JAMMIN’ WITH GENE (PRESTIGE)

GENE AMMONS (1956/7/13)

JAMMIN' WITH GENE


【パーソネル】

ART FARMER (tp) DONALD BYRD (tp)
JACKIE McLEAN (as) GENE AMMONS (ts)
MAL WALDRON (p) DOUG WATKINS (b) ART TAYLOR (ds)

【収録曲】

(01-03) JAMMIN' WITH GENE / WE'LL BE TOGETHER AGAIN / NOT REALLY THE BLUES

【解説】 (2010年04月25日更新)

 鈴鹿サーキット へレースを見に行きました。 去年は四輪のレースを見たので、今度は二輪にしようと思っていたところ、 鈴鹿2&4レース という、二輪と四輪の両方を見られるヤツがあったので、それにしました。 あとこれで、五輪も見られれば言うことはなかったんですが、そこまで求めるのは贅沢というものなので、一輪車に乗る小学生の女児で我慢するとして。 一輪車が好きですからね、女児。 2ちゃんねるにも 「女児の一輪車好きは異常」 というスレがあったりするんですが、あまりにも低俗な内容だったので、読むに忍びなかったんですけど。 とまあそれはそうと、2輪のレースともなると、族系の人々が続々と訪れる。…と、そういう事態も大いに考えられますな。去年行った “フォーミュラ・ニッポン” は不人気なのか、あるいは天気が悪かったからなのか、スタンドはガラガラで、 「ガラガラヘビとマングースの決闘」 でも、もうちょっと客を呼べるのではないか?…と思ってしまったほどなんですが、今回はもしかしたら駐車場も満車になっちゃうかも知れませんな。 ということで、 近鉄の平田町駅近くの駐車場 にクルマを止めて、そこから折り畳み自転車の “さばりん号” でサーキットに向かうことにしました。もしかして、ここも満車だったりするのではないかと心配していたんですが、

 『 鈴鹿平田町駅南第2パーキングへのアクセス動画♪ 』 へ ( ← Click Here!! )

 いやあ、心配するだけ無駄でしたなぁ。 駐車車両、皆無っ! で、ここからサーキットまでの道程は、こうなっております。

鈴鹿サーキット・アクセス(平面図)♪ 鈴鹿サーキット・アクセス(断面図)♪

 平田町駅前からサーキットの駐輪場まで、3キロ強といったところですな。 途中、コンビニで朝飯を調達した時間を含めて、ケッタで約25分。 これでサーキットの駐車場がガラガラだったら、とんだ労力の無駄遣いになっちゃうところでしたが、大丈夫でした。 僕の目には、けっこう混んでいるように見えました。 混んでなければやり切れないという思いが僕に幻覚を見させたという可能性が無いとは言えないんですが、うん、確かに混んどる。 猛禽類屋にコンドルを買いにいったら、混んどる。…というくらい、混んどる。 ケッタ作戦、大正解っ♪ 駐車場代も 1,000円取られるところが 700円で済んで、大儲けだし、おまけに これ を見てください。 前回、駐車場から遊園地まで、かなりの距離を歩かされて大変だったんですが、駐輪場は遊園地ゲートのすぐそばなので、楽勝♪ 奈良池×2個分くらいは労力を省くことが出来て、いやあ、僕のプランはいつも完璧ですなあ。 で、今回、通常の観戦券に加えて、6,000円ほど奮発して “パドックパス” というのを買ってみたんですが、これさえあればもう、パドックエリアにも入りたい放題♪ 今までパドックというと、競馬場のソレしか見たことがなかったんですが、競馬場ではウマがぐるぐると歩いてたりしますよね。サーキットでも恐らく、バイクやらフォーミュラーカーやらがグルグルと走り回っているに違いなくて、おまけにレースクイーンなんかもオウム心理教のグル(尊師)と一緒にグルグルと空中浮遊してたりして、もう、想像しただけでワクワクしちゃいます。 で、おまけにこのパスがあれば “激感エリア” にだって行けちゃうんですよね。 激しく感じるエリア。ああん♪ ということで、入場後、ただちにパドックに行ってみることにしました。


