PIANO PORTRAITS BY PHINEAS NEWBORN (ROULETTE)

PHINEAS NEWBORN JR. (1958/6/17,18)

PIANO PORTRAITS BY PHINEAS NEWBORN


【パーソネル】

PHINEAS NEWBORN (p) JOHN SIMMONS (b) ROY HAYNES (ds)
【収録曲】

(01-03) STAR EYES / GOLDEN EARRINGS / IT'S ALLRIGHT WITH ME
(04-05) I CAN'T GET STARTED / SWEET AND LOVELY
(06-08) JUST IN TIME / CARAVAN / FOR ALL WE KNOW
(09-10) FOR LEFT HAND ONLY / CHELSEA BRIDGE
【解説】 ( 2013年04月28日更新 / 連載 1,074回 )

 前回 までのあらすじ ) 生口島を散策した。 尾道の千光寺公園あたりをうろうろした。 2日目の宿に関しては ここ 参照。 ということで、 「尾道〜しまなみ海道らへんの旅 (3日目) 」 です。 事前に頭の中に描いていた行程は これ 。 今回の旅はですね、尾道に行きたい。 竹原にも足を延ばしたい。 大久野島でうさぎと戯れたい。 しまなみ海道をチャリで走ってみたい。 以上の4大欲求がベースになっていたんですが、いろいろ調べているうちに、しまなみ海道の途中の島々にもいくつか見所があるな…と。 生口島の耕三寺だとか、大三島の大山祇神社だとか、伯方島の開山公園だとか。 で、しまなみの本筋からは外れるんだけど、弓削島に よさげな宿 があるな…と。 で、いろいろと計画を練った結果、2泊3日ですべてのポイントを網羅するのは、 モーラーでも無理。 そんな現実にぶち当たったんですが、昔、流行りましたよね、モーラー。 こんなの 。 糸で引っ張ってやらないと自力では動けないようなヤツに全ポイント網羅なんて、端から無理な相談なんですが、で、泣いて馬謖を斬る思いで行き先を厳選した結果、このような行程表が出来上がりました。 ちなみに1〜2日目は こんな感じ 。 うさぎが斬られました。 で、耕三寺も切り捨てられていたんですな。 所詮はパチモンだしぃ。 …というので、軽く見られていたものと思われます。 が、2日目、強風の影響で船が欠航になって、大山祇神社の予定が耕三寺に変更になって、で、行ってみたら意外と悪くなかったので、結果はオーライ、脚気は白米。 無理やりボケてみたら、今ひとつ語呂がよくなかったんですが、それはそうと、3日目の予定をどうするかですよね、問題は。 初志貫徹で伯方島の開山に登るか、あるいは星一徹でちゃぶ台をひっくり返すか。 後者の場合、家からちゃぶ台を持ってくるのを忘れたので、ニトリかイケアに行って、 「ちゃぶ台を、ちゃぶだい♪」 ( 編集部注: 「ちゃぶ台を頂戴」 の意。) とか言って、買ってこなければならないのが面倒だったりして、うーん…。 前の日に行けなかった大山祇神社も出来れば押さえておきたいポイントだし、ま、先のことは成り行きにまかせて、おいおい考えるとして、とりあえず千光寺山荘を出発〜。


< 尾道散策(早朝編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 千光寺公園は桜まつりの最中で、桜最中とかの屋台も出ていた模様。 いや、モナカはなかったかも知れませんが、とりあえずイカ焼きはありました。 個人的には嫌いなんですけどね、イカ焼き。イカ臭いし、イカ娘も2期は微妙だったしー。 ま、とりあえず桜のほうは何とか散らずに踏み留まってくれていたし、天気も回復してくれて、何より。 で、尾道と言えば、


< 尾道散策(ぬこぬこ編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ぬこ〜♪ そういえばすっかり忘れていたんですが、ウサギ (←ウサギ科) と馬謖 (←ウマ科) を斬り捨てた分、動物成分をネコで補うという、そういう予定だったんすよね。 前日は天気が今ひとつだったせいか1匹しか見掛けなかったので、 “尾道=猫” という意識が薄れていたんですが、この日は朝からワサワサと遭遇。 基本、人懐っこい奴らばかりで、近づいても逃げないし、お触りも可♪ ま、障りのない範囲でお触りするのがマナーかとは思うんですが、海の見える坂道と、猫。 いい組み合わせっすなぁ。 とまあ、そんなこんなで、

  【尾道散策(早朝・ぬこぬこ)の軌跡】 (←Click Here!!)

