幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 11月28日 ● 「体育系」と「芸術系」。

 よく人を分類する時に「文系」「理系」で分けて論ずる時があります。以前にもここで「理系の男」の話題をしたことがありますが、それとは別に「体育系」と「芸術系」というのも、かなりはっきりとキャラクターが分かれていると思いませんか?

 高校生の頃に体育系の部活に熱中して、その後も遊びと言えばスキーやサーフィン、はたまた釣りや登山などアウトドア路線になってしまうタイプと、高校の時は帰宅部で、ギターを弾いたりイラストを描いたりアングラ劇団に入れあげたりしていたタイプ。文系理系と言うのが学力的方向性の問題だとすれば、体育系芸術系は趣味の方向性の問題ですから、よりその後のライフスタイルに大きな影響を及ぼしている気がします。

 もちろん趣味の範疇の話なだけに、両方にまたがる人もいることはいますが(コミケに出すマンガ描いていいたデザイナーなのに豪腕で強烈なテニスをするSさんという知り合いがいます。むさ苦しくて山男にしか見えないんですけど、ちまちまと上手な絵を描くんですよ)、大抵の人はどちらかにより入れあげていることがほとんどです。もちろん、テニスする人は大抵芸術系よりも体育系です。僕の周りには富士山に登りたいとかフルマラソン走りたいとか言う人間は多いですが、美術や演劇のコアなマニアはあまり多くありません(ミーハーなファンはもちろん結構いますが)。

 ところが芸術系と言っても美術・演劇・音楽関係に比べて文学系だけは、妙に体育系と相性が良いんですよね。作家でも三島由紀夫とか石原慎太郎、村上龍、安部譲二、浅田次郎など、体育系だねぇ、と思える人が多いですし、逆にスポーツマンがペンを持って素晴らしい作品を書いたりもします。肉体の持つ文学性とでも形容すればいいのでしょうか。筋肉文学というジャンルがありそうなくらいです。

 もっとも体育系と言っても「体育会系」はまたより特殊な人たちです。上下関係と挨拶にうるさく、何事も根性とか力任せな解決方法を選択しようとする「体育会系」は、ちょっと単純過ぎて僕もついていけません。まあ複雑にねじ曲がり過ぎているアングラ芸術系よりは扱いやすいだけマシですけどね。

 
とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。



前日翌日最新1年前2年前3年前