<JSB1000/J-GP2 ウォームアップ走行> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 群れ集う一般ピープルたちを尻目に、パドックトンネルという地下通路を通って向こう側に行くことになるんですが、うーん、何だかとっても特権階級気分♪ それはそうと、ところで、パドックって何?…と思ったら、どうやらモーターレースなどに於ける自動車の整備場所の意味なんだそうですが、実際に行ってみたら、さほど面白いところではありませんでした。 ぱっと見回した限り、特に自動車の整備をしているような様子もないし、レースクイーンも空中浮遊してないしぃ。。。 バイクやクルマを運搬してきたらしいトレーラーがずらっと止まっていて、関係者向けらしいテントが張られていたりしたんですが、たったこれだけのことで、6,000円? とても、駅から頑張ってケッタを漕いで浮かせた駐車場代の差額 20回分の価値があるとは思え無いんですが、でも大丈夫。 僕のお目当てはパドックそのものではなくて、あくまでも “激しく感じるエリア” ですからね。 具体的にどういうエリアなのかというのは、 ここ の該当箇所を各自で適宜クリックして調べて貰うとして、要するにこれ、一般ピープルはコースの外側からしか見れないのに対して、特権階級は内側からも見れるという、そういうアレなんですな。

 A 大迫力の観戦ポイント 「1コーナー手前イン側激感エリア」
 B 4輪は初体験! 「2コーナーイン側激感エリア」
 C ここも4輪初! 「S字イン側激感エリア」

 の3箇所が開放されるようですが、写真で見る限り、 “A” と “C” は思いきり金網があって、写真撮影には不向きっぽいです。 ということで、 “B” にすべてを賭けることにしたんですが、とまあそんなことで、まず手始めは2輪のウォームアップ走行です。 2輪のレースを見るのは初めてなんですが、ちょうどコーナーのところなので、バイクの傾け具合が、いいっ♪ とっても、いいっ♪ めっちゃカッコいいっ♪ とりあえず写真を5枚ほど掲載しておいたんですが、上の3枚は焦点距離の違いによるバイクの写り具合を差を実感する材料として活用して下さい。 僕の持ってるいちばん望遠なレンズは 70-300mmで、APS-Cサイズの Nikon D90だと、35mm判換算で 105-450mmとなります。 レース撮影にはちょっと力不足な気もするので、前回は 1.5倍のテレコンを使ったりしたんですが、激感エリアなら大丈夫♪ 270mmあれば、かなり大きくバイクを捉えることが出来ます。 200mmくらいでも、何とか我慢出来るくらいの大きさには撮れますなー。 55-200mmクラスのレンズしか持ってない人だって、さほど引け目を感じなくて済みそうです。 ちなみに僕の隣には2輪ヲタっぽいヒゲのオッサンがいて、キヤノンの白レンズを振り回したりしておりましたが、別にそんなに羨ましくもなければ、悔しくもありません。無駄に重いレンズなど、僕にとっては単なる重荷です。 それはそうと、このレースの前日、うちの会社の三重支店 (←旧・津営業所) で行なわれた新製品の発表会に強制参加させられて、とても迷惑だったんですが、その会場で角谷クンが Nikon D300を首からぶら下げて写真を撮りまくっていたのは、ちょっと羨ましかったですな。 悔しいので、「何でそんな、ええカメラ持ってるん?」 と聞いたら、「僕のとちゃうねん。」 という返事だったんですが、会社の金か!? 会社の経費を使って無駄な買い物をしたのか!? ちなみにレンズは Nikkor 18-200mmだったんですが、 “あんしんポール” とか、 “あんしん開錠物置” とか、そんなものを撮るのに、そんないいカメラはいらんっ! “写ルンです” で、十分に写るっ! もし、うちの会社があぼーんして、最後の給料の代わりに備品を現物支給ということになったら、アレで手を打とうと思うんですが、でもどうせ、物置1年分とか、そんなんになっちゃうんでしょうなぁ。。。

 


