幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 11月16日 ● 三権ボロボロ。

 かつて日本は「経済は一流だが政治は三流」なんて言われていました。今や経済もとても一流とは言えませんが、さりとて政治がせめて二流に格上げされたかと言えば、それもなさそうです。ロッキード事件やダグラス・グラマン事件、リクルート事件などのように政治家が失脚するような大事件こそ最近はないものの、相変わらず国民の政治家に大きな期待をかけるのはやめよう、という姿勢は変わっていないことでしょう。

 そこにもってきて、大蔵省をはじめとする官僚の不祥事がありました。政治家はバカでも世界に冠たる優秀な官僚こそが日本を支えているんだ、と言われてきたのに、相次ぐ不祥事に、今や役人もどうせ汚いことをしているんだろう、くらいにしか思われていません。

 さらに続いて、ロッキード事件などの時には「首相の犯罪」を立証してヒーローになった検察の不祥事、そして神奈川県警の組織ぐるみの隠蔽工作が明るみに出た警察と、これまた諸外国と比べて真面目で優秀だと強調されてきた組織が大きく信頼を損ねるような事態を招いています。

 立法府を構成する政治家、行政の核となって動く官僚、司法の実働部隊である検察・警察と、日本の三権は全て権威が失墜してしまい今やボロボロです。国民は三権全ての組織を信じることができない状態に追い込まれてしまったのです。

 カタチあるものは全て壊れ、権威あるものは全て失墜するということなのでしょうか?なまじ権威があるからこそ、何か起きた時にはその反動も大きいのだとは理解できますが、それにしてもつくづく威張っている奴にロクなのはいないという証明になってしまいました

 では次に失墜する権威はなんでしょう?それはもちろん4番目の権力と巷間伝えられたりしているマスコミに他なりません。すでにテレビ局は盗撮したりなんだりと『愛する二人別れる二人』を見るまでもなく、昔から怪しい部分が多く、信頼性には欠けるところがあるというのはわかっています。またサンゴ礁事件の忌まわしい記憶も残る新聞とて本当に信頼できるかというと、ちょっと怪しいところもあります。まだ大々的なキャンペーンにはなっていませんが、来年あたりには様々なマスコミバッシングが起きるのではないかという不吉な予感がします。

とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。


前日翌日最新1年前2年前3年前