PIANO & PEN (ATLANTIC)

DICK KATZ (1958/12/17,1959/1/23)

PIANO & PEN


【パーソネル】

CHUCK WAYNE (g) <#1,3,4,8> JIMMY RANEY (g) <#2,5-7>
DICK KATZ (p) JOE BENJAMIN (b) CONNIE KAY (ds)
【収録曲】

(01-02) TIMONIUM / AURORA
(03-04) DUOLOGUE NO.1 / GLAD TO BE UNHAPPY
(05-06) ROUND TRIP / AFTERNOON IN PARIS
(07-08) AIN'T MISBEHAVIN' / ACRAPPLE FROM THE APPLE
【解説】 ( 2013年05月05日更新 / 連載 1,075回 )

 今日は 「神社」 について考えてみたいと思います。 僕たちの身近にあって、生活の中にそれなりに溶け込んでいながら、その実、あまり深いところまではよく分かってなかったりする謎の組織。 今日はそんな神社の実態に迫るというか、神社にエールを送るというか、ジンジャーエールというか、尋常で無いエロというか、とにかくまあ、そんな話が出来たらいいな…と。 題して 『神社って何じゃ?』 とりあえずそういうネタで行数を稼いでおいてから本題に入りたいと思うんですが、桑名人にとって身近な神社と言えば 「ちんこくさん」 っすよね。 ち○こ食うって、そんな尋常で無いエロは、ちょっとどうか? そんな気がしないでもないんですが、そういえば、そういうイベントを開催した芸術家だかが逮捕されていましたよね。 エロというより、完全グロの領域でありましたが、そんなヤツを神様として祀っていいのか? そう思わずにはいられませんが、でも大丈夫。 ググってみたら、ちんこくさんに祀られているのは、ち○こ食う野郎ではなくて、松平定綱。 おお、微妙にメジャー? 正式名称は鎮国守国神社だったりするんですが、この定綱クンが鎮国公だったりするようです。 と同時に、松平定信も祀されていたりするんですが、おお、めっちゃメジャー。 一応、何代目かの桑名藩主だったみたいですからね。 で、この定信クンの通称が守国公…ではなくて、楽翁公だったりするんですが、これは日進小学校の卒業生であれば、一般常識のレベル。 らくおうこうのめいとくは〜、我らが心のかがみなり〜♪ そう校歌にも歌われております。 Let's be together! Wow wow...♪ の健大高崎高校の校歌と違って、何て格調高いっ!

 で、一昨日と昨日 (5月2日、3日) は、そんな “ちんこくさん” の例大祭 「きんぎょまつり」 だったりするんですが、 「石取まつり」 と比べると、あまりにもショボいんですよね。 桑名人としては黒歴史として隠蔽しておきたいレベル。 僕の住んでいる地域は、石取ではなくて、金魚のエリアなので、桑名人として大いに引け目を感じてしまうんですが、ちなみに石取のほうは春日さんのお祭りでありますな。 これ 。 奈良の春日大社に何らかの縁 (ゆかり) があるようですが、で、神社には 「○○神宮」 とか、 「○○大社」 とか、 「○○神社」 とか、いろいろ呼び方のパターンがありますよね。 「○○稲荷」 というのもあったりするんですが、ああいうのって、何がどう違ったりするんですかね? とりあえず、ただの神社よりも大社のほうが、大した神社であるな。 そんな印象があったりするんですが、神宮と大社とでは、どっちが格上なんっすかね? ちなみに、神宮の代表格と言えば、伊勢神宮。 伊勢神宮で売られているお守りには 「神宮」 としか書いてなかったりして、神宮と言えば伊勢なんやで〜。 そんな自負が強く感じられるんですが、明治神宮、熱田神宮、神宮ベルの立場は? ちなみに最後の 「神宮ベル」 というのは、海星高校の音楽の教師が 「ジングルベル」 の正しい発音を教育するために編み出したアレなんですが、 「ジングルベル」 やなくて、 「ジングゥベル」 やでぇ。 明治神宮、熱田神宮、神宮ベル。 よく、そう言っておりました。 生徒からは失笑以外には何も引き出せなかったんですが、のーちぇで、でぃおーす、のーちぇで、ぱーす、くらーろーそーる、ぶりーりゃーやー♪ ( ← 「きよしこの夜」 のスペイン語バージョン) を教えてくれたりもしたり、無駄に記憶に残る爺ィではありましたな。 で、一方、大社のほうはというと、こちらは出雲大社が筆頭格。 神宮のほうは戦後の規制緩和か何かで乱発されて、全国に300社以上あったりするようなんですが、一方、大社のほうは日吉大社、春日大社、住吉大社など、26社しかないんだそうです。ちょっと意外ですな。身近なところだけでも、平成の大合併のおかげで桑名の持ち物になった多度大社だとか、名前が紛らわしい滋賀県の多賀大社だとか、岐阜県の垂井町にある南宮大社だとか、けっこうあるんですけどねー。 で、その他、桑名には全国で唯一、天武天皇を主神として祀っているらしい神社 (←しょぼい) があったり、一目連という一つ目小僧の親玉みたいなのを祀っている神社 (←しょぼい) があったりして、マニアにはけっこう興味深いお土地柄だったりするのかも? 一度、桑名の神社について紐解いてみるというのも一興かもしれませんが、紐パンの紐をほどく程にはソソられるものがないので、それはまた別の機会ということにして。

