静岡の土産といえば 「こっこ」 っすよね。 いや、僕はそうは思わないし、というか、数年前までその存在すら知らなかったんですが、2ちゃんねるの土産物・特産物板に 『静岡の土産といえば こっこ』 というスレがあって、ほぉ、そんなものがあるんですなー。 で、ちょっと気にするようにしたら、確かに静岡ではよく見掛けるお土産であることが判明したんですが、新幹線のホームとか、高速道路のサービスエリアの売店とかにも、普通に売ってました。 で、試しに買ってみました。 いつの事なのかというと、えーと…、1年5ヶ月ほど前っすかね? 去年の正月に暇だったので 「さった峠」 というところに言って、その帰りに静岡駅のホームの売店で買ったのが最初ではなかったか。 そんな、おぼろげな記憶があったりします。 前回 、全国のお土産物の話を書いていて、そういえば こんなコーナー もあったっけ? そんな封印された過去が蘇ったりしたんですが、ここ2年ほど更新が滞っているんですよねー。 ま、うちのサイトには他にもそんな状態のがゴロゴロしているので、胸がチクッと痛む程度で、さほど大きなダメージは無いんですが、こと 「おやつネタ」 に関しては、それなりにヤル気はあるんですけどね。 お土産を買ってくると必ずと言っていいほど写真を撮って、今回こそ! そんな意気込みで臨んでいるんですが、いざ実際に食ってみると、さほどインパクトがなかったりして、こりゃ、1回分のネタを賄うには、あまりにも力不足であるな…と。 で、この話は最初から無かったことにされちゃうか、あるいは “jazz giant” の前フリに困って、そっちのほうに流用しちゃうかして、そんなこんなで1年11ヶ月。 そんなある日のこと、ついに使えそうなお菓子の入手に成功したので、今度こそ! そんな意気込みで臨んでみたんですが、 “jazz giant” の前フリに困って、やっぱりこっちで流用させて頂くことにしました。 が、それだけで1回分を賄えるとは思えないので、とりあえず、没になってしまった過去の “おやつ写真” も引っ張り出すとして…と。
あ、普通に 「あたためる」 に戻るだけっすかぁ。 おいしい食べ方のバリエーション、少なっ! 煮るとか、焼くとか、唐揚げるとか、大胆な食べ方を期待してたら、ちょっと肩透かしを食った感がありますが、とまあそんなことで、次。
ということで、ここからが本題です。 おやつコーナーは 「うどん菓子3種」 を最後に更新が滞っておりますが、2年前の5月に香川と徳島に行ってきたんですよねー。 そこまで行けば高知はすぐ隣。 もしかして、高知銘菓の 「松魚つぶ」 が、うどん県あたりでも売られているのではないか? そう思って、事前に 製造元 にメールで問い合わせてみました。 が、答えは否。 高知県以外では販売していないとの事でありまして、うーん。。。 ネット通販でも見掛けたことがないんですよね。 直接電話をして、代金と送料を振り込めば何とかしてくれそうな気配は感じられたんですが、ま、そこまでして欲しいというワケでもないし、で、結局、現地で 「うどん菓子」 を3種ほど買って帰った…と。 高知まで行ってないのに、高知のお土産を買っても意味がないっすからね。 うどん上等、夜露死苦!! そもそも、僕と 「松魚つぶ」 との出会いは今から27年ほど前まで遡ることになるんですが、当時、高校3年生だった僕は大学受験を控えておりました。 僕の学力で、国公立で何とかなりそうなのが琉球大学と高知大学くらいしかなくて、で、 「近いほう」 の高知を受けてみることにしたんですが、で、ある日、海星高校の図書館で 『日本の銘菓』 とかいう本を発見しました。 何気なくパラパラと眺めていたんですが、そこに衝撃的な逸品が。 おおっ、かつおぶしの形をした飴、凄ぇぇぇぇぇぇぇぇ!! それが高知の銘菓だったのが、僕が高知大学を志望した動機の17%くらいを占めていたんですが、もし落ちても、これさえ買えれば、いっかぁ♪ …と。 で、無事、ゲットしましたぜ! ま、大学のほうは落ちちゃったんですが、翌年、再チャレンジして、またしても玉砕。 でも、いいんだ。 砕け散るのが 「松魚つぶ」 の宿命なのさっ!
