幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 7月2日 ● 串カツの謎・解決篇。

 昨日の「串カツの謎」については多くの方から意見をいただきました。だいたい大まかに分類すると「串カツなんてどこにでも普通にあるポピュラーな食べ物ですよ」という人が60%、「串カツなんて食べたことない」という人20%、「名古屋の串カツは食べられない」という人と「名古屋の串カツ、好きです」という人が各10%、という比率でした。厳密ではありませんが、感じとしてね。

 で、特に最後の意見「名古屋の串カツは食べられない(もしくは好き)」というのがポイントです。つまり、串カツ自体は全国どこにでもある食べ物だったのですが、名古屋の串カツは同じ串カツと名乗ってはいますが、実は名古屋独特の食文化に支えられた極めてローカル性の強いものだったのです。

 全国的に「串カツ」というのは、どうやら次のようなものらしいです。つまり串に豚肉とネギ(もしくはタマネギ)が交互にさしてあって(ネギマに似ていますね)それを揚げたもの。ソースやケチャップ、塩などをつけて食べる。すなわち串揚げの一種だということです。

 ところが僕たち名古屋人が「串カツ」というと、まず衣の中身は全部豚肉で、余計な(?)ネギだのタマネギだのは入っていません。潔く豚肉一筋。それが細い1本の棒状になっていて、揚がったところを味噌だれにどっぷりとつけてキャベツと一緒に出される食べ物が串カツです。もうこてこてに名古屋の味ですね。味噌カツ以上に味噌味噌していますから。そりゃあんなものは全国にはないわな。

 昨日取り上げた週刊誌のコラムのライターも、あの味噌にどっぷりつかった串カツを食べたい、と思ったのだろうし、「東京には串カツはないですよ」と言った人も、名古屋でいうところの串カツははない、ということを言いたかったのでしょう。確かにネギと豚肉をはさんである串揚げは、僕たちの感覚では串カツとはちょっと違います。あくまでも串揚げコースの一品という上品な感じで、決して「おばちゃん、串カツ追加!」という時の串カツの野蛮で下品でパワフルな感じではありません。

 ところでこの聞き込みをしている間に、やたらと聞いたのが「味噌カツやどて煮は美味しいと思うけど、あんかけスパだけは食べられない」という声でした。「ヨコイ」や「チャオ」などで出される、あの名古屋オリジナルスパゲティ。確かにかなり癖はありますが、一回あれにはまると中毒症状を催すほどデンジャラスな味です。まだ食べたことがない人は、ぜひ名古屋にお寄りの際に挑戦してみてください。まあ初めて食べて「美味しい!」という人は少ないですけどね。


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