MOVIN’ RIGHT ALONG (PRESTIGE)

ARNETT COBB (1960/2/16,17)

MOVIN' RIGHT ALONG


【パーソネル】

ARNETT COBB (ts) BOBBY TIMMONS (p) <except #7>
SAM JONES (b) ART TAYLOR (ds) BUCK CLARK (conga) <except #7>
TOMMY FLANAGAN (p) <#7> DANNY BARRAJANOS (conga) <#7>

【収録曲】

(01-03) NITTY GRITTY / ALL I DO IS DREAM OF YOU / I DON'T STAND A GHOST OF A CHANCE
(04-06) EXACTLY LIKE YOU / WALKIN' / SOFTLY , AS IN A MORNING SUNRISE
(07-08) FAST RIDE / THE SHY ONE
【解説】 (2010年05月02日更新)

 “2ちゃんねる” を見ていて感心するものに、アスキーアートがあります。 無駄にでかい奴とかはただ目障りなだけなんですが、簡にして要を得た小ネタに遭遇して、ハッとして!Good(グー)。 そういう経験は多々あります。どういう奴がどうやって作っているのか今ひとつ謎なんですが、何かこう、限りなく職人技ですよね。例えば、これ(↓)とか。

アルパカ

 AAは見ている環境によって耳とかがズレちゃうのがタマに傷なので、今回は画像データで掲載することにしますが、それはそうと、この「ω」という記号を口に使うことを考えたヤツは天才ではないかと思います。何とも言えず、いい味が出ますよねー。 ちなみにこの記号は他の部位にも流用することが可能なんですが、例えば、こうすると

オスパカ

 オスのアルパカに変身♪ で、口として用いられる記号としては

   (;´Д`)ハアハア

 とかに使われる 「Д」 というのも秀逸です。 よく、こんな文字を探して来ましたなぁ。 何と読むのかと思ったらロシア語・ウクライナ語・キルギス語では 「デー」 、ブルガリア語では 「ドゥ」 なんだそうですが、要はこれ、英語で言うところの 「D」 なんですな。

  (;´D`)ハアハア

 では今ひとつハアハア感が得られないので、この文字を考え出したキルギス人ほか3民族は、エライっ!…と、言わざるを得ません。  で、こういうのを見ていると、自分でも作りたくなってくるんですが、一から自分で作るというのは、かなりハードルが高いです。 おそらく作成支援ソフトの類があるに違いありませんが、ということで、探してみました。ありました。 文字絵エディター。 いや、これはハードルが低そうですな。15センチくらい?あまりにも低すぎて、かえって蹴躓くかも知れませんが、あ、これ、 輪郭抽出機 と同じ人が作っているんですな。 完成写真帳作成の決定版!…としてレビューさせて頂いたんですが、すいません。最近はまったく輪郭を抽出しておりません。 というのも、もっと楽に完成写真の着色版を作れるヤツを発見したからなんですが、 AzPainter というのがソレです。 レイヤーが使えるので、「えい、やー」と気合を入れて取り組みさえすれば、かなり完成度の高い完成写真を作ることが可能です。詳しい手順は、ま、そのうち、あっちのコーナーで書くとして、では早速 “文字絵エディター” を試してみることにしましょうか。

 写真データをアスキーアートに変換するということなので、とりあえずアルパカの写真を手に入れてみました。 これ です。 なかなか味のある顔のアルパカなので、とりあえず “味パカ♪” という名前にしておこうと思うんですが、下半身の 「ω」 が見えてないところからすると、メスパカなんでしょうか? あるいは毛に覆われて見えないだけなのかも知れませんが、試しに絵文字に変換してみたところ、 こんなの が出来ました。 ああん、僕が作りたかったのは、こういうのではなくてぇ。。。 “輪郭抽出機” の姉妹品だというので、ちょっと嫌な予感がしていたんですが、案の定でしたな。 仕方が無いので、他を当たってみましょう。 Ascii Art Editor というのは、どうでしょうね? オフィシャルサイトの作りが地味過ぎるのがちょっと気になるんですが、立ち上げてみたアプリケーションのほうも何だか華がなくて、真面目に取り組もうという意欲がまったくと言っていいほど沸いてきません。仕方が無いので、他を当たってみましょう。 (´д`)Edit 。 サイトの地味さ加減といい、立ち上げた時の華の無さといい、先程とほとんど大差ないようにも思えるんですが、ま、この辺で手を打っておきますかね? とりあえず、お絵描きの基本であるチューリップでも書いてみようかと思ったんですが、あまりにも難しかったので、敢えなく断念。 やはり、人様の作品をパクるところから始めないと無理っぽいですなぁ。。。 ということで、とりあえず “ぬこたん” 作ってみました。