 “早朝”というほど朝早くはないんですが、 「尾道散策(朝編)」 では今ひとつ語呂がよくないので、プチ改変させて頂きました。 “あさへん” だと、ググっても 「あさ - へんなものしかたべてない」 とか、 「最近あさへんなじかんにおきてこまる」 とか、 「てすとへんかんびぃ(ー ー;)あさへん」 とか、そんなどうでもいいブログしか引っ掛からなかったりするしー。 その点、 “そうちょうへん” だと 「いそうちょうせいへんあつき」 とか、微妙に合ってないのが出て来たりして、位相調整変圧器の英語訳が “phase compensating transformer” であることが判明して、とっても勉強になります。 トランスフォーマーって、何だか、かっけぇぇぇ! 白米ばかり食べていると、何だか、脚気ぇぇぇ! ぬかに含まれるオリザニンを、おざなりン…にしては、いかん。 そう、鈴木梅太郎先生は戒めておられるわけですが、とまあそんなこんなで、8時13分、尾道港に到着〜。 8時43分発の船に乗りたくて、これだと宿の朝食が7時開始とかだったりすると、ちょっと慌ただしい気がする阿波忠志 (あわ・ただし) 52歳。 そう踏んで、朝食抜きのプランにして貰ったんですが、おかげでゆっくり猫と戯れることが出来て、何よりでありました。 ちなみに、ツイッターをやってるみたいですな、 阿波忠志くん 。 52歳なのかどうかは知りませんけど。

 ということで、フネです。 いよいよ大型連休ですね。でも私の血液型はA型だから、O型連休はぜんぜん休めないんですよぉ。 さて、次回は…、って、 「来週のサザエさん」 をやってる場合じゃないし、フネさんのボケのセンスもちょっとどうかという気がするんですが、ということで、船です。 これ です。 前日は瀬戸田発、尾道行きの便が強風で欠航になってしまって、三原経由になっちゃったんですが、この日は朝から正常に運航している模様。 で、無事に到着〜。 瀬戸田の観光協会というところで自転車を借りる手筈になっているんですが、予め予約しておいたんですよね。 予め予約って、耕三寺耕三もしくは有栖川有栖、あるいは、たかたかしみたいで、ちょっと回りくどいんですが、いや、たかし君はシンプルっすか。 松崎しげるの 「愛のメモリー」 とか、名作だしー。 美しい人生よ〜、かぎりない喜びよ〜、この胸のときめきを〜、あ〜な〜たぁにぃぃぃぃぃ〜♪ (←絶唱。) こんなん 、出してるんですなー。 14曲すべてが 「愛メモ」 って、こんなん、誰が買うんや? …と思ったら、20件のカスタマーレビューのうち、星5つが18件、星4つと星1つがそれぞれ1件ずつで、ワロタ。 「歩くメラニン色素でお馴染みの松崎しげる」 にも、ワロタ。 で、しまなみ海道のレンタサイクルの予約はですね、 ここ で出来ます。 電話でも可能姉妹 「ええ、出来ますわよ?」 なんですが、シャイで、無口で、コミュニケーション能力皆無な僕としては、誰とも喋らずにネットだけで手続きが出来て、とっても重宝。 ただ、尾道市の事業なので、尾道側のターミナルでしか借りられないのがちょっとネックなんですが、でもまあ、返却のほうは今治側でも大丈夫なので、ま、いいかと。 ということで、頼んでみました。

