- 【アルバム名】
- GUYS AND DOLLS LIKE VIBES (CORAL)
- 【リーダー名】
- EDDIE COSTA (1958/1/15~17)
- 【パーソネル】
- EDDIE COSTA (vib) BILL EVANS (p) WENDELL MARSHALL (b) PAUL MOTIAN (ds)
- 【収 録 曲】
- GUYS AND DOLLS / ADELAIDE / IF I WERE A BELL / LUCK BE A LADY /
- I'VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE / I'LL KNOW
- 【内 容】
- 今日(4月26日)の朝、気持ちよーく「おねんね」しておりましたら突然携
帯電話が暴れだしました。いや、床の上に転がしてあったんですが、ヴァイブ設定がO
Nになってたもんで、自らの振動で「ががががががが・・・、ががががががが・・・、
」という感じで暴れるんですね。無視していると携帯の暴動はおさまり、今度は家の電
話が・・・。日曜日のこういう電話はロクな話じゃないと相場は決まっております。案
の定、仕事の呼び出しが・・・。で、行ってまいりました。発電機のエンジンの故障な
んですが、よくわからないのでそのまま帰ってきました。これはきっと、「みどりの日
」あたりに再度呼び出されるパターンですな。というわけで、現場から帰ってきてこれ
を書いている私は機嫌わる〜い。こんな日に紹介されるアルバムは、きっと八つ当たり
されます。
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- @ さて、そのカワイソーなアルバムの名前はエディ・コスタの『ガイズ・アン
ド・ドールズ・ライク・バイブス』。昨日のうちにジャケットのイラスト書いておいて
よかったぁ。今のすさんだ気分では「こんな面倒なジャケット、やってられっか!」と
ボツにされること間違いなしだもん。左のオンナ、じゃらじゃらしたブレスレットして
んじゃねえ!真ん中の男、胸の谷間を見てんじゃねえ!だいたいおめーら、べたべたと
抱き合って躍ってるんじゃねえ!エディ・コスタは1人でクールにヴァイブ叩いてんじ
ゃねえ!と、思わず心がほのぼのと暖かくなるジャケットですね。すさんだ心も思わず
和むぅ、みたいな。さて、エディ・コスタ。この人、一般的にはピアニストとして知ら
れていますね。代表作、『ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライツ』。なんか、ドラキュラ
とかフランケンシュタインとかローリングじじぃとか出そうな感じの西洋風お城のイラ
ストのジャケットのヤツ。この1枚だけが飛び抜けて有名な「一発屋」さんでーす。
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- この『ガイズ・アンド・ドールズ・ライク・バイブス』では、コスタは全曲でヴ
ァイブを担当。ピアノだけちゃうよ、ということをアピールしております。で、ピアノ
が前回の『パイクス・ピーク』と同じくビル・エバンスなんですね。エバンス入りMJ
Q編成白人ヴァイブ奏者聴き比べ大会というわけです。で、結論から言います。唸って
ないだけコスタのほうがオーソドックス&普通の出来&印象うす〜い。ちょっとは唸れ
や、面白味がないやん。
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- 演奏している曲はすべてブロードウェイ・ミュージカル「ガイズ・アンド・ドー
ルズ」のナンバーらしい。日本名「野郎どもと女たち」。なんて垢抜けたタイトル!と
いうことは、このアルバムのタイトルは「野郎どもと女たちはヴァイブがお好き♪」か
ぁ。なんか関サバさんが喜びそうだナァ。私はぜんぜん嬉しくないが。ところでそんな
ミュージカル、名前すら聞いたことねえぞ、と思ったそこのアナタ。認識あまい、カタ
ツムリはマイマイ、外国産のお米は外米、結核に効くのはストマイ、でも気にするなド
ンマイ。マイルスの演奏で有名な「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」はこのミュージカル
出身だったんですねぇ。さて1曲目、「野郎どもと女たち」。野口ぃ?それは五郎。エ
バンスは58年のエバンスだから、まだ完全にあのエバンスには成りきってなくて、パ
ウエル派の影を引きずったエバンスであります。ちょっとケニー・ドリューを白くした
ような感じですね。コスタのヴァイブも、パーカッシブなピアノからするとずいぶんオ
ーソドックスな感じですね。
- 2曲目「アデレイド」でのエバンスには「らしさ」が見られます。綺麗なメロデ
ィですね。3曲目「もしも私が鐘ならば」。カメノコじゃなくて金属だったらもっとコ
ゲがとれるのにぃ。それは「もしもタワシがカネならば」。軽快な演奏です。5曲目の
曲はチェットが歌ってましたね。バラードで始まって、途中からミディアム・テンポに
なります。6曲目は綺麗な曲です。といわけで、特に褒めるところもないけれど別段け
なすところもない、というアルバムでした。
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