1997年7月のコーカイ日誌



d10077@dentsu.co.jp もしくは ash@he.mirai.or.jp
  (たぶん d10077@dentsu.co.jp の方が確実です。)



●アクセス数7000件突破。(97/7/30)
 いつの間にやらアクセスカウンタも7000を超えました。9ヶ月で7000件と言うのは、こうした趣味のサークルのホームページとしては多い方かな、とも思いますが、数多ある個人の人気ホームページから比べればゴミみたいな数字とも言えるでしょう。
 しかし、カウンタの数字は励みにはなりますが、所詮あくまでも数字は数字。本来ホームページを作った目的は、テニスを始め自分の趣味を通じて、未知の人々と交流することにありましたし、それは今でも何ら変わりはありません。そういう意味で言えば、7000という数字よりも、この9ヶ月余の間に、予想もしなかったような様々な人からメールをいただいたり、テニスに参加してくれるメンバーが増えたり、交流試合を実現できたりと、思っていた以上の成果がいろいろあったことの方が嬉しいと思います。時々無料バナー広告を載せてアクセス数を上げよう、とかいう類のメールが舞い込んだりもしますが、ただ闇雲にアクセス数を増やすことを考えるのではなく、これからも実効的なコミニュケーションができるよう考えていきたいと思っています、なんてちょっと真面目モード(笑)。
●青酸カリ盗難事件。(97/7/29)
 愛知県瀬戸市の金属会社から青酸カリが盗まれたそうです。なんでも1200人を殺せるくらいの分量だとか。怖い話です。どうやら使わなくなった青酸カリを金庫に入れて保管しておいたところ、犯人が間違えて盗んでしまったのではないか、ということだそうですが、そうすると犯人がその重要性に気づかずに、何気なくその辺に青酸カリを捨ててしまう、という可能性もあるわけです。それがどこで漏れだしてしまうかも知れません。こんな恐ろしいもの、一刻も早く見つかるといいですが、それにしてもなんでその会社も処分せずに金庫なんかにしまっておくかね、ほんとに。
●Jリーグ・オールスター戦。(97/7/28)
 いまいち盛り上がらなかったプロ野球のオールスター戦に比べて、台風で延期になりながらもJリーグのオールスター戦は気合いの入った良い試合でした。もっとも活躍していたのは、エムボマ、ストイコビッチ、ジョルジーニョら、どちらのチームも外国人選手ばかりでしたけどね。日本人選手はこんなに影が薄くて、もうすぐ始まるW杯最終予選は大丈夫なんでしょうか?先日BSでブラジルとイタリアのW杯プレマッチを放送していましたが、見惚れるくらいレベルが高い好試合でした。ああいう試合を見てしまうと、日本代表は3試合ばかりテストマッチをして、数日間の強化合宿をするだけで本当に良いのか、と思ってしまいますね。Jリーグを始めたのも、全てはW杯に出場するため、ということなんだから、もっともっと代表チームのためにバックアップした方がいいんじゃないでしょうかねぇ。
●台風9号。(97/7/26)
 いやぁ、今年は本当に台風の当たり年ですね。それも週末を狙って来るからたちが悪い。我々ATCもせっかくのバーベキューの予定をすっ飛ばされてガックリですが、例えば長良川の花火大会なんか、ガックリ度は僕たちの比ではないでしょうね。大体、中止になった何万発もの花火をどうするんだろう?来週の矢田川の花火大会に回すってもんでもないでしょうに。わかんないけど。
 Jリーグのオールスター戦も台風で中止になったんですよね。ナゴヤドームの試合が急に中止になったフジテレビの27時間テレビも間の抜けたものになってしまった(もともと間の抜けた企画ですけど)し、こういう季節に直撃されると予定が変わって困る人が多いですね。
最近、冷蔵庫研究家です。(97/7/25)
 クルマやカメラやパソコンのような趣味性の高い高額商品を購入する場合は、カタログを集めたり雑誌を読んだりして、いろいろと調べて購入するまでの過程を楽しむ人が多いと思いますが、僕の場合はいわゆる「白もの家電」でも同じように楽しんでいます。
