IN DENMARK (AMJ)

WARNE MARSH (1980/4/21)

IN DENMARK


【パーソネル】

WARNE MARSH (ts) KENNY DREW (p)
BO STIEF (b) AAGE TANGAARD (ds)
【収録曲】

(01-03) THIS ONE'S FOR LESTER / SOPHISTICATED LADY / ON GREEN DOLPHIN STREET
(04-06) SIPPIN' AT BELL / EVERYTIME WE SAY GOODBYE / EASY TO LOVE
(07-08) OF LOVE AND THINGS / ORNITHOLOGY
(09-10) STAR EYES / SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
【解説】 (2010年08月29日更新)

 君はレンズが好きかな? 僕は好きです。少なくともレーズンよりはレンズのほうが好きなんですが、ただブドウを干しただけで、さほど美味くはないですからね、レーズン。 レーズンを食うくらいなら、まだレンズ豆のほうがマシなような気がするんですが、もっとも僕は今まで一度もレンズ豆など食べたことはないので、もしかしたらレーズンよりもクソ不味いシロモノだったりするのかも知れませんが、そんなことで、新しいレンズを買いました。 これ です。 ボーナスも出たし、永年勤続表彰で小銭も貰ったので、 すし小銭 でイワシ寿司を食おうと思ったら、時間が早くてまだ開いてなかったので、姉妹店らしい 鮨処四季 のほうで買ったんですが、840円だったので、小銭が余りました。 こうなったらもう “小銭寿司” でも寿司を買ってやるぅ!…と思ったんですが、もう潰れちゃったんスかね? 少なくとも桑名にはもう無いんですが、子供の頃はよく大セットというのを買いに行かされたんですけどねー。 デカ過ぎて自転車の前カゴに入らないという点では、“だいげん” (←という名前の雑貨屋)へ買いに行かされた “助六” (←という名前の便所紙) と双璧だったんですが、寿司に買いに行かされるのは嫌いではありませんでした。 けっこう美味しかったですからね、小銭寿司。 一方、 “助六” を買いに行かされるのは苦痛以外の何物でもなかったんですが、あんなもんを自転車のカゴの上に乗せて走るというのは、「僕のウチの便所はぼっとんです!」 と、世間に触れて回っているようなものですからね。 児童虐待の一種であると言ってもよくて、我ながら、よくグレなかったものだと感心せずにはいられませんが、その辺りの話は ここ に詳しく書かれているので、興味のある人にはそっちを見て貰うとして。

 何だかやたらと強調文字が多過ぎて、目障りなこと、この上ないんですが、おまけに小銭寿司へ買い物に行くのは苦痛だった旨の発言が見られますな。 今回の論調との間にブレが見られるんですが、ブレるのはよくありません。 こうなったらもう、手ブレ補正付きの望遠レンズを買ってやるぅ! …ということで、余った小銭をそっち方面につぎ込むことにしたんですが、調べてみたらとても小銭で買えるレベルの代物ではなかったので、きっぱり諦めるとして。 と思ったら、ある日突然、さば兄が 「“70-300” を買う!」 と言い出しました。 どうしたんスかね? 小銭でも入ったとか? ま、恐らく、子ども手当の流用とか、そういうことではないかと思うんですが、それで個人消費が増えて日本経済が活性化するのであれば、目出度い話ではありませんか。 ただ “70-300” は僕もすでに持っております。 同じレンズが2本あっても意味がないので、 400mmか 500mmを買え!…と言いたいところなんですが、そこまでの予算は無いとの事なので、半額を出費してシグマの 120-400mmを買うことにしたという、そういう、コトの顛末だったりします。 別に中古でもよかったんですが、外観小スレあり、レンズ内小ゴミありの奴が 64,800円。 小スレ&小ゴミって、何だか小汚そうで嫌ですよね。 ま、レンズ内の小ゴミ程度なら写りには影響がなくて、レンズの中にコウモリが入ってることを思えば、ぜんぜんマシだったりするんですが、これ、HSM (Hypersonic Motor=超音波モーター) 搭載タイプですからね。音に釣られてコウモリが入り込む恐れは十分に考えられます。 それを思えば小ゴミくらいは我慢出来るんですが、小スレというのはちょっと嫌です。 すれた女とか嫌いですからね、僕。 黒いレースのスケスケのパンツとか履いてそうで、どうも好きになれないんですが、小スレではなくコスプレ好きなら、まったく問題はないんですけど。 黒下着のセクシーランジェリーコスプレとか、かなりソソられるものがありますよねー。 で、一方、新品だといくらするのかと思ったら、購入当時で 価格コムの最安値 は 72,960円となっておりました。 あ、2010年08月28日12:23分現在、72,769円になってますな。 191円も安くなってるぅ! ちなみに僕は アライカメラ というところで買ったんですが、わりと好きなんですよね、アライ。 あらいぐまラスカルとか。 桧皮葺の国宝の寺の屋根を引っかいたりとか、かなり性格が荒いクマらしいんですけどね、アライグマ。 性格が荒い荒井注といい勝負みたいなんですが、とまあそんなことで、届きました。

