幹事クリタのコーカイ日誌2010

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12月25日 ● 極私的ドラマアカデミー賞2010。

 ここ数年(2007年2008年2009年)書いている極私的ドラマアカデミー賞。去年以上に不作感が強かったので今年はもうやめようかと思いましたが、やはり恒例のものはとりあえずやっておこうかと思い直したので書きます。もちろんタイトル通り「極私的」なものですから、ノークレームでお願いします。

 まず作品賞のノミネートから。『龍馬伝』、『不毛地帯』、『新参者』、『怪物くん』、『うぬぼれ刑事』。『不毛地帯』は昨年からの2クールドラマですが、今春に終了したので、今年のノミネートにしました。これは結構激戦です。ただ抜群に面白いドラマが並んだ激戦ではなく、もう一息な作品ばかりの中で「よりマシ」なものを選ぶ作業ですが。

 この中で僕の最優秀作品賞は『うぬぼれ刑事』です。もうハチャメチャな作品ですが、豪華なゲスト出演者とクドカンドラマならではのギャグセンス。最初はなんだこれ?と思いましたが、回を重ねるごとに面白くなりました。癖になるドラマです。次点は『新参者』で。面白かったのですが、途中ちょっと間延びしたのは残念でした。

 主演男優賞は板尾創路(『木下部長とボク』)、唐沢寿明(『不毛地帯』)、阿部寛(『新参者』)、長瀬智也(『うぬぼれ刑事』)、二宮和也(『フリーター、家を買う。』)。こちらも作品賞同様に阿部と長瀬の一騎打ちですが、僅差で長瀬智也に。彼の個性が十分に生かされた作品に恵まれた感はありますが、賢くてかつバカという難しい役を見事に演じきったと思います。

 主演女優賞は昨年に続いて不作です。エントリーは綾瀬はるか(『ホタルノヒカリ2』)、山田優(『崖っぷちのエリー〜この世でいちばん大事な「カネ」の話』)。実は『Mother』の松雪泰子と『曲げられない女』の菅野美穂を見ていないのが失敗でした。本来ならこのどちらかから選ぶたいのですが、見ていないということで、今回この部門は該当者なしとします。

 助演男優賞は香川照之(『龍馬伝』)、岸部一徳(『不毛地帯』)、遠藤憲一(『不毛地帯』)、チェ・ホンマン(『怪物くん』)、向井理(『新参者』『ホタルノヒカリ2』)。香川、岸部、遠藤のオヤジが光りましたが、ここは年の功で岸部一徳に。あの「里井くん」の怪演は見事でした。次点はチェ・ホンマンの自然体なキャラにも票を入れたくなりましたが、やはりその演技力を評価して王道で香川照之に。

 助演女優賞は広末涼子(『龍馬伝』)、蒼井優(『龍馬伝』)、黒木メイサ(『新参者』)、中島美嘉(『うぬぼれ刑事』)、川島海荷(『怪物くん』)。『龍馬伝』の広末のぶりっ子演技と蒼井の裏表のある役を演じわけたのはどちらも甲乙つけがたいものの決め手には欠ける中、訳のわからないキャラをその存在感で示した中島美嘉に決定。次点は蒼井優で。

 最後に恒例の期待外れ賞は『素直になれなくて』と『月の恋人〜moon lovers〜』。片や北川悦吏子の脚本がグダグダ、片やキムタク様の演技に限界と、どちらも昔日の栄光も今いずこ状態でしたが、敢えて選べばとっくに限界が見えていたキムタクよりも、ツイッターを題材に選んで期待させた分だけ罪が重い『素直になれなくて』を期待外れ大賞にしたいと思います。これもツイッターがブレイクした2010年ならではということで。




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