<フォーミュラ・ニッポン フリー走行> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、続いては “Fポン” です。 去年もこれを見たので、出来れば “SUPER-GT” とか、違う出し物のほうが嬉しかったんですが、でもまあ、シビックレースとスーパーカブの組み合わせよりはマシだと思って、諦めるしかありません。 ちなみに前回はどんな写真が撮れたのかと思ったら、 こんな感じ だったんですな。 これは “FCJ” という地味なランクのレースなので、走っているクルマの種類は違うんですが、撮影場所が “B2席” という、今回の激感エリアとはコースを挟んだムカ側なので、比較の意味でリンクを貼ってみました。 うん、距離的には明らかに今回のほうが近いですな。 さすが 6,000円♪…と、納得のいく結果が出て満足なんですが、レース初体験だった1年ほど前の僕が、1/125秒とかのシャッタースピードで撮っていたという事実に、ちょっとビビりました。 しかも、前回はテレコン付きでオートフォーカスが怪しいので、置きピンだったんですよね。 今回、置きピンではぜんぜんうまいこと撮れなくて、仕方が無いのでガチャピンで撮ろうかと思ったんですが、それも果たせず、結局は安易にもAF機能に頼ってしまいました。 堕落したと言わざるを得ませんが、で、今回の写真の (いちばん上)(上から2枚目) は、シャッター速度の違いによるクルマの写り具合を差を実感する材料として活用して下さい。 1/1250秒くらいだと、わりと簡単に撮れるんですが、流し撮り感は希薄になってしまいます。 タイヤもほとんど止まっているように見えて、これ、とまってるヤツを撮っただけとちゃう?…と言われても、否定出来ないものがありますなぁ。 一方、1/250秒だと背景が流れて、タイヤも回って、スピード感が出ますよね。 で、今回、どう頑張ってもこれが限界だったんですが、1年前は 1/125秒の流し撮りをマスターしてたんですなぁ。。。 他の写真を見たら、1/60秒とかもありました。 でもまあ、今回はノートリミングでも、でっかく撮れたから、いいっ!…という自己満足に浸るため、テレ端の 450mm相当で撮った写真を下に3枚ほど並べておきました。

 とまあそんなことで、激感エリアから一時的に撤退。 本来、ここは一般人が立ち入ることをまったく考慮してないので、便所とか売店とか、そういった施設はまったくないんですよね。 というか、椅子すら無いわけだしー。 6,000円も取って、立ち見か!?…と、文句のひとつも言いたくなるところですが、この先の人生、もう2度とパドックパスを買うことは無いかも知れません。 ということで、ではここで これ をご覧下さい。 前回はメインスタンド → 第1コーナー → 第2コーナー → S字コーナーと回って、メインスタンドに戻って、反対側のヘアピンカーブまで遠征して、またメインスタンドに戻ったんですが、今回は前に行けなかったところまで行ってやるぅ! サーキットの外側を歩いて1周してやるぅ!…ということで、移動開始〜。 何せ、朝の時点で奈良池×2個分の距離を歩かずに済んだので、今日の僕はヤル気であります。 2コーナーイン側激感エリアからメインスタンド付近まで戻るのが1キロ弱、そこからヘアピンまでが1.5キロほど。遠いですなぁ。。。 更にそこからスプーンカーブのほうへと歩いて行ったんですが、するとそこには 「スプーンカーブの先は通り抜け出来ません。」 という看板が。 サーキットの外周を歩いて1周するっ!…という野望、敢え無く終了〜。 仕方なく、ヘアピンからスプーンまで歩いてくる途中にあった 「西ストレート方面」 と書かれた地下通路のほうへ行ってみることにしたんですが、まるっきり人気 (ひとけ) がなくて、人攫いに攫われそうな妖気が漂っていて、身の危険が感じられたので、慌てて戻りました。僕のプランはいつも完璧だと思っていたのが、何だかちょっと雲行きが怪しくなって、この先、もっと悪い事が起きるような虫の知らせが。。。

 結局、ヘアピンのところで次のレースを見ることにしたんですが、こうなったらもう、 “豚の角煮丼” を食ってやるぅ! 2日ほど前から腹の調子が今ひとつ芳しくなく、そんなものを食ったら、下痢になるのは避けられないかも知れませんが、構わんっ! 人間、ヤケを起こすと怖いものが無くなって、何とも始末が悪いんですが、おおっ、これはなかなか美味しそうですなぁ♪

豚の角煮丼♪

 いやあ、なかなか美味しかったっす♪ ということで、さ、2輪のレースの決勝でありますな。 今日の前半ネタも既に押し気味なので、結論だけ書いておきますが、いやあ、よかったっす♪ 4輪レースの場合、ヘアピンでは速度が落ちまくって、迫力が無くて今ひとつなんですが、バイクはヘアピンで見るに限りますな。 傾き方が、ハンパねぇ!!