 デカっ!重っ! …というのが、このレンズを目の当たりにして、手に持った際の率直な感想なんですが、ま、覚悟はしていたんですけどね。 今まで、無駄にデカくて重いと思っていたニコンの 70-300 が、長さ×最大径×重量=143.5mm×80mm×745g なのに対して、今度のレンズは 203.5mm×92.5mm×1640g ですからなぁ。 カメラ (Nikon D90) の重量が 620g なので、合わせると 2,260g になっちゃいます。 ちょっとした未熟児レベルですな、こりゃ。 ま、生まれた時は 1380gの超未熟児だったのに、大きくなったら体重 137kgの相撲取りになってしまった千代天山大八郎の例もあるので、まったく心配はいらないんですが、ただ、このレンズに関してはちょっと心配な点がありました。 こんな通達 が出ているんですよね。  ま、中古品やオークションで落としたブツならともかく、新品だから抜かりはないだろうと、さして気にもせずに部屋の中で試写してみたんですが、おおっ、あからさまにオートフォーカスの動作が不安定やんっ! 嫌な予感がして、念の為に製造番号を調べてみると、【該当製品】 APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM 製造番号10574001〜10972000に対し、僕のレンズは 10772090。 おおっ、ほぼ、ド真ん中っ! まさかとは思うけど、リコール対象品を何も調べもせずに売り付けたワケじゃないよね? いくら価格コムの最安店とはいえ。 そういう思いを言外に込めてアライカメラにメールを入れたんですが、新居スガ子ちゃんから 「ご面倒ですが、メーカーへ連絡・点検のご依頼をお願いします。 (中略) すべての製品に、不具合が発生するのではないと聞いています。」 というメールが着ただけでありました。 すべての製品に、不具合が発生するのではないと聞いています…って、あからさまにオートフォーカスの動作が不安定なんだって! ま、所詮は価格コムの最安店だけあって、在庫管理もそれなりなんでしょうなぁ。。。 運が悪かったと思って諦めるしかありませんが、とりあえず近々に高校野球とスーパーGTを見に行く予定があるので、メーカーに送るのはそれからということにして。

 ということで、行って来ました、高校野球。…という、その成果の程は ここここ を見て貰うとして、左の表の使用機材区分のところに (B) と書いてあるのが、新レンズによる作例です。 最初のページのほうは該当作が1枚もなかったことに気付いたんですが、デカくて重くて、おまけにオートフォーカスの動作も不安定なので、あまり使わなかったんですよね、新レンズ。 かなり前のほうの席を確保出来たので、400mmの必要性もあまり感じられなかったしー。 ちなみにオートフォーカスに関しては、バックネット裏だったのでオートだと網のほうに焦点が合っちゃう事も多く、70-300mmのほうも、概ねマニュアルによる置きピンで撮りました。 ということで、続いては鈴鹿サーキットで行なわれた “スーパーGT” です。 鈴鹿へレースを見に行くのは、これで3回目。過去の成果は ここここここにあるんですが、フォーミュラ・ニッポン、二輪のレースに続いて、今度は スーパーGT 。 レースのパンツがさほど好きではない僕は、自動車レースに関しても何の知識も持ち合わせていないので、詳しくは、ま、 Wikipedia を見て貰うとして、フォーミュラ・ニッポンよりはバラエティに富んだクルマが走っているのを見られるレース。 僕の認識としては、その程度のものです。 現在、国内で開催されている自動車レースのシリーズとしては、1レース3〜6万人と日本一の観客動員数を誇る…とあるように、ヤンキーやDQNが群れ集う大会との印象があるんですが、そのせいか観戦チケットもちょっぴり高め。 が、土曜日の予選だけなら、遊園地の入場料 1,600円だけで観戦出来るんですよね。 レースそのものには何の関心もなく、ただ走っているクルマの写真を撮りたいだけの向きには、予選だけで十分。 おまけにこの日は “ミラクルナイトセッション” という夜間走向も行なわれるということで、被写体的にはかなり美味しいと言えそうです。


