JUG (PRESTIGE)

GENE AMMONS (1961/1/27)

JUG


【パーソネル】

GENE AMMONS (ts) RICHARD WYANDS (p) <#1-3,5,6,8> CLARENCE "SLEEPY" ANDERSON (p,org) <#4,7>
DOUGH WATKINS (b) J.C.HEARD (ds) RAY BARRETTO (conga)

【収録曲】

OL' MAN RIVER / EASY TO LOVE / SEED SHACK / LET IT BE YOU
EXACTLY LIKE YOU / MISS LUCY / NAMELY YOU / TANGERINE

【解説】

 さ、 “試験に出ろ 電験三種” の第2回目でありますな。このまま週一のペースで頑張れば、8月20日の試験までに第9回くらいまで進むことになるんですが、土曜日に友達の修一クンが遊びに来たりすると週一のペースが乱れることになるし、次の週に進クンが遊びに来たりすると、お勉強が進まなくなってしまいます。 ま、僕には1人も友達がいないので、修一クンや進クンに勉強を邪魔される心配はないんですが、一番の敵は自分自身でありまして、もう、どうしようもないくらいに意思薄弱ですからね、僕って。 「何かあるとすぐにヤル気を無くして、ホームページの更新をサボろうする傾向にあります。」 と、学校の通知表にも書かれてしまいそうなんですが、その他、「給食のパンを残して机の引き出しの中に溜め込んでいます。」 とか。 余計な告げ口するんじゃねーよ!…と思わずにはいられませんが、そんなことでまあ、とりあえず頑張ってみましょう。

『 電気設備に関する技術基準を定める省令 (電圧の種別等) 』

 ( ※ 空欄をマウスでドラッグすると正解が表示されます。 )
電圧は、次の区分により低圧、高圧及び特別高圧の三種とする。

低圧 : 直流にあっては750ボルト以下、交流にあっては600ボルト以下のもの。
高圧 : 直流にあっては750ボルトを、交流にあっては600ボルトを超え、7000ボルト以下のもの。
特別高圧 : 7000ボルトを超えるもの

 とりあえず基本的な項目として、直流と交流とでは、交流のほうが数値が小さいということを押さえておかなければなりません。 直腸(直流)よりも肛門(交流)のほうが小さい と覚えておきましょう。出口のところですぼまるような形状になっていますもんね。 で、高圧と低圧の境目の数字が 750V600Vということになるんですが、「これ、買うてぇ(高低)。」 泣く子を(750)むおおっ!(600)と、張り倒す。  わがままは絶対に許さないという強い意思を、 「むおおっ!」 という掛け声から感じ取ることが出来ます。いや、躾の限度を超えた幼児虐待のような気がしなでもないんですけど。 で、一方、特別高圧7000という数字でありますな。 特攻(特高)はナンセンス(7000)。 自爆攻撃で得られるものは何もありません。…という社会派の作風であります。

『 電気設備に関する技術基準を定める省令 (感電、火災等の防止) 』

・ 電気設備は感電火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならない。

 確かにそれはそうですよね。火災で燃えるのは僕の家だけで十分だし、感電で痺れるのはシビレフグだけにしておきたいところです。いや、別に感電するわけではないと思うんですけどね、シビレフグ。 ちなみに僕の家が燃えた原因は、 (1) 漏電だとか、 (2) 屋根の透明な波板がレンズの役目をして火が着いたとか、 (3) 僕が放火したとか、色々なことが言われているようですが、もし (1) だったとすれば、電気設備が適切に施設されていなかったということになりますよね。いけません。 ま、 (3) であれば電気設備に関する技術基準を定める省令上、まったく問題はないんですけど。

・ 電路は、大地から絶縁しなければならない。ただし、構造上やむを得ない場合であって通常予見される使用形態を考慮し危険のおそれがない場合、又は混触による高電圧の侵入等の異常が発生した際の危険を回避するための接地その他の保安上必要な措置を講ずる場合は、この限りでない。

