幹事クリタのコーカイ日誌2004

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1月7日 ● 帰省のカタチもいろいろ。

 独身男女は年末年始の連休を優雅にスキーとか温泉旅行とか海外でのバカンスとかで満喫されたことと思いますが、既婚者、特に子持ちはお互いの実家に顔を出すという行事があって、なかなか連休と言っても休まる暇がありません。仕事始めの日のランチタイム、いつものメンバーでお互いにどうしていたかを確認しました。

 我が家は毎年お互いの実家に半日ずつ顔を出して終わりです。泊まることはしないのですが、それでもそれぞれの実家に行くだけは行くので、正月三が日のうち2日はそれで潰れてしまいます。まあ最低限の義理だけは果たしているといったところでしょうか。

 N島さんは奥さん子どもは年末から四日市の実家へ、本人は東京の実家へとバラバラの帰省。合流したのは正月2日ということで、いたって気楽なようです。最近はこういうカタチで帰省する夫婦が増えているそうで、それで家族として良いのかどうなのかは個々の価値観にもよるのでしょうが、OKなら無駄な気遣いはないですから楽でしょう。親の方だって嫁や婿の顔を見たいわけではなく、自分の子どもと孫の顔が見たいのでしょうから。

 ところがS井くんは奥さんを連れて一週間べったり自分の実家である横浜へ帰っていたそうです。奥さんの実家の山梨には顔も出さなかったとか。奥さんにしてみれば慣れないダンナの家で一週間も過ごすのは、さぞかし気苦労だったことだろうと思いますが、なにせS井くんはそういうことに無頓着な極楽トンボタイプなので、「ああ、そう言えば辛いって言ってた」とかお気楽なものです。そりゃ奥さんが可哀想だ、としっかり説教しておきました。

 対してマゾな家庭大好き人間Y田さんは、奥さんの実家である大垣に3日間軟禁状態だったそうです。大垣ですから日帰り可能な距離なのに、なぜ長期間軟禁されてしまうかと言うと、奥さんの親戚が10組以上も次々と年始の挨拶に訪れるそうで、それをずっと長女の婿として相手していなくてはならないからだそうです。これはかなり苦痛だろうと想像できます。

 と言っても、毎年のことなのでY田さんもその軟禁状態でも楽しむ術を今回は見つけたと自慢していました。何をしたのか?実はY田さんは軟禁前にヤマダ電機で14型テレビデオを購入、それとビデオを10本、本を3冊持ち込んだのだそうです。

 退屈しのぎに本を持っていくくらいはわかりますが、テレビデオをえっちらおっちら持参してくる婿というのはいかがなものでしょう?年始客で賑わう実家のリビングの大型テレビの裏で、こっそりテレビデオを接続して、ひとり黙々とビデオを見る婿。群衆の中の孤独。何とも言えない寂寥とした光景を想像してしまいます。それでも家族が大好きなY田さんは、自分の実家に帰ることなく、毎年正月は奥さんの実家で過ごすのです。

 いまどき結婚にピンクな夢を見るロマンチストの独身者は減っただろうとは思いますが、かくも結婚の現実は厳しいものです。よーく考えよう〜結婚は大変だよ〜。

 

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