< SUPER GT・フリー走行 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、サーキットに到着〜。 前回、“鈴鹿2&4レース” の決勝の際は混雑を恐れて、 近鉄の平田町駅近くの駐車場にクルマを止めて、そこから折り畳み自転車の “さばりん号” でサーキットに向かうという方法を取ったんですが、ま、今回は予選だしぃ。…というので、サーキットに車で乗り付けました。8時頃に着いたんですが、駐車場はかなり端っこのほうでした。レース会場まで歩いていくのがちょっと辛いレベルなんですが、そんなこともあろうかと思って、クルマに折り畳み自転車を積んでいたので、楽勝♪ で、とりあえず最初は “B席” へ行ってみることにしました。 フォーミュラ・ニッポンとかだと、グランドスタンド以外のエリアには観戦券だけで自由に出入り出来るんですが、スーパーGTだと決勝日には別途 “B・Q席エリア券” というのが必要だったりします。 強気の商売ですなー。 “REDЯUM” の音楽の鍵を握るギタリスト・武内剛ことツヨッキーも真っ青といった感じなんですが、あ、観戦エリアの位置等に関しては、 ここ を参照して下さい。 F1・日本グランプリのサイトなので、チケ代は半端なく高いんですが、スーパーGTの予選なら 1,600円で大丈夫です。 で、写真の出来のほうはアレです。 新居スガ子ちゃんの在庫管理にやや問題があったせいで、マニュアルフォーカスによる置きピンを余儀なくされた次第でありまして、何だか微妙にピンが来てないな。…という印象を持った人がいたとしても、僕のせいではありません。 みんなスガ子が悪いんです。 もしスガ子がここを見てたとしたら、責任を取って素顔を曝して頂きたいところなんですが、ま、あまり見たいとは思いませんけどね、素顔のスガ子ちゃん。 いや、もしかしたら名前から受ける印象とは裏腹に、清々しいスガシカオのようなギャルだったりするのかも知れませんが、焦点距離 300mmと 400mmの差は、まずます大きいと言えますかね? 35mm判換算だと 450mmと 600mmになりますからね。 ちなみに流し撮りなので、手ブレ補正機能は基本オフにしました。シャッター速度を遅くしたほうが“走ってる感”は強くなるんですが、その分、被写体ブレの可能性が強くなるし、僕の腕では 1/125秒が限界ですなぁ。 オートバックスな車だけは 1/800秒なんですが、にも関わらずピントが甘いっすね。どうしてくれる、スガ子!?


< SUPER GT・予選 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いては “Q席” に移動。 この席からだと目の前のコースだけでなく、向こうのほうを走っていくクルマの姿も見えるんですが、400mmを最大限に駆使しても (写真・いちばん上) 程度の出来になります。 ここはやはり (写真・上から2番目) のようにシケインに突っ込んでくる姿を捉えるのが賢明でありましょう。 ピント、合ってませんけど。 で、 (写真・ちょうど真ん中) は、シケインを駆け抜けたクルマの後姿を捉えたものでありますが、やはりピンが来てません。 ま、それは僕のせいではないので別にいいんですが、それはそうと “シケイン” って、何だかちょっと “しけたインキン” みたいで、変な名前ですよね。 ま、湿気が多いとインキンの菌が繁殖しやすいので、言ってる事は正しいとは思うんですが、もうちょっとカッコいい名前に出来なかったんスかね? 例えば、えーと…、 “シケタム” (←“しけたタムシ”の略 ) とか。 ま、それではほとんど何の代わり映えもしないんですが、“シケ単” (← “試験に出る英単語” の略 ) というのもあるので、語呂的には悪くないと思います。 で、写真的には、下の2枚のようにシケイン改めシケタムを疾走するクルマを真横から捉えるというのがいちばん無難なところかと。 400mmあれば (写真・いちばん下) のように、はみ出すくらい大きく撮ることが出来るしー。 ま、構図的には何の面白味もないところがちょっとアレなんですが、ということで、次。