<JSB1000/J-GP2 決勝> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 あ、ちなみに (写真・いちばん上) はレース本番前に軽く流して走っているところなんですが、ギャラリーを前にウィリーしたりして、余裕でありますなぁ。 で、正直、この位置では 300mmではちょっぴり力不足でありまして、 (写真・いちばん下) はトリミングしちゃいましたが、ところで、モノは相談なんですが、会社の経費で これ とか、買って頂けないものでしょうか? 遠くにある “あんしん開錠物置” も非常に鮮明に撮ることが出来て、販売促進に結びつくことは間違いないと思うんですけどー。


<フォーミュラ・ニッポン 決勝> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、最後は “Fポン” の決勝です。 いや、実際にはこの後、シビックレースが行なわれたりしたんですが、帰りの混雑を分散させる為に、こういうプログラムを組んだんでしょうな。 競馬でもメインレースの後、どうでもいい12レースとかやったりしますからね。 ちなみに桑名の立教小学校出身の松田次生クンなんですが、昨シーズンの成績が散々だったのが祟ったのか、今年はFポンには参戦しておりません。 何をしているのかと思ったら、 鉄道博物館を訪問 するなどして有意義に過ごしているようで、何よりです。 で、正直なところ、激感エリアは、もういっかぁ。…という気もしたんですが、 6,000円の元を取らなければならないので、やっぱりもう1回、行くっ! 結果として、似たような写真しか撮れなかったので、増量分として、パドックの様子やら、メインスタンドの遠望やらを追加しておきました。 前回 と比べると、客の入りは大幅に増加しましたな。 ちなみにパドックパスがあればピットウォークにも参加出来るんですが、今回はパス。 何故かというと、スプーン方向に無駄に歩いていたら、戻る時間が無くなっちゃったからなんですが、ま、さほど面白い出し物でもなかったですからね。 あ、キャンギャルではなくて、レースクイーンですな。…と、前回の写真のキャプションをここで訂正しておきますが、クルマの整備の様子を眺めたりするなら、パドックよりも断然、ピットだったりするんですけど。

 

 で、レースのほうはアレです。 前回は雨だったので、リタイヤする奴がたくさん出て、それなりに楽しめたんですが、天気がいいと、ほとんど波乱がありませんな。 写真撮影が目的である僕は、10週くらいで飽きちゃいました。 仕方が無いので、大迫力の観戦ポイント 「1コーナー手前イン側激感エリア」 に移動してみました。 記号で言うと “” ですな。 なるほど、メインストレートで最高速に達したマシンが減速して第1コーナーに飛び込んでいく迫力満点の姿を、至近距離から見ることができます。…というだけあって、なかなか迫力はありますな。 が、金網越しながらも、その迫力から、アマチュアカメラマンにも大人気の観戦エリアです。…というのは、ちょっとどうかという気がします。 金網が邪魔過ぎてアマチュアカメラマンには不人気のようで、観戦者もまばら。 かろうじて、左の端にフェンスの切れ目があるんですが、最高速に達したマシンの姿を捉えるのは、困難至極。 手前に向かってくる感じなので、流し撮りも難しいっす。 ま、かろうじて2枚ほど、掲載出来ないこともない写真が撮れたので、元は取れたと思うんですけど。 で、最後にS字のところの激感エリアにも行ってみたんですが、金網に切れ目もなければ、スピード感もなくて、まったく無意味なエリアであることが判明しました。 実質、1箇所 6,000円であると言ってよさそうです。 ま、次は無いでしょうな、多分。