ぬこたん♪

 このソフト、 “ブラウザ表示” というメニューを実行すると、2ちゃん風に表示されるんですなー。なるほど。 で、続いて、 “クレヨンしんちゃん” を作ってみました。

しんちゃん♪

 おお、見えますなー。言われてみれば、確かに見えます。 言われなければ、ぜんぜん見えないんですが、適当に作っていたら何となく “しんちゃん” っぽい顔になったので、とりあえずそういうことにしておきました。 で、続いては “踊る埴輪” です。

ハニワ♪

 おお、確かに埴輪ですなぁ。しかも、踊ってます。 で、続いては絵日記です。 僕は先日、埼玉のほうに遊びに行ったんですが、その時の思い出を描いてみました。

ジャグジー♪

 「かんぽの宿・寄居」 の大浴場、気持ちよかったっす。 あ、“プレビュー” というメニューを実行すれば、普通に文字列の部分だけ見ることが出来るんですな。 “KuSo300t” という ID も見飽きてきたので、今後はこのメニューを活用しようと思うんですが、ま、僕の創作意欲は完全に枯渇したので、この先、このソフトを使う機会は無いものと思われるんですけどー。 そもそも、僕がどうしてAAなど作ってみようかと思い立ったのかというと、2ちゃんねるで 「レコードジャケット鑑賞會」 というスレを見つけたからなんですが、ま、ありがちな企画ですよね。

  1 :いつか名無しさんが:09/04/30 22:39 ID:nl3Yu80V
  『クール・ストラッティン』のジャケットがクールだと思う。

  2 :いつか名無しさんが:09/05/03 03:14 ID:a0P0AlUJ
  『グルーヴィ』のジャケットもイカす。

  3 :いつか名無しさんが:09/05/14 13:08 ID:ToMtX5GJ
  イカすと言えば、ショーターの 『オデッセイ・オブ・イスカ』だろ、jk

  4 :いつか名無しさんが:09/08/24 01:53 ID:72uPQACP
  >>3
  イスカと言えばハービーの『ウォーターメロン・マン』が、スイカ。

 …とか、そういうネタで盛り上がる場であろうと容易に推測することが出来ます。 が、開けてみたら違ってました。そもそもハービーに『ウォーターメロン・マン』という名前のアルバムは無いし(←多分)、イカすと言えば僕の場合、ショーターよりも先にサザエさんの顔が浮かんでくるところからして、>>3 と >>4 は間違っていると思うんですが、

  サザエ (八百屋の店先で) 「〇〇食品の“これはイカス”って、ありますぅ?」
  八百屋のおっさん (棚をあちこち探しながら) 「・・・。すいません。昨日まではあったんですけどねぇ。」
  サザエ (店から離れ、隣を歩くカツオに向かって) 「いい加減ねー。“これはイカス”って、私が勝手に作った名前なのにー。」
  カツオ (呆れながら) 「どっちが、いい加減なんだか。。。」

 …とか、そういう感じのネタがあったんですよね、いや、多分。 「これはイカス」 って、イカの酢の物系の瓶詰とかで、イカにもありそうな名前だと、いたく感心したものでありますが、そういう話とは別に、このスレはその趣旨からして、僕の想像とは大きく異なっておりました。

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 アスキーアートでジャケ絵!? いやあ、その考えは僕も思い付きませんでしたなぁ。 で、 1>> と同じ人なのか、あるいは別の職人によるものななのかは分かりませんが、数々の傑作が紹介されておりました。 例えば、アンドレ・プレビンの 『キング・サイズ』

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 縦の線がズレているのがちょっと残念なんですが、ライオン部分に関しては、完璧です。 まったく原作に忠実ではないデフォルメ加減が絶妙でありますな。 で、既存のAAとジャズのジャケ絵を組み合わせたコラボ作品もいくつか見受けられるんですが、例えば

   13 名前:いつか名無しさんが[] 投稿日:04/05/26(水) 14:22 ID:gMbvB/2o
  ポートレートインジャズは福田元官房長官でいいんじゃねえの?

