学校長挨拶


熱く温かく「一人」にかかわり続ける

 以下の話は校長第一声として、4月7日の始業式で生徒に伝えたものです。

 1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。2・3年生のみなさん、進級おめでとうございます。新入生109名を迎え、2年生89名、3年生115名の313名で令和5年度東安中学校をスタートします。
 みなさんにこれから大切にしていくことをお話しします。私の伝えたいことは、1mmもぶれず、一貫して同じです。
 今年も「熱く温かく 一人にかかわり続ける」ということです。
 「熱く」とは熱意をもって、積極的に、自分から、あきらめずに、粘り強く、などの「たくましさ」と言い換えることができます。
 「温かく」とは、相手の立場になって考えること、相手の言葉を傾聴すること、許すこと、困っている人に手をさしのべることなどの「思いやり」と言い換えることができます。
 「一人」はあなたの学級でつらい思いをしている仲間かもしれませんし、学習につまずいている仲間かもしれません。自己実現がうまくいかず、荒れている仲間かもしれませんし、リーダーとして孤独を感じている仲間かもしれません。あなたの隣の席にいる仲間かもしれません。そして、あなた自身かもしれません。その一人に対して、あきらめずかかわり続ける、そんな生活を送ってほしいと思っています。自分一人ではできないこと、自分一人では到達できないことを、仲間の存在ができるようにしてくれます。
 そしてあなたが最後までかかわり続けなければならない人は、あなた自身です。自分に対し、熱く温かくかかわり続け、自分の生きる道を掴み取ってほしいと思っています。
 この力を発揮させる場面を、具体的な重点として4つ掲げています。
 1つめは、誰一人置いていかない、小集団の学び合い
 2つめは、誰一人あきらめない、学級づくり、仲間づくり
 3つめは、「心痛む」感性を育む、豊かな心づくり(東安中人権宣言を中心とした活動)
 4つめは、「自分たちの学校は自分たちでよくする」という誇りと自信を育む自治活動
 熱く温かく一人にかかわり続けることは、本校の学校教育目標「心豊かで、たくましい生徒」の達成に近づくことでもあります。私たち東安中学校職員も、熱く温かく「一人」にかかわり続ける決意で、皆さんと共に東安中学校をよりよい学校にしていきたいと思っています。

令和5年4月7日―――――――――――
大垣市・安八郡安八町組合立東安中学校長
木 下  隆一―――――――――――