 えー、とりあえず電路は大地から絶縁しなければなりません。 鈴木大地、我が子を蹴り倒して、絶縁 バサロキックで蹴り倒して親子の縁を切るわけですな。大地の子も何かと大変です。 でも、ちゃんと接地さえしてあれば別に親子の縁を切らなくても大丈夫みたいなんですが、混触などというあまり耳慣れない言葉も登場していますよね。 大村崑、ショック(混触)、香典(高電圧)が屎尿(侵入)とは、世知(接地)辛い世の中。 香典袋の中身がお金ではなくて屎尿だったりしたら、大村崑でなくてもショックですよね。世知辛い世の中になってしまったものです。

・ 電線、支線、架空地線、弱電流電線等(弱電流電線及び光ファイバケーブルをいう。以下同じ。)その他の電気設備の保安のために施設する線は、通常の使用状態において断線のおそれがないように施設しなければならない。

 断線、よーくない…と、 「ダンシング・オールナイト」 の節で歌って覚えましょう。

・ 電線を接続する場合は、接続部分において電線の電気抵抗を増加させないように接続するほか、絶縁性能の低下(裸電線を除く。)及び通常の使用状態において断線のおそれがないようにしなければならない。
・ 電路に施設する電気機械器具は、通常の使用状態においてその電気機械器具に発生するに耐えるものでなければならない。

 拙速(接続)に便器、太鼓(電気抵抗)は増やすな血便性のイカ(絶縁性能低下)も断然(断線)よくない いたずらに便器の数を増やしても臭いだけだし、太鼓を多くしてもただ喧しいだけである。無論、食べると血便になるようなイカもよくないですよね。…という事なんだと思いますが、意味不明でかなり無理がありますな。 で、後半の電気機械器具に関する条文のキーワードは耐熱でありますか。 奇怪奇遇(機械奇遇)、タイでネッシー(耐熱)を見れるとは。 イギリス・スコットランドのネス湖にいるはずのネッシーがタイにいたとは、確かに奇怪であり、奇遇でありますな。甘鯛とか金目鯛ならタイにいても不思議ではないんですけど。

・ 高圧又は特別高圧の電気機械器具は、取扱者以外の者が容易に触れるおそれがないように施設しなければならない。ただし、接触による危険のおそれがない場合は、この限りでない。
・ 高圧又は特別高圧の開閉器、遮断器、避雷器その他これらに類する器具であって、動作時にアークを生ずるものは、火災のおそれがないよう、木製の壁又は天井その他の可燃性の物から離して施設しなければならない。ただし、耐火性の物で両者の間を隔離した場合は、この限りでない。

 高圧又は特別高圧というのは、電圧が高かったり電圧が特別に高かったりして、とっても危険ですからね。 高圧的な特攻隊(高圧・特高)には、焼鳥・熱燗じゃ(取扱者)。触らぬ神に祟り無し いくら態度がでかいと言っても、相手はお国のために命を捨てようとしている特攻隊員ですからね。焼鳥と熱燗で手厚くもてなしてあげましょう。 とはいっても、神経がピリピリしていて近寄りがたいんだよね。…と思ったら、接触しないのが一番であります。触らぬ神に祟り無し。 そういえば昔、 「触らぬ髪に抜け毛無し」 という地口を見たことがありますが、分かっていても気になってついつい髪の毛に触ってしまい、バサっと毛が抜けて、思い切り後悔することになるんですよね。 ま、僕は今のところは大丈夫なんですが、仕事でヘルメットを被る機会が多いので、そのうちにバサっと抜けてしまうのではないかと深く憂慮しております。 で、後半。アークが生じると、燃えますからねー。可燃物とは耐火性の物で隔離しなければなりませんが、アークで引越し、直後に火災タイガース(耐火性)の金本(可燃)、カックラキン(隔離)大放送。 前半と後半、まったく何のつながりもありませんが、引越し直後に火事で燃えるというのは、とってもカックラキンですよね。アークで無くて、アート引越しセンターに頼めばよかったのにぃ。 ま、そうしたところで、何がどうなるわけでもないんですけど。

・ 電気設備の必要な箇所には、異常時の電位上昇、高電圧の侵入等による感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件への損傷を与えるおそれがないよう、接地その他の適切な措置を講じなければならない。
・ 電気設備に接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない。