< SUPER GT・予選 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 レースの撮影ポイントとしてはもっともポピュラーな “ヘアピン” に移動。 車のスピードが落ちるので、素人でも比較的撮るのがラクだと言われておりますが、観戦エリアでいうと “I席” ということになりますか。 メインスタンドから約 1450m、歩いて 21分15秒ほど掛かるので、一般人はあまりここまでは足を延ばしません。 が、でかいレンズを抱えたオッサンの含有率はかなり高いものはあります。 “Q席” あたりではわりとデカい顔が出来た 120-400mm も、ここにくるとかなり見劣りがしちゃいますなぁ。。。 ハッタリを効かすには シグマのエビフライ くらいが欲しいところですが、重量 15,700グラムっ! ちょっと痩せ気味の幼稚園児レベルですなぁ。 ま、実際のところ、400mmもあれば必要十分なんですけどね。 下の2枚くらい大きく撮ることが出来るし、これ以上アップにして、何か意味があるんスかね? シャッター速度も遅くていいので、F2.8とかの明るいレンズも必要ないしー。 ま、明るいレンズならテレコンをかませてもオートフォーカスが効くという利点があるんでしょうが、どうせ僕のレンズはオートフォーカスの動作が不安定だしー。 あ、ちなみに (写真・上から2番目) は初音ミクのようです。これを見た誰もが 「痛タタタ…」 と呟かずにはいられない痛車でありますが、このセンスはちょっとアレですなぁ。 写真を撮っててコイツが来るたびにガックリしてしまいましたが、こっちのほう がよっぽどいいのにぃ。。。 で、 (写真・ちょうど真ん中) は “エヴァンゲリオンRT初号機 apr カローラ” なんだそうですが、そっちの世界に疎い僕にはもう、何が何だか。。。 が、あのカローラが、ここまで格好よくなるのか!?…というのは新鮮な驚きでありまして、あのポルシェを台無しにしちゃったミク車よりは、よっぽどマシだと思います。 2ちゃんねるの “【Super GT】初音ミク×GSRポルシェ、ニューカラーリングに…第6戦・鈴鹿700km” というスレでも 「もうちょっと何とかならんかったのか」 とか 「ミクに見えない」 とか 「ださいというか、ミク絵に違和感あるんだよな・・・絵師代わったんだっけ」 とか言われてて、極めて不評のようです。


< SUPER GT・ミラクルナイトセッション > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、お待ちかね、個人的な本日のメインエベントである “ミラクルナイトセッション” の開始でありますが、ライトを点灯してコースを疾走するGTカー、めっちゃカッコよかったっす♪ (←ミク車を除く。)  が、写真のほうはさっぱりでありました。 暗闇の中を高速で疾走するマシン、んなもん撮れるかぁ!! ちなみに撮影場所は “Q席” なんですが、薄暮に始まり、刻一刻と夜の闇へと移り変わっていくので、露出を決めるのも超大変。 最終的には露出狂がいくら頑張ってみたところで、誰からも注目されないような暗闇になりましたからね。自動露出など、頼れたものではありません。 オートフォーカスは最初から頼れたものではないし、んなもん、無理っ!! 暗くなるにつれて感度をどんどん上げて、最終的には ISO3200まで上げたんですが、何とか鑑賞に耐え得るのは ISO800で撮ったのが限界でありました。 ま、誰一人としてまともな写真など撮れなかったに違いなく、後から思えばナイトセッションは動画にしたほうがよかったかも知れませんな。 いや、まともに撮れるものなのかどうかは知りませんけど。