 ということで、 「尾道〜しまなみ海道らへんの旅 (最終回) 」 です。 前回 、生口島から大三島にチャリで渡って、その後、伯方島の開山公園に上るか、大三島の大山祇神社を攻めるか、ちょっと悩んだ結果、後者の道を選んだ。 そんなところまで話が進んでいたかと思うんですが、瀬戸内海に浮かぶ島にも、けっこう立派な神社があったりするんですな。ちょっと意外でした。 ま、宮島の厳島神社なんかも島にある立派な神社だったりするんですが、あれは本州とは目と鼻の先だったりしますからね。 ちょっと神社を建ててくるけぇ。 そんな気になるのもまだ納得のいくレベルかと。 が、大三島なんて、橋が架かるまでは相当に不便な立地だったと思うんですが、とまあそれはそうと、


< 島々の神社 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 前回までのシリーズで写真を出し尽くしてしまったんですが、何も無いというのもちょっと寂しいので、没ネタの中から神社関連を引っ張り出して、復活させてみました。 (写真・いちばん上) は弓削島の松原海水浴場の近くにあった、特に何ということもないちょっとした神社。 略して、弓削松原プチ大社(仮称)。 ちょっとした神社の分際で大社を名乗るとは、仮称とは言え、生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、調べてみたらどうやら、 弓削神社 。 それが正式名称のようです。 シンプルっすなー。 ということで、次。 (写真・上から2番目)(写真・ちょうど真ん中)(写真・下から2番目) は生口島にあった、何とかという神社。 国宝の三重塔がある何とかという寺のすぐ近くです。 鳥居の向こうに海と島が見えて、なかなかいい感じ。 平山郁夫クンがスケッチしたポイントだとか、何かそんな看板が立っておりました。 で、神社本体のほうも、前のほうの社と奥の小社とが斜めの渡り廊下みたいなので繋がっていて、なかなか凝った趣向。 それなりに名と実のある神社なのではないか? そんな気配が感じられたんですが、略して生口名実気配小社(仮称)。 調べてみたらどうやら、生口神社という名前のようですが、これまたシンプルっすなー。 手前のが拝殿で、渡り廊下の向こうが本殿という、そういう構造のようですが、渡り廊下走り隊とかが出没することもなく、静謐な空気が流れておりました。 で、 (写真・いちばん下) は、生口島から大三島に向かう途中、海のすぐ側に建っていた神社とも言えないような小さな祠(ほこら)。 仏像らしきものが鎮座しているので、神社ではなくて、寺院系? でも、赤いからやっぱり神社っすかね? その辺りの区分が曖昧だったりするというか、僕にはよく分からなかったりするんですが、漂っている空気が尋常でないのが神社、じーんと感動するのが寺院、肛門の周囲から膿が出るのが痔瘻、ラーメンは二郎。 そういうことでいいんじゃなかろうかと。 とまあそんなことで、 大山祇神社 に到着〜。 写真は ここ の下のほうを参照してください。 神社そのものの規模は、さほどでもねーな。 そんなふうに思ったりもしたんですが、こうして比べてみると、やはり弓削や生口の小社とは格式が違いますなー。 入口のところに建っている奴は新しくてピカピカ過ぎて、歴史的な価値は無さそうなんだけど、それなりに荘厳な総門って感じぃ? 2010年4月に、688年ぶりに再建されたんだそうですが、総事業費は3億2千万円。 ま、そんなもんでしょうな。 この門でそれだけとなると、あの 耕三寺 とか、どれだけの銭 がつぎ込まれたのか、考えただけでも恐ろしくなりますが、で、大山祇神社の本殿のほうはというと、あー、ん? 前回、本殿だと思って写真を載っけた奴は、実は拝殿であることが判明したので、後でこっそり訂正しておかねばなりませんが、じゃ、本殿はどこにあったんすかね? 拝殿の奥? ああ、 こうなって いたんすかぁ。 軽く流してしまったので、結構、肝心なものを見落としちゃってるような? ちなみに本殿は1427年の再建、拝殿も同じく1427年に再建して、1602年に大修理が行われたようですが、それでもなかなかの歴史がありますな。 立派だ。そう評価しなければなりません。