 萌えない痺れないセッチー(接地)。 和泉元彌の母・節子=セッチー。 確かに萌えもしなければ、痺れもしないキャラでありますな。 で、そのセッチーが和歌山に行ったそうですが、セッチー(接地)、太地(大地)で鯨捕り。 捕鯨で有名なんですよね、和歌山県の太地町。落合博満記念館とかもありますけど。

『 電気設備に関する技術基準を定める省令 (異常の予防及び保護対策) 』

・ 電路の必要な箇所には、過電流による過熱焼損から電線及び電気機械器具を保護し、かつ、火災の発生を防止できるよう、過電流遮断器を施設しなければならない。
・ 電路には、地絡が生じた場合に、電線若しくは電気機械器具の損傷、感電又は火災のおそれがないよう、地絡遮断器の施設その他の適切な措置を講じなければならない。ただし、電気機械器具を乾燥した場所に施設する等地絡による危険のおそれがない場合は、この限りでない。

 過電流には過電流遮断器地絡には地絡遮断器。ま、分かりやすい話ではあるんですけどね。 着替え中、カーテンを(過電流)チラっと(地絡)覗いた、シャイな旦那(遮断器)。 ガバっとカーテンを開けるのではなく、ちらっと覗くというところに旦那のシャイな性格がよく出ていると思います。 ま、ガバっとだろうが、チラっとだろうが、覗きには違いないんですけど。

『 電気設備に関する技術基準を定める省令 (電気的、磁気的障害の防止) 』

・ 電気設備は、他の電気設備その他の物件の機能に電気的又は磁気的な障害を与えないように施設しなければならない。

 転勤時期(電気・磁気)には生姜いい(障害)。 転勤の時期にはストレスが溜まりますからね。伊勢名物の生姜糖でも食べて心を鎮めましょう。単なる生姜味の砂糖の固まりやん!…といった感じで、それほど美味くもないんですけどね、生姜糖。

『 電気設備に関する技術基準を定める省令 (電気の供給のための電気設備の施設) 』

・ 低圧又は高圧の架空電線には、感電のおそれがないよう、使用電圧に応じた絶縁性能を有する絶縁電線又はケーブルを使用しなければならない。ただし、通常予見される使用形態を考慮し、感電のおそれがない場合は、この限りでない。
・ 地中電線(地中電線路の電線をいう。以下同じ。)には、感電のおそれがないよう、使用電圧に応じた絶縁性能を有するケーブルを使用しなければならない。

 絶縁電線ケーブル。この2つはいったい何がどう違うんでしょうか?…という初歩的な問題をまず解決しなければなりませんが、ケーブルとは銅などの導体に絶縁性の被覆を施し、さらに外装と呼ばれるカバーをかけたものです。一方、絶縁電線というのはですね、銅などの導体に絶縁性の被覆を施しただけのものです。…という事なんだそうです。 ケーブル皮被り。 と覚えておくと、何となく語呂がよくていいかも知れません。 で、架空電線は絶縁電線かケーブルでないと駄目ということなんですが、恥をかく(架空)、いくら熱演(絶縁)しても、皮被りでは。 で、地中電線の場合は土の中に埋めちゃうわけだから、別に皮はなくてもよい。…という方針のようでありますが、ちっちゃい(地中)のぉ。いくら熱演(絶縁)しても、これではねぇ。 たとえ皮被りで無くとも、ちっちゃくてはせっかくの熱演も報われないという事であるようです。 贅沢言うな!…と、僕としては思うんですけどねぇ。。。

・ 低圧電線路中絶縁部分の電線と大地との間及び電線の線心相互間の絶縁抵抗は、使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の二千分の一を超えないようにしなければならない。

 低圧電線路の絶縁性能は漏えい電流が最大供給電流の1/2000を超えないようにする。…との事です。 覗き部屋、入場料2000円、接さず、漏らさず いや、漏らしちゃうのは自由だと思いますが、接してもらうにはオプション料金が必要となります。 いや、なるそうです。…という話を耳にしたことがあります。

・ 特別高圧の架空電線路は、常時静電誘導作用により人による感知のおそれがないよう、地表上一メートルにおける電界強度が3kV/m以下になるように施設しなければならない。ただし、田畑、山林その他の人の往来が少ない場所において、人体に危害を及ぼすおそれがないように施設する場合は、この限りでない。