 今、我が家は冷蔵庫の購入を考えているのですが、これが各社のカタログを集めて調べてみると、似ているようで微妙に違っていて面白いのです。今の冷蔵庫の流行は、何と言っても日立が始めた野菜室を中心に置く(野菜中心蔵)タイプのようで、最も売れ筋と思われる400リットルクラスの冷蔵庫は、三菱を除いて皆そうなっています。我が家の主婦によれば、一番利用する野菜室が腰をかがめない高い位置にあるのは、本当にありがたいことだそうですから、ヒットするのもまあ当然なのでしょう。
 また最近は省エネについても各社それぞれにかなり研究を進めているようですが、これは各社とも売れ筋機種以外は、省エネタイプになっていなくて、取り組み方としてはまだまだですね。ナショナルのインバータのようなメカニズムは、それだけコストがかかるのでしょうか。いずれにしても各社とも大した違いはなくて横並びという状態です。
 で、ついている機能は各社とも似たようなものだとすると、実勢価格に反映されるのはブランド力の差のようですね。ナショナルが一番高くて、次いで東芝・日立・三菱、ちょっと下がってサンヨー、さらにシャープ。かなり安いのは富士通。もちろん、メーカーから出る販促費の多少もありますから、一概に言うことはできませんが。当然広告に起用しているキャラクターもランクに差があって、浅野ゆう子(ナショナル)、松たか子(東芝)、大塚寧々(日立)、安田成美(三菱)、菊池桃子(サンヨー)、紺野美沙子(シャープ)、森公美子(富士通)となっています。連ドラの主演が張れるか、それで視聴率が取れるか、って考えると、格の差がわかりやすいかと思います。
 最終的にどこの冷蔵庫を買うかはまだわかりませんが、冷蔵庫ひとつでもカタログを読み込んで研究すると発見がいろいろあって面白いですよ。
●デジタルマビカ。(97/7/24)
 ずっとデジタルスチルカメラに関心はあるのですが、なかなか「これ」と言った機種が現れずに決められないでいる僕にとって、大変興味をそそるデジカメが登場しました。SONYのデジタルマビカ。なにが良いって、記憶媒体に3.5インチのフロッピーディスクを使っているところです。僕の場合、使い道はホームページ用の写真を撮るということになるわけですから、パソコンとの接続方法が結構ポイントなんですが、今までのシリアルポート転送ではパソコンのポートがすでに埋まっているので、いちいちケーブルを差し替えなくてはなりません。その点、フロッピーディスクなら簡便この上なしです。専門誌を読んで研究しているのですが、現在問題はデジタルビデオカメラの部品を流用しているので、画質のシャープさが欠けるところと大きさです。当然、2代目、3代目になれば、ぐっと洗練されていくだろうと思われますから、それまでしばらく待ってみようと思っています。
飛騨高山の味。(97/7/23)
 昨年の夏・秋に続いてまたもや高山に小旅行してきました。子供をプールで遊ばせながら親はリゾート気分に浸るというのが一番の目的なんですが、高山の楽しみと言えば食事。飛騨牛に朴葉味噌、飛騨そばに漬け物など、美味しいものがたくさんあり、毎回良い店を見つけては喜んでいるのですが、今回入った美味しいお店は、「角一亭」という和食の店です。蔵出しの味噌を使った料理が人気ということで、特に「朴葉味噌とんかつ御膳」(\1,500)は絶品です。高山に行った際には、是非一度立ち寄ってみてください。
●貴乃花雪辱。(97/7/22)
 大相撲名古屋場所は、横綱相星決戦で貴乃花が曙に快勝して優勝、先場所の雪辱を果たした格好になりました。しかし、雪辱云々よりも、あえて土俵中央で曙を投げ捨てたあたりに、実力的に差があるのを見せつけた貴乃花の意地が感じられ面白かったですね。
 ところで名古屋場所で意外だったのは、ご当所の旭豊・朝乃若が負け越してしまったこと。昔ならご当所場所は必ず勝ち越したものだったのに、どうも最近はかなり八百長に厳しい目を光らしているのでしょうか。7勝7敗の力士が千秋楽に負け越すこともあるし、大相撲も少しは変わってきているのかも知れません。だったら、早く個人総当たり戦にしろよ、と言いたいところですけどね。
