- 【アルバム名】
- PAGE ONE (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- JOE HENDERSON (1963/6/3)
- 【パーソネル】
- ENNY DORHAM (tp) JOE HENDERSON (ts) McCOY TYNER (p)
- BUTCH WARREN (b) PETE LA ROCA (ds)
- 【収 録 曲】
- BLUE BOSSA / LA MESHA / HOMESTRETCH / RECORDA-ME /
- JINRIKISHA / OUT OF THE NIGHT
- 【内 容】
- 新年あけました、おめでとうございました。皆さん、お正月は何をしてすごしま
したか?ああ、赤城の温泉でしたか。年越しにきしめん食べましたか?個人的な話をホ
ームページに書くのはやめましょう。凧はあげましたか。正月と言えばタコです。昔、
年の瀬によく魚屋へ買い物に行かせられました。「酢ダコにするからタコ買うてきて。
」とか言われて。店で「タコの足、3本下さい。」というのが子供心にもみっともなか
ったです。大きくなったらタコを1匹なり買うんだ!と、南十字星に向かって誓ったも
のです。ちょうどゲイラカイトという凧が出始めた頃ですね。アメリカはヒューストン
からやってきた、とか言って。ヒューストンからやってきた凧だから、すぐに落ちるん
だよね。ひゅー、すとーんって。と、コドモなら誰でもそんなシャレをカマしたはずで
す。エイみたいな三角形をして、血走った目玉がついてるの。よくバッタモンも売って
ました。
- さて、新春最初のジャズ・ジャイアントはジョー・ヘンダーソン。えへへへへ。
お嬢ちゃん、いいモン見せてあげようか。ぐへへへへ。それはヘンな人だじょー。だい
ぶ違いますね。今日の僕ってちょっぴり正月ボケ。通称、ジョー・ヘン。紹介するアル
バムは新年の1ページ目を飾るにふさわしい『ページ・ワン』です。基本中の基本。定
番中の定番。今年の塩サバは方向転換か?ジョー・ヘンと言えば2年くらい前のスイン
グ・ジャーナルの読者欄にこんなのがありました。「先月号の表紙はジョー・ヘンダー
ソンとやらだった。昔どんな活動をした人なのか知らないが、表紙にはもっとカッコい
い人を使って欲しいです。」なんちゅう失礼な手紙や。下がれ、この若造めが。しかし
、なんというスルドイ意見や。確かに最近のジョー・ヘンって髭もじゃでうっとーしい
もんな。そんな貴方に、まだ若くて爽やかだった頃のジョー・ヘンを贈りましょう。初
リーダー作ですね。バリバリのジョー・ヘン・マニアにはおとなしすぎて物足りないこ
と必至のアルバムですが、まあ正月あけの七草がゆみたいなもんで。なんと言ってもケ
ニー・ドーハム作の「ブルー・ボッサ」が有名。ものすごくわかりやすいメロディーで
すよね。すーっと入っていけるような。ボサノバのリズムが心地いい。ドーハムのソロ
もテーマを軽くフェイクするような感じです。ジョー・ヘンのソロも若干うねうねしか
けてはいますが、かなりおとなしめです。とにかくわかりやすいので初心者にも安心な
「鐘の鳴る丘ゲレンデ」みたいな曲です。2曲目もドーハムのオリジナル。「ラ・メシ
ャ」だって。ドーハムの娘の名前らしいが、こんな変な名前を付けられた彼女が今ごろ
グレていやしまいか、ちょっと心配。絶対イジめられるよな。やーい、メシャ。お前の
父ちゃん、メシ屋!とか。よくわからんからな、コドモの言うことって。個人的にイチ
押しなのは「リコーダ・ミー」。ジョー・ヘンのオリジナルで、1曲目同様ボサノバの
リズムで演奏される。タイトルはポルトガル語で、「リメンバー・ミー」の事らしい。
結構複雑なメロディーなんだけど、聴けば聴くほど味がある。ジョー・ヘン、ドーハム
、マッコイと続くソロはどれも完璧。ピアノソロの後半に聴かれるセカンド・テーマみ
たいなのもいい感じである。お薦めの1曲です。「ジンリキシャ」なんて曲もあるが、
タイトルほど変な曲ではない。ジョー・ヘンのソロはこの曲がベストかも。とにかくジ
ョー・ヘンにもこんな爽やかな時代があったんだかんな、投稿人よ。
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