 特別高圧というのは特別に電圧が高くて危険ですからね。もう、上空に電線がブラブラして電気が流れているだけでも人体に悪い影響を与えてしまうほどなんですが、でもまあ、3kV/m以下であれば我慢をしろと。 でもって、田畑や山林などでは、そんなところをウロウロしているほうが悪いのだから、もっと強くたって別に構わん…と。 恐るべき強者の理論でありますが、とにかくまあ、特別高圧が登場したら特攻隊の人に頑張って貰うとして、特攻隊(特高)、食うぞ、ステーキ3キロ、太る(3kV)ぞ、そりゃ。 ま、相手は相手はお国のために命を捨てようとしている特攻隊員ですからね。ステーキ3キロくらいは大目に見てあげようではありませんか。ちょっと太ったところで、どうせ死んじゃう運命なわけだし。 でもさっき、熱燗で焼鳥を食ってなかったか?…とか、そういう細かい問題もこの際は大目に見ておきましょう。自暴自棄になって自棄食いに走るその気持ちも、よく分かります。

『 電気設備に関する技術基準を定める省令 (支持物の倒壊による危険の防止) 』

・ 架空電線路又は架空電車線路の支持物の材料及び構造は、その支持物が支持する電線等による引張荷重、風速40m/sの風圧荷重及び当該設置場所において通常想定される気象の変化、振動、衝撃その他の外部環境の影響を考慮し、倒壊のおそれがないよう、安全なものでなければならない。
 ただし、人家が多く連なっている場所に施設する架空電線路にあっては、その施設場所を考慮して施設する場合は、風速40m/sの風圧荷重の二分の一の風圧荷重を考慮して施設することができる。

 風速 40m/sって、そんな風、ちょっと大きな台風が来たら、始終(40)吹きまっせ。 しかも支持物が倒壊したら大変な事になりそうな人家が多く連なっている場所では、40m/sの1/2でもいいというのは、何だか納得がいきません。 ま、人家が建て込んでいて、丈夫な電柱を建てるスペースがないんだから、しょうがないぢゃん。…ということなんだと思いますが、四十肩(40)、人参買ったら(人家)重くて、半分にした。 1本でも人参と言いますからなぁ。いや、ぜんぜん関係ないんですけど。

絶縁油を使用する開閉器、断路器及び遮断器は、架空電線路の支持物に施設してはならない。

 どうしてなんでしょう?油が漏れて、周囲が油まみれになっちゃうからでしょうか? ああん、アブラっこい食事は控えるようにと、お医者さんから言われているのにぃ。 尿酸値が高いですからね、僕って。 にも関わらず、お昼になるとついついトンカツとか、ハムカツとか、メンチカツとか、ミンチカツとか、海老カツとか、チキンカツとか、カツオカツとかを食べてしまうんですが、いや、鰹のカツというのは無いですか。マグロのミンチカツというのは食べたことがあるんですが、シーチキンにコロモを付けて揚げたような感じで、なかなか美味でありました。 とまあ、それはそうと、絶縁油。 股を掻く(架空)原田真二(支持)、クラミジアで痒い、閉口(開閉器)。松田聖子から、絶縁よ(絶縁油)と言われ、記者団(遮断器)と “すたみな太郎” (断路器)に行く。 病気をうつして聖子から縁を切られた原田真二クン、記者を引き連れてバイキングで自棄食いといったところでしょうか? 太郎カルビとか、けっこう美味しいですからね。

・ 高圧又は特別高圧の連接引込線は、施設してはならない。ただし、特別の事情があり、かつ、当該電線路を施設する造営物の所有者又は占有者の承諾を得た場合は、この限りでない。

 そもそも連接引込線とは何か?…という基本的なところから押さえなければなりませんが、1需要場所の引込線から分岐して支持物を経ないで他の需要場所の需給地点に至る引込線をいいます。…とのことでありまして、はぁ、そうですか。 とにかくまあ、高圧と特別高圧の連接引込線は施設してはならんのでありますな。 そろそろ特攻隊も飽きてきたので、違うネタにしてみようと思いますが、高血圧(高圧)の特効薬(特高)、半ケツ式蝙蝠(連結引込線)は駄目 高血圧に半ケツ状態の蝙蝠は、まったく効果が無いということでありますな。もともとコウモリなんてのは半ケツというより、いつもフリチン状態なわけでありまして、それに敢えてパンツを穿かせて半分だけずらすといった余計なことをするから、血圧の薬としては駄目になっちゃうわけです。もっとも、たとえフリチンのコウモリだったとしても、駄目なものは駄目。…という気がしないでもないんですけどね。 とまあそんなことで、今日のお勉強はおしまい。

