THE EDDIE COSTA − VINNIE BURKE TRIO (JUBILEE)

EDDIE COSTA (1956/2)

THE EDDIE COSTA - VINNIE BURKE TRIO


【パーソネル】

EDDIE COSTA (p,vib) VINNIE BURKE (b) NICK STABULAS (ds)
【収録曲】

(01-03) FASCINATING RHYTHM / UNISON BLUES / SWEET AND LOVELY
(04-05) LET'S DO IT / YESTERDAYS
(06-07) PILE DRIVER / IT COULD HAPPEN TO YOU
(08-09) GET HAPPY / JEEPERS CREEPERS
【解説】 ( 2013年05月12日更新 / 連載 1,076回 )

 全国お土産総選挙。 そんなのがあったみたいですな。 番組ではまず、各都道府県で予選(アンケート)を実施。人気上位の品を選出し、47品の代表商品を決定した。各都道府県で選び抜かれた自慢の名産品の中から、 総選挙でナンバーワンを決定! 審査するのは、旅行雑誌編集長やライター、一流ホテルの料理長など、お土産に精通する専門家50人。各都道府県代表の47品すべてを試食して、ランキング。 そういうアレのようなんですが、胡散臭っ!! モンドセレクション最高金賞受賞臭がフンプンと漂いまくっているんですが、旅行雑誌に載っているオススメのお土産とか、業者のおっさんが菓子折りの底に札束を詰め込んで、編集長に渡しているシーンしか頭に浮かんで来なかったりしますもんね。 けしからんっ! 僕もけっこう旅レポを書いていたりするんですが、誰も菓子折りを持って訪ねて来なくて、けしからんっ! そういえば、レコード会社の人からも何の挨拶もありませんなー。 CD1枚と、のし袋を手土産に、「先生、もしよろしければ、このアルバムのレビューを書いて頂けましたら。」 そう頭を下げられたら、よきに計らうに吝かでもねーな。 そのように思っている次第でありますが、ワクワクしながら 「のし袋」 を開けて、中から 「のしいか」 が1切れしか出て来なかったりしたら、ちょっと考えさせて貰うかも知れませんけど。 子供の頃は 「のしいか」 大好き少年で、海のほうに遊びに行くと必ずお土産に買ったものなんですが、大人になって、のしいか熱が急速に冷めちゃったんですよね。 冷静になって考えてみると無駄にイカ臭いだけだし、手はベタベタになるしで、あまりメリットのない食い物だったりしますからね、のしいか。 「のしいか、欲しい人〜」 と呼びかけられても、