 にも関わらず、どうして軽く流してしまったのかというと、ここの場合は神社そのものより、宝物のほうがポイントだよね。 そのように認識していたからなんですが、いいですよね、宝物。 臓物があまり好きではない僕なんですが、宝物は高く評価していいと思います。 とまあそんなことで、 宝物館 。 中を見るには1,000円払わなければならんのですが、これだけ優良なコンテンツが揃っていると、有料でもやむを得ませんよね。 ちんこくさんの宝物館 (←金魚まつりの時に一般開放) だって300円は取られるわけだしー。 で、お宝山積みの大山祇神社の宝物館はというと、2つの建物に分かれておりました。 大正15年に国宝館が、昭和37年に付属施設として紫陽殿というのが建立されたんだそうで、紫陽殿には主に刀剣の類いが、国宝館には主に甲冑の類いが収蔵されておりました。 松岡修造が収蔵されているワケではないので別にうるさくはなく、厳かな雰囲気が漂っていたんですが、源義経が奉納した赤絲威鎧大袖付だとか、源頼朝が奉納した紫綾威鎧大袖付だとか、武蔵坊弁慶や巴御前が奉納した薙刀とか、凄ぇぇぇぇぇぇ! 小刀とか、普通の刀とか、太刀とか、大太刀とかはピカピカに光っていて、めっちゃ切れ味が良さそう。 不倫カップルとしか思えない2人組のギャルのほうが、「これで何人の人を殺したんやろー?」 とか言っておりましたが、実際に人を斬っちゃったのと、こういうところに奉納するのとは別物ですよね? 人を3人くらい斬っちゃうと刃がボロボロになるという俗説もあるしー。 大太刀とか、思ってた以上に無駄にデカかったりするんですが、ああいうのは実戦用ではなく、奉納用に作られたものなんだそうです。 とは言っても、妖気が半端なくて、凄ぇぇぇぇ! で、国宝館のほうは建物が古いせいもあって、ちょっぴり雰囲気が陰気。 ぱっと見、 関ケ原ウォーランド の宝物館の展示品と、さほど大差ないように思えてしまうんですが、こういうのは深い知識を持って、豊かな想像力を働かせないと駄目なんでしょうな。 どの 「よろい」 や 「かぶと」 も、同じように見えました。 そんな小学生並の感想では、大山祇の神様が泣きます。 個人的にいちばん興味をソソられたのは 「鶴姫の鎧」 とされる逸品。 胸のところが膨らんでいて、ウエストのところがくびれていて、日本に現存する唯一のギャル用胴丸なんじゃないか? そのように言われているようです。 これ 。 おお、確かに。 どの鎧も同じようにしか見えない中で、これだけは異彩を放っておりました。 で、鶴姫に関する詳しい話は wikipedia 参照。 戦でめっちゃ活躍したんだけど、戦死しちゃった兄や恋人を想って、18歳で入水自殺。 おお、何て日本人好みのストーリー。 映画化決定! とりあえず 『鶴姫伝説−瀬戸内のジャンヌ・ダルク−』 という恥ずかしい名前でミュージカル化されて、2009年から2010年にかけて、松山の坊っちゃん劇場で公開された模様ですが、 ものがたり が改変されちゃってるような? ちなみにこの鶴姫の話というのは、この鎧って、何だかギャル向けっぽくね? そういうところから想像力を豊かに働かせ過ぎた結果、生み出された 「伝説」 であるというのが一般的な見解のようなんですが、甲冑研究者の山上八郎によると、あの鎧がギャル向けであるという話すら、怪しい…と。