 ということで、今日はジーン・アモンズです。 『ジャグ』 というアルバムです。 “JUG” というのはアレですよね。水入れ、つぼ、びんといった意味のほかに、酒びんとか安酒とか、また拘置所から刑務所といった意味もある。…と、日本語ライナーで岩浪洋三クンが書いておりますが、ジョー・ゴールドバーグの書いた原文ライナーによると、ジャグヘッド (うすのろ) を縮めた言葉で、ジーン・アモンズの呼び名である。…とのことでありました。洋三クンとゴールドバーグ、どちらの説を採用するかと言われれば、ハンバーグ好きの僕としては断然、洋三クン派であるわけなんですが、ゴールドバーグとハンバーグでは、別に何の関係もないですからね。もっとも洋三クンのほうがもっとハンバーグとは関係ないんですが、ジーン・アモンズとしても “うすのろ” などという屈辱的なあだ名で呼ばれるよりも、安酒とか刑務所のほうがハクが付いていいと思うんですよね。 で、このアルバムはですね、アモンズのワン・ホーン作品となっておりまして、リチャード・ワイアンズダグ・ワトキンスJ.C.ハードというリズム・セクションもなかなか渋いところを揃えていると思います。ピアノのワイアンズは2曲でクラレンス・アンダーソンと代わり、アンダーソン君はうち1曲でオルガンを弾くことになって、でもって、全曲にレイ・バレットのコンガが加えられることになるんですが、バレットはいいですよねー。 バレットとフェレットとブルーレット置くだけ。僕はこの3つの中ではバレット (←哺乳類ヒト科) がいちばん好きで、2番目がフェレット (←哺乳類イタチ科) ということになるんですが、ブルーレット置くだけ (←トイレの芳香洗浄剤) というのはいけません。ま、普通のブルーレット置くだけはまだいいんですが、どうしても許せないのがブルーレット置くだけ(ピーチ)でありまして、あれはブルーレットの分際で、便器の中を流れる水が桃色だったりするんですよね。 ブルーレットなんだから水は青色にしろ! もしくはピンクレット置くだけ(ピーチ)と名前を変えろ!…と思わずにはいられませんが、そんなことでまあ、では1曲目から聴いてみることにしましょうかー。

 まず最初はジェローム・カーンの 「オール・マン・リヴァー」 でありますか。ミュージカル 『ショウ・ボート』 からのナンバーでありまして、黒人霊歌の影響が強い作品として知られておりますが、何だか今ひとつ能天気で、エンヤコラな感じがする曲なので、僕はあまり好きではありません。ま、黒人霊歌なんてのは所詮、黒人の幽霊が化けて出る時に歌うものなので、わりとシンプルで単純だったりしますからね。 が、そこは黒人の中でも人一倍ディープなジーン・アモンズでありますので、この単純明快な舟漕ぎ歌を何とも深みのある精神世界へと昇華させているわけなんですが、まず最初にピアノとテナーのデュオでテーマ・メロディをしみじみと歌い上げておりますな。何ともゆったりとしたテンポでありまして、アモンズの深いトーンのテナーが深川飯のような味わいを感じさせるんですが、アサリのむき身とネギを味噌で煮込んだものを、汁とともに飯にかけ、どんぶり鉢でたべるもの。…って、個人的にはあまりソソられる食い物ではないんですけど。貝類ってあまり好きではありませんからね。アサリの代わりにケマンガイを使った “ケマン汁” とかなら食べてもいいかな?…という気がしないでもないんですが、続いてベースとタイコとコンガが入ってくるとテンポがちょっぴり速くなって、やっぱり幾分は能天気なムードになってしまうんですけどね。ちなみにこの演奏を岩浪洋三クンは、ジーンはフレーズを短く切りながら、ゆったりとくつろいだ雰囲気で成熟したプレイをみせる。そして、しだいに熱く盛り上がっていくが、レイ・バレットのコンガもよく利いている。…と評し、一方のゴールドバーグは、つまりこの演奏では “荒海に乗り出したはしけ” といった、誰もが考えそうなありきたりな解釈ではなく、ジャグのスタイルにおける典型的なものが追求されている。それは優雅に示されるリリカルなイントロから始まる、ハッピーなスイング曲というスタイルだ。 (訳:小川隆夫) …というふうに記載しております。 ちなみに僕はこの曲を聴くといつも何故だかカレーを食べたくなってしまうんですが、あさりカレーとか、はまぐりカレーとか、ケマンガイカレーとかよりも、やっぱりカツカレーとかイカカレーなんかの揚げもの系カレーのほうが美味しいですよね。鰈の唐揚げを乗せたカレイカレーというのも悪くないかも知れませんが、ということで次です。