 (^O^)ノシ

と、手を挙げる気にはなれなかったりします。 「干しイカ、欲しいか?」 と聞かれても別に欲しくはないし、食べ物の好みなんて、人それぞれですからねー。 よって、美味しいお土産ランキングとか、まったく何の意味もないんですが、意味はなくてもネタにはなるので、ま、今回、ちょっと取り上げてみようかな? …と、そんなふうに思った次第なんですけどね。 ちなみに僕はテレビのほうは見てなくて、 『47都道府県おみやげ本当に美味しい順ベスト20が決定』 。 そういうスレが2ちゃんねるに立っているのを見ただけなんですが、その結果があまりにも納得のいかないものだったので、遺憾の意を表したい。イカんでしょ、これは。 そのように思ってしまったワケなんですが、どこがどのようにいかんのかというと、まずは20位、岩手県代表・さいとう製菓 「かもめの玉子」 。 ま、これは別にいいかと。 食べたことはないので味の評価は出来ないんですが、聞いたことはあるし、そこそこ有名だし、いかにもお土産らしいお土産で無難無難アンド無難。 そんな気がします。 で、次。 19位、岐阜県代表・金蝶園総本家 「水まんじゅう」 。 ほぉ。これまた渋いのを持って来ましたなー。 大垣の銘菓っすよね? 桑名と大垣とは養老鉄道線やら、国道258号線=大桑(だいそう)国道やら、揖斐川やらで繋がっているので、桑名人は大垣にはちょっぴり親近感を抱いているんですが、下位ながらもランクインして、よかったじゃないっすかぁ。 水まんじゅう、夏が近づくとよくローカルニュースで取り上げられますよね。 食べたことはないので実態は不明なんですが、ま、恐らく、水ようかんを更に水っぽくしたようなものなのではなかろうかと。 あるいは、水ようかんよりもゲルっぽかったりするのかも知れませんが、アンコがそんなに積極的に好きというワケではない僕でも美味しく頂けそうな予感が。悪くないチョイスだと思います。 が、これが岐阜県代表かと言われると、正直、ちょっと疑問が。 岐阜と言えば、 鮎の菓子 やろ? そんな気がするんですよね。 たかだか大垣の分際で、岐阜県代表を名乗ってんじゃねーよ! そう、岐阜市民が苦々しく思っているに違いありません。 が、他県民からすると、岐阜と言えば岐阜市なんかより飛騨高山あたりのイメージが強いに違いなくて、となると、代表選手もその辺りから選んだほうがいいような気がしますな。 となると、ウケ狙いで 下呂の香り とか? 厳密に言うと下呂というのは飛騨高山とは別物なんですが、黙っておけば余所者にはバレないに違いないので、ま、いいかと。 というか、別に岐阜代表として下呂モノを選んでも間違いではないんですが、となると、東濃方面もありっすかね? あっち方面の銘菓となれば、 「栗きんとん」 で決まり。 おせち料理に入っているヤツではなくて、 こんなん 。 見た目は地味なんですが、あ〜あ〜、果てしない〜、夢を追い続けぇ〜、えええぇぇぇ♪ そんなクリスタルキングな味がして、オススメ♪ ちっとも 「大都会」 ではない、ド田舎の素朴さが感じられる逸品だと思います。

 桑名人にとって多治見というのは、何だかちょっとムカツク相手だったりするんですが、意外と都会だったりするし、真夏の最高気温ではいつも多治見に負けてしまって、悔しいしー。 多治見とめっちゃ仲が悪い土岐市とか、暑さランキングのライバルである熊谷あたりと組んで、アンチ多治見で連合を組んで虐めてやろうかとも思うんですが、そんな僕でもその美味しさを認めざるを得ないお菓子が多治見にあったりします。 シェ・シバタのラスク 。 中央道の内津峠の売店で見掛けてラスク・ショコラのほうを買ってみたんですが、ほろ苦いチョコレートと、甘酸っぱいフランボワーズのコントラストが絶妙で、美味ちい♪ 多治見の癖に生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、で、フランボワーズって、何? …と思って調べてみたら、フランス語でラズベリーのこと。 ほぉ、なるほど。 タジ民の癖に、フランス語なんか使うな! そう難癖を付けたくなっちゃいますが、味のほうは文句の付けようがなくて、何だか悔しいっすなぁ。。。 でもまあ、ラスクなんてものは全国どこにでも売っているので、お土産の代表選手とは言えなくて、とまあ、そんなこんなで、次。 18位、長野県・小布施堂 「栗鹿ノ子」 。 長野土産と言えば超絶、 「雷鳥の里」 やろ? そう思わずにはいられないんですが、何故、このチョイス? 施しか? 小布施堂から、お布施を貰ったのか!? そう疑われても仕方が無い気がするんですが、でもって、次。 17位、徳島県・谷ちくわ商店 「かつ天」 。 はぁ、何それ!? ググってみたら これ だったんですが、ああ、 フィッシュカツ やん、これ。 ちょうど2年ほど前、鳴門に行った時にスーパーで買って食いましたな。美味しかったっす。 お土産ではなく、おやつとしてその場で食ったんですが、要冷蔵という時点でお土産としては不向きですよね。 静岡で、じゃまイカくんからお土産に貰った黒はんぺんも、正直、邪魔だったし、しかも何故、谷ちくわ商店、限定? 僕が食べた つくしのフィッシュカツ ではアカンのか? 谷ちくわから、谷亮子のサイン色紙で買収されたのか!? そう疑われても仕方が無い気がするんですが、でもって、次。 16位、宮崎県・風月堂 「チーズ饅頭」 。 風月堂と言えば、神戸のゴーフル屋さんというイメージしかないんですが、それとは別なんですかね? 調べてみたらどうやら、元祖・チーズ饅頭を名乗っているようなんですが、誕生秘話が ここ にありますな。 チーズで、秘話。 もしかして、卑猥な話なのかと思って期待したら、ぜんぜんだったんですが、昭和61年誕生って、歴史、浅っ!! チーズと饅頭って、昭和50年代のオッサンでも普通に思い付きそうなんですが、ま、こういうのは言ったもん勝ちですからなぁ。 ここのチーズ饅頭が美味しいのかどうかは、食ったことがないのでよく分からんのですが、熊谷の “さわた” の ちーず大福 は絶品なので、超オススメ♪ ま、こいつも要冷蔵なので、お土産にはちょっぴり不向きだったりするんですけどー。