●交友関係ののキャパシティ不足?(97/7/22)
 ホームページを作って9ヶ月余り。とにかく驚くほどに幅広く多彩な人の波が、毎日のように僕の周りにガンガンやって来ています。テニスの新しいメンバーが急増したのはもちろんですが、それ以外にも、日本各地や海外からもメールが来たり、お互いのホームページに相互リンクを張ったり、10年以上音信のなかった同級生がメールをくれたり(かなり嬉しかったです)と、自分でも予想していた以上に新しい交流が生まれて、ちょっとオタオタしているほどです。どれくらいオタオタしているかと言うと、最近、以前から付き合いのあった人たちと疎遠になってしまうほどにオタオタしています。どうも人と付き合うキャパシティが足りないのかも知れません。本当はこんなことは不本意なんですけど、どうしても限度があって。付き合いが広がったら、それだけ薄めればいいのかも知れないけれど、それもできない性格なんで、こればっかりは仕方ないですねぇ。
交流試合負けました。(97/7/19)
 いやぁ、惨敗でした、「いだかテニスクラブ」との交流試合。相手のメンバーは早朝テニスしている人たちということで、我々「昼下がり」テニスとは好対照なわけですが、やはり朝からテニスするような人たちは年期が違いますね。実際年齢もかなり向こうの方が上でしたが。特にひどかったのが、公式戦の後の親睦試合で1ポイントも(1ゲームではありませんよ)取れずに負けを喫した試合。我がペアの名誉のために誰が負けたのかは伏せますが(○井さん×2ペアです)、とにかくいくら4ゲーム先取の試合とは言え、16ポイント連取されるなんて前代未聞です。ま、ここまで負けるとかえって笑ってしまいますけどね。
「放課」の謎。(97/7/18)
 「フレッシュの謎」「台湾ラーメンの謎」に続く好評(!?)「名古屋の謎」シリーズ第3弾。それは「放課の謎」です。名古屋近辺に育って学校に通った人はみなわかると思いますが、授業の合間の休み時間のことを「放課」って言いますよね。「国語の教科書忘れたから、次の放課に借りに行くね」などと言う使い方をします。何の不思議もない、と思うでしょ?ところが名古屋以外の人には、「放課後」という言葉はあっても(意味は名古屋と同じ=終業後です)、「放課」という言葉は使わないと言うのです。全部「休み時間」と言うのだそうです。驚いたでしょ?名古屋人にとっては、「放課」と「休み時間」って、微妙にニュアンスが違うと思いませんか?それを一緒にしてしまうなんて。「フレッシュ」と「ミルク」が違うほどには厳密な使い分けはありませんが、でも「放課」は「放課」でしょ、と思いますよね。こういう細かい言葉の使い分けをしている名古屋人は、言語感覚が豊かなのでしょうか。それとも、東京では使わないだけ で、他の地方でも「放課」という言葉はあるのでしょうか?もし私の地方ではこうだった、というレポートがありましたら、是非伝言板で教えてください。よろしく。
●インターネットのマルチ商法。(97/7/17)
 今日も長文のマルチ商法への勧誘メールが届きました。別に興味があるわけではないのに、どうして僕がリストアップされてしまったのか、選んだ側の判断基準を知りたいところです。皆さんにはこの手のメール、届いていますか?僕はいまどきマルチ商法にひっかかるなんて、騙された奴が悪いとは思っています。これだけ知れ渡っている手口なのに、相も変わらず騙される人がいることの方が不思議です。でも逆にこれだけ頻繁にメールが届くと言うことは、やはり騙されている人がたくさんいるということでもあるんでしょう。高校生くらいになったら、学校でちゃんとマルチ商法について教えたらどうでしょうかね?でなければ『なにわ金融道』を副読本にするとか。この先、インターネットでの詐欺行為もますます増えることでしょう。でも基本は「うまい話には裏がある」。やっぱりこれです。みんな気をつけましょうね。
●アップルを救う裏技!?(97/7/15)