 ということで、豚の角煮丼で下痢になることもなかったし、やはり僕のプランは完璧でありましたなぁ。…と思っていたら、最後の最後に落とし穴が待っておりました。 駐輪場に戻って、さばりん号に乗ろうとしたところ、ん? 前のタイヤの空気が抜けてる? いや、抜けているというレベルではなくて、完全にペチャンコになっております。 でも大丈夫。 用意周到な僕のチャリには、ちゃんと空気入れが取り付けてありますからね。こういうことって、よくあるしー。 慌てず騒がず、冷静沈着に空気入れをセットして、シュポシュポやってみたところ、ちゃんとタイヤには空気が入ります。 パンクしたわけでは無さそうですな。 いやあ、よかったよかった♪ すっかり安心して空気入れを取り外したところ、しゅ〜!…という音がして、ほんの数秒で元のペタンコ状態に戻ってしましました。 何やら、非常によくない事態が起きたことは間違いないんですが、世の中には 「気のせい」 という事がありますからね。 すぐに空気が抜けちゃうような気もするんですが、それはきっと気のせいで、気にしなければぜんぜん大丈夫なんだと思います。 1メートル進む度に、ンガ、ンガ、ンガ、ンガ…という衝撃が伝わってくるんですが、クルマに乗ってる奴らに、それを悟られてはいけません。 いやあ、思ったとおり、けっこう混んでるねー。 平田町からケッタ作戦は渋滞知らずで、快調そのもの。 大正解だったね♪ ここまでクルマで来ちゃった人は、ご苦労さんとしか言いようがないんですが、何だかそれ以上に、空気の入ってないケッタを漕ぐのは大変でありますなぁ。。。 ま、一度空気を入れてしまえば、騙し騙し 20秒くらいは持ち応えてくれるんですけどね。 完全に空気が抜けてしまっても、気合だけで 500mくらいは前に進むことが出来るので、まったくもって無問題♪ 5回ほど仮設のピットに入れて空気を補給しただけで、大きなロスもなく平田町駅南パーキングに到着することが出来ました。 相変わらず、僕のエクストレイル以外の駐車車両は、皆無っ! もしかして “平田町駅からケッタ作戦” って、アホのやることだったんでしょうか? 周囲に誰もいなかったので、こっそりタイヤの様子をチェックしてみたら、虫ゴムが劣化して、完全に切れちゃっておりました。 この先、もっと悪い事が起きるかも?…という虫の知らせって、これの事だったんですなぁ。。。 ということで、帰りにミスタートンカチに寄って “虫ゴム” を買って、今回のレース観戦は、おしまい♪