 で、次。15位、山梨県・桔梗屋 「桔梗信玄餅」 。 無難無難アンド無難な甲州土産の大本命。 『るるぶ 清里・八ヶ岳・蓼科』 には、信州のお土産ならこれ! そんなふうに書かれていて、旅行雑誌編集長やライターが、ちっともお土産に精通していない実態をさらけ出しておりましたが、ま、長野にも普通に売ってますけどね、桔梗信玄餅。 金精軒のほうの信玄餅はあまり県外では見掛けなくて、地元の名産っぽさではこっちのほうが上なんですが、どっちが元祖で、どっちが本家なのかというと、いろいろと難しい問題があるようで。 今回のランキングが桔梗信玄餅に限定されていることに、金精軒の関係者は怒り心頭に発しているものと思われますが、その気持ち、よく分かります。 桔梗屋サイドに言わせれば、番組関係者を相手に、お金で精を出さなかった金精軒が悪いっ! そういうことになるのかも知れませんが、金ちゃんのほうからすれば、桔梗屋は、卑怯や! そういうことになるだろうし、難しい問題です。 で、次。 14位、奈良県・柿の葉すし本舗たなか 「柿の葉すし」 。 ま、奈良なんて、柿の葉寿司か奈良漬けくらいしか名物と呼べるような食い物は無いような気はするんですが、お菓子部門とか、寿司部門とか、魚肉練り製品部門とか、そういうのを一切無視して、ひとつの都道府県から1品だけを選んでランク付けをするという行為に、いったい何の意味があるのか?…と。 ま、お菓子部門では 「せんとくん やわやかたまごサブレ」 とかそんなのしか無いので、端から勝負にならんのですが、それならそれでネタに走って、 「下呂の香り」 に対抗して 「鹿のふんふんふん」 を出すとか? お土産のジャンルに 仏像 があるのはさすがですが、思い切って食べ物系は斬り捨てて、 「イSム 千手観音」 で勝負してもよかったかも? 忙しくて、千手観音の手も借りたいという人に、オススメ♪

 ということで、次。 13位、秋田県・佐藤養助商店 「稲庭うどん」 。 うどんといえば、うどん県なんですが、日の出製麺所の 「さぬきうどん」 は20位以内に入らなかったようで、その落胆ぶりは想像するに余りあるものがあります。 落胆のあまり、落雁を自棄食いしていたりするかも知れません。 で、喉がつまるやんけ! …と、文句を言ってたりするかも知れません。 水をがぶ飲みしたりして、で、こうして今年も香川は水不足に苦しめられることになるんでしょうなぁ。 で、12位には高知県がランクイン。 個人的には断然、 松魚つぶ を推したいところなんですが、水車亭 「塩けんぴ」 というのが選ばれておりました。 ま、悪くはないと思うんですけどね、けんぴ。 普通の甘いヤツしか食べたことはないんですが、塩味もイケっそうっすよね? ソース味もイケそーっすか? カレーけんぴとか、マヨけんぴとか、味噌けんぴとか、いろんなバリエーションが考えられそうなんですが、ステーキけん謹製、ステーキけんぴとか。 男前で誠実そうな感じですよね、井戸社長のイメージ画像。 ここ 参照。 で、次。 11位、三重県・笹井屋 「なが餅」 。

