【アルバム名】: ＤＯＷＮ　ＨＯＭＥ　(BETHLEHEM)
【リーダー名】: ＺＯＯＴ　ＳＩＭＳ　(1960/7)
【パーソネル】: ZOOT SIMS (ts) DAVE McKENNA (p) GEORGE TUCKER (b) DANNIE RICHMOND (ds)
【収　録　曲】: JIVE AT FIVE / DOGGIN' AROUND / AVALON / I CRIED FOR YOU /; BILL BAILEY / GOODNIGHT SWEETHEART /; THERE'LL BE SOME CHANGES MADE / I'VE HEARD THAT BLUES BEFORE
【内　　　容】: 　お正月も終わりましたね。皆さん、お年玉は何に使いましたか。「貯金しといてあげるから。」とか言って、おかあさんに取り上げられたりしませんでしたか。こういう場合、まず確実に貯金などされておりませんね。元旦に取り上げられた分は、そのままヨソの子のお年玉に横流しされます。３日くらいに没収された分はデパートの福袋に姿をかえます。そして「お年玉で服買ってあげたからね。」とか言って、趣味の悪いヘンな服を着せられたりします。そう、今君が着ているそのヘンな服。それがお年玉の成れの果てなのです。怖いですね、恐ろしいですね。親の言うことなんか信用してはいけません。「もらった金はすぐ使え！」が原則です。２、３万の金を「将来のため。」とか言って貯金してどーするんですか。大人になってからの３万と子供の頃の３万ではまるっきり価値が違います。さあ、お年玉なんか、ぱーっと使っちゃいましょう。私はですね、「ゲーム電卓」を買いました。いや、中学生の頃の話ですが。最初「デジタル・インベーダー」が出て、あと「野球」とか「ボクシング」も買いました。小学校の頃には「ルービック・キューブ」が流行りましたね。お金がなくてバッタモンしか買えなかったのが今もって悔しい。あれはですね、桑名の「アテネ」という学習塾の先生がはじめて日本に持ち込んだらしい。よって桑名人は早くから全面クリアしておりました。私は２面どまりでしたが。; 　さて、そんなわけでズート・シムズ。塩サバにですね、「４０過ぎたらズートがよくなった。」とか、「是非ズートをお願いします。」とかいった声が寄せられたんですよ。うーん、２０代の僕にはちょっとわからないなあ、そういう心境。ズートって言えば「顔がでこぼこである。」という印象しかなかった。今だに「ズートってシムズだったっけ？シズムだったっけ？」って悩むし。しーずむ夕日に照らされ照らされてー、と一人で輪唱したり。しかし「読者と共に歩む」がモットーの塩サバです。あなたの希望にお答えしましょう。で、探してみました。ありました。『ダウン・ホーム』。いや、これは確かに買った覚えがあります。ところがもう一枚。『ザ・モダン・アート・オブ・ジャズ・ＶＯＬ．１』なんてのが発見された。ドーン盤でボブ・ブルックマイヤーが入ってるヤツ。いつ買ったんだ、こんなもん。で、２枚を比較検討したところ、『ダウン・ホーム』のほうがいいかなあ、という結論に達しました。いや、ズートは素人なもんで、はい。デイブ・マッケンナ、ジョージ・タッカー、ダニー・リッチモンドというサイドにひかれてしまいます。特にデイブ・マッケンナ。思わず「デイブ負っけんな！」と応援したくなりますよね。趣味のいいピアノを弾く人です。１曲目「ジャイブ・アット・ファイブ」。あ、悪くないやん、ズート。いかんなあ。２０代と言っても３０寸前やからなあ。なんか自然にスイングしてるって感じ。気負いゼロ。そんなおじさんをジョージとダニーが「もっと気合入れていかんかい！」と叱責している感じ。それをマッケンナが「まあまあ、お若いの。」となだめている感じ。２曲目の「ドギン・アラウンド」なんかズートのおっちゃん、結構張り切ってるし。でも、「君に泣く」あたりがズートの持ち味でしょうか。横のほうで誰か「いぇいいぇい」言ってるけど。ただ、どれも同じようなミディアム・テンポのナンバーが続いて、ちょっと単調なのが難ですかね。私の持っているＣＤは別テイク入り。打ち合わせしている声が入っていたりして、これがまたいい感じです。４０過ぎたらズートっていうの、ちょっとわかったよーな気がします。; | Previous | Up | Next