 ということで、おしまい。 最終、駐車場から出るのにかなり時間が掛かってしまって、予選と言えどもスーパーGTは、やはり人気が高いようですなぁ。 近鉄の平田町駅近くの駐車場にクルマを止めて、そこから折り畳み自転車の “さばりん号” でサーキットに向かう作戦のほうがよかったかも知れません。 ちなみに前回、その作戦を取った時は駐輪場に止めておいた自転車のタイヤの空気が完全に抜けてしまって、えらい目に遭いました。空気を入れてもすぐペチャンコになっちゃうんですよねー。後で見たら虫ゴムが完全に破断しちゃってたんですけど。 で、今回もまた駐輪場に止めてあった自転車のタイヤの空気が完全に抜けてしまっておりました。 一緒に行ったサバ兄の自転車も同様でした。 サバ兄のチャリ (←以後 “さばりん2号” とする) は家を出る時点からすでにペチャンコだったので、虫ゴムを換えて現地に赴いた次第なんですが、またかいっ! 前輪と後輪、違ったほうのタイヤだった気はするんですが、たった2度の鈴鹿サーキット遠征で “さばりん号” の前輪・後輪、 “さばりん2号” の前輪・後輪、すべての虫ゴムが駄目になったという事になります。 何でや?鈴鹿には魔物が住んでいるのか!? “虫ゴム切り魔”が出没するのか!? ま、そういうこともあろうかと思って虫ゴムの予備をたくさん用意しておいたので、大事には至りませんでしたが、今後も同じような事態に陥る可能性は十分に考えられるので、虫ゴムを100個くらい買っておいたほうがいいかも知れませんなぁ。 …とか思いつつ、いろいろと調べていたら、 こんなの を発見しました。 おお、虫ゴムがいらずメンテナンスフリー。素晴らしい♪ とりあえず6セット頼んでおいたので、届いたらその成果の程をご報告いたします。 で、 120-400 はシグマに送り付けてやりました。 【発送先】 福島県耶麻郡磐梯町大字大谷字日知坂6594 株式会社シグマ カスタマーサービス課 「AF作動点検」 って、住所がクソ長いねん! 着払いの送り状を書くのに、えらく手間をかせさせてくれましたなぁ。 これだけ顧客に迷惑をかけたんだから、無論、そこのところは分かってるんでしょうな? まさか、無料で点検して修理して送り返すだけで済むなどと、思ってはいないでしょうな? いや、お詫びの品さえ同封されていれば、これ以上、事を荒立てる気はさらさらないんですけどね。 ただ何も入ってなかったりしたら、ホームページ上でシグマの悪口を書くことになろうかと。 いや、脅すつもりはないんですけどね。 福島に工場があるようなので、福島の特産品とか、いいかも知れません。 ということで、福島瑞穂タンのサイン色紙、希望♪…ということで、もしシグマの関係者がここを見ておられましたら、ヨロシク♪

 ということで、今日はウォーン・マーシュなんですが、お、前半だけで 20KBに迫る勢いですな。 もう、後半は何も書かなくても許されるレベルなんですが、というか、もうこれ以上は書くな!…とか言われそうなんですが、いや、書きますけどね。一応はこれ、ジャズのコーナーだし。 で、今日はウォーン・マーシュなんですが、ウォーン・マーシュとカレーマルシェは、ちょっとだけ似てますよね。 ちょっと似ているだけで、ほとんど似てないと言ってもいいんですが、この人、前回のテッド・ブラウンのところにも名前が出てきました。 レニー・トリスターノの門弟ですよね。 個人的には “面白くなさそうなジャズを演ってくれそうな人、トップ3” にランクインしているわけなんですが、ま、ビル・パーキンスよりはちょっとだけ、マシ。 そういう立ち位置にいると言っていいでしょう。 ビル・パーキンス・オクテットの 『オン・ステージ』 というアルバムを取り上げようかとも思ったんですが、あまりにも書くことがなさそうなので、ヤメにしました。 はるか昔、 『ジャスト・フレンズ』 のレビューを書いた際にも挫折したようなんですが、その点、ウォーン・マーシュはまだ大丈夫なような気がします。 とりあえず今回は僕でも大丈夫ようなアルバムを探してきました。ウォーン・マーシュ・アンド・ケニー・ドリュー・トリオ 『イン・デンマーク』 。 マーシュが駄目でも、ドリューのほうで何とかなるような気がします。 ジャケットのマーシュ、かなり老けちゃっているんですが、1980年の録音なんですな。 その点ではちょっと心配なんですが、シンプルなワンホーン編成なので、基本、アンサンブル主体の西海岸ジャズが苦手な僕でも耐えられる筈です。 選曲のほうも超有名スタンダード&ジャズ・オリジナルがほとんどで、安心だしー。 もしかしてこれ、日本人が企画・立案・製作したものなのかも知れませんが、マーシュとドリューを組ませて、お馴染みの曲ばかり演奏させる。いかにもですよねー。 ま、端から真面目に解説する気はないので、別にいいんですけど。 ということで、では1曲目から聴いてみることにしましょう。