 2曲目はコール・ポーターの 「イージー・トゥ・ラブ」 と、おなじみの曲が続きます。 ミディアム・テンポで演奏されるこの手の歌モノは、顔が怖いアモンズにはやや不似合いのような気もするんですが、バレットの軽快なチャカポコ・コンガと相俟って、なかなか軽快なサウンドに仕上がっております。音楽は顔じゃない。…ということを如実に示す好例であると思いますが、粘り気のある後ノリがグルーブ感を高めておりまして、何だかちょっぴりデクスター・ゴードンのスタイルと似ているなという気がしないでもありません。何となく、アモンズのほうがデクスターよりもずっと年上だよね。…と思い込んでいたんですが、調べてみたらデックスのほうが2つほど年長さんでありまして、互いに切磋琢磨しあう、佐藤琢磨と宅麻伸のような間柄だったのかも知れません。タクマ系ではもうひとり、宅間守という附属池田小児童殺傷事件の犯人もおりますが、タクマに毛が生えたような武隈 (たけくま) 親方というのは元・黒姫山でありますな。 現役時代、顔がとっても不細工だったことで知られておりますが、おそらく親方になっても顔は不細工なままだと思います。でもまあ、親方は顔ではないですからねー。 ということで、話を演奏に戻しますが、テーマに続いて登場するアモンズのアドリブは、時折ダブルテンポも交えたりして、グルーヴィ&ドライビングに展開されておりまして、でもって、ソロ2番手はワイアンズのソロでありますか。 僕はガーランドをもっと2流にしたようなこの人のスタイルが大好きでありまして、ワイアンズ (←哺乳類ヒト科) と、ゼリービーンズ (←菓子類) と、 ポン酢 (←調味料) の3つの中ではゼリービーンズがいちばん好きで、2番目がポン酢ということになるんですが、ま、ワイアンズも “干しアンズ” よりは好きなので、いいのではなかろうかと。アンズに限らず、ドライフルーツってあんまり好きではないんですよね。何だかこう、干されているという感じがするところがよくありません。 で、ピアノのソロに続いて (ts)→(ds)→(ts)→(ds) の4バースがあって、それが最後のほうでは(ts)→(b) の4バースとなって、いかにもハードバップ的に大いに盛り上がったところで、テーマに戻って、おしまい。いや、とってもよい演奏でありました。