 ◇貸出希望ターミナル : 瀬戸田観光案内所(生口島) 09:30
 ◇返却希望ターミナル : 上浦(大三島) 11:30

もう、後戻りは出来ません。 雨に降られようと、亀に食われようと、万難を排して、万障お繰り合わせの上、チャリを借りに行かねばなりません。 こんにゃくゼリーが喉に詰まるような、マンナンな万難ならあるいは許して貰えるかも知れませんが、亀では駄目でしょうな。 「亀は万年、万難ちゃいまんねん。」 とか言われて、それでおしまい。 幸い、天気のほうは大丈夫そうなので、後はスッポンに食われないように注意するしかありませんが、別に何の障りも、お触りもなく、無事に瀬戸田の観光案内所に到着〜。耕三寺の近くです。 係のお姉さんの愛想がよくて、懇切丁寧で、とってもよかったです。 レンタル料金は1日500円+保証金1,000円。 借りたのと同じターミナルでチャリを返却すれば保証金のほうも返却して貰えるんですが、余所のターミナルで返した場合は返してはくれません。 今回、僕は2時間くらいで乗り捨てしちゃう予定なので、それで1,500円はちょっと痛い気もするんですが、予定の都合上、やむを得ません。 で、貸してくれる自転車は、とにかくボロい。 そんな噂が蔓延していたので覚悟はしていたんですが、想像していたよりはちょっとだけマシ? ママチャリしか無いのかと思っていたら、8段変速の奴を貸して貰えて、ま、確かにボロいのはボロいんですが、これで坂道の登坂も一安心。 橋の手前のところが結構な上り坂になっていて、ママチャリだと辛い。 そんな噂を耳にしていたんですよね。 その他、事前に得られた情報を統括してみると、

 (1)尾道−今治間を完走すると、約70キロ。 素人は2日に分けるのが無難。
 (2)向島と因島は、つまらん。
 (3)生口島から大三島までの区間が超快適。
 (4)大島の縦走は2つの峠越えがあって、死ねる。

これらの事情を勘案した結果、超素人な僕としては、瀬戸田から大三島の入口まで走るに留めておいたほうが無難であるな。 そういう結論に達した次第でありますが、これだと多々羅大橋も渡ることが出来るので、いいすよねー。 とまあそんなことで、出発〜♪


< 生口島〜大三島 しまなみ海道・ぷちサイクリング(その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 結論から先に言っておくと、無難、無難アンド無難。 そんな結果に終わりました。 瀬戸田を出て多々羅大橋の手前までは、ほぼ海沿いで眺めもよくて、高低差も無くて、楽々で、超快走♪ 途中、サンセットビーチという休憩ポイントもあったりするし、でもって、多々羅大橋、凄ぇぇぇぇぇぇ!! 初日、弓削大橋 ( ← ここ 参照 )を歩いて往復したので、それでもう、橋を極めた気分になっていたんですが、規模が違い過ぎますな。 長さ1480m、主塔の高さ226m、2つの主塔の間の距離 (最大支間長) は890m。 斜張橋としては世界第2位のスペックなんだそうで。 しまなみ海道の橋の中では来島海峡大橋が 960m+1,515m+1,570mの3連吊橋コンボだったりして、いちばん半端ないんですが、あっちはあくまでも吊橋であって、斜張橋では無いですからね。 どこがどう違うのかというと、斜めではなくて、真っ直ぐ吊ってる感じというか。 詳しくは、ま、 ここ を見て貰うとして。 長くするには吊橋のほうが絶対的に有利なようですが、見た目としては斜張橋のほうが 「社長サン、イラッシャイ♪」 で、フィリッピーナっぽいし、よって、多々羅大橋がナンバーワン! …と、今回、時間的にも体力的にも、とても来島海峡大橋までは行けない僕としては、そう自分に言い聞かせたいところなんですが、とまあそんなことで、じゃ、いよいよ、渡るぜぇ〜!