 まずはマーシュのオリジナルで、 「ディス・ワンズ・フォー・レスター」 。 ここでいうレスターとは恐らく、レスター・ヤングの事でありましょう。 トリスターノ派とナウなヤングに大人気ですからね、レスター・ヤング。 個人的にはレスター・ヤングには何の思い入れもなくて、ヤングコーンや “ペヤングソースやきそば” ほどにもソソられるものがないんですが、曲のほうはアレです。 普通にいい感じだったりします。 で、マーシュの吹きっぷりも何だか普通にハードバップですな。塩辛いような独特なトーンで、スインギーにテーマを演奏しております。 で、そのままテナーのソロへと流れ込むんですが、オーソドックスな展開で、何の問題もありません。 続くドリューのソロは期待に違わぬ出来だし、ボー・スティーフのベース・ソロはちょっぴりニールス・ペデルセンだし、で、テナーとドラムスの4バースがあって、その後、ピアノとドラムスの4バースになって大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 ということで、2曲目です。 「ソフィスティケイティッド・レディ」 。 しみじみとしたバラードです。 ピアノによるイントロに続いてマーシュがテーマを吹くんですが、決してソフィスティケイティッドとは言えない独特のトーンが何とも言えずにいい感じです。 “ウォーン・マーシュ トーン” でググると、 「柔らかな」 「フワフワとした」 「心温まる」 といった形容が出てくるんですが、ちょっと違うような気もします。 年をくってキャラが換わったのか、あるいは僕の耳がクソなだけかも知れませんが、ここでの演奏を聴く限り、ちょっぴりダークな感じがしたりもします。 トリスターノからダーク広和に師匠を変えたとか? ドリューのピアノ・ソロも鉄壁な出来で、ボー君のベース・ソロもフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、これまた、よかったっす。

 ということで、3曲目。 「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」 。 テーマ部はベースだけをバックにした、ちょっぴり前衛的な手法が取られております。 わりと実験的なサウンドの素材になったりもするんですよね、 「緑イルカ通りにて」 。 ま、実験的というほど小難しいものではないんですが、で、アドリブ・パートに入るとピアノも音も聞こえるようになります。 で、そのうちタイコも入って、普通にスインギーな演奏になるんですが、テナー・ソロはけっこうノリノリですな。 トリスターノに弟子入りしたのは若気の至りだった。 そう思い始めたマーシュ (52歳) 。好きな和菓子は饅頭。そういう事なのかも知れません。 年をとるとアンコ系が好きになったりしますからね。 で、続くドリューのソロも、老いてますます追手風部屋。 そんな気概を感じさせます。 ま、老いてと言ってもドリューは当時、51歳くらいですからね。マーシュよりも年下なんですな。老け込むにはまだ価格コム。そういう境地だったんでしょう。 で、その後、ドラムスとベースとの絡みで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 マイルスのオリジナル 「シッピン・アット・ベル」 。 親の九一(クッピン)、子の四一(シッピン)、シッピン・アット・ベル。 特に意味はありません。言ってみたかっただけです。 パーカーが演奏していたバップ曲なんですが、テナーで聴くシッピンも、うーん、まずまず? スピード感という点ではアルトに劣るんですが、これはこれで、アレだと思います。 テーマに続いて登場するドリューがいいっす。 で、その後、マーシュが出てきてテナーを吹いて、ボーが出てきてベースを弾いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 うーん、まあまあ?

 ということで、次。  「エブリタイム・ウイ・セイ・グッドバイ」 。 しみじみとしたバラードです。 マーシュが淡々とテーマを歌い上げた後、ドリューが出てきてこんにちは。坊ちゃん一緒に遊びましょ〜♪ あ、5曲目にして集中力が途切れてしまいましたが、その後、マーシュが出てきて軽くソロを取って、明確にはテーマに戻らずに、おしまい。 ちょっとした小さな小品でありました。 次、 「イージー・トゥ・ラブ」 。 コール・ポーターの曲ですな。 個人的にポーターはさほど好きではなく、“ぽたぽた焼” のほうがいいよな?…という気がするんですが、美味しいですよね、おばあちゃんのぽたぽた焼。 おばあちゃんがぽたぽたとヨダレを垂らしながら焼いてくれたのかと思うと、有り難さもひとしおなんですが、それはそうと 「イージー・トゥ・ラブ」 。 日本語にすると 「石井と騾馬」 ですか。 いかにもポーターらしい曲調で、恐らくこういうのは演奏しているほうとしては快感なんでしょうな。 コード進行が超イケてる。 何となくそんな感じがしないでもなくて、ここでのマーシュも気持ちよさげにアドリブを展開しております。ドリューのソロも快調です。僕(しもべ)のロプロスも怪鳥です。空腸から続く小腸の一部で大腸に続くところは回腸です。 この他にまだ “開帳” や “甲斐町” なんかもあったりして、“かいちょう” って、凄い!…と思わずにはいられませんが、甲斐町で怪鳥が快調に回腸を御開帳。 あまりソソられる出し物ではありませんが、とか言ってるうちにベースのソロが出てきて、最後にもう一度マーシュが出てきて、テーマには戻らずに、おしまい。