  工エエェェ(´д`)ェェエエ工

ロマンはロマンとして、心の中にしまっておきたかったのに、余計なことを言ってくれますなぁ、八郎。 ま、八郎の戯言は八郎潟の干拓で埋めちゃうことにして、さ、今年も7月に 「鶴姫まつり」 がありまっせ。 こんなの 。 鶴姫の微妙なブサカワ具合が、めっちゃタイプだったりするんですが、 「尼僧?の長刀部隊」 も、可愛ええぇぇぇ♪ いつがチャンスがあれば俄然、見に行きたくなっちゃいましたが、とまあそんなこんなで、2泊3日の 「尾道・しまなみ海道らへんの旅」 の 散策部門はミッション・コンプリート。 あとはどこかで昼飯を食って帰るだけなんですが、バスの時間の都合とかもあって、当初予定していた、多々羅しまなみ公園の 焼豚玉子飯 は断念。 ま、看板娘のなっちゃん、微妙だしー。 で、神社の近くの店で食べることにしたんですが、超人気&有名な 「大漁」 は、そこそこ混んでいるし、今ひとつ独りでは入りにくい雰囲気が漂っていたし、個人的にさほど海鮮系にはソソられるものがないので、パス。 かといって他によさ気な店も見当たらなくて、で、投げやりな気分になって、 せとうち茶屋 で、いいやぁ。。。 お土産物屋が併設された、いかにも観光客向けといった感じの店なんですが、お手軽なところで、じゃこカツレモンラーメンを注文。 ほれ 。 丼がめっちゃでかくてインパクトがあるんですが、中身のほうはそんなに多くはなくて、普通。 お味のほうも、めっちゃ普通。 ま、じゃこカツに愛媛らしさが窺えるたで、ま、いいかと。

 とまあそんなことで、後は本当に帰るだけになってしまって、バス停へと向かったんですが、するとそこには1人の白人の若い兄ちゃんが。 路線図を眺めて悩んでいる様子なんですが、そこでムクムクと親切心が沸き上がりました。 で、 「ワカリマスカ〜?」 と声を掛けて見たんですが、相手は 「日本語、アンマリ…」 、で、僕のほうはというと、 「英語、サッパリ…」 。 ほぼ、会話が成立しませんでした。うーん。。。 兄ちゃん、スマホを取り出して地図を表示させて、「ナントカ〜」 とか言っているんですが、聞き取り不能。 そのうちに 「コウサンジ〜」 という単語が発せられて、あ、どうやらこれは今から生口島の 「耕三寺」 に行きたい。 そう言っているのであるな。 そのように判断しても大きな間違いではなさそうな、そんな気配が感じられたりしたんですが、うーん。。。 大山祇神社と耕三寺は日本人でも押さえておきたい、しまなみ海道の定番スポットではあるんですが、バスだけで移動するのは非常に難しいんっすよねー。 日本人相手でも説明するのは諦めたほうがいいレベル。 一番いいのは、僕みたいにレンタサイクルを利用することなんですが、試しに、「んー、自転車…、ば、ばいしくる、イチバーン。」 とか言ってみたんですが、うまく通じなかったみたいで、 「ノー、免許、ナ〜イ。」 みたいに笑われてしまいました。うーん。。。 いろいろと話を聞いているうちに、どうやら今日は 「オノミチ」 に泊まるらしい。 で、明日は 「ヒロシマ」 に移動する。 そういう予定らしいので、ああ、それならアレっすな。 コウサンジ、今日は諦める〜。 で、明日、オノミチから船に乗る〜。瀬戸田で降りれば、コウサンジ〜。 で、今日は今から尾道に行って、観光ということにして貰って、うん、それがいいっすよねー。 尾道、サイトシーイング、OK? …と、勝手に外人さんのプランを変更させて頂くことにしました。 紙とペンを借りて、簡単な略図みたいなのに 「ONOMICHI」 とか 「SETODA」 とか 「KO-SANJI」 といった位置関係と、 「BUS」 「SHIP」 といった交通手段を書いて渡してあげたんですが、そうこうしているうちに、バスが到着。 運転手さんに 「この外人さん、今から耕三寺に行きたいって言ってるんやけど、バスだけで行くのは難しいっすよね?」 そう、同意を求めてみたんですが、 その結果、 「うーん…?」 と考え込んでしまったので、ま、やっぱり、無理。 そう判断したほうが賢明なのではなかろうかと。