で、その後、専門学校生の頃に高知に遊びに行って買って、社会人になってからも、某極秘ルートによって一度だけ 「ブツ」 を確保したことがあるんですが、塩通も開設当時は長野オリンピック・グッズで釣ったりした甲斐があって、それなりにメールが届いたりしてたんですよね。 関サバ師匠だとか、一番弟子のサミーちゃんだとか、鰈技師だとか、ごんあじちゃんだとか、鮭師匠だとか。 そんな中に高知市在住の看護婦ギャルからのものもありました。 何、高知だとぉぉぉ!? 早速、無理を言って 「松魚つぶ」 を送って貰うことにしたんですが、ちなみに高知ギャルはその存在を知らなかった模様です。 で、届いたブツをサミーちゃんにもお裾分けすることにしたんですが、大変に喜んで頂けたようで何よりでありました。 インパクトありますからね、アレ。 で、お礼メールの返事に 「松魚つぶは高知に住んでいるギャルに頼んで、送って貰いました。看護婦さんなんだそーです♪」 そう書いてよこしたんですが、当時、看護学生でしたからね、サミーちゃん。 同じ道を志すギャル同士で、仲良くなって貰えたら嬉しいな。 そんな思いがあったんですが、するとサミーちゃんからは、何だか凄〜く、冷淡なメールが。 え? 僕、何か悪いことした? 今から思えば、当時のさば君、オンナ心を分かって無さ過ぎぃぃぃ! …なんですが、ま、今のさば君でもぜんぜんよく分かっていなかったりするんですけど。 で、結局、その後は高知看護婦ともサミーちゃんとも疎遠になってしまって、約15年。 「松魚つぶ」 は、僕の中ではちょっぴり切ない青春の1ページだったりするんですが、そいつがですね、蘇りました。 先週、高知のお土産の話になってググっていたら、ついに発見してしまいました。 これ 。 うぉぉぉぉぉぉぉ、 「松魚つぶ」 の通販がぁぁぁぁ! 何て余計なことをしてくれたんやぁぁぁ! 現地でしか買えないところが 「松魚つぶ」 のよさだったのにぃぃぃぃ!! でも、買うっ! すぐに買うっ♪
ということで、届きましたぜ。
…と、その前に後半を片付けておかねばなりませんな。 とまあそんなことで、今日は ドン・ランディ だ、どん。 誰? …と、僕にそんなことを聞かれても困るんですが、過去に1度だけこのコーナーで取り上げたことがあったような気も。 これ っすか。 白人の兄ちゃんっぽいっすなー。 中身のほうはというと、 「…」 を多用し過ぎて読むのがウザ過ぎて、とても中まで踏み込む気になれなかったので、詳しいことはよく分からんのですが、爆笑問題の太田似の白人の兄ちゃんである。 そういう結論に達した模様です。 で、我慢してちょっとだけ読み進んでみたら、とても白人とは思えないようなベタなキャラであるらしい。 そんな事実も発覚した八角親方なんですが、そんなことはすっかり忘れて、この 『ライブ・オン・ザ・サンセット・ストリップ』 というアルバムを買ってしまいました。 『夕焼け、脱ぎ脱ぎライブ』 って、何か楽しそう♪ そう思ってしまったからなんですが、で、実際に聞いてみたら、思ってたのとぜんぜん違っていて、ちょっとアレでした。 まず第一に、脱ぎ脱ぎはありません。 いや、もしかしたらあるのかも知れませんが、音だけなのでよく分かりません。 とりあえず 「タブー」 が流れたりしているワケではなくて、淫靡な雰囲気は感じられません。 むしろ、健全ノリノリ系だったりするんですが、よくよく見ると Recorded‘Live’at Sherry's , Hollywood などと書かれておりますな。 シェリー・マンのシェルーズ・マンホールっすかね? で、後藤誠クンが書いた日本語ライナーは、カリフォルニアのナイトクラブ 『ベイグド・ポテト』 のオーナーとして知られるドン・ランディは、純然たるジャズ・ピアニストというよりも 「ジャズから出発し、厳しい音楽業界を生き抜いてきた職人」 と呼んだ方が適切だろう。 そんな書き出しだったりするんですが、シェリーに関しては特に触れられておりません。 よって、よく分かりません。 で、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょう。