  工エエェェ(´д`)ェェエエ工

 100歩譲って 「赤福」 、10000歩 (←水前寺清子 27.4人分) 譲って 「へんば餅」 はアリだとしても、これはねーやろ!!! 三重県を代表する銘菓と言えば、桑名の 「安永餅」 やろ!? 次点で 「多度豆」 と 「かぶら煎餅」 やろ!? …と言い切るほど桑名人は厚かましくないんですが、四日市の 「なが餅」 はもっとあり得ません。 安永餅 VS なが餅 VS 赤福。 このバトルの行方は既に ここ で結果が出ているので、今さら繰り返すのはやめておきますが、こんなのが11位に入っている時点で、このランキングの信憑性は皆無であると断言していいのではなかろうかと。 ちなみに、2ちゃんねるでの評判も 安永餅>赤福 という意見が多くて、アレこそが真に正しい情報源であると確信した次第でありますが、ぶっちゃけ、地元民以外、なが餅と安永餅の区別が理解出来てない模様なんですけど。 かく言う僕も実はよく分かってなかったりするんですが、桑名の安永餅にも2つの店がありますからね。 いつもよく食べているのがどちらのバージョンなのかよく分からなくて、でもって、なが餅のほうは未だに食べたことすら無かったりします。 笹井屋以外にもうひとつ、太白永餅というのもあるようですが、未体験ゾーン。 食べ比べてみて、そっちのほうが美味しかったりすると何だか癪なので、近寄らないようにしておいたほうが賢明なのではなかろうかと。 で、ベスト10の結果はですね、 オフィシャルサイトの魚拓 でも見て貰うとして。 お菓子部門、寿司部門、魚肉練り製品部門、うどん部門、総菜部門、調味料部門が入り乱れて、ちょっとしたカオスの様相を呈しておりますが、坂角の 「ゆかり」 が3位って、海老の殻の味が嫌いな僕からすれば、信じられない結果っすな。 あんなもんより 「かっぱえびせん」 のほうがよっぽど美味しいのにー。 石川県の 「とり野菜みそ」 って、鶏肉も野菜も入ってないただの味噌なのに、わざわざ土産に買ってく人とか、いるんですかね? 何だか全般的に、お土産としてはマイナーなものが多い気がするんですが、京都の 「生八つ橋」 とか、広島の 「もみじ饅頭」 とか、埼玉県の 「草加煎餅」 とか、超有名なのもノミネートしているんですが、軒並みランク外なんですよねー。 その意味では、ありきたりのランキングとは一線を画した感はあるんですが、奇を寺井尚子すぎというか、うーん。。。

 20位以下は相手にもして貰えない状況なんですが、よくよく見ると僕の大好きな福井の 「羽二重餅」 とか、山形の 「おしどりのミルクケーキ」 とか、僕が去年の秋に喜んで買ってきた和歌山の 「かげろう」 とかがハブられていて、何だか寂しい気持ちになってしまいました。 高校の修学旅行で長崎に行ったとき、19歳のバスガイドさんが、「あんまりこんなことを言ってはアレなんですけど…。」 と前置きをしてオススメしてくれた福砂屋の 「カステラ」 も、2ちゃんねるの 【ざびえる】大分の土産を語るスレ【瑠異沙】 では人気の 「ざびえる」 も、駄目っすかぁ。。。 何年か前に大分に行った時には買わなかったんですけどね、ざびえる。 ザビエル=長崎というイメージがあって、大分のお土産だと思われなかったりするのも癪だしー。 で、会社用には 謎のとり天せんべい というのを買って配ったんですが、小袋にちゃんと 「大分」 と明記されていて、どこに遊びに行ったのか一目瞭然だし、こうして通販で簡単に買えちゃうのはちょっとアレなんですが、で、この前、しまなみ海道に遊びに行って買ってきたお土産は、 これこれ 。 「島ごころ」 のほうは第51回全国推奨観光土産品審査会 「日本観光協会会長賞」 受賞っすかぁ。 これって、モンドセレクションと、どっちがアレなんすかね? これ っすかね? 瀬戸田レモンケーキ 「まごころ」 って、微妙に商品名を間違われておりますが、大臣賞よりは下で、努力賞よりは上って感じ? 「よく頑張ったで賞」 とか、そんなレベルっすかね? とりあえず、オーナーシェフの奥本隆三くんの画像がイメージではなくて実像であるところに好感が持てるし、何だか人がよさそうなキャラでありますな。 人がよくても腕が駄目では、菓子職人としては失格なんですが、ひとつひとつすべて手作りで、2012年の販売実績 約530,000個って、凄ぇぇぇぇ! 1日平均1,452個っすか。 本当にひとつひとつすべて手作りなのか、疑いたくなっちゃうレベルなんですが、誠実そうな奥本くんの事なので、間違いは無いでしょう。