 そうこうしているうちに、バス、発車〜。 大三島バス・ストップ、到着〜。 「ココデ、降リル〜。」 外人さんを促して、一緒に下車。 「フクヤマ行きバス、乗リ換エル〜。」 尾道に行くには、更に途中の因島大橋というバス停で乗り換えなければならんのですが、 「インノシマオオハシ」 って、日本人でも何を言ってるのか分からないような地名を理解して貰うのは、もはや無理。 僕はそのまま福山まで行っちゃうんで、後は自力で何とかして下さい。 バスに乗り込む際、運転手に 「この外人さん、尾道まで行きたいらしいっす。」 と告げておいたので、後はよきに計らってくれることでしょう。 そうこうするうち、インノシマオオハシ、到着〜。 外人さん、降りる気配無し〜。 「ん!?」 と思ったんですが、離れた席に座っていたので教えてあげるわけにもいかず、どうしようかと思ったら、運転手さんが 「ココデ降リル〜。」 と声を掛けてくれて、無事に因島大橋までは到着。 その後、どうなったかは知りません。 ちゃんと尾道までたどり着けたんでしょうか? で、次の日、ちゃんと尾道港から船に乗って瀬戸田港まで行って、そこから徒歩10分弱で耕三寺に行けたんでしょうか? コウサンジ、降参ネ〜。 そうなっちゃったかも知れませんが、それもまあ、 “いい旅の思い出 (日本編)” ということで。 スイスから来た。 そのように言っておりましたが、無事、お国に帰れましたかねー? 『チーズフォンデュ通信』 とか、そんな名前のほ→むぺ→じを開設していて、親切な日本人、地図書いてくれた〜。 でも全然、ワカラナーイ(笑)。 そんな記載と共に僕の書いた地図がアップされていたりすれば本望なんですが、とまあそんなことで、僕の “たのしい旅の思い出 (瀬戸内編)” はこれで、オシマ〜イ♪

