|
会社の同僚Ｈ川くんは、結構グルメ。東京出身で名古屋に新人として配属されて8年、外食が大好きなようで、こまめにあちらこちら食べ歩いているようです。ところがつい先日まで名古屋名物の「櫃まぶし」を食べたことがなかったらしく、初めて味わって大感激。「こんな美味いとは思いませんでした。僕はウナギ嫌いなので避けていたんですよ。でもこれには参りました。」とのこと。
確かに名古屋に住んでいて「櫃まぶし」を食べたことがないというのは勿体ない話です。名古屋の多くの独創的食文化の中でも「天むす」と並んで一般性のある傑作と思われるのがこの「櫃まぶし」です。最近では少しずつ名古屋文化圏以外の地域でも見かけるという報告は受けていますが、未だに真に美味しい櫃まぶしを出せる店は名古屋市内でもそんなに多くありません。
「櫃まぶしを食べずに名古屋の味は語れないよ」なんて、散々偉そうに言われてしまったＨ川くん、それでも「なにか他に食べておかなければならないものってありますか？」とあくまでも謙虚。「手羽先は？」「大好きです、毎週食べてます」「そこまでのもんじゃないよ。味噌カツは好きだったよね？」「矢場とんの味噌カツ美味いですよね」「小倉トーストは？」「好きですよ、ボリュームが多くて食べきれないけど」「味噌煮込み？」「好きですね」「きしめんは？」「好きな店があります」「ヨコイのスパゲッティも食べているよねぇ、うーん、もう他にないじゃん」「ないですか。。。」
と、まあいろいろ考えたんですが、外食好きの彼は大概の店には行っている様子。諦めかけたところ、実はまだ2軒の名古屋の超有名店に行っていないことが判明しました。灯台もと暗しというか、さすが未だに「櫃まぶし」を食べてなかっただけのことはあります。そんな有名店にまだ行ってないとは思いませんでしたから、とりあえず行ってくるように勧めておきました。ひとつは極楽と黒川にあるカレーうどんの店、もうひとつは今池や八事、最近は矢場町にもできた台湾ラーメンの店。ほら、名古屋の人ならみんな知っているでしょ？そりゃ食べなあかんわ、はよ行ってりゃあ。
|