 そういえば、うちのサイトに こんなコーナー があったっけ。 …と、ふと思い出したりしたんですが、 「先生、もしよろしければ、このお菓子のレビューを書いて頂けましたら。」 そんなご要望がありましたら、遠慮無く申し出て下さいね。 菓子折りオンリーで、底に札束なぞ敷き詰めなくても、よきに計らう所存でありますので、ヨロシクね♪

 ということで、今日はエディ・コスタっす。 株式会社EMIミュージック・ジャパンからCDが出ている 「ザ・エディ・コスタ〜ヴィニー・バーク・トリオ」 というアルバムをよろしくレビューさせて頂こうと思うんですが、褒めるか貶すか、EMIさんの挨拶次第ということになろうかと思うので、そこんとこ、ヨロシク! いや、札束とか、そういうのはいりませんので。 菓子折りの底にこっそり手書きのジャケ絵を忍ばせるとか、そんな心遣いが嬉しいな♪ …と思ったりもするんですが、あ、今週のは簡単そうなので、自分で何とかしますので。 しかしこれ、1956年物とは思えないポップで洒落たジャケット・デザインですよね。 サインらしきものが書かれているので、恐らく、名のあるお方の作品だと思うんですが、なかなかやってくれますな、ジュビリー。 ジュビロ磐田も、顔負け。 そういえばジュビロって、どういう意味だっけ? …と思って調べてみたら、ポルトガル語、スペイン語で、歓喜の意。 そういうことらしいんですが、ちなみに “JUBILEE” というのは25年、50年などの節目に行われる記念祭なんだそうです。 すっかり忘れていたんですが、 『塩サバ通信』 は去年の9月15日で開設15周年だったんですな。 記念オフ会とかを開催しても、どうせ誰も集まらないに違いないので、別にどうだっていいんですが、20周年ジュビリーまで、果たして持ち堪えられますかね? とりあえずはまあ、 “jazz giant” の連載 1,111回あたりを目標に頑張ろうかと思うんですが、あと35回っすか。 とりあえず、今月の26日は静浜基地の航空祭に行くことにしたので、1回お休みが確実なんですが、もし焼津や静岡あたりにお住まいの読者がおられるようでしたら、前日にプチオフ会のようなものを開催してもいいかと思っているんですが、誰もいませんよねぇ。。。 静岡と言えば、じゃまイカくんなんですが、せっかくのお土産の黒はんぺんを邪魔者扱いしちゃったので、心証、めっちゃ悪くなってると思うしぃ。 とまあそれはそうとエディ・コスタなんですが、もう一人名前が挙がっているヴィニー・バークというのは、どうやらベース弾きである模様です。 そこにドラムスのニック・スタビュラスが加わってトリオが形成されることになるんですが、いいですよね、スタビュラス。 名前がほんのちょっとだけ 「舌平目」 みたいで。 で、コスタと言えば、 これ 。 ほぼ、これの一発屋といった風情なんですが、長い “jazz giant” の歴史の中では他に2回ほど取り上げられている模様です。  これこれ 。 何だか3回中、2回までが 「発電機、壊れたネタ」 だったりして、何だか不吉な予感がするんですが、アルバムの中身的には、後者2枚はコスタくんがほぼヴァイヴ奏者扱いだったりして、ピアニストとしてフィーチャーされている今回のコレは、けっこう貴重かと。 というか、この人は31歳という若さで交通事故死しちゃったので、演奏そのものがレア物だったりするんですが、その貴重なパフォーマンスを適当にレビューするとしましょうかぁ。

