【アルバム名】
BOSS TENORS (VERVE)
【リーダー名】
GENE AMMONS & SONNY STITT (1961/8/27)
【パーソネル】
GENE AMMONS (ts) SONNY STITT (ts,as) JOHN HOUSTON (p)
CHARLES WILLIAMS (b) GEORGE BROWN (ds)
【収 録 曲】
THERE IS NO GREATER LOVE / THE ONE BEFORE THIS /
AUTUMN LEAVES / BLUES UP AND DOWN / COUNTER CLOCKWISE
【内   容】
 さて、これが今年最後の塩サバです。明日からしばらく冬休みをとらせてもらいます。休ませてーな 、たまには。誰も読んでないかも知れないが、塩サバ通信には「桑名発観光ガイド」「全国スキー場ガイド 」というのもあって、ほとんど毎日原稿を書いてきました。おじさんは疲れました。プレゼントに応募して くださった人、メールをくださった人、定期的にアクセスしてくださった人、本当にありがとうございまし た。
 さて、今年最後のジャズ・ジャイアントはジーン・アモンズとソニー・スティットです。他意はない 。順番に書いてきたらたまたまこうなった。テナー・バトル・シリーズも一応は今回で終わりとします。な に。デクスター・ゴードンとワーデル・グレイはどうするんだ。アル&ズートの立場はどうなる。ロリンズ とコルトレーンの『テナー・マッドネス』にも希望の光を!という意見もあるでしょうが、とりあえずヤメ 。さっきも書いたように、おじさんは疲れているのだ。疲れた時のテナー・バトルはちょっとツライ。ああ 、アジの。それはフライ。ほら、読んでるほうも疲れるでしょうが。痛風には厳禁なんです、フライもの。 年明けからは普通のテナー物に戻ります。
 さて、『ボス・テナー』。せっかくジーン・アモンズとソニー・スティットを出すなら50年代モノ にしなよ、という意見もあるでしょうが、いいんです。今日の僕は人の言うことを聞かないんです。ワガマ マなんです。ゴネるんです。だって、排水機場で仕事していたら寒かったんだもん!そんなわけで『ボス・ テナー』。ヴァーブ盤ですね。個人的にはヴァーブってあんまり好きじゃねーけど。アルバムの作り方がな んかテキトーやし、ポリシー感じられねーし、売れればそれでヨシみたいなところがあるし。ダセぇんだよ ー、なんかよー。今日の僕はガラも悪いんです。だって寒かったんだもん。けど、たまーに「悪くないな。 」というアルバムがあるんですよね、ヴァーブ。サヴォイなんかもそう。ジャケット、ダサすぎるんだよー 、誰が買うんだよー。と思って買うと、結構よかったりするの。そこで一句。
  そんなによー 馬鹿にするなよ サヴォヴァーブ
 季語ないし。全体的に品がないし。ガラ悪いし。1曲目の「ゼア・イズ・ノー・グレイター・ラブ」 はテナー・バトルじゃないですね。スティット、アルトやもん。何の悩みもなさそうなスティットのアルト って、結構好きです。パーカーそっくりと言われて結構悩んだらしいけど。パーカー死んで、ふっ切れまし たね。私の文体も「渡辺淳一そっくり」と言われ、ちょっぴり悩んでまーす。ジーン・アモンズは、さすが ボス・テナーという貫禄だが、日本人にウケそうもないのがたまにきず。「枯葉」なんて曲をやってるな。 大丈夫だろうか。テナー・バトルでやるような曲かぁ?と思うかも知れないが、これがなかなか悪くない。 いきなりラテン風のイントロではじまり、スティットとアモンズが交替でテーマを吹く。ここらあたりのア レンジはなかなかオシャレ。アモンズのソロも思ったほど趣味悪くない。スティットはこの曲を得意として いるようで、よどみないソロを聴かせる。意外な名演かも。「ブルース・アップ・アンド・ダウン」はテナ ー・バトルでやらなきゃどーする、というくらいチェイスの古典的な曲。短い小節を交替で追っかけあいみ たいに吹くんですよね、チェイス。いやあ、エキサイティング。というわけで、今年はなんとか終了しまし た。1月5日に再会ですね。それじゃあ、またね。


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