 …という発言にインスパイアされたらしい、これ(↓)とか。

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 元ネタをよく知らんのですが、何となく分かるような気がしますな、こりゃ。 この手法をマスターすれば、いちいちジャケ絵を手書きする手間が省けて、僕としては大助かりなんですが、創作意欲を振り絞って “今週のジャケ絵” にチャレンジしてみますかね? お題は これ ですな。

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 めっちゃ手間が掛かる上に、今ひとつやん!…ということが判明したところで、さ、ジャケ絵を手描きしよーっと。

 ということで今日はアーネット・コブなんですが、2ちゃんねるのAA系では 「AAを作ったことがない人が無理やり作るスレ」 というのがけっこう面白いので、興味のある人は各自でググってくださいね。 みんな、文字がズレちゃうところに苦労しているようですが、あと、曲線を書くのが至難の業だったりしますよね。 AA職人にその極意を指南して頂きたいところですが、 ここ に育成スレッドがあるので、この連休中、暇にあかせて精進するとして。 とまあそんなことで、今日はアーネット・コブなんですが、

  ・ああ納豆、昆布の佃煮、地味な飯。

   > ご朝食、525円(税込)

 ま、その値段では仕方がないと思うんですが、そういえばジャズ俳句の達人だった昆布青年は今頃、どこで何をしてるんすかね? うるま市でエイサーまつりに参加してるんっすかね? いや、 「昆布青年」 でググったら、そういう動画が出てきたんですが、エイサーと言えば、エイのAAというのもありますよね。 こんなの。 アナウンサー(福井県)、やるぅ!…と思わずにはいられませんが、ということで今日は 『ムーヴィン・ライト・アロング』 というアルバムを紹介したいと思います。

  ・ねえムーミン、離島はロン毛で過ごすのかい?

   > 暑苦しい。

 アルバム名俳句は人名に比べるとハードルが高くて、その分、かなり無理矢理だったりするんですが、確かに暑苦しいですよね、ロンゲのムーミン。 いくら知ってる人や知ってるカバのいない離島だからといって、その髪型はちょっとどうか?…という気がするんですが、 こんな感じ になっちゃいますもんね。 心底、ヤメて欲しいです。 自分を解き放つにも程があります。 せいぜい、 これくらいの行為 で抑えておいて欲しいと思うんですが、今日はコブ君ですからね。 ジミー・コブ同様、あまりにもソソられるものが無さ過ぎて、とてもマトモに曲解説が出来るとは思えないので、本題に入る前に、無理矢理でも引っ張るしかないんですが、ただこのアルバムには少しだけ希望の光が見えないでもありません。ピアノがボビー・ティモンズ(1曲だけトミー・フラナガン)なんですよね、これ。 でもって、ベースがサム・ジョーンズで、ドラムスがアート・テイラー。 コブ君があまりにも泥臭かった今までの自分を反省して、俺、これからは “こぶ平” みたいなキャラになるよ!…と、改心した姿が見られるのではないかと期待されるんですが、ただコンガ入りなところは、ちょっとどうかという気もするんですけどね。 ということで、では演奏を聴いてみることにしましょうかー。

 まずはコブ君オリジナルの 「ニッティ・グリッティ」 。 いやあ、いいですなぁ、韻を踏んでて。 恐らく 「煮ていい、グレていい」 という意味なんだと思いますが、グレという魚が、まさしくそうですよね。グレの煮付け、美味しいです。 いや、僕は基本的に煮魚があまり好きではないので、どうせなら香草焼きとか、根性焼きとかにして欲しいところなんですが、 “Yahoo!知恵袋” には、グレのアイデア料理はありますか。刺身、塩焼き、煮付け、唐揚げ。我が家はこのローテーションですが、さすがに子供が「またグレ?」と言うようになってきました。このままでは子供がグレそうです。…という相談があったりしました。 いや、本当は 「このままではグレ釣り禁止令が出そうです。」 と書いてあったんですが、で、これはアレですな。 ファンキーな香り漂う、香ファンキー焼きな仕上がりでありますな。コンガのおかげで、ややソウル寄りになってはおりますが、昆布だし文化の関西圏でも、何とか許容範囲内なのではなかろうかと。 コブ君の吹きっぷりはお世辞にも都会的とは言え無いんですが、四條畷市くらいの人口は確保しているのではなかろうかと。 ま、57,388人程度なんですけど。 で、おまたせ!…のティモンズはというと、期待通りに黒っぽいピアノを聞かせてくれておりまして、何より。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 期待度はかなり低かったんですが、いやあ、出だしは快調ですな。