 ということで、今日はディック・カッツなんですが、しかし何ですな。 あんな出来事があると、ちゃんと英語をしゃべれるようになったほうがいいな。 そう、痛切に感じてしまいますよね。 僕の理想としては、話がぜんぜん通じなくて困っているところに、ちょっぴりブサカワ系の一人旅のギャルが登場。 「あっ、あの、この外人さん、耕三寺に行きたいみたいなんですけど、英語、ワカリマスカ〜?」 で、その姉ちゃんが英語ペラペラで、 「凄ぇぇぇ!」 と感心して、それがきっかけで仲良くなる。 そういう展開だったりするんですが、それなら別に自分で英語をしゃべれる必要は無いっすかー。 あ、でも逆の立場で、親切なお姉さんが外人さんに道を教えようとするものの、英語が通じなくて、悪戦苦闘。 そこで俺氏、颯爽と登場。 「どうしましたー?」 「あのぉ、この外人さん、耕三寺に行きたいみたいなんですけど、英語、ワカリマスカ〜?」 俺氏、爽やかに頷いて、オー、ペラペーラ、ペラペーラ、ペラペーラ。ハハハハハ。 (←流暢なイングリッシュ。) お姉さん、「まあ、素敵っ♪」 そっちのほうがいいような気もするんですが、とまあそれはそうと、ディック・カッツ。 Who?…と、英語で聞かれても困ります。 誰?…と日本語で聞かれても、やっぱり困ります。 ジャケットの写真を見る限りは白人の兄ちゃんで、名前はディック・カッツ。 好きな駄菓子はビッグカツ。 それくらいしか分かりません。 美味しいっすよね、アレ。 広島には カープかつ というのがあって、福山駅構内のお土産屋さんでも見掛けたんですが、あまりにも袋がデカくてクソ邪魔なので、買うのはやめました。 今、それを猛烈に後悔しているんですが、伯方島の開山とか、うさぎ島とか、焼豚玉子飯とか、鶴姫まつりとか、まだまだ瀬戸内には残してきたものがたくさんありますなー。 とまあそんなこんなで、今日はディック・カッツの 『愛はカッツ』 をリクエストしようかと思ったんですが、そんなのはなかったので、 『ピアノ・アンド・ペン』 。 これで妥協することにしましょう。 『ピアノとペン』 。 この名前から察するに、作曲部門も自力で賄っているか、あるいはピアノを弾きながらペン習字するかのどちらかだと思うんですが、もし後者だとすれば日ペンの美子ちゃんもびっくり。 美子ちゃんと言えば、大山祇神社の巫女さんたちは礼儀正しくて、なかなか可愛かったんですが、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 1曲目、カッツくんのオリジナルで、 「ティモニウム」 。 何だか変な名前っすな。 日本語にすると 「恥毛の有無」 とか、そういった意味っすかね? 何でもいいけど恥毛って、恥ずかしながら生えてまいりました。 そんな謙虚さが感じられて、なかなかにキュートだと思うんですが、で、演奏のほうはアレです。 チャック・ウェインがギターが入っていて、めっちゃ邪魔。 いやあ、余計な楽器を入れてくれましたなぁ。 例えば料理なら、チャーハンに入っている桜エビの殻とか、そういう余計なものは、よければいいだけの話なんですが、音楽の場合はよけることが出来ませんからね。 後藤誠クンの書いた日本語ライナーによると、どうやらこのカッツくん、ジョン・ルイスの推薦により、この初リーダー作を吹き込むチャンスを得たらしいんですが、で、誠クンが曲解説で書いているように、ジョン・ルイス好みの構成美を持つブルースだ。 そういう仕上がりになっていたりします。 ギターとピアノが呼応するイントロ12小節の後、対位法的なテーマを2回繰り返し、インタールード8小節の後、ソロはウェイン(g)、カッツ(p)の順で、4コーラス。 そういった構成のようですが、演奏が始まった瞬間、あ、失敗した。そう思ってしまいました。 ま、蓼食う虫も好き好き。 そういう諺もあるので、こういう蓼ライクなのが好きな変態もいるのかも知れませんが、僕は駄目っす。 特にこのチャック・ウェインとかいうおっさん、イナカ臭くてダサいんっすよねー。 ま、ピアノのソロに入ってしまえば、わりと普通だったりするので、そこまでの辛抱だよね。 (辛坊治郎談) そこまで我慢出来ねーよ。 (ラーメン二郎談) どちらのジローに賛同するかは個人の自由なんですが、とまあそんなこんなで、次。 カッツくんのオリジナルで、 「オーロラ」 。 やはり、アンドのペンはそっち方面の意味だったようですが、ここまでのところペン習字の練習をしているような気配は感じられないしー。 で、これ、ミディアム・スローで、メランコリックな作品らしいんですが、聞いてみたら確かに、ちょっぴりファンキーな香りも感じられたりして、悪くありません。 ギターとのユニゾンなんですが、さほど気にならないレベル。 というか、けっこういいかも? そんな風に思ってしまったんですが、チャック・ウェインからジミー・レイニーに代わっているんですな。 この人は大丈夫かも? ギターとピアノが複雑に絡み合うテーマに続いて、ピアノのソロが登場するんですが、ハンク・ジョーンズの影響が感じられる。 そう、誠クンが書いている通り、なかなか趣味のいい弾きっぷりだったりします。 とまあそんなことで、テーマに戻らずに、おしまい。

