1997年12月後半のコーカイ日誌


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●料理勝負の曖昧さ。(97/12/31)
 テレビ番組の企画で面白い料理勝負をしていました。片や料理の鉄人として有名なフレンチのシェフ坂井宏行。片や日本のトップ女子プロテニス選手杉山愛・吉田友佳・長塚京子。プロ対素人のハンデは食材費。坂井は2,000円、テニス3人娘は10万円。10万円持たされたテニス3人娘は伊勢エビをはじめ豪華食材買いまくり。対して坂井は鶏の胸肉と牡蠣をメインにしたものの、ほとんど大した食材は買えない。これでそれぞれ3品ずつ料理を作り、誰が作ったのか一切知らせずに審査員に味見をさせ勝負を決めるという企画です。審査員は山本益博に小林カツ代、ジュディ・オング、岡田真澄と食通として知られた人々4人。坂井の料理と知らずに食べた審査員たちは、口々に「とても食べられない」とひどい批判します。逆にテニス3人娘の作った料理は「センスが良い」「料理を良く知っているシェフの仕事だ」とべた誉め。もちろん結果は大差でテニス3人娘の勝ち、ということになったわけです。
 この企画の面白さは、いかに『料理の鉄人』を筆頭にあの手の料理勝負というものが曖昧なものか(あえていい加減とは言いませんが)、ということを白日の下にさらけ出したことです。どんなに腕がよいと言われるシェフでも、素材が悪ければ素人の女の子にすら負ける。武豊が乗っても勝てない馬があるように、料理も腕より素材の方が重要なファクターなのです。さらに、食通と言われ偉そうにしている人たちだって、簡単に素材の良さに騙されるということ。作っている人間が誰か、どういう場所で食べるか、その料理の値段はいくらか、そういう本来の味とは関係ない様々なことで、実は料理の善し悪しを人は判断しているんです。わかっていたことだけど、それをテレビは改めて確認させてくれました。もちろん僕も同じです。僕の場合は、誰と食べるか、これに尽きますね。嫌いな人と食べる高級フレンチ料理よりも、好きな人と食べるハンバーガーの方がずっと美味しいですよね。
パソコンのハードディスクも大掃除。(97/12/30)
 WINDOWS95がインストールしてあるドライブの残り容量が50MBくらいになってしまい、どうも最近動きが不安定でした。もちろん最初の僕の環境設定が悪いのですが、まあ折角年末で暇だし、パソコンの大掃除も兼ねて、ドライブを切り直し一気にWINDOWS95の再インストールをすることにしました。データはもちろん、ブックマークや通信ソフトの設定ファイルやら辞書ファイルやらをバックアップして、いざハードディスクの領域解放。うーん、なんか一種の解放感があって気持ち良いです。どうだ、これでもうまっさらのバージンよ、みたいな(笑)。処女膜再生手術じゃないってぇの。
 で、予定通りWINDOWS95から順にアプリケーションのインストールをしていったのですが、なにせアップグレード品が多いものだから、これがなかなか手間がかかります。使わない古いバージョンから順番に入れていかないと新しいバージョンがインストールできないというのは、むちゃんこ効率悪いです。オフィス97も8太郎もホームページビルダーもあれもこれも、全部そんな調子で、なかなかはかどりません。それでも何とかかんとかインストールを一通り終えて、さらにそれぞれのソフトの設定をして、ようやくダイヤルアップ接続までたどり着いたときには、すでに始めてから6時間弱。もうすぐ夜が明けるぞって時でした(深夜から始めましたからね)。以前にも再インストールはやったことがあるので、あまり困りはしませんでしたが、それでもこれだけ時間がかかるんだから、おいそれとはできることではありません。それに時間かかった割には、使いやすくなったかどうかは疑問だしね(笑)。実際の家の大掃除と同じで、馴染んだ環境をすっきり綺麗にしてしまうと、何かなくしたり使い勝手がちょっと変わってとまどったりね。まあ新鮮な気分に はなれるから、たまにはいいと思いますけど。あ、そう言えばまだ家の大掃除はしてないんだ。面倒だなぁ。このまま年越しかぁ。
『ザ・ベストテン』。(97/12/29)
 最近では年末恒例となった『ザ・ベストテン』。今年は司会に黒柳徹子&キンキキッズという組み合わせで、キャスティングとしては悪くないかなと思ったのですが、残念ながらお互いに遠慮してしまったのか、今ひとつ噛み合わないままに終わってしまいました。