 ということで、次。  「オール・アイ・ドゥ・イズ・ドリーム・オブ・ユー」 。 歌モノなんだと思うんですが、いかにも小唄小唄したコブ君の吹きっぷりが、(・∀・)イイ!! コブを鼓舞するようなコンガのチャカポコも、安っぽいながら軽快そのものだし、テーマの後、すぐにピアノのソロが出てくるところも悪くないです。 で、コンガのソロを挟んで、コブっちの登場となるんですが能天気な体育会系の ブロウが僕のハートをノックアウト。 ついでに長谷川穂積をテクニカルノックアウト。 あごを骨折っすか。恐るべし、モンティエルのパンチ! ということで、3曲目です。  「(アイ・ドント・スタンド) ア・ゴースト・オブ・ア・チャンス (ウィズ・ユー)」 。 正式名称があまりにも長過ぎるので、通常は ( )内を略して 「ゴースト・オブ・ア・チャンス」 と呼ばれるんですが、 「時々出る幽霊」 という邦題を付けられたこともあるそうです。 翻訳サイトに掛けても 「機会の幽霊」 としか出ないので、やむを得ないような気もします。 正しくは 「ほのかな想い」 とか、そういう意味ではなかったかと思うんですが、前曲から一転、実にしみじみとしたバラードでありますな、こりゃ。 テキサス系テナーのオッサンって、スローなのをやらせると、意外とムーディーだったりするんですが、咽び泣くムード・テナーという奴ですな。 ここでのコブも確かに咽んでおりまして、ちなみに僕もよく 「こうせん」 を食べて、むせたりするんですけどね。 何なんですかね、こうせん。 何かを粉にしたものであるのは間違いないんですが、あ、大麦を煎って粉にしたものなんっすか。 “麦こがし” とか “はったい粉” といった別名もあるようですが、名前はどうあれ、あれは噎せます。小野路城址 (←町田市) には、麦こがし(こうせん)にむせて亡くなった老婆を祀った 「こうせん塚」 というのもあるくらいで、非常に危険な食べ物であると言わざるを得ません。 一方、咽び泣くテナーのほうはまったく害が無いし、むしろ官能的で、あ〜ん♪…だったりするので、大いにお薦めします。 ティモンズの抑制の効いたソロもいいですなぁ。 ということで、以上ここまで、意外といっていい程、いい出来だったりしております。

 で、次。  「エグザクトリー・ライク・ユー」 。 歌物ですな。 いかにもエグザクトリーなコブの吹きっぷりが何とも言えずに軽妙洒脱なんですが、ところで 「エグザクトリー」 って、どういう意味なんすかね? エグくて、ザクっとした鳥居?…と思って調べてみたら、どうやら 「正確に」 といった意味のようなんですが、「正確に君が好き」? ま、正確な訳語は分からんのですが、いずれにしろ、テナーもピアノもコンガも、大変にリラックスしておりまして、さほどデラックスではないものの、その分、タビックス。 そういった演奏が展開されております。いいですよね、タビックス。 今年の母の日のプレゼントは、これで決まり♪…といった感じなんですが、398円 (税込) で済むしー。 さくらんぼ柄がいちばん可愛いですよね。花柄も悪くないんですが、ねずみ柄だけは避けたいところですなぁ。…と思ったら、2010年05月02日10:14現在、ねずみ柄以外は売り切れていて、完全に出遅れてしまったんですが、とまあそんなことで、5曲目です。  「ウォーキン」 。 いいですよね、これ。 新橋の居酒屋 「魚金(うおきん)」 の本店で聞くと、感慨もひとしおなんですが、自宅で聞く分には、ま、さほどでもありませんな。 何か、思ったよりもゆっくりとしたテンポで演奏されているところが、個人的にはちょっとタルいです。 テンポを早くしたら、ウォーキンではなくて、競歩になっちゃうじゃん。…という意見も分からんではないんですが、アーシー過ぎて、アッシにはちょっと辛い。そう思わずにはいられません。 ま、ティモンズのソロが、いかにもソレらしくって悪く無いので (←「モーニン」風)、その点ではよかったと思うんですけど。