 ということで、さ、今日から “テナー編” ですな。 テナーは人材が豊富なので 50人はいけますね。…と、昔、関サバ師匠が言ってたような気がするんですが、また終盤はネタの確保のために、大して欲しくもないCDを Amazonで注文するハメになるんでしょうな。 今から憂鬱です。 ま、しばらくは大丈夫だと思うんですが、とまあそんなことで、手始めはジーン・アモンズです。 最初はコールマン・ホーキンスあたりが妥当かとも思ったんですが、手持ちにネタが無かったので断念しました。 で、アモンズはというと、 『ジャミン・ウィズ・ジーン』 というのがまだ残っておりますな。 それはそうと 『ジャグ』 と、 『ジャグ』 、ダブってるやん!…ということに先ほど気付いたんですが、ま、前者のほうは自分でも読み返す気がしないくらい内容がないので、最初から無かったことにして貰って。 で、 『ジャミン・ウィズ・ジーン』 なんですが、これはアレです。プレスティッジお得意のブローイング・セッションです。 スタジオに適当なメンバーを集めて、ジャムっぽいのをやらせるという、ジャムおじさんも真っ青な、安易な作りのアルバムだったりするんですが、ジャムおじさんと言えば、遂にオープンしましたなぁ、 名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク 。 高校生時代にアンパンマンにハマった僕としては感慨もひとしおなんですが、桑名にあるのに “名古屋〜” という名前にされちゃったのは、めっちゃ不満なんですけど。 ま、1,500円もぼったくるわりには何だかショボそうなので、名古屋にくれてやってもいいんですけど。 で、これ、ジャム物だけに全部で3曲しか入ってなくて、解説もすぐ終わっちゃいそうなんですが、メンバーは豪華です。 アモンズ以下、アート・ファーマードナルド・バードの2トランペットに、ジャッキー・マクリーンのアルト。 でもって、リズム・セクションはマル・ウォルドロンダグ・ワトキンスアート・テイラーでありますか。 まさしくプレスティッジ・オールスターズといった感じでありまして、メンバーがメンマだけというラーメンに比べて、何とも豪華でありますなぁ。 メンバーが麺棒だけという救急箱に比べても、中身が充実していると言えそうです。 耳に水が入った時くらいしか役に立ちませんもんね、そんな救急箱。 耳に水が入ったくらい、さほど急いで救う必要があるとも思えないし、ま、そのまま放置しておくと中耳炎になったりするので、馬鹿には出来ないんですけど。 …と思ったら、外耳と中耳は鼓膜により隔てられているため、耳に水が入っても急性中耳炎にはならないんだそうで、そういうことなら別に馬鹿にしてもよさそうなんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょうかぁ。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「ジャミン・ウィズ・ジーン」 。 というかこれ、本来は 『ジーン・アモンズ・オールスターズ』 という、味もそっけもないタイトルが正式なのではないかという気がするんですが、それではあまりにもそっけないので、1曲目のタイトルをアルバムの通称にしているのではないかと。 ま、そっけなくてもホッケさえあれば、北海道の焼き魚定食は成り立つんですが、 『ジーンと一緒にジャミン』 ですか。 ジャミンって、何なんすかね? ジャミラだったら元宇宙飛行士のウルトラ怪獣なんですが、何か関係あるんっすかね? ということで、ちょっと調べてみようかと思ったんですが、調べる前に分かりました。 『ジーンとジャムろう』 。 そういう意味なんでしょうな。 どうせなら 『達郎とジャムろう』 のほうが語呂がいいと思うんですが、山下達郎が参加しているわけではないので、やむを得ません。 それはそうと、どうして適当なセッションのことをジャム・セッションと呼ぶんですかね? “JAM” の真理を解き明かさねばなりませんが、ということで調べてみました。 ジャム (jam) という言葉は、広い意味では、ロックやジャズの演奏の中のひらめきや即興による部分を指して、どんなものについてもいう。 今ひとつピンと来ないので、話を先に進めたいと思いますが、これはアレです。とりあえずアドリブの出発点になればいいだけだしぃ。…と、やっつけ仕事で作ってみたシンプルなリフ・ブルースだと踏んでいたんですが、意外とちゃんとした仕上がりですな。 ゆったりとしたアーシー系のハード・バップといった感じで、3管編成ながら、シンプルなユニゾンでテーマが演奏されるところなど、所詮はやっぱりジャム系なんですけど。 で、ソロ先発はアモンズでありますか。 間違ってもお洒落なアーバン・リゾート風にはならなくて、せいぜい頑張ったところでノーパンでリゾット。…といった感じになっちゃうんですが、いや、リゾットもやっぱり無理がありますか。 どう考えても鮭雑炊ですもんね、この人の場合。 途中、残りの3管がハモって絡んで来た直後は、ドスの効いたブローでそれに応えて、で、その先、しばらくするとムバラク大統領になって、ついでに倍テンポになって、大いに盛り上がることになるんですが、で、続くトランペット・ソロは、んーと、ドナルド・バード?

 ・・・。 自信が無かったので、もうひとりのトランペッターが出てくるまで待っていたんですが、ま、恐らくバード→ファーマーの順番で、あながち大きくは間違っていないのではなかろうかと。 自信のほどは、ま、50%くらいです。 続くマクリーンは間違いようがなくて有り難い限りなんですが、基本、各自のソロのわりと中ほどで、残りの管楽器軍団がハモって絡むという手法が取られているようですな。 で、やっぱりマクリーンは、いいっ♪…ですな。 特に、無駄にフリーに走ってないプレスティッジ時代のマクリーン、略してプレリーンが僕の心に響くんですが、続くマルのほの暗いソロも、いかにもマルらしくって、マル。 何と言うか、独特の弾まないスイング感がありますよね、この人。 で、ピアノにも管楽器が絡んでくるのかと思ったら、それは無くて、で、ベースとかドラムスのソロもフィーチャーされるのかと思ったら、それもなくて、ということで、テーマに戻って、おしまい。 14分20秒という、かなりの長尺モノなんですが、長さを感じさせないところが秀逸だと思います。長縄クンの話とか、無駄に長かったりしますからねー。