 ところで相変わらず『ザ・ベストテン』らしいと思ったのが豪華なセット。昔から売り物ではありましたが、今回も工藤静香の時など「これでもか」というくらい凝ったセットを作りこんでいました。本来はランキング形式ゆえ毎回同じ歌が登場するマンネリさをカバーするための豪華セットだったわけですが、この年末に毎日同じ歌を聴かされている視聴者にしてみれば、この凝ったセットは同様の効果があったことでしょう。『ザ・ベストテン』に関係ない今年のヒット歌手たちに無理矢理思い出を語らせるような企画は少々苦しいところもありましたが、歌番組の老舗らしさを感じさせた2時間だったと思います。でもどうせなら毎週のレギュラー番組として復活させて欲しいなぁ。
テニス納めしました。(97/12/28)
 1997年はサークル創立以来12年間で、過去最高の盛況を誇った年でした。いかに今年が『昼下がり庭球倶楽部』にとって記録的な1年だったかを数字で簡単に追ってみます。
 まずレギュラーのテニス練習日が35回というのが、創立した1986年の29回を軽く上回る新記録でした。また今年の参加者は実人数55人、延べで500人ちょうど。これももちろんダントツの新記録。過去のレコードは去年の42人&253人ですから、なんと延べ人数は一気に倍増です。1回での最高参加者数19人も新記録なら、1回あたりの平均参加者14.3人というのも、去年の9.7人を軽く上回ってこれまた新記録。今年初参加した新人34人というのも、最初の1986年の26人を上回りました。1年間で20回以上参加したメンバーがなんと11人。過去には1年間で20回参加者が2人以上いたことはありませんでした。最年少参加者18才、使ったコート延べ68面、さらに交流試合を4回。全て新記録です。イベント絡みでも、初のバーベキュー&花火大会開催、合宿では初めて飛行機に乗って宮崎まで出かけましたし、忘年会は21人という大宴会。
 とにかくあらゆる面で大きくテニスの輪が広がった1年でした。そしてその大きな要因は去年10月にオープンしたこのホームページです。インターネットをここまでサークル運営に活用できたこと。これはちょっとした自慢ですね。来年もこの調子でガンガン頑張っていきたいと思います。
同じ番組同じ顔触れ。(97/12/27)
 改編期にも書いたことですが、またぞろつまらない「スペシャル」番組が毎日目白押しの季節になりました。通常番組は全て先週あたりでしばらくお休み、今週来週さ来週あたりまでは年末年始特番が番組表にズラッと並んでいます。とりあえずクリスマス特番が終わって、今からは年末総決算特番の時期です。特に歌番組の場合は年間ベストテンとかで、どこの局も全部同じ顔触れ。産休に入る安室奈美恵を筆頭に、GLAYに相川七瀬にパフィーにSMAPにMAXにV6に岡本真夜に森高千里にT.M.REVOLUTIONに華原朋美にSPEED・・・。いやはや、たまには違う切り口の歌番組を作れないものでしょうか。
 それから腹立たしいのは、ヒットしたドラマの特別篇というやつ。体の良いダイジェスト版なんですが、ちょっとだけ新しく撮ったところを入れて、いかにも新作のように偽る詐欺紛いの行為です。『ロングバケーション』でうまく騙せたのに味をしめたのかフジ系列がよくやるのですが、TBS系列も『青い鳥』で早速やってくれました。どうせ作るなら『消えた古畑任三郎』(警部補古畑任三郎のダイジェスト篇なのですが、実に仕掛けに凝っていて面白かったです)くらい味のあるやり方をして欲しいです。
 で、これで大晦日の紅白が終わると、いよいよ究極につまらない「おせち番組」が始まるのですからね。いやあ悲惨です。じゃあテレビ見なければいいじゃん、と言いたいところですが、お正月家族が揃うとテレビでも見てなければ仕方ない時があるじゃないの。まあそういうだらけた視聴態度にあった生ぬるい番組制作という意味ではお互い様かも知れないけどね。
三船敏郎も死んじゃった。(97/12/26)