 ということで、1曲目。  「ファシネイティング・リズム」 。 「魅惑のリズム」なる邦題が付けられているんですが、 「魅惑の…」 というと、 『ノックは無用!』 を思い出しますな。 魅惑の変身、ふぉん、て〜ぬ♪ で、演奏のほうはアレです。 ベースの無伴奏ソロによってテーマのメロディらしきものが演奏され、途中からタイコが入ってリズムが付いて、でもって、かなり時間が経ってから満を持してコスタが登場。 そんな、ちょっと変則的なアレンジが施されたホドコサレフ。 そんなアレだったりします。 ロシアに15人くらいはいそうだと思ったのに、ググってみたら1件もヒットしませんでしたな、ホドコサレフ。 もっとシンプルに 「ホドコス」 だったら、それなりだったりするんですけど。 Movable Type 3.2 にコメントスパム対策をホドコス…とか。 単なる日本語のような気もするんですが、で、コスたんの弾きっぷりはアレです。 意外とオーソドックス? 中低音域への異常なまでの執着、デューク・エリントンを彷彿させるパーカッシヴな打鍵、饒舌と寡黙の目まぐるしい交錯。 島耕作もびっくり! 日本語ライナーで藤本史昭クンが 『ハウス・オブ・ブルー・ライツ』 における鮮烈なプレイを、そのように評しているんですが、ところが意外なことに、これ以前のコスタの演奏を聞いてみると −その片鱗はうかがえるとはいえ− その尋常ならざる個性は、彼のプレイに日常的にあらわれていたわけではけっしてない、云々。 書き写すのも大変なくらい小難しい文章でありますが、ま、簡単に言ってしまえば、デビュー当時のコスたんって、意外と普通やな…と。 いいか悪いか、好きか嫌いかという判断は各人に任せるとして、わりと聞きやすかったりするので、その点では安心かな…と。 途中からはベースとの絡みになって、なかなかのインタープレイっぷりを披露してくれたりもします。 でもって、明確にテーマには戻らずに、おしまい。 2分58秒というちょっとした小品なんですが、旨みがギュッと凝縮された栗きんとん。 そういった仕上がりなのでありました。

 で、次。 ヴィニー・バークのオリジナルで、 「ユニゾン・ブルース」 。 名前からして、ピアノとベースがユニゾンでテーマを奏でるブルージーなブルースなんちゃう? そんな展開が予想されたんですが、ぜんぜん違ってました。 イントロはベースとドラムスとの絡みで、で、そこそこブルージーな気がしないでもないテーマは、ピアノが主導。そういった展開でした。 ブルースと言ってもコスタは白人なので、泥臭さは皆無だったりして、それよりもむしろスインギーさのほうが際立って、で、続いてヴィニーのピチカート・ソロがフィーチャーされることになります。 この人のことはよく知らんのですが、幼少よりヴァイオリン、ギターを習うが、軍需工場で指を落とす事故にあいベースへ転向。そういう経歴の持ち主のようです。ほぉ。 「ジャズ界の指なし芳一」。 そう呼んであげたいものでありますな。派手なテクニックは無いし、パワーで押すタイプではないが、アンサンブルの優れたプレイヤーである。 そんな風に書かれたりもしておりますが、ここでは結構、押しが強そうなソロを披露してくれております。 で、終盤はピアノとベース、もしくはピアノとドラムスの絡みでそれなりに盛り上がって、でもって、明確にはテーマに戻らずに、おしまい。 うーん、まあまあ? ということで、3曲目。 歌物ナンバーの 「スイート・アンド・ラブリー」 。 ここでのコスたんはヴァイブを弾いているんですが、ま、気分転換としては悪くない試みであると言えるのではなかろうかと。 あまり大きな声では言えないんですが、ヴァイブ大好き♪ …ですからね、僕。 ここでのプレイはやや温和しめであるんですが、ま、悪くはないんじゃないっすかぁ?