 3曲目の 「シード・シャック」 はアモンズ作のシンプルなリフ・ブルースでありますな。 ワイアンズのブルージーなピアノのイントロに続いて、テナーによるテーマ演奏があって、でもって、そのままアモンズのアドリブ・ソロへと流れていきます。ここでの彼もやっぱり幾分デクスター・ゴードンっぽかったりするわけなんですが、曲調が曲調だけにもっとアーシーな一面も垣間見られたりして、でもって、続くワイアンズのソロは、何だかとっても安っぽいところがいかにもこの人らしくていいですよね。コロッケなんかは変に高級路線に走ったりすると、元の安っぽいコロッケとは一線を画した高級なコロッケになってしまって何だか面白くないので、この人もずっと安っぽいワイアンズのままでいて欲しいと思うんですが、とまあそんなことで、そろそろ書くことも無くなってきたので、次に参りましょう。 ピアニストがクラレンス・アンダーソンに代わる4曲目は、そのアンダーソンのオリジナルで、 「レット・イット・ビー・ユー」 という曲です。ビートルズのパクリではないのか?…と言いたくなるような曲名なんですが、翻訳ソフトにかけてみたら 「それにあなたでさせる」 という訳文が出てきました。ちなみに “let it be” だけだと 「それを漏らした、である、」 となりました。ついついそれを漏らしちゃったんですな。そういうことって、よくありますよね。秘密だとか、ウンコだとか、接して漏らさずと言われているものだとか、世の中についつい漏らしちゃうものというのたくさんありますが、それはそうとこの曲、まるで歌モノのような綺麗なメロディを持ったバラードではありませんか。 で、アモンズの吹きっぷりも、まるで “魅惑のムード・テナー” のような妖しさに満ちあふれておりまして、サム・テイラーにも匹敵するスケベ心が感じられて、秀逸です。ただ、惜しむらくは演奏時間が 3分29秒と短いところでありまして、せめて作曲者のピアノ・ソロくらいはフィーチャーしてくれてもよかったと思うんですけどね。

 で5曲目は歌モノです。 「イグザクトリー・ライク・ユー」 。 “exactly” というのはアレですね。 “正確に” という意味ですよね。 「あなたに正確に好意を持つ」 という歌であるわけですが、チャカポコ・コンガのイントロで幕を開ける脱力系@ほのぼのサウンドが疲れた心にやさしく入り込んできます。ま、タルいという言い方も出来るわけなんですが、ここでのアモンズの吹きっぷりは、やっぱり少しデックスですな。続くワイアンズのピアノはレッド・ガーランドとハーマン・フォスターの中間みたいな感じでありまして、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。…って、いや、今回の曲解説は何だか気分が盛り上がりませんな。演奏自体は決して悪くないと思うんですが、3時のおやつに近所のスーパーでブルボンの 「粗挽き小麦のビスケット」 と、三幸製菓の 「窯焼きチーズせんべい」 を買ってきて、そのほとんどを食べちゃったのがよくなかったのかも知れません。腹が膨れ過ぎて、その消化に血液の流れを奪われて、ほとんど脳に血が回らない感じなんですよね。やはり創作活動にはハングリー精神が大切だということを改めて痛感しましたが、でもまあ、食べちゃったものは今さらどうしようもないしー。 最初はビスケット2枚と、せんべい4枚くらいで押さえておこうと思っていたんですが、ふと気が付いたらビスケット2枚だけを残してすべてが無くなっておりまして、そんなところにも僕の意志薄弱さがよく現れていると思います。これでもし、夕食が意外と豪華なメニューだったりしたら、せっかくの御馳走もあまり美味しく食べれそうにもありませんが、今日のところはサバの煮付けくらいでいいような気がするんですけどねぇ。。。

 ということで、6曲目。 「ミス・ルーシー」 はアモンズのオリジナルでありますな。ルーシーちゃんというのは恐らく、アモンズのアレもんで、コレもんで、ポケモンで、キングサーモンなのではないかと思うんですが、ところで君はキングサーモンの正式な日本語名というのを知っているかな? 今しがた、ザウルスの辞書で語尾に “もん” の付く言葉を逆引きサーチしていて、キングサーモンの解説のところに 、 「ますのすけ」 に同じ。…とあるのに気付いたんですが、 「ますのすけ」 だったんですな、キングサーモンって。 鱒の介 : (マスの大将の意) サケ科の海産の硬骨魚。サケ・マス類の中で最大。…というお魚のことを、あちらではキングサーモンと呼んでいたんですな。 鱒の介では何だかあまりにも弱そうで、不味そうで、しかも臭そうで、いや、臭いということは無いかも知れませんが、鱒の大将の意味なら “鱒大将” とか、あるいはキングサーモンをそのまま素直に訳して “鮭王” といった名前にして欲しかったところです。 そういえば養老町にある “太陽書店” という名前のスケベ系の本屋が潰れて、本やCDやDVDなんかの買い取り販売をするお店に変わったんですが、そこの名前が “買王” というんですよね。 “かいおう” と読むのかと思ったら “buy-king” という振り仮名が付いておりましたが、なかなかよく考えられたネーミングだと思います。ま、食べ放題の店と勘違いされる恐れはあるんですけどね。 ということで、アモンズのアレもんで、コレもんのルーシーちゃんに捧げられたこの曲、ワイアンズの弾くピアノのイントロがブルージーでなかなかいい感じなんですが、曲そのものはシンプルなブルースとなっております。ブルースとブルージー。語尾が “す” か “じー” かだけの違いなんですが、 “エロス” と “エロ爺ぃ” というのがかなり違っているように、ニュアンス的にはちょっと違うものがあるんですよね。ブルースのほうがブルージーよりもよりアーシーというか…、という話をしているうちに演奏のほうは終わってしまいましたが、3分24秒という、かなり短めの曲なんですよね。ルーシーちゃん、それほど多くを語るほどの存在では無いのかも知れません。