 で、次。  「ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン」 。 ジーン・アモンズって、デリカシーのかけらもない、がさつなオッサンだというイメージがあったんですが、僕の考えは間違ってたよ!…と、心の底から反省させられる、そんな素敵なバラードだったりします。 アモンズがワンホーンでしみじみとテーマを歌い上げ、マルのピアノがそっと寄り添い、そこにロシアのサーカスがボリショイ、…とか言ってるうちに、急にテンポが速くなって、デリカシーが急速に薄れていることになるんですが、でも大丈夫。そのうちファーマーが出てきて、何とかしてくれます。 農民ですからなぁ、ファーマー。 で、そのうちマクリーンも出てきて、強烈なまくりをカマしてくれるんですが、ちなみに機能の晩飯はホッケとカマスの干物でした。 ホッケって、あまりソソられるものが無かったんですが、実際に食ってみたら、けっこう美味かったです。 で、もう1匹もホッケなのかと思ったら、 「そっちはカマスやでー。あんまり美味しくないでー。」 と言われてしまったんですが、実際に食ってみたら、やっぱりあまり美味しくありませんでした。 そういうことは最初に言ってくれんと! そうと知ってたら、まずいカマスのほうから食べたのにぃ。…と、「強烈なまくりをカマし」 と書いた瞬間、そんな思い出が蘇ってきたんですが、で、ソロ3番手はドナルド・バードですな。 トランペットが2回出てきるんですが、今回の順序はけっこう自信があります。 60%くらいの確率で当たっていると思うんですが、以下、マルのソロがあって、で、ベースとかドラムスのソロもフィーチャーされるのかと思ったら、アモンズが出てきて、最後にまたスローなテンポに戻って、ワン・ホーンでしみじみとテーマを吹いて、おしまい。 9分56秒と、先ほどよりは短めの演奏だったんですが、出だしがバラードだったせいか、ちょっと長く感じましたな。 ま、飽きるというほどではないんですが、途中でアップ・テンポに転じたのが吉だったかも知れません。

 で、最後。 「ノット・リアリー・ザ・ブルース」 。 「本当にブルースでは無い」 と言っておきながら、実際はバリバリのブルースだと踏んだんですが、実はこれ 「ノット・リアリー・ザ」 という名前のブルースなんだよ。 HAHAHA!…みたいな。 最後に “HAHAHA!” を付けておくと、いかにもアメリカンっぽくっていいんですが、で、実際、どう考えてもこれはブルースでありますな。 アップテンポなので、さほど泥臭くはないんですが、その分、ちょっぴりトロロ臭い。そういった演奏だったりします。 山芋系ですよね、こりゃ。 “病も吹っ飛ぶ、山芋パワー!” とか、もし僕が山芋販売促進課の課長に抜擢されたりしたら、そういうキャッチフレーズで大々的に売り出そうと思っているんですが、個人的には山芋ってさほど好きではないので、そんなにたくさん売れなくたって、ちっとも困らないんですけどね。 で、テーマの後、ファーマーがソロを取ります。 で、続いてマクリーンが登場します。 ファーマーとマクリーンのコンビネーションは、もはや鉄板と言ってもよく、山芋も鉄板焼きにすれば、それなりに美味しかったりもして、以下、 バード→アモンズとソロが続くんですが、イカも鉄板で焼くと、それなりに美味しかったりしますよね。 ちなみに、ここでのアモンズの吹きっぷりはドライブ感が半端なかったりするんですが、で、終盤は管楽器軍団が入り乱れまくって大いに盛り上がって、で、今度こそベースとドラムスのソロがフィーチャーされるかと思ったら、またしてもスルーだったんですが、ま、別に無ければ無いで、ぜんぜん困らないところか、むしろ好都合だったりするんですけどね。 ワトキンスやアート・テーラーは内心、忸怩たるものがあったかも知れませんが、ま、他人を押しのけてまで前に出たがる長縄クンみたいなタイプではないし、この楽しいセッションに参加出来て、心から満足しているのではなかろうかと。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】

 何と言うか、ジャズを聴いたな!…という充実感に溢れまくった1枚でありました。 いやあ、ジャム・セッションも馬鹿にしたもんではありませんな。 ジーン・アモンズも馬鹿ではありませんでした。 すいません、今までちょっぴり馬鹿にしてたりして。


INDEX
BACK NEXT