 CEOのアメリオが辞任に追い込まれ、その後任も決まっていないとかで、ますます先行き不安なアップル社ですが、その一方でマイクロソフトのビル・ゲイツは、またまた世界一の長者になったとか。こうまで差をつけられると、いよいよ「マッキントッシュはなくなるの?」という広告(かつてSONYがベータビデオで出した広告のパロディです)を打つという話も冗談ではなくなってきます。
 で、冗談ついでに考えたのですが、いっそ買収好きなビル・ゲイツにアップルを買ってもらうというのはどうでしょうか?WindowsがMacOSの物真似だと言うのなら、マイクロソフトがアップルを買ってしまえば、正々堂々と次の次のWindowsくらいは、MacOSの新バージョンとして発表することができるでしょう。その時にはもはや世の中でビル・ゲイツに逆らうことのできる人はいません。アップルを買収されたらIBMだって組む相手がいなくなりますからね。うーん、本当にやったらどうしよう。いやまて、日本にはまだTORONがあるか(笑)。
●相変わらず名古屋はJOKE TOWN。(97/7/13)
 宝島社から『VOWだがね』というふざけた本が出ました。タイトルからわかるように、丸ごと1冊名古屋をテーマにおちょくった本です。正直言って名古屋の人はこういう本が好きです。例え書いてある内容が全部悪口で、読んで憤慨するような本であっても、自分たちのことが書いてある以上気になって仕方ないので、多分名古屋ではとても売れることでしょう。故郷の悪口が好きなことでは日本でも有数(トップ?)の土地柄ですから。
 ところで、こういう本や雑誌の記事を読んでいつも気になるのは、常に東京的文化を正として、そこからどれだけ違うかを探し出そうという編集者・ライターの姿勢です。名古屋ネタじゃなくても、それは地方に目を向けた時にはいつも同じです。笑うのではなく、尊敬して見せたり(例えば大阪とか福岡とか)、憧れて見せたり(札幌とか京都とか)、同情して見せたり(沖縄とか神戸とか)する時だって、根っこは同じです。東京を基準にしています。
 そしてもっと言えば、そういう東京的文化を崇拝しているのは、たいてい非東京出身者で現在東京人という連中です。故郷を捨てて憧れの東京に出てきたからには、東京的なものこそ基準でなければならないと思う気持ちもわかりますが、もう少し柔軟で広い視点を持って欲しいです。だって明らかに日本の中で一番特殊で変わった街は東京なんですから、そんなところを基準にしてごちゃごちゃ地方の独自文化を語って欲しくないですよ。もっとも、最大のマーケットである東京で売れるためには、そうしなければならないというのもわかりますけどね。結局、情報発信の偏りが出版業界の偏りとして表れて、こういう愚行を繰り返させているということになるわけで、うーん、話がどんどんずれていくなぁ。(この項、またいつかつづく)
●伊良部初登板初勝利。(97/7/12)
 いやぁ伊良部やるだろうな、と思ってはいましたが、まさかここまでキチンと期待通りのピッチングをしてくれるとは、ちょっと驚きです。あの野茂だって初勝利を上げるまではかなり苦労したのに、伊良部はいきなりですもんね。
 で、これで入団までのゴタゴタからくるバッシングは一気に影を潜めていくのでしょう。まさに「勝てば官軍」の典型的な例となりそうです。まあ、あの「空白の1日」の江川ですら、今や「好感度1ナンバー1」とか言われてしまうんですから。
 ともあれ、伊良部は期待できそうです。これに刺激されて、最近ちょっとパッとしない野茂も頑張ってくれるといいですけどね。
●降れば降ったで。(97/7/11)
 梅雨の中休みが猛暑だったのには参りましたが、また降り出したら随分徹底的に降ってくれますね。土石流に流されて亡くなった人も気の毒ですし、それ以外にもかなりの人がこの豪雨で大小さまざまな影響を受けているのでしょう。
 かく言う僕も土曜日のテニスができるかどうか危うくなってきたので、なんとかいい加減に雨にも上がって欲しいと思っているんですけどね。
夏の新ドラマ。(97/7/9)
 この夏の新ドラマもだいたい出そろいました。僕が注目して見たのは「D×D」(NTV系列土曜夜9時)、「オトナの男」(TBS系列日曜夜9時)、「ビーチボーイズ」(CX系列月曜夜9時)、「失楽園」(NTV系列月曜夜10時)の4本です。見事にバラバラですな(笑)。
