【アルバム名】
JUST FRIENDS (PACIFIC JAZZ)
【リーダー名】
BILL PERKINS (1956/10/29,11/11)
【パーソネル】
BILL PERKINS (ts,cl,fl) RICHIE KAMUCA (ts) ART PEPPER (as)
HAMPTON HAWES (p) JIMMY ROWLES (p) RED MITCHELL (b)
BEN TUCKER (b) MEL LEWIS (ds)
【収 録 曲】
JUST FRIENDS / A FOGGY DAY / ALL OF ME / DIANE-A-FLOW /
LIMEHOUSE BLUES / WHAT IS THIS THINGS CALLED LOVE? /
SOLID DESYLVA / SWEET AND LOVELY / ZENOBIA
【内   容】
 今回はビル・パーキンスです。誰やそれは。いや、私もよく知りません。多分ジャズマンだとは思い ますが。おそらく白人のテナー奏者でしょう。ジョン・ルイスの『グランド・エンカウンター』に参加して いたような気がします。今日の僕はちょっと自信ないです。あまりよく知らないのに、なぜかウチには『ビ ル・パーキンス・オクテット・オン・ステージ』というCDがあります。「オクテット」というのは、のぶ 男の母が言っていた「オクテっと言うんでございましょうかねえ。」とは直接関係ありません。誰なんだ、 のぶ男の母。説明すると長くなるので書きますが、高校生の時に「キリスト教倫理」の時間に映画を見たわ けなんです。カトリック系やったからなあ、うちの学校。校長はエウヘニオ・モンレアルやったし。その映 画のタイトルが「イエスの復活」。いや、こんなもんはどうでもよろしい。もう1本あった。タイトルが「 未成年の性」。みんなワクワクしましたがな。ドキドキして。どうみても30過ぎにしか見えない、異常に ふけた高校生「のぶ男」が主人公なんです。で、のぶ男が風邪をひいて家で寝ていると、テニス部の後輩の 「はる子」が見舞いにくるわけです。「あっ、いや。なにするの。」「えへへぐへへ。」(以下、未成年に 悪影響を与えると思われるので省略する。)で、そうこうするうちに「のぶ男の母」というのが登場するわ けです。「ウチの子はオクテっと言うんでございましょうかねえ。ガールフレンドも出来ないざますのよ。 おほほほほ。」というわけでオクテット。八重奏団のことですね。オクトパスのオクト。そのオクテットで 、歴史的なカウント・ベイシー楽団におけるレスター・ヤングのソロを再現しよう、というのが『オン・ス テージ』というアルバムの魂胆なのです。聴いてみたら…。どうもワシ、こういうウエスト・コースト物っ て苦手でんねん。アレンジに凝りすぎって感じで。そんなわけで、これはパスさせていただいて、もう1枚 いきましょう。『ジャスト・フレンズ』。これはですね、パーキンス、リッチー・カミューカ、ハンプトン ・ホーズ、レッド・ミッチェル、メル・ルイスというクインテットとですね、パーキンス、ペッパー、ジミ ー・ロウルズ、ベン・タッカー、メル・ルイスというクインテットの2つのセッションから成ります。ホー ズとペッパーの参加がうれしいですね。で、聴いてみたら…。やっぱりウエスト・コーストしてますね。「 ただの友達」なんて曲は、なーんにも考えずに吹けばいいのに。もうパーキンスったら頭でっかち。ホーズ のソロはさすがですけどね。パーキンスのソロも悪くないんだけど、どうも「気のきいた」アレンジという のがねえ。2曲目の「フォギー・デイ」も、なんかちょっと凝りすぎぃ、みたいなぁ。なんかペッパーのソ ロはいいのにぃ。なんかもったいなーいって感じぃ?うーん。なんかまだスペース残ってるしぃ。で、その うち「はる子の父」なんていうのが登場するわけです。「あんな奴にも将来があると思えばこそ…。でなき ゃアイツを、アイツを…。」とか苦悩しながら。「ワタシ、産みたーい。」なんてはる子は言ってるし。の ぶ男は「僕はどうすればいいんですかぁ。」なんて言ってるだけやし。「ウチの子に限ってまさかそんなこ と。おほほほほ。」
 「のぶ男の母はなんかむかつく!」という事でクラスの意見は一致しました。そんなわけで、個人的 にはちょっとどうもなあ、というアルバムでした。だって「のぶ男の母」、書きたかっただけなんだもん。


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