、使い方次第ではトラブルや高額課金、犯罪、事件を起こしたり巻き込まれたり、スマホ依存症になる危険が大きくなります。大人よりもずっと子どもたちの方が使い方に早く慣れていき、保護者の方が知らない、気付かないうちに危険な使い方をしていることがあるかもしれません。
そこで、以下のような点について、ご家庭でお子様とぜひ話し合い、約束やルールをしっかりと決め、使い方を見届けていただき、定期的に確認するなどして、大切なお子様を危険から守っていただきますよう、よろしくお願いします。
・スマートフォンなどの使い方によって起こす、起きる、巻き込まれる危険について
・フィルタリングサービスや使用時間、利用状況などが分かるスクリーンタイムなどを利用することで安全に使用し、保護者も見届けができるようにすることについて
・「安八ジュニアネットルール」や家庭で決めたルールを守ることの大切さについて
教員と保護者、生徒がSNSでつながることも禁止されています。よろしくお願いします。
●保護者の皆様へのお願い