 で、7曲目の 「ネイムリー・ユー」 は、クラレンス・アンダーソンがオルガンを弾いているナンバーでありまして、テナー+オルガン+コンガという事になれば、これはもう、コテコテのソウル・ジャズであることが期待出来る…というか、懸念されるというか、そこのところの受け止め方は人それぞれだと思うんですけど。 個人的に、今日はそんな気分ではないな。…という感じなんですが、あ、ちなみに先ほど食べた夕食はですね、インスタントの釜飯の素で作った “とり釜飯” でありました。ま、間食のし過ぎで食欲不振だった今日の状態では無難なメニューでありましたが、釜飯を食ったら本格的に腹が膨れてしまって、もはや胃と腸以外に血液が行き渡る余裕はとてもなさそうです。食べてすぐに横になりたいところなんですが、食べてすぐ横になると、牛になると言われてますからね。ニワトリを食べてウシになるのなら、何だか錬金術みたいでちょっぴり得した気分でありますが、ウシになったら食べ物を反芻しなければならないんですよね? ゲロ嫌いの僕としては是非ともそれだけは避けたいところなので、こうして横にもならずに頑張って原稿を書いているんですが、えーと、 「ネイムリー・ユー」 ですな。いきなり下品なオルガンの音色が飛び出して、ちょっぴりブルーな気分になちゃいます。 が、メロディそのものは実に歌モノちっくでありまして、ミディアム・テンポの演奏ばかりが続いて、ちょっぴりマンネリ気味ではあるな。…という点さえ除けば、まずまず悪くない出来だと思います。アンダーソンのオルガン・ソロもイントロの印象ほどには下品でもないし、ま、無難な仕上がりであると言ってもいでしょう。 ということで、ラストです。シャーツィンジャーというゴレンジャーに登場しそうな名前の人が書いた 「タンジェリン」 という曲です。 ま、ゴレンジャーに登場するのは赤レンジャー、青レンジャー、黄レンジャー、桃レンジャー、みどレンジャーの5人と決まっているので、今さらシャーツィンジャーの出る幕など無いんですが、どうしてもというのなら戦隊の名前をロクレンジャーに変えなければなりませんからね。 ま、そこまで苦労して仲間に入ったとしても、お前だけ色の名前とちゃうやん!…とか言われて仲間外れにされるのがオチなので、おとなしくソロ活動しているほうが無難なような気もしますけど。 とまあそんなことで 「タンジェリン」 。 曲名はおそらく痰をゼラチンで固めてゼリー状にしたものなんだと思うんですが、黄色い痰、緑っぽい痰、それに血痰の3つを使えばゴレンジャーとまではいかないまでも、赤痰ゼリー、黄痰ゼリー、みど痰ゼリーの3種類は製作可能なのではなかろうかと。 で、曲のほうはというと、とってもポップなチューンとなっておりまして、オーソドックスなハード・バップとしては悪くない仕上がりだと思います。アドリブ・パート終盤に聞かれるコンガとドラムスの4バースというのは今までに無かった企画で、なかなか楽しめますな。 ということで、今日のところはおしまい。

【総合評価】

 コンガが入っているという事もあって、やや真剣味に欠ける嫌いが無いわけでもないんですが、ま、ジーン・アモンズというのはそういうキャラですからね。 ソウル・ジャズというより、ハード・バップの範疇で楽しめる範囲内でありまして、その点では悪くないような気がしないでもありません。


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