< 生口島〜大三島 しまなみ海道・ぷちサイクリング(その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 橋に至るまでの取付け道路は噂通りの坂道っぷりでありましたが、8段変速が威力を発揮して、何とか自転車から降りずに走りきることが出来ました。 思ってたよりも、余裕? ま、今回の僕のルートでは、後は橋を渡って、坂を下って、ゴールするだけなので、ぜんぜん大丈夫なだけの話で、もう1回坂を上れと言われたら、丁重にお断りさせて頂きたいレベルではありました。 で、橋の上はとっても眺めがいいんですが、高所恐怖症の僕にとっては、ちょっぴり恐怖を感じるものがあったりして、なるべく橋の端には近寄らないようにして…と。 今まで、手摺りの隙間から落ちて死んじゃった人はいないと思うので、大丈夫だとは思うんですが、理屈では分かっていても、恐怖心は理屈じゃないっすからねー。 で、何とか無事、落ちずに渡り終えることが出来て、後はひたすらダラダラの下り坂を下りていくことになります。 でもって、ゴール地点の 多々羅しまなみ公園 に到着〜♪ ここまでの走行軌跡をGPSのログで振り返ってみると、

  【生口島〜大三島のケッタ軌跡】 (←Click Here!!)

 こうなります。 走行距離は約10キロ、時間にして、ほぼ1時間。 ぶっちゃけ、ぜんぜん物足りないっす。 まだまだ先まで余裕で行けそうな感じぃ? 地図上では、橋の上は海抜0mとして扱われるようで、高低図を見ると、橋の入口で海に転落して、必死で崖を這い上がったみたいになっておりますが、前後から判断すると海面から35mくらいのところを走ってた感じぃ? で、この橋の真ん中あたりに広島県と愛媛県の県境があったりするんですが、桑名人は日常的にごく普通に県境をまたいで生きていたりするので、さほど感慨はありませんな。 でもまあ、愛媛に入った瞬間は 「愛媛ぇぇぇぇ♪」 と、若干テンションが上がったのも確かでありまして、で、問題はこの後、どうするかです。 伯方島に渡って開山を攻めるか、あるいは大三島に留まって大山祇神社に向かうか。 自転車は必ずしも最初に申告した返却ターミナルで返さなくても大丈夫みたいだし、大山祇神社の近くにも返却場所があるので、そのままチャリで向かってもいいんですが、噂によると途中で峠をひとつ越えなければならないようで、それはちょっと嫌なので、パス。 伯方島まで自転車で行ってみるという手もあるんですが、ちょっと距離がありそうだし、橋の手前の上り坂はもう勘弁だし、ということで、やっぱりパス。 どっち方面に行くにしろ、とりあえず自転車はここで乗り捨てて、後はバスで何とかすることにしたんですが、多々羅のターミナルの係の兄ちゃんはですね、最悪でした。 愛想が皆無で、何だか不親切。 快適だったサイクリングの思い出が、ちょっぴり不快になりそうでしたが、気を取り直して、大三島BSに移動。 ここから大山祇神社と伯方島、両方向へのバスが出ます。 どっちにしようかちょっと悩んだんですが、伯方島の開山に行くにはここからバスに乗って、伯方BSで路線バスに乗り換えて、バスを降りたら、そこから約30分のプチ登山。 伯方島の路線バスの便数が こんな感じ で、あまりにもショぼいので、場合によってはレンタサイクルを借り直して、運良く電動アシストが残っていたら、そいつで行けるところまで山に上っちゃう? そんなプランもあったりしたんですが、ここ2〜3日、色んなところを歩き回り過ぎて、もはや山に上る気力など、皆無。 もう、大山祇神社で、いいやぁ。 そんな投げやりな気持ちになってしまって、でもって、今日のところは…、以上っす。 旅シリーズは第3回で完結させるつもりだったんですが、現時点で嫌になるくらい長くなっちゃってるし、来週は特にほかに書くことも思いつかないし、残りのネタであと半回分くらいは何とかなるような気もするし、ということで、大山祇神社の写真だけは載せちゃったんですが、じゃ、また来週〜♪