 で、次。  「オブ・ラブ・アンド・シングス」 。 歌物っぽい感じのタイトルなんですが、マーシュのオリジナルです。 なかなか綺麗なバラードで、この人、作曲の才能もあるんだな。そう感じさせる1曲であります。 で、次。 「オーニソロジー」 。 おなじみのバップ曲です。 「応仁候爺」 と書くと、何となく強そうな侍の風情が感じられます。 が、 「早漏爺」 になると、何ともかたじけない思いが致します。 で、演奏のほうは普通にパップ風です。 爆風スランプ風ではありません。 テーマに続いて登場するドリューのソロがいいです。 アージ・タンガードの切れ味鋭いドラミングも畢生の出来であると言えるでしょう。いいですよね、タンガード。 しっかりと痰をガードしてくれそうで、不意に痰吐き爺ィに遭遇しても、安心。 で、その後、マーシュが出てきて軽快なソロを聞かせて、最後にタンガードとボーとの絡みがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、9曲目。  「スター・アイズ」 。 ラテンのリズムで賑やかに演奏するのがお約束なんですが、ここでのマーシュはしっとりとしたバラードとして料理しております。 ちょっぴりウエイン・ショーターを思わせる、ミステリアスな雰囲気がいいです。 タンガードくんのブラッシュワークもセンシティブです。

 ということで、ラストです。 「ソフトリー・アズ・イン・ア・モーニング・サンライズ」 。 最後に 「朝日のように爽やかに」 を持ってくるあたり、いかにも日本人の発想ですなー。 いや、 “Coodinated by Toshiya Taenaka” と書いてあるので、恐らくトシヤ君の趣味だと思うんですけど。 タエナカって、ちょっと変わった苗字なんですが、あ、妙中俊哉という字を書くんですな。 ロストワックス、Mo、アミノ酸、環境関連は妙中鉱業にお任せ!…とか、パイル織物の妙中パイル織物株式会社とか、ググってみたらさほど珍しい苗字でもなさそうなんですけど。 いや、 全国の苗字 というサイトで調べたら 12731位で世帯数は 125だったので、やっぱり、かなりレアな部類なんですな。 ちなみに高校野球ですっかりメジャーになった 「一二三」 は 182世帯で 10040位。 耐震偽造ですっかり有名になった 「姉歯」 は 57世帯で 20158位。 僕が知ってる中でいちばん珍しい苗字は、高校生の時に同じクラスだった 「珍道」 なんですが、32世帯で 28015位。 おおっ、ちんどう君、パネエ!! とまあそれはそうと、ここでのマーシュ君は 「朝さわ」 をかなり速いテンポで演っているんですが、これはこれでなかなかいいですな。 テナー、ピアノ、そして再びテナーと続くソロはどれも快調そのもので、でもって、テーマに戻って、おしまい。 4バースとか、ベース・ソロとか、そういったケレンの要素を一切排除した姿勢は清々しいばかりでありまして、とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】 1980年の録音だろうと、プロデューサーが妙中クンだろうと、いい物は、いいっ! 素直にそう感じさせてくれた1枚でありました。 シンプルなワンホーン・カルテットで、全10曲。 それもお馴染みのスタンダードが中心で、正直、途中でちょっとダレる感はあるんですが、ラストの2曲で持ち直しましたなぁ。 マーシュ君って、意外にもバリバリと吹きまくる生粋のインプロバイザーだったのか、あるいは50を過ぎての突然の確変なのかは定かでありませんが、期待度がゼロに近かっただけに、思わぬ掘り出し物でありました。 たまにはカレーマルシェも食べてみよう。 そう思わせてくれたマーシュに、乾杯♪


INDEX
BACK NEXT