幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 12月17日 ● フェロモンだけか、藤原紀香。

 『危険な関係』もいよいよ残すところ最終回のみとなりました。昨晩の放送では、遂に豊川悦司がすり替わりしていることを藤原紀香に告白。敬愛する上司を殺したと思っていたはずの紀香は、なぜかトヨエツと一緒に逃げて愛を確かめる、という訳のわからない展開になっています。

 刑事が追っている犯人相手にいちいち恋愛感情を持っていたらたまったもんじゃないと思いますが、なにせこのドラマ、トヨエツ&紀香の主演とは名ばかりで、ここまで紀香はただ動いていくストーリーの回りでウロウロしているだけで、自分ではなにひとつ真実に迫れないお間抜け役。本筋とは何の関係もなく単にサービスショットを時折見せているだけでした。

 さすがにこれではあまりに見せ場がないと思われたのか、ようやくトヨエツを追いつめてみたら、いきなり大風車の前で絡みシーンですから、やっぱり「フェロモンだけか、フジワラノリカ」という印象です。脚本の井上由美子は紀香が嫌いなのでしょうか?

 そもそもこのドラマ、トヨエツだけではなく脇の役者も曲者揃いで、どうにも藤原紀香の大根ぶりが目立ってしまっていました。話題作りのためのキャスティングが紀香以外にもあれば彼女一人だけがこれほど浮くこともなかったろうに、とちょっと可哀想なくらいです。

 同じような大根系ライバル(?)松嶋菜々子は、その点キャスティングに恵まれています。今年の連ドラで高視聴率を獲得した番組は皆、松嶋絡みですが、『氷の世界』は竹野内豊、『救命病棟24時』は江口洋介、極めつけの『魔女の条件』は滝沢秀明と、揃いも揃って相手が大根系。去年のヒット作『GTO』だって反町隆史ですから、これなら彼女がいくら棒読みワンパターン女優でもそれほど浮いてしまうこともありません。

 山口智子や中山美穂がさぼっている間に、数字が取れる大物主演女優としての地位を着実に固めつつある松嶋に比べて、ヒット作もなく相変わらずフェロモン女優でしかない藤原紀香。身の丈にあった作品を選ばないと、自分の魅力をより引き出すこともできません。単に良いドラマに出ればOKというものではないということですね。
 
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