1曲目、 「メロー・イエロー」 。 昔、そんな名前のジュースがありましたよね。 「とっても訳せない味」 とかいう奴。 メローかどうかはともかく、イエローなのは確かでありまして、紙コップに入れると検尿っぽくて趣があったんですが、英国出身のフォーク歌手、ドノヴァンが1966年10月に発表したポップ・ソングで、ビルボード誌のチャートで最高2位を記録。 そういうアレだったりする模様です。 なるほど、言われてみれば確かにフォークっすな、こりゃ。 初めて聞いた時、あまりの俗っぽさにゾクゾクしちゃったほどなんですが、いや、悪い意味で。 ピアノとハイハット(?)が一緒になって、ちゃんちゃん、ちゃん♪ …とやるところとか、聞いているほうが恥ずかしくなるような赤面モノの海綿体で、いや〜ん♪ ドンくんのピアノはスリー・サウンズのジーン・ハリスを彷彿させるような大衆向けB級路線でありまして、陰鬱系好きが大半を占める日本のジャズ・ファンからは最も軽んじられるタイプでありますな、こりゃ。 その分、現地住民の大衆は大盛り上がりでありまして、ま、よかったじゃないっすかぁ。 2分35秒という、ほんのちょっとした小さなプチ小品なんですが、ま、オープニングの景気付けということで。 個人的には、ハズしたか? そんな思いが強くて、今後の展開がちょっぴり不安だったりするんですが、ということで、次。 「バン・バン」 。 「いちご白書をもう一度」 すか? 僕は無精ヒゲと〜、髪を伸ばして〜、学生集会へも〜、時々出掛けた〜♪ ムサいだけでなく、ウザいですなぁ、昭和の時代の学生。 曲そのものは松任谷由実なので、普通に真っ当や。 そう評価していい出来なんですが、いや、もしかしたら荒井由実時代に作ったのかも知れませんけど。 で、それとはまったく関係がない 「バン・バン」 はというと、ソニー・ボノという人が作曲して、カリフォルニア出身の女優&歌手のシェールという人が歌って、かなりヒットした模様であります。 また、ベタ系か? …と警戒せずにはいられませんが、軽快な中にも哀愁味が感じられる仕上がりとなっておりまして、わりと素直な気持ちで楽しむことが出来ました。 日本人好みの小綺麗なテーマがミディアム・テンポで演奏されて、でもって、アドリブに入るとテンポが速くなって、ドンくん、どんどんヒート・アップ。 でもって、少しテンポを落としたテーマに戻って、おしまい。 これまたちょっとした小唄風情でありましたが、股間好きの僕にも好感が持てる出来だったりして、よかったじゃないっすかぁ♪ …と、今度は心から素直にそう言えそうな気がします。
で、次。 ドンくんのオリジナルで、 「ユー・セッド・ユー・ラヴド・ミー」 。 リズムはボサ、イントロ6小節の後、テーマが…(中略) 。 これは軽音楽である。 そう後藤誠クンが書いている通り、これまた軽めのカルメ焼き。 そういった仕上がりだったりするんですが、ボサノバ調のナンバーは日本人にはとってもウケがよくて、これはアタリや! そう、当たり屋の兄ちゃんも納得の仕上がり。 最近、また出回っているらしいですな、当たり屋情報。 これ 。 今から15年くらい前にも会社で回覧が回っていたような気がするんですが、ネタにもしましたぜ。 ほれ 。 改行が無くて読みにくい以外、昔のネタにしては、まあまあかな? そんなふうに思ったりもしたんですが、ということで、次。 フレッド・フィッシャー作の名曲 「シカゴ」 。 これもリズムは軽いボサ。 ベース・パターンによるイントロ6小節の後、…以下略。 誠クンの日本語ライナーって、細かいテーマ構成とかばかりが書いてあって、勝手に引用するのも面倒なんっすよねー。 ま、どうでもいい当たり屋の話が書いてあるよりは有益だと思うんですが、ということで、次。 「ハング・ルース」 は、ランディの自作。手拍子と歓声で始まる演奏は、8ビートに乗ったロックンロール調のブルースだ。 そう、誠クンが書いてくれている通りのアレでありまして、僕がそこにあれこれ付け加えて語るとか、そんな事はおこがましくて出来ません。 烏滸がましい。 漢字だとこんなふうに書くんですな。 絶対、中国人が言い出した故事か何かやろ? そう思わずにはいられない字面なんですが、詳しくは ここ 。 ほぉ、語源は不明っすか。 「おこ」 は当て字みたいなもんなんですかね? 激烏滸プンプン丸とか。 いずれにしろ、アメリカの大衆は大ウケ状態でありまして、こういうのめっちゃ好きそうですもんね、アイツら。 A面の最後だからなのか、演奏が終わった後にメンバー紹介のMCが入ったりするんですが、こういうのはいかにもライブっすなぁ。 …といった雰囲気がフンプンとしていて、いいっすなぁ。
