幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 12月21日 ● 東京〜名古屋間を人生だとすると。

 風邪でまだ頭も体もボーっとしているのに、出張で幕張まで行ってきました。正直言って途中で死にそうでしたが、人間意外と丈夫なもので、ちゃんと無事名古屋に戻ってこられました。当たり前ですけど。

 で、昨日も書いたように熱があると妙なことを考える癖があるので、帰りの新幹線の中でまた変な計算を始めてしまいました。東京〜名古屋間約2時間の旅程を人生80年と仮定するとどうなるか。計算自体は簡単です。120分が80年ですから1年が1分半、10年が15分です。

 アバウトな計算ですが、新横浜に着いた時はまだ10才。うちの息子と同じで、人生のなんたるかもわからずに、ただはしゃいでいる年頃です。小田原で大学受験、熱海あたりで就職となります。さらに三島で30才直前ですから、そろそろ結婚時期。長い人生の大きな選択を小田原〜三島の間でバタバタと決めてしまっているんですね。

 で、順調に行けば新富士あたりで出産、富士川を越える頃は子育てで大変な時期です。静岡で不惑。ここまで長いと思うか短いと思うかは人それぞれですが、若い頃は40才なんて言ったらもう人生終わりじゃん、みたいに思っていました。しかし、本当はここからがまた長いんです。

 大井川を越える頃には厄年も終わり、掛川〜浜松あたりでサラリーマンの最後の山場に差し掛かります。リストラ対象になるか上へと昇っていけるのか。浜名湖を見る頃にはサラリーマン生活も終盤。豊橋でようやく定年です。愛知県に入ったのですから、名古屋がようやく見えてきたというところでしょうか。もっともここから人生を楽しもうという人も多いでしょうね。

 三河安城で喜寿、もう普通ならこのあたりでヨレヨレになってきて、名古屋で傘寿ということになって目出度く大往生。思えばバタバタしていた小田原だの熱海だのは随分遠い昔の出来事です。

 ところが世の中には豊橋過ぎたあたりで途中下車してしまう人もいますし、逆に名古屋から先にまだまだとばかりに行ってしまう人もいます。羽島あたりで米寿を迎えて、さらに米原、大津、きんさんぎんさんはすでに京都に入っています。さすがに新大阪までたどり着いたのは泉重千代さんくらいですけどね。もっとも、山陽新幹線に乗り入れなかったのは、さすがの最長老もトンネルからのコンクリート塊が怖かったのでしょうか?
 
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