 で、今日はフィニアス・ニューボーン・ジュニアっす。 この人、日本ではそこそこ知名度があるわりに、致命的に人気がないような気がするんですが、いや、命に関わるほど不人気というほどではありませんか。 ま、本人は精神を病んで入退院を繰り返したりして、けっこう大変な人生を歩んだみたいなんですけど。 こういう不幸系エピソードは日本人の心に付け入ることが出来る筈なんですが、にも関わらず今ひとつブレイクしないのは、そのピアノ・スタイルのせいっすかね? 超絶技巧を誇るテクニシャンだったりして、何かこう、不幸を背負っているようには聞こえないとか? で、今日はそんなフィニアスの 『ピアノ・ポートレイツ・バイ・フィニアス・ニューボーン』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、つい最近、 Amazon で買いました。ぶっちゃけ、一目惚れっす。 この描くのがめっちゃ簡単そうなジャケットが何とも。 これを書いている2013年4月28日19時06分現在で、残り在庫1枚。 さ、みんな急げ! 急げばきっと、ちょっぴり後悔することになると思うんですが、とりえあえずまあ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 ということで、1曲目。  『スター・アイズ』 。 会津のスターと言えば断然、白虎隊であるわけですが、お仲間である筈の桑名の雷神隊はちっともブレイクしませんなぁ。 立見尚文くん 、めっちゃ凄いのにぃ。。。 「坂の上の雲」 には登場するようですが、 「崖の上のポニョ」 には出てこないので、子供たちの間では知名度が今ひとつなんですよね。 幕末から西南戦争、日清戦争、日露戦争で活躍して、八甲田山雪中遭難事件でも、ぜんぜん遭難しなかったほうの部隊にも絡んでいるみたいだし、大河ドラマにすれば 『八重の桜』 は軽く超えると思うんですけどねぇ。 時代を超越して本多忠勝と、服部半蔵と、妖刀村正と、瀬古利彦をゲスト参加させてもいいし、ま、最後のオッサンはめっちゃ評判が悪かったりするので、やめておいたほうがいいかも知れませんけど。 とまあそれはそうと、 「スター・アイズ」 。 ラテンのリズムでスインギーに料理するというのがお約束なんですが、ここでのフィニー・ニューはゆったりとしたテンポで演っておりますな。 何でもいいけど、フィニー・ニューという略称は今ひとつ語呂がよくないので、フィ・ニューとかにしたほうがいいっすかね? もしくはアス・ボーンとか。 何でもいいけどニューボーンって、 「新しく生まれた」 という意味っすよね? 日本語風な名字にするなら、新生銀行みたいな? …とか言ってるうちに、テーマに戻って、終わってしまったんですが、何て言うか、ほんのちょっとした小さなプチ小品。 そういったタイプのアレでありましたな。

 で、次。  「ゴールデン・イヤリングス」 。 レイ・ブライアント以外のバージョンを聞くのは初めてなんじゃないかという、そんな気がしないでもありません。 超日本人好みの曲なので、思いっきり期待♪ …をしていると、ちょっぴり肩すかしを食らった感になるんですが、なんと言うか、超淡々とした仕上がり。 前進を拒絶するようなテンポ設定は、それまで誰もこの曲から引き出したことのない倦怠と憂愁を現出させているし…と、日本語ライナーを書いた藤本史昭クンは前向きな評価を下しているようですが、そうじゃないんだ。 僕たちがこの曲に求めているのは、そこはかとない哀感と、躍動する優雅さなんだ。そう言いたくなっちゃいますな。 他人と比べてどうこう言うのは、教育方針としては間違っているかも知れませんが、個人的にはやっぱり、ブライアントのほうが好きっ♪ ということで、次。  「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」 。 先ほど、他人と比べられて、どうこう言われたことにムカついて発憤したのか、アップテンポの、わりと気合いが入った演奏が展開されておりますな。 フィニアスらしい指遣いも、まあまあ、そこそこ発揮されているような気配が感じ取れたりもします。 僕の教育方針は決して間違ってはいなかったようで、イッツ・結果オーライっすなぁ。 ということで、次。  「アイ・キャント・イット・スターティッド」 。 日本名 「言い出しかねて」 でありますな。 僕のようなシャイで無口な性格だと、いつも言いだしかねてしまうんですが、飯田市でも言いだしかねたことがありましたなぁ。 定食屋に入ったらあまり美味しくなかったんですが、面と向かって 「うまくねーぞ!」 とは、なかなか言えないものです。 後でこっそり、自分のサイトでぐちぐちと文句を言うくらいしか出来ないんですが、で、演奏のほうはアレです。 しみじみとしたバラードっす。 躍動感こそ感じられないものの、そこはかとない哀感やら、倦怠やら、憂愁やらは満載だったりして、ま、いいんじゃないでしょうか。

