幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 11月5日 ● 太ることと老けること。

 足を怪我して極力動かないように注意していたこの3日間、当然予想されたことですが、なんだかすっかり丸くなってしまいました。アゴにも頬にも、もちろん腹にも、もう至るところに肉がついてふっくらした感じです。

 いくら食べても太れないと嘆いているのか自慢しているのかわからない人が時々いますが、逆に僕は太れと言われたらいつでも簡単に太ってみせる自信があります(自慢することじゃないなぁ)。なるべく動かないようにして、少し頑張って食べれば1週間で3、4kg増やすくらいは簡単です。なにせこの3日間、特に食べた気もしないのに2kg太ってしまいましたから(やっぱり自慢にならないな)。

 しかし、太っていることがここまで罪悪のように語られる風潮というのも、ちょっと見直した方がいいんじゃないでしょうかね。そりゃあ肥満は生活習慣病の原因にもなるし、膝や足首、腰などの関節にも負担をかけるから健康には良くないかも知れません。しかし、痩せすぎているのも当然不健康には変わりないし、本人があまり苦しくなければ少々太っているのはご愛敬のうちでしょう。逆に加齢とともに少しずつ丸くなっていく方が健康的で美しいと思いますが。

 最近の日本の特に女性の間に蔓延する「若さ信仰」とも結びつくと思うのですが、結局「成熟」することへの怖れが根っこにあるような気がします。単に服が似合わないとかいうことではなく、根本にはいつまでも子どものままでいたいという気持ちが、成熟していくことを怖れ、その象徴である丸いボディラインを拒絶しているのではないでしょうか?太ることと老けることがイコールで結ばれているような気がします。

 若さへの憧れがある種の活力を社会にもたらすことは否めません。世の中を変えていくエネルギーは若者にこそより求められるべきだからです。しかし、最近の若者の若さ願望は変革のためではなく、変わらない自分を守るための極めて保守的な「幼さ維持」でしかないような雰囲気を感じます。

 若者が「今のまま変わらないでいたい」と願う社会は、ある意味素晴らしいことかも知れません。しかし、それが「この先にはいいことなんて何もないから」というネガティブな気持ちから生まれているのだとしたら、すなわち若者が未来に希望を持てないということなら、やっぱマズイでしょ、それは。

 うーん、今日はちょっと僕が小太りになった話から、少し飛躍し過ぎましたかね。ま、いいや。いつものことだし。

 
 

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