で、続いては 「カーニバル」 っすか。 ジャケットをよく見ると、括弧して (Manha de Carnaval) と書いてあったりするんですが、日本人は 「黒いオルフェ」 と言われたほうがピンとくるでしょう。 僕も愛用してますぜ、 これ 。 ・・・・・。 ( ← 「それは黒刃オルファやろ!」 というツッコミ待ち。 ) で、演奏のほうはアレです。 名探偵無難。 それはコナンやろ! ということで、次です。 変なツッコミを入れたら、先が続かなくなっちゃったんですが、 「黒フェ」 の次は 「イエスタデイ」 っすか。 ジェローム・カーンの語尾に “〜s” が付くほうではなくて、ビートルズ。 こういうのって、日本のジャズ・ファンからはめっちゃ馬鹿にされるだけだと思うんですが、現地人にそういった偏見はないようで、普通に盛り上がっておりますな。 懐が深いですなぁ、貴ノ浪。 ぜんぜん関係はないんですけど。 とまあそれはそうと 「松魚つぶ」 なんですが、1袋食べ尽くしてしまったので新しいのを開封したところ、今度は一撃でひびが入っちゃいました。 金槌を振り回しても頭がスポッと抜けたりしないし、けっこう品質にバラツキがあるんですかね? ぜんぜん割れないのもアレなんですが、こんな簡単に割れちゃうのも何だか物足りないし、とまあそんなことで、次。 「サティスファクション」 はローリング・ストーンズのヒット曲。 大衆迎合もここまで徹底すると、いっそ清々しいばかりなんですが、転石苔を生ぜず。 A rolling stone gathers no moss. モスって、苔だったんですなー。 ということはモスバーガーって、苔バーガー? てっきり蛾バーガーだとばかり思っていたんですが、観客からは手拍子も湧き起こっているし、終盤はコーラスみたいな感じになってめっちゃ盛り上がっているし、ま、いいんじゃないっすかぁ?
ということで、次。 歌物メドレーで 「ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ 〜 ジョージア・オン・マイ・マインド」 。 餅は餅屋、障子は障子屋、おお、うまい、うまいどー。 やはり障子貼りはプロに任せるのが一番ですなぁ。 障子を突き破るのは石原慎太郎でも大丈夫なんですけど。 「ホエン・アイ〜」 のほうは何も思い付かなかったので、さらっとスルーさせて貰ったんですが、演奏のほうはさらっとテーマをなぞる感じで、アドリブらしきものがあまり出て来ないので、ま、初心者には分かりやすいかな? …と。 で、終盤はそれなりに盛り上がっているので、ま、いいかな? …と。 とまあそんなことで、ラストっす。 「ヒー・セッド、シー・セッド」 。 意表をついて、カントリー調のリズム・パターンをバックに、自ら奇異なスキャットも披露しながら、ピアノを弾くランディだぞ…っと。 ここまで、わりと若い兄ちゃんだという認識でいたのが、めっちゃ野太いドカタのおっさんみたいな声が出て来て、イメージぶち壊しだったりするんですが、とまあそんなこんなで、大喜びの観衆の拍手とともに、アルバムは幕を閉じるぞ…っと。 ということで、今日は以上です。
【総合評価】 ベタ過ぎる選曲、B級感が半端ないピアノ・スタイル。 馬鹿にされる要素には事欠かないんですが、自作曲の出来は悪くないし、ボサっぽく演らせれば、それなりにオシャレだったりするしー。 何より、観客が盛り上がりまくっている様子を目の当たりにすると、たまにはこういうのも、いいかぁ♪ そんな寛大な気分になっちゃいます。 酒でも飲んで、自分も一緒に酔っ払っちゃうのが、吉。 …っすなぁ。