 僕は熱心なファンではないので、三船敏郎の映画をそれほど多く見ているわけではありません。それでも『七人の侍』にはしびれたし、『レッド・サン』でのアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンとの競演も格好いいと思いました。でも実は、三船敏郎で一番印象に残っている映画は『1941』なんです。ご存知ない方もいるかも知れませんが、この映画は20年近く前にスピルバーグが監督して大コケした珍しい作品でして、主演はあのジョン・ベルーシ。太平洋戦争が始まった1941年のアメリカ西海岸での大騒ぎを描いた大ドタバタコメディ映画です。三船は日本軍の潜水艦の艦長として突如ロサンゼルス沖に浮上し、ハリウッドを攻撃するという滅茶苦茶な男を演じています。話に聞くところによると、三船は映画での役割を認識しないまま、とにかく監督の指示に従って演技したそうで、コメディを演じようとしていない、その生真面目な軍人ぶりがかえって大いに笑いを誘いました。ジョン・ベルーシの怪演もあって、かなり面白い映画に仕上がっていたのですが、ちょっと一般受けはしなかったのか、興行的には こけてしまいました。三船と言ってこの『1941』を引き合いに出すのは変かも知れませんが、自分が好きな、しかしみんな知らない作品だけに、この話をここに書いて彼に手向けたいと思います。
恋人たちのクリスマス。(97/12/25)
 バブル最盛期の頃は、クリスマスと言うと男にとって最低10万円はかかる愛のイベントで、人気のシティホテルは半年前から予約でいっぱい、という異常な現象が都市部で起きていました。クリスマスを1人で過ごすなんて、という強迫観念にめいたものさえ独身男女に満ち満ちていて、当時結婚していて良かったなぁ、なんて既婚者同士話し合ったのを覚えています。その後そういうバカ騒ぎも景気の冷え込みとともに落ち着きを取り戻し、地味めなクリスマスが続いていたのですが、どうやら今年あたりはかなり以前のレベルまで派手さが近づいてきたような印象を受けました。証券や銀行が倒産し失業率もうなぎ登りの1997年なのに、どうして街は手に手をとった一見幸せそうな恋人たちでいっぱいなのでしょう?
 ひとつにはますますクリスマスが宗教色を離れイベント化していることが挙げられます。最近ではかつての「日本人のくせに」的やっかみ気味の批判も影が薄くなり、もはやあきらめ状態(誰があきらめているんだ?)。バレンタインデーと並ぶ恋愛歳時記としてすっかり定着した感があります。照れも恥じらいもなくカップルが街を闊歩しているのは、かつての夏祭りと同じだと考えれば納得もいこうというものです。
 もうひとつは若い世代を中心に、ますます「お付き合い」がライト感覚で行われているためでしょう。昔に比べて最近は本当に簡単にくっついたり離れたりします。この「昔」と「最近」の定義は、人それぞれで、自分の青春時代と比べていただければいいのですが、とにかくどの世代と比べても、今の恋愛はお手軽なようです。好きで好きで思い詰めて決死の思いで恋心をうち明ける、なんてアナクロなことはまずないようですね。その前に適当に当たりをつけておいて、うまくいきそうなら、かるーく付き合ってみる、ダメそうならあっさり別れる。そういうお互いに傷つかないライトなお付き合いが広まり定着した結果、クリスマスなどの恋愛イベント時期(発情期とも言いますが)に、カップルがイナゴのごとく大量発生するわけです。プラダやティファニーやカルティエを食い散らかして去っていくイナゴの大群です。バブル期に始まったクリスマスのイベント化と恋愛のライト化が、景気の低迷で地下に潜り、今再び成長して世の中に出てきたのが今年だったと考えられます。もっともこういう社会風俗は、いろいろ批判してみても虚しいだけで、どっち かというとそれに乗っかってしまった方が楽しいとは思いますけどね。乗れるものなら。もちろん背を向けて「けっ」と言いながら酒をかっくらうしかやり場がない人が多いのもまた事実ですけど。
どうして天皇誕生日が祝日なのか。(97/12/24)
 最近ではほとんどの人がなんの祝日なのかすら意識せずに休んでいると思いますが、12月23日は天皇誕生日でした。昭和天皇に比べて今上天皇は存在感が希薄ですから、何となく「天皇誕生日」と聞くと今でも4月29日と思ってしまいます。それにこの年の瀬の忙しい時に天皇の誕生日と言われても、それどころじゃないよ、なんて思う人が大半でしょう。そもそも天皇の誕生日をどうして祝日にしているのでしょうか。戦前の天皇が神様だった時代の日本なら「天長節」も大事な国家的節目だったかも知れませんが、現代日本においてそれほど重要視すべき事柄なのか、どうも僕にはピンと来ません。