 「D×D」はこの土曜9時枠らしい中高生狙いの劇画タッチのドラマですが、オカルト的要素をうまく取り入れて夏のドラマらしくなっています。長瀬&岡田という主演のジャニーズコンビもなかなかテンポも良くて、意外と期待できそうです。
 「オトナの男」は、逆に中年ターゲットのドラマ。役所、段田、西村という癖のあるトリオが、なかなかそれぞれに個性的で良いです。ただ松本明子にプラス1人、華のある若手女優が出ているともっと良かったんですけどね。個人的には広告代理店が舞台ということで、それも注目しています。
 「ビーチボーイズ」は、枠良し、キャスト良しで、恐らく視聴率的にはかなり取れるだろうという注目作。1回目を見た限りでは、なかなか軽くテンポよく仕上がっていて好感が持てました。反町くんに比べ竹野内くんがちょっと損な役回りかな、という気もしますが、これからの展開で美味しいところもあるんでしょう。広末涼子は可愛いけど子供っぽいね。
 最後に「失楽園」ですが、事前から放送コードぎりぎり、川島なお美の濡れ場シーンという部分ばかり強調されていますが、それ以外のキャストも結構豪華です。ただし十朱幸代、加賀まりこ、菅野美穂ら女優陣の中で、川島なお美ただ一人がサービスシーン担当(笑)なので、主演なのに一番軽い感じがして可哀相です。仕方ないけど。
 この4本の中で最後まで見ちゃいそうなのは、やはり「ビーチボーイズ」かな。夏らしいドラマということで好感が持てました。
●サンプラスも優勝。(97/7/7)
 女子のヒンギスに続き、男子も第1シードのサンプラスが危なげなく優勝しました。最近の4大大会も下位シードやノーシードの選手が優勝したりして、波乱が多かったのですが、今回は収まるところに収まったという感じでしたね。
 それにしてもサンプラスの決してブレイクされないテニスを見ていると、「つまらない」という巷の声にも説得力を感じますね。思い切ってサーブは1本だけにするというルールに改正した方がいいのではないでしょうか。スピードアップにもつながるし、見ている方にはいいことが多いと思いますから、試しにやってみたらどうでしょうね?もっとも、僕らのレベルでサーブは1本だけなんてしたら、入れるだけになってしまい、サービスエースなんて全然期待できませんけどね。プレイする方としたら痛し痒しだな(笑)。
●ヒンギス優勝。(97/7/6)
 ノボトナの健闘に期待したのですが、結局ヒンギスが押し切ってしまいました。16歳でウィンブルドンのチャンピオン、すごいですね。もっとも今大会、グラフは欠場しているし、セレシュとも直接対決して下したわけではないので、新女王の登場とは言え、今ひとつ物足りない感じがします。グラフが出てきた1987年の時には、ナブラチロワが意地でウィンブルドンとUSオープンだけは譲らなかったのを思い出します。翌年のグラフのゴールデンスラムも、あのナブラチロワという壁を乗り越えたものだっただけにより価値が増した感じがしました。早くグラフには復調してもらって、ヒンギスとの新旧女王対決をしばらくは楽しませて欲しいですね。
●梅雨はどこにいった?(97/7/5)
 いやぁ、暑いです。今日はなんと名古屋で35度を超えたとか。本山(名古屋地方気象台のあるところ)の涼しい百葉箱の中で35度なら、朝宮公園のテニスコートの上は一体何度あったのでしょう。とにかくテニスをしていて、思わず気が遠くなるほど。魂がどこかに飛んでいってしまいそうでした。もっともフラフラになったのは、暑さのせいだけではなく、ウィンブルドンを明け方近くまで見ていて寝不足になっていたせいもあるんでしょうけど(笑)。
 それにしても梅雨はどこにいってしまったのでしょうね?天気図を見ても完全に真夏の気圧配置です。太平洋高気圧がでーんと居座っていて、当分動きそうにありません。ちなみに日本に猛暑をもたらす太平洋高気圧というのは、クジラのようにバカでかいもので、このクジラ、尻尾が日本にあって頭はハワイの向こうだとか。ほとんど北太平洋を制圧するようなものだそうです。このクジラの尻尾が日本の方にぴんと上向くと猛暑がやってくるわけです。しかし、このままでは思いっきり水不足になりそうです。テニスができないのは困りますが、それでも梅雨前線の復活をちょっと願ってしまいます。