 ということで、5曲目です。  「スイート・アンド・ラブリィ」 。 とっても甘くて愛らしいナンバーでありまして、フィニアスのピアノのタッチも、ただひたすらラブリィ&キュート。 ということで、次。  「ジャスト・イン・タイム」 。 基本、小粋な小唄系なんですが、このでのフィニたんは超アップテンポで、超絶的な技巧を発揮してくれております。 いや、超絶というほど絶を超えているわけではないんですが、少なくても僕はぜったいこんなふうにピアノは弾けないので、素直に凄ぇぇぇ! そう、感嘆しておいていいのではなかろうかと。 で、次です。  「キャラバン」 。 こいつも派手に頑張れる系のナンバーでありますな。 ややもすれば下品になりがちなんですが、ここでのフィニアスは節度を保ちながら、そこそこ盛り上がるくらいのプレイを披露してくれておりまして、きゃー、騾馬(らば)、ん〜♪ …と、まあ、何ともヤル気が起こらない連休前半の最終日でありますが、この前、遊びにいったばかりですからね。 連休だからといって、そういう出歩くわけにもいかず、連休後半も暇を持て余しそうなんですが、かといって真面目に原稿を書く気にもならないし、倦怠期っすな、こりゃ。 ケンタッキーでフライドチキンでも食いますかね? とまあそんなこんなで、8曲目。  「フォー・オール・ウイ・ノウ」 。 ビリー・ホリデイの 『レディ・イン・サテン』 のもの悲しい系バージョンが印象的なアレなんですが、ここでのピアノ版もアレっすな。 十分にもの悲しくて、アレです。 で、次。  「フォー・レフト・ハンド・オンリー」 。 「左手限定」 っすか。 僕は投げるのと、打つのと、蹴るのと、ラケットを振り回すのと、茶碗を持つのは左利きなんですが、書くのと、箸を持つのは右利きなので、レフト・ハンドにオンリーされちゃうと、ちょっと困りますな。 ちなみに利き目は左なおで、レフト目オンリーなら、まだ何とかなるかも知れません。 利き目って、何じゃ? …と思った人は、ググると最初に出てくる ここ でも見て貰うとして。 目にも 「利き」 があるのなら、利き耳とかもあるんですかね? 聞き耳を立てるとか、そんな言葉もありますしね。 あんまり関係はないんですけど。 で、曲のほうはというと、これはアレです。 クレジットではフィニアスのオリジナルとなっているんですが、コルトレーンに同じようなブルースがありませんでしたっけ? どちらかがパクったのか、あるいはリスペクトしているのか、何らかの大人の事情がありそうなんですが、何とも気怠いスローなテンポのブルースだったりして、出来そのものとしては、うーん、まあまあ? 名前からして、もしかすると、右手を使わずに左手1本で弾いていたりするのかも知れませんが、いくら聞き耳を立ててみても、僕にはその真偽の程を判断することは出来まして、とまあそんなことで、おしまい。

 で、ラストっす。  「チェルシー・ブリッジ」 。 アナタにも、チェルシー、アゲナーイ。 くれよ!! 気怠い系のバラードでありまして、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 バラード、多過ぎぃ。 1曲の演奏、短過ぎぃ。 で、何とも物足らなさ過ぎぃ。。。 とりあえず、ざっくり聞いてみた上での感想は、そういったところかと。 改めて聴き直してみたら、バラードの3連コラボまではなくて、半分くらいはそこそこノリのいいナンバーだったりしたんですが、最初に受けた印象はなかなか崩せませんからなぁ。 じっくり聞けば、それなりに悦びを感じることが出来たりするのかも知れませんが、とりあえず 「小品集」 であるに違いないので、ま、それほど慌てて買いに走るほどの物ではなさそうな気も。 でもまあ、999円なので、間違って買っちゃったところで大した損失でもないし、1曲99円と考えれば、そこそこお値打ち♪


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