 もっと言えば、21世紀になろうとしているこの時代に、未だに人類が「高貴な血統」として王族(天皇家も含みます)を「保護」(右翼は怒るかも知れませんが、彼らの現状は貴重な野生動物を保護しているのとあまり変わりはないと思います)していること自体が滑稽だと思います。人は生まれや血筋によって差別されるべきではない。これは人権の基本であり、ほとんどの人が納得するところでしょう。それなのに、もう一方で貴種を有り難がっている。ダイアナのようにミーハーな人気もかなりあります。
 今や日本の皇族はもちろん、英国の王族も、その他のほとんどの国の王族も、実質的に政治的実権を握っているところはありませんが、それでも戦前の日本軍部のように、その「血」を権威として利用する可能性は未だに十分あり得ます。また当の皇族・王族自身も、参政権も居住の自由も職業選択の自由もなく、基本的人権をかなり制限されて生きています。もう国家の求心力として「血統」を利用する時代は終わるべきでしょう。一足飛びに天皇制を廃止することはできないまでも、単なるクリスマス・イブのイブでしかない天皇誕生日は廃止して、もっと代わりになるような祝日を増やした方がいいと思います。もしくは、神道の大神主である天皇の誕生日を祝日にするなら、クリスマスも花祭りも祝日にするのが筋と違いますか?クリスマスも祝日になると、挟まれた24日も「国民の休日」になるから、年末にビッグな3連休。嬉しいけど、仕事休めないかもねぇ。
ATC忘年会大盛況。(97/12/23)
 年の瀬とは言え飛び石連休の合間ということでかえって集まりやすかったのか、今年のATC忘年会は何と21人(男9女12)という前代未聞の大盛会となりました。今までの忘年会はせいぜい集まっても10人前後でしたから、なんと一気に倍増です。もっとも今年は毎週のテニスにも平均15人近いメンバーが集まっていましたし、飲み会もやるたびに10数人のメンバーが揃っていたので、これくらい集まっても不思議はないのですが、それにしても2次会のカラオケにまで16人が参加したのだから大したものです。
 しかもただ人数が集まっただけではなく、大いに飲み食い話し歌いと、どんちゃん騒ぎの楽しさ。なにせ翌日早朝空港集合で16日間ノルウェーへ行くというIずみチャンでさえ、夜11時半までカラオケに付き合ってくれたのですから、その盛り上がりぶりもわかろうというものです。今回参加できなかったメンバーのために、来年早々に新年会、という声もあります。幹事としてはやることが多くて痛し痒しのところはありますが、まあ楽しいことは良いことです。どんどんやりましょう。
伊丹十三は自殺するようなタマか。(97/12/22)
 遺書までちゃんとしたためてあったところからすると自殺に間違いないのでしょうが、どうも伊丹十三ともあろう人が、たかだか写真週刊誌に抗議するためだけに自殺するなんて、とても信じられません。彼には何があっても戦う、そんなしたたかで強じんな精神的タフネスというイメージがあったのですが。だいたい自殺することによって、どんないいことがあるというのでしょう。残された人たちの悲しみ、今抱えている仕事を含む諸々に対する責任、交際を報じられた26才のOLの気持ち、そういう様々な犠牲を払っても自殺しなければならないようなことだったのでしょうか?今回の自殺は「伊丹美学」に反します。彼が死ぬなら、もっとそれなりに納得できる理由があるはずだ、とどうしても思えてなりません。
 この先、様々なメディアで自殺の真相を探る、という報道合戦が繰り広げられることでしょうが、多分本当の理由は本人以外知ることはできないでしょう。ただ『女たちよ!』の頃からのファンであり、伊丹監督の映画もほとんど全て見ているだけに、極めて残念です。正直言って「裏切られた」との思いがします。実は謀殺された、というような衝撃の事実はないのでしょうか?そうでもないと納得できないです。伊丹十三には「知ったことか」と言われるかも知れませんが。
韓国の大統領。(97/12/21)