●無敵サンプラス。(97/7/4)
 いくら芝ではビッグサーバーが有利とは言え、今年のウィンブルドンのサンプラスは強すぎますね。相手がかなり良いテニスをしても、ものともせずに跳ね返すその力強さは、過去のいかなるチャンピオンよりも上という気さえします。。かつての偉大なチャンピオン、ボルグやナブラチロワ以上の安定感です。準々決勝のベッカー戦が好例で、ベッカーとしては最盛期には及ばずとも、かなり好調なテニスをしていました。しかし、それでも1ゲームとしてサービスをブレークさせずにサンプラスは危なげなく押し切ってしまいました。ベッカーが試合後に引退を表明したくなるのも無理ありません。
 かつてそのベッカーが彗星のごとくウィンブルドンに登場した時、「これからはオールラウンダーの時代だ」という声をよく聞きましたが、この大会のサンプラスこそ、まさに真のオールラウンダー、その完成形です。セミファイナルに残ったシード選手がサンプラスだけなのを見てもわかるように、現在の男子プロテニスは紙一重の実力差の中に多くの選手がひしめきあっています。その中でサンプラスだけが飛び抜けているということが証明されたウィンブルドン。このまま危なげなく優勝してしまいそうです。
●フォーカスの焦りと世間の好奇心。(97/7/3)
 「フォーカス」が神戸の容疑者の顔写真を載せたということで世間の非難を浴びています。少年の、しかも容疑者の段階で顔写真を載せるなど、当然言語道断の人権蹂躙的行為であることは火を見るより明らかですが、問題はそんなことをわかっていながらもフォーカス編集長が掲載に踏み切った背景にあります。
 フォーカスもかつては200万部もの売り上げを誇ったお化け雑誌でしたが、最近では40万部くらいに落ち込んでいたそうです。今回の騒ぎも部数挽回のために引き起こしたのでしょうが、結局これだけの非難では裏目に出たと言って良いでしょう。下手をすると、この騒ぎで廃刊に追い込まれることだって考えられるからです。
 フォーカスはなんのかんの言っても、結局人々の覗き趣味、野次馬根性という下司な好奇心に支えられてきた雑誌です。その部数が落ち込んできたのは、もちろん日本人がお上品になったわけではなく、フォーカス程度の内容ではもう満足しなくなってきたからでしょう。どんな刺激でも慣れればもう刺激ではなくなります。所詮大出版社が出す雑誌の過激さなんてたかが知れています。インターネットの世界では、顔写真はおろか実名だってバンバン出ているそうです。当然そこまで踏み込めない写真週刊誌は、もはや袋小路出口なし状態。それがわかっているからこその、今回のフォーカスの「バンザイ突撃」だったのでしょう。もちろん、インターネットだって、いつまでこの無法状態が続くかは心もとない限りですけどね。世間の目はすでに相当厳しくなっていることを感じ取っていないと、大変なことになると思います。
●香港返還。(97/7/1)
 とうとう香港がイギリスから中国に返還されました。歴史的な出来事ですが、その割には静かな返還劇でした。と言うのも、2,3年前にいろいろ憶測されていたような劇的な変化は起きず、当面は香港はそのまま特別区として現在のような体制が維持されるからですが、しかしそれとて先行きが予測しにくい現在の世の中ではどう変わるかはわかりません。なにせ相手はあの中国ですからね。
 ところで興味があるのは、これからのスポーツ界。例えばサッカー香港代表は、やはり中国代表に吸収されるのでしょうかね?中国はW杯の最終予選に残っていますが、そのメンバーに香港代表だった選手は加わることができるのでしょうか?歴史的な出来事と言いながら、実は結構しょーもないことを気にしてます(笑)。でもフランスに行けるかどうか微妙な位置にいる日本代表としても、気になるところではないのでしょうかねぇ。