 3曲目、 「デュオローグ No.1」 。 デュオローグぅぅ、デュオローグぅぅ、ナンバーワーン♪ 「アタックNo.1」 の節で歌ってね♪ いや、めっちゃ字余りで歌いかとは思うんですけど。 カッツ作とあるが、元ネタはパーカーの 「コンファメーション」 である。(誠談) そういうアレのようですが、聞いてみたら、ちょっと違うような? 相変わらずギターとピアノが絡み合っているし、今度はチャックくんなので、余計に期待が持てないんですが、ま、何とか我慢出来ないこともない範囲だったりしないでもありません。 全般的な雰囲気としては、楽器構成の違いこそあれ、完璧にM.J.Qっすな。 で、カッツのピアノは、まんまジョン・ルイス。 ドラムスがコニー・ケイだから余計にアレだったりするんですが、ちなみにベースはジョー・ベンジャミン。 ちょっぴり便所民っぽいこの人のことは、わりと好きだったりするんですが、とまあそんなことで、次。 ペンの部は一休みして、歌物ナンバーの 「グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー」 。 ビリー・ホリディの持ち歌だったりするんですが、 「不幸でもいいの」 っすか。まさに生き様、そのまんま。 果たしてその邦題でよかったのか、ちょっと心配だったので、ググってみたんですが、すると こんなサイト が。 おお、何年か前の金魚まつりネタ。 我慢して最後まで読んでみたら、何のオチもないまま終わってしまって、え、これでエエんか? …と、自分でも心配になってしまったんですが、で、 「不幸でもいいの」 は、後半の下のほうに登場します。 「グラッド・トゥ・アンチョビー」 という発想は思い付きませんでしたなぁ。 当時の僕よりも退化しちゃった僕が、ちょっぴり大化の新之助貝新なんですが、言ってることも何だか意味が分からないしー。 で、演奏のほうはというと、イントロはベースの弓をバックにピアノがルバート。 イン・テンポになってファースト・テーマ。 以下略。 そういうアレだったりするんですが、ギターの人が控えめなお陰で、かなりオーソドックスな仕上がりっぷり。 カッツのピアノは、ちょっぴり誰かに似ている感じですな。 その 「誰か」 が思い出せなくて、ちょっぴりもどかしかったりするんですが、とにかくまあ、なかなかいい感じであるな…と。

 ということで、ここから後半です。 ここまで、けっこう真面目に頑張って来たので、後は適当に流しておこうと思うんですが、カッツ作、 「ラウンド・トリップ」 。 ラウンドと言えば、皿うどん。 トリップと言えば、とっぷり。 そんな言葉が連想されるんですが、そこで一句。 皿うどん、とっぷり汁を、掛けて食う。 汁でも掛けないとバリバリで食えませんからね、アレ。 ただ、あまり汁を掛けすぎると、ただのふやけた腑抜け麺みたいになってしまうので、その頃合いが難しいですが、で、演奏のほうはアレです。 ギターの人、華麗に復活! チャッくんではなくて、レイニーなんですが、別に誰が担当しようと、駄目なものは駄目みたいですな。 どうやら僕は、対位法っぽいのが苦手な体質のようなんですが、ま、そこさえ我慢すれば、それなりにスインギーで、まあまあかな?…と。 で、次。  「アフタヌーン・イン・パリ」 。 師匠格であるジョン・ルイスが書いた曲っすな。 ギター主導の主旋律にピアノが絡むという、そういうアレだったりするんですが、出来としては、そこそこかな?…と。 で、次。 ファッツ・ウォーラーの 「エイント・ミスビヘブン」 。 どうしてこれで 「浮気はやめた」 という邦題になるのか、今ひとつよく分からんのですが、未婚爬虫類の美しさを競うコンテスト、ミス美蛇、ん〜♪ 5分くらい考えたんですが、この程度のネタしか思い付きませんでした。 ま、人生、いつも順調というワケにはいきませんからね。 で、演奏のほうはというと、この曲だけギター抜きなのが幸いして、すげー普通に楽しめて、何より。 ということで、ラストっす。 パーカー・ナンバーの 「スクラップル・フロム・ジ・アップル」 。 アンド条件のペンのほうは、道半ばにして力尽きた感がありますが、で、演奏のほうはというと、ギターの人、華麗に復活! テンポはルバート、ギターとピアノの掛け合いでスタート。ハイ・ハットをバックにイン・テンポとなり、ファースト・テーマはギターがリード、以下、面倒なので日本語ライナーの無断引用、割愛。 ま、概ねそういう展開だったりするんですが、それなりにスリリングな展開だったりして、イカリング好きの人にはオススメ♪ とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 ギターが余計。 ただ、それだけが不憫です。


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