 あの金大中氏がとうとう大統領になりました。72才、4度目の挑戦で念願がかなったわけです。彼が拉致された「金大中事件」は、まだ子どもだった僕にも、韓国ってなんか怖い国だな、という印象を与えるに十分な出来事でした。そして、その後の韓国の政権交代劇と、そのたびに悲惨な末路を迎える前の権力者を見ていると、つくづく韓国の「後進性」を感じたものでしたが、金大中氏はその轍を踏まないことを信条としているようです。とりあえず「光州事件」の責任を問われて無期懲役になっていた全斗喚・廬泰愚両氏の恩赦を発表しましたが、これも報復行為が当たり前だった従来の韓国大統領との違いを感じさせます。
 何かと不幸な過去を引きずって軋轢が多い日韓関係も、サッカーW杯同時開催を引き金に良好な関係にならないかと期待されているところですが、金大中大統領によってさらにそれが加速することを望みたいですね。お隣と仲良くできないのは、家であれ会社であれ国であれ、やはり安らげないものですからね。
ドラマ最終回2題。(97/12/20)
 結局このクールは文句を言いつつ4本もドラマを見続けてしまいました。お陰でテレビ見るのに毎日忙しかったこと。そのうち『成田離婚』『青い鳥』が最終回を迎えました。『成田離婚』はコメディですが演出・鈴木雅之の腕が冴えた、なかなかカメラワークなどに凝った作りで面白かったドラマです。ラストで離婚したカップルが再びくっつくことは誰でも予想がついていただけに、どういうカタチで結びつけるか、それが注目だったのですが、うまく成田空港での別れのシーンから森本レオのナレーションへとつなげて陳腐にならず良かったと思います。
 『青い鳥』は、トヨエツ演ずる主人公があまりにも自己防衛が下手なのでイライラしてしまうドラマでしたが、映画的な映像のセンスとトヨエツの格好良さで思わず見てしまうドラマでした。こちらの最終回は予想通りの結末で、ちょっとひねりが足りない感じでした。平凡にハッピーエンドに終わるのも「青い鳥」なんだからいいのかも知れませんが、もう少し意外性と余韻の残るラストにできなかったのか、とちょっと残念です。
 さて、残る2本『僕らの勇気〜未満都市』と『ラブジェネレーション』はどんなラストを迎えるのでしょう。まあラブジェネは(まだ見ていたのか、と怒られそうですが)、どうせ平凡なハッピーエンドに終わるのでしょうが、『僕らの勇気』の場合はちょっと予測がつかないだけに楽しみです。多分今までの展開からして、一応の解決はあるけど、ほろ苦い結末という感じかな。
脱税はなぜ悪いのか。(97/12/19)
 小学生には無理でも中学生になればどうして脱税が悪いのかくらいはわかりそうなものです。ところが明治大学を卒業しながらその質問に答えられない人間がいるのですから驚きですね。こういう人間を卒業させたことに明治大学は恥ずかしいと思わないのでしょうか。もちろん、鳥越だけを「バカ」と責めればいいというものではありません。プロ野球界、いや日本のスポーツ界全体に漲っている「俺達難しいことわかんなくてもいいもんね」的風潮が問題なのは言うまでもありません。マンガばっかり読んでいてもホームラン打てばフェラーリ買えるもんね、と本気で思っていることでしょう。現に清原はそうしているわけですから。もっと言えば、難しいことはこの際わからなくてもいいんです。でも良いことと悪いことの区別くらいはつけられるような教育はして欲しいですね。社会人として最低それくらいはわかっていてもらわなくては世の中が成り立ちません。
 さて、物事の簡単な善悪もつかないような、本当に困った人間たちを管理していくわけですから球団も大変なわけですが、だったらなぜ球界は彼らに代理人制度を認めないのでしょう。中学生並のおつむの程度しか持っていない選手を、契約の時だけは一人前扱いして一人で全てやらせるというのは、球団が選手をごまかし丸め込もうとしているとしか映りません。今回の脱税事件だって、ちゃんと選手にエージェントがくっついていれば防げたことではないかと思います。これを機会に日本のプロ野球界も、もう少し近代化を進めたらどうでしょう。
「ポケモン症候群」?(97/12/18)
 日本中の子どもたちとその親を恐怖に陥れた、なんて大げさな報道がまかり通っている今回のテレビ東京系のアニメ「ポケットモンスター」による発作ですが、早速放映を中止する地方局が現れたり、番組を中止せよと抗議電話をかける親があったりと、世の中相変わらずの過剰反応ぶりです。朝日新聞によると発作を起こしたのは700人近くに上っているようです。確かにこれだけの数の子どもたちが一斉に発作を起こしたことは世界的に見ても前例がないかも知れませんが、それはポケモンの視聴率の高さゆえでしょう。なにせ日本中で何百万人、もしかしたら1千万人を超える子どもたちが見ている大ヒット番組です。それで発作を起こした子が数百人ということは、確率はわずか1万分の1以下ということですから、これをもってアニメ制作会社に全ての責任を負わせるのは少々酷だと思います。
