【アルバム名】
SOFTLY AS A SUMMER BREEZE (BLUE NOTE)
【リーダー名】
JIMMY SMITH (1957/2/13,1958/2/26)
【パーソネル】
KENNY BURRELL (g) JIMMY SMITH (org) PHILLY JOE JONES (ds)
EDDIE McFADDEN (g) DONALD BAILEY (ds)
【収 録 曲】
THESE FOOLISH THINGS / HACKENSACK / IT COULD HAPPEN TO YOU /
SOMETIMES I'M HAPPY / SOMEONE TO WATCH OVER ME / HOME COOKIN'
【内   容】
 私は今、「おじさん改造講座・7」(清水ちなみ著)を読んでおります。OLに 好かれたいおじさんとしては気になるんだよねー、この本。最初のほうに「くどき文句 若者編」というのが載っております。
 
> 「キミの瞳にカンパイ!」
> 「きみはボクの“いとしのエリー”さ」
> 「キミはボクのミューズ(美の女神)だ」
> 「キミは世界で一番ナースキャップが似合うオンナだね♪」
> 「ボク、この頃水泳に凝ってるんだ。君への愛におぼれてしまわないように」
 
などなど。みんなアホなんだねぇ。かく言う私もメールでくどいてみたんですけど ねぇ、「こっぱずかしい」台詞で。ぜんぜん相手にされなかったけど。きっとアホだと 思われたんでしょう。
 
 @ さて今日からオルガン編。オルガンというとアレですね。ホントはピアノが 欲しいんだけど高いからオルガンでガマンするぅ、みたいな。小学校の音楽教室には机 の代わりに1人1台オルガンが置いてありましたね。ウチの学校だけか?めったに弾か れることはなくて、鍵盤の上の蓋の部分を机の代わりにするんですよね。奥行きが狭く て書きにくいんですよね。高学年になってからはピアニカが導入され、ますますオルガ ンは迷惑扱いされることとなりました。ほとんど百葉箱とか二宮金次郎くらい使い道な いもんなぁ。
 
 そんなオルガンという楽器をジャズの世界でメジャーにした功労者がジミー・ス ミス。むっちゃありがちな名前やん!ほとんど中村武みたいな。アメリカで500万人 はおるんとちゃうかという名前ですね。グレシャン・モンカー3世を見習え!みたいな 。このジミー・スミスで思い出すのは、
 
> その昔、スイング・ジャーナルの読者欄で、「ブルーノートの1500番代は全 部集めるぞー。ただしジミー・スミスはいらん。」という投書を見た。
 
 という話。ほとんど「JMの初来日の時、ソバ屋の出前持ちが口笛で“モーニン ”を吹いた。」という話くらい有名なんだけど。(この話、前にも書いたっけ?)そう いえばSJの別冊で「モダン・ジャズ黄金時代」というのが出てますね。むちゃくちゃ 分厚いわりにミョーに軽い本。ぱらぱらっと見ただけなんですが、なかなか面白いです ねー、これは。昔(1947年〜70年)のSJの記事をそのまま復刻してるんです。 「クリフォード・ブラウンの死を悼む」とか。ジャズ・レコード新譜紹介に「サキ・コ ロ」が『ソニー・ロリンズの芸術』という名前で出てたり。ちなみに1960年で 1,70 0円です。高〜い!秋吉敏子、若くてカワイイし。ボーカルではナンシー梅木が人気で す。「ただしジミー・スミスはいらん。」の投書もどっかにあるのかなぁ?
 
 というわけで、昔から迫害されてきたオルガン・ジャズ。最近では「レア・グル ーブ」とか言って人気らしいけど、あんまり表舞台に出しちゃいけません。で、『ソフ トリー・アズ・ア・サマー・ブリーズ』。1年くらい間の空いた2つのセッションをカ ップリングしてることからも明らかなように、寄せ集め的な1枚ですね。発売されたの も66年になってかららしいし。とりあえずの聴き物は唯一の顔合わせになったフィリ ー・ジョーとのセッション。CDで言うと1〜4曲目までのセッション。日本人受けす る「ジーズ・フーリッシュ・シングス」(日本名「そんなアホなこと」)や「イット・ クッド・ハプン・トゥ・ユー」やってます。レギュラー・トリオによる2曲は「優しき 伴侶を」とシルバーの「ホーム・クッキン」。演奏はどれも普通の出来です。バラード が多くて全体的に「おとなしめ」ですね。尿漏れするのか?それは「オシメしめ」。い や、クセがないのとポピュラーな選曲で、スミス入門にはいいかなァと思って。「時に は楽しく」は楽しい。ソウルですね。モンクの「発見サック」(持ち物検査でバレた) など、演奏も文句なしです。
 
 最後にクイズ。冒頭に書いた「くどき文句」の中に1つだけ私が考えたのがあり ます。それはどれでしょう?答えはナイショでーす。


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