幹事クリタのコーカイ日誌2004

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1月6日 ● 古畑任三郎のキーパーソン。

 この正月番組の中でもっとも楽しみにしていたスペシャルドラマ『古畑任三郎 すべて閣下の仕業』。ようやく昨晩ビデオ録画してあったものを見ることができました。面白かったです。相変わらず高いレベルを維持しているなと感心しました。赤い洗面器の女など、いつもの小ネタもいろいろ挟んでいたし。

 そもそも古畑のシリーズというのは1時間ドラマでは無理がありました。事件が起きる動機から解決までを1時間で見せようとすれば、どうしても細部を端折りすぎてしまい、推理ドラマとしては粗が目立ちます。僕が初めて古畑を見た時は、その粗が気になって「コロンボの下手なモノ真似をしているだけ」だと思いました。

 もちろん、それをわかった上でのレギュラーシリーズだったわけですが、やはり本領を発揮できるのはスペシャルでの2時間もの。舞台出身の三谷幸喜にとっても、一番書きやすい長さなのでは、と推察しています。どの作品もしっかりと古畑と犯人の対決を描き切れていて納得の出来映えですから。

 田村正和にしても三谷幸喜にしても、これだけのクォリティのドラマを続けるのは大変でしょうから、年に1〜2本、こうしてスペシャルで見られれば十分だと思います。

 ところで、今回のドラマでキーパーソンになったのは、大使館で働く現地人(?)のガルベスくん。ネタばれになるので、あまり余計なことは書きませんが、うちの娘は彼を見ていきなり「誰かに似ている」と言い出しました。有名な俳優でもないし、一体誰のことを言っているのかと不思議に思っていたら、ドラマも佳境に差し掛かったところで「あ、名倉だ!」と一言。

 ネプチューンの名倉は決して日本人に似ているとは言われないんだなぁ、見えないもんねぇ、と笑っていたのですが、結局その娘の一言が意外とドラマの肝だったりするわけで、三谷幸喜も「笑う犬」を見ていて今回のドラマのアイデアを思いついたのかな、なんて考えてしまいました。

 

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