 我が家の2人の子どもたちも見ていましたが、全然おかしなことはなかったようです。ポケモンはビデオに録ってあるので試しに僕も見てみましたが、特にどうってことはありませんでした。確かにいつもの「ポケモン」のように自然の中が舞台ではなく、コンピュータの内部で主人公達が活躍する話だったので、少々目がチカチカするような派手な作りではありましたが、このくらいの映像はテレビを見ていれば日常的に使われるものです。だから単に刺激的な色彩のフラッシュだけが今回の発作の原因とは思えませんね。恐らく子どもたちがより深く番組の中に没入しているために、何らかの作用を引き起こしたのだろうと思いますが、簡単に結論が出るようなことではなさそうです。
 今回の原因追及はもちろんきちんとして、同じような事故を起こさないことは必要ですが、こういう事件のたびに起きるアニメやゲームといった分野を迫害しようとする的外れな論議には注意が必要です。とにかく世の中の「良識人」と呼ばれたい人は「おたく」の天敵。ヒットゲームをアニメ化した番組なんて、まさに目の敵に違いありません。僕はその筋の人ではありませんが、シンパシーは感じていますので、やはり今後の動向が気になるところです、なんてニュースキャスターみたいなまとめ方だな(笑)。
忘年会にみる不況。(97/12/17)
 ここんところ毎晩のように飲み歩いていてヘロヘロ状態なんですが、深夜の名古屋の繁華街を見ていると、しみじみ不況だなと思います。夜11時頃までは人がいるんですが、それから終電の時間までにみんなぞろぞろ帰ってしまって、タクシーは空車ばかり。バブル期に全然つかまらなくて、ずっとはずれの方まで歩いたことが嘘のようです。カラオケボックスに行っても結構空室があるし、12時過ぎると住吉も錦もウォーク街も、人の姿がまばらになって、商売みんな上がったり状態。ボーナス商戦が盛り上がらず苦戦しているデパートだけではなく、飲食業及びタクシー関係の方たちも暗い顔です。こういう時に繁盛しているのはレンタルビデオショップくらいでしょう。金をかけず頭も身体もつかわずに時間をつぶせる最高の娯楽だからね。もっとも僕は心ならずも毎晩飲み歩いているので、逆にテレビのドラマすら全部ビデオで録って置いてある状態。いつになったら見られるのか見当もつきません。忘年会はもういいよ。
ボーナスを何に遣うか。(97/12/16)
 世の中の多くの企業ではそろそろボーナスが支払われた頃です。今がボーナス商戦真っ盛り、という時期なのですが、そう思ってデパートや繁華街を歩いてみても今年は全然盛り上がっていませんね。デパートにしても専門店にしても賑わいが薄っぺらな感じで、全然「ボーナス出たぞ!」感がありません。家電の売れ行きが思わしくないのは今に始まったことではないとは言え、アパレルもダメ、クルマもダメ、旅行もダメ、もちろん不動産もダメとなると、みんなボーナスを何に遣っているのでしょう?だってこの金融状況下では銀行に預金しても株を買ってもダメなんだから、貯め込んだって仕方ないわけでしょ。なのに購買行動にも結びついていないということは、タンス貯金に回っているということなのでしょうか。
 もっともタンス貯金でも何でもボーナスが出たところはまだマシなわけで、この冬のボーナスは出るんだろうか?と疑心暗鬼でこの時期を過ごしているような人には、もう最低の師走でしょうね。それを思うと、三菱電機なんか現物支給でも文句言っていたらバチが当たるかも知れませんよ。そりゃ三菱の洗濯機や冷蔵庫をそんなにいくつも要らないし、まさかエレベーターとか貰うわけにもいかないし、使い道に困ってしまうかもしれないけど、それでも現物支給できる会社はマシなんです。現物が鉄パイプだったり、セメントだったり、工作機械だったりと、全然家庭生活には関係ないものを現物として扱っている会社だってゴマンとあるわけですから。まあ銀行や証券なら現物でもいいだろうけどね。破綻さえしなきゃ。


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