ある週刊誌のコラムの中に「名古屋に行ったら食べたいもの、味噌カツに串カツ」云々という一文がありました。味噌カツはわかりますが、なぜ串カツ?あんなものは日本全国どこにだってあるでしょ?と不思議に思って、ある東京出身者に聞いてみました。「串カツって東京にもあるよね?」「いいえ、名古屋に来てから初めて食べましたよ」。
がーん!です。うっそー!ってな感じです。もうびっくりー、みたいなぁ、っていくら言っても仕方ないんですが、本当に驚きました。なんでも彼の話では、東京にも多分串カツはあるけど、名古屋のようにポピュラーなメニューではないし、もちろん味噌がたっぷりべったりとついてくることもない、ということでした。
もちろん東京じゃあの味噌ソースをかけて(というより、名古屋では味噌の中にどっぷりとつけてから食べるのが串カツですが)なんてことはしないと思うけど、居酒屋で注文して普通のウースターソースをかけて食べればいいんじゃないの?と言ったら、「そういう場合はうずら卵の串揚げの方がポピュラーかな」だって。ほ、本当か?うずら卵?まあ食べないことはないけどね。でも名古屋の居酒屋に串カツは常駐しているが、うずら卵は頼んでいる客は見たことがないなぁ。
うーん、未だに信じられません。エビフライが名古屋以外の地域ではポピュラーなメニューではないと知った時にも驚きましたが、串カツの衝撃はそれ以上です。僕は過去にこの「コーカイ日誌」でいくつもの名古屋の謎を取り上げてきました。フレッシュの謎、台湾ラーメンの謎、「放課」の謎、分団の謎。しかし、この串カツの謎こそ、過去最大の謎です。
多分これを読んで「うそぉ!?」と驚いている名古屋人たちのために、もう少しこの謎を追求してみたいと思っています。解決篇(あるのかな、本当に)をお楽しみに。
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