 ということで、次。 コール・ポーターの 「レッツ・ドゥ・イット」 。 あまり馴染みのない曲なんですが、小唄小唄した小粋な仕上がりで、うーん、まあまあ? コスタの弾きっぷりは、ちょっぴりケニー・ドリューを彷彿させる何かがあるような気がしないでもなくて、ニック舌平目のブラッシュ・ワークも堅実で、ヴィニーのピチカートも適度にフィーチャーされていて、ま、いいんじゃないっすかぁ? で、続いてはジェローム・カーンの 「イエスタデイズ」 っすか。 バラードでやるのかと思ったら、ミディアム・ファストのスインギーな仕上がりだったりしたんですが、コスタの弾きっぷりは、ちょっぴりハンプトン・ホーズを彷彿させる何かがあるような気がしないでもなくて、いや、なかなか多彩でありますな。 一夫多妻制の国に行っても、うまくやっていけそう? とまあそんなこんなで、次。 コスたんのオリジナルで、 「パイル・ドライバー」 。 「脳天杭打ち」 っすな。 普通に考えれば、どう考えたって殺しにいってるとしか思えない技なんですが、 wikipediaに緻密なアニメーションが出ておりますな。 ほれ 。 この線の細さだと首の骨が折れちゃいそうで、見ていてちょっと怖いんですが、他の技もアニメ化されているですかね? 延髄斬り とか。 あ、無いっすな。 何でもいいけど延髄を斬るって、相手を半身不随にする気満々なんですが、元々は、モハメド・アリとの試合で用いる予定で考案され、公開スパーリングでこの技を目の当たりにしたアリ陣営がルール変更を強要したという逸話がある。 ほぉ。 ビビっちゃったんすな、アリさんマークの引越社。 で、曲のほうはというと、また自作曲は、この人がコンポーザーとしての才能にも欠けていなかったことを教えてくれている。 そう、史昭クンが褒めてくれる程度には、そこそこだったりします。 ちょっぴり、おちゃらけムードのあるバップ曲。 そういった仕上がりだったりして、脳天を杭で打ち抜かれるようなインパクトはないんですが、コンパクトな卵白とタンパク尿だにょー。 そんな味が感じられます。 演奏のほうもドライブ感満載だったりして、やっぱり微妙にハンプトン・ホーズぅ? 終盤はベースやタイコの人との絡みでけっこう盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通によかった。 そう評価していいのではなかろうかと。

 ということで、次。  「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」 。 この辺りでバラードを聞いてみたい気分だったんですが、その思いにしっかりと応えてくれました。 コスたんがしっとりとテーマを弾いた後、弓弾きのベースが入ってくるんですが、その流れがあまりにもナチュラルだったりして、でもって、その後ピチカートに転じるという手法も、とってもピカチュウで自己中なヒカシュー。 何か昔、そんな名前のバンドがあったような気がするんですが、 「コピー」 とか歌ってたんでしたっけ? いや、それはプラスチックスっすか。 これ 。 コピコピコピィ、会社でコピー、いぇぇ♪  コピコピコピィ、一気にコピー、やぁぁ♪ これで作詞をした人が印税を貰ったのかと思うと何だかやりきれませんが、とか言ってるうちに 「伊藤クンと発奮とよ?」 (←博多弁?) は、おしまい。 全面的にヴィニー・バークをフィーチャーした仕上がりであったな。 そんな感慨を抱かせてくれる1曲だったような気がします。 でもって、次。  「ゲット・ハッピー」 。 スインギーでノリのいい仕上がりなんですが、中低音域への異常なまでの執着の片鱗が垣間見えたりする辺り、紛れもなくエディ・コスタであるな。 そんな感慨に耽ることが出来る、そういうアレだったりしております。 終盤はスタビュラスとの絡みで結構盛り上がっていたりするし、アルバム後半のこの流れ、結構イケてるかもー?

 ということで、ラストっす。 ハロルド・ウォーレン作、 「ジーパーズ・クリーパーズ」 。 いいっすよね、これ。 名前がめっちゃ韻を踏んでて。 韻を踏んでることに、さほど価値を見出さない人も世の中にはいるかも知れませんが、少なくともウンコを踏んでるよりはマシだし、で、演奏のほうもなかなか調子がよかったりします。 普通にバド・パウエル風? いや、気難しさはなくて、気さくなオッサンっぽさのほうが濃かったりするんですが、2分33秒のほんのちょっとした小さなプチ小品の風情で、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 コスタの色々な面が垣間見られるので、カイマンワニ好きには、オススメ♪


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