 ということで、次です。 「ソフトリー・アズ・イン・ア・モーニング・サンライズ」 。…と、片仮名で言うよりも、 「朝日のように爽やかに」 と言ったほうが、いかにもこう、爽やかなカニ♪…といった感じがして、僕は好きです。 爽やかさとは無念のコブ君にしては、ちょっと意外な選曲だという気がするんですが、何だかこう、えらくソウルフルですな、こりゃ。 やはり、あまり爽やかさは感じられなかったんですが、その分、気怠さは満載でありまして、ま、たまにはこいいう 「朝さわ」 も、悪くはないですかね。ティモンズのソロは、入りの部分が相変わらず 「モーニン」 だったりして、その首尾一貫したクリシェぶりは、むしろ清々しいばかり。 で、次。コブ君オリジナルの 「ファスト・ライド」 。 下品でアホっぽい吹きっぷりが、何とも言えずにナニワのソフトこんぶ飴。ネチっこくて、歯にひっつきそうです。 テーマの後、ピアノのソロになるんですが、この曲だけ、演者はトミー・フラナガンとなります。 演者が忍者ハットリくんだったほうが個人的には嬉しいんですが、ティモンズのソロがややマンネリ気味になりかけていたので、ここでのメンバー・チェンジは嬉しい限り。 コブ君の吹きっぷりがクドかっただけに、トミ・フラの軽快なスタイルが耳に心地よいです。 そういえばこれ、コンガも抜きなんすかね? いや、パーソネルを見ると、バック・クラークからダニー・バラジャノス(?)という人に替わってはいるものの、一応は参加しているようなんですけどね。 が、ほとんど存在感がないので、いてもいなくてもどっちでもよくて、それはそうと、ここでのコブ君のソロは、完全に逝っちゃっておりますな。 本能に身を任せて、ただただ喚き散らしておりまして、下品さもここまで極まると、むしろ清々しく思えてしまいます。 何だかこう、カタルシス♪

 ということで、ラストです。  「ザ・シャイ・ワン」 。 作曲者のところには “Cobb-Thompson” とクレジットされているんですが、あるいはコブとラッキー・トンプソンの共作なんでしょうか? ゆったりとしたコンガのチャカポコだけをバックに繰り広げられる何ともアーシーなブルースでありまして、そのうちに他のリズム隊も入ってきて、普通の泥臭いブルースになるんですが、いやあ、濃いですな、こりゃ。 濃いかな?(yes!) 濃いじゃない (yes!) 愛かな?(yes!) 愛じゃない (yes!)…と、早見優が歌っておりましたが、いやあ、これは濃いでしょう、やっぱり。 何でもいいけどバックコーラスの人、何を聞いても 「yes!」 「yes!」 ばかりで、あまりにも節操がないと思うんですが、それはそうと、ここでのコブ君、アドリブに入ると結構お茶目なフレーズを吹いてくれたりもしたので、拒絶反応を起こしそうになる直前のところで、何とか踏みとどまることが出来ました。 いやあ、思ったよりは悪くなかったです。 とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】 出だしの3曲は、思わぬ大健闘。 が、中盤以降は、ちょっと飽きちゃいましたなぁ。…というのが5日ほど前に聴いた時点での感想だったんですが、今、改めて聴き直してみたら、後半もまずまず頑張っておりました。 特に 「ファスト・ライド」 のソロが、圧巻。 どちらかというと悪漢のイメージがあるアーネット・コブなんですが、もしかしたら熱燗好きの気のいいオッサンなのかも知れませんな。 …とまあ、そんなことを感じさせる1枚なのでありました。


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