幹事クリタのコーカイ日誌2011

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12月29日 ● 2011年極私的ドラマアカデミー賞。

 コーカイ日誌年末恒例企画「極私的ドラマアカデミー賞」(2007年2008年2009年2010年)の発表です。とは言え、最近あまりドラマを見なくなってしまったので、かなり偏りがあります。それは自覚した上で書いていますので、ノークレームでお願いします。

 まず作品賞から。ノミネート5本は『デカワンコ』、『マルモのおきて』、『JIN-仁-』、『勇者ヨシヒコと魔王の城』、『坂の上の雲』です。あまりドラマを見ていない割に良い作品が揃いました。視聴率的には最終回に40%をクリアした『家政婦のミタ』がダントツですが惜しくも5本には入りませんでした。やはりこの中では『坂の上の雲』が1位です。これはもう仕方ありませんというほどのクオリティでしたから。次点は今年見たドラマの中で一番衝撃的でクリエーティブだった『勇者ヨシヒコと魔王の城』。よくできたドラマと言うことなら『JIN-仁-』なんですが、パート2ということもあって惜しくも3位です。

 次に主演男優賞。ノミネートは本木雅弘(『坂の上の雲』)、阿部サダヲ(『マルモのおきて』)、大沢たかお(『JIN-仁-』)、山田孝之(『勇者ヨシヒコと魔王の城』)、神木隆之介(『11人もいる!』)。みんな良いのですが、ふざけた役を真面目に演じきった山田孝之に。山田はどんどん変な役にはまっていっているので今後がさらに楽しみです。次点は子役を相手にしながらうまく自分を出しドラマをまとめた阿部サダヲにします。

 続いて主演女優賞。ノミネートは多部未華子(『デカワンコ』)、天海祐希(『BOSS』)、江角マキコ(『ブルドクター』)、新垣結衣(『全開ガール』)、松嶋菜々子(『家政婦のミタ』)。多部ちゃん以外はやたらと背の高い女優ばかりになりました。主演は身長があって堂々としている方が見栄えがします。この中ではコメディエンヌとしての非凡な才能を遺憾なく発揮した多部未華子に。あの顔芸は素晴らしいものでした。彼女あってこそのドラマだったという意味でも一番です。次点は新境地を開拓した松嶋で。これで松嶋の演技の幅が広がりました。

 助演男優賞。ノミネートは沢村一樹(『デカワンコ』)、鈴木福(『マルモのおきて』『妖怪人間ベム』)、内野聖陽(『JIN-仁-』)、阿部寛(『坂の上の雲』)、香川照之(『外交官・黒田康作』『南極大陸』『坂の上の雲』)。もっとも充実した部門です。『坂の上の雲』からは他にも入れたい役者がたくさんいますが、ここは代表して阿部と香川の2人にします。シリアスとコメディの振り幅の大きさを見せた沢村も良かったし、内野の龍馬も相変わらず良かったのですが、やはり役にぴったりはまっていた阿部寛にします。次点は沢村。香川はもう常連なので敢えて外しました。

 助演女優賞。ノミネートは芦田愛菜(『マルモのおきて』)、綾瀬はるか(『JIN-仁-』『南極大陸』)、木南晴夏(『勇者ヨシヒコと魔王の城』)、杏(『妖怪人間ベム』)、広末涼子(『11人もいる!』)。ここは今年の顔である芦田以外にあり得ません。主演を食ってしまった見事な演技でした。次点はそれぞれに個性的で迷うところですが、特に美人でもないのに妙な魅力を発揮した木南に。

 最後に恒例の期待外れ賞はダントツで『江〜姫たちの戦国〜』に。何回も取り上げてしまいましたが、とにかく脚本がひど過ぎました。あれを演じさせられた俳優陣にも同情します。誰も彼もが下手くそでダメな役者に見えたくらいです。大河ドラマ史上に残る駄作としてここに記録しておきたいと思います。



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