アサヒビール

スーパードライ

麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。 アルコール分5%。1987年発売。 缶が主流 中びんは味が違っていた(少し渋い)ように思う。 アサヒビールの伝統の苦みの少ないやや甘い味に炭酸のきつさとアルコール度数のUPがうまく調和したことが市場に受け入れられた最大のポイントと考える。 98年発売。リターナブル瓶を採用し、缶より割安にした。コンビニへの展開を中心とし、直接瓶まま飲むスタイルを意識。問題は飲んだ人達が瓶を戻してくれるかどうか?関連記事


カナダのトロントにあるモルソン社(Molson Breweries)でライセンス生産したもの。日本の味に近いような気がします。私の知っているアメリカ人で少なくとも2人は「うまい!」と言っていました。アメリカの酒屋さんでもたまに見かけます。

First Lady

1996年10月発売。麦芽、ホップ、糖類、香料 アルコール分4.5% 米国ミラー社と共同開発したもの。米国で生産し、輸入している。爽やかな香りと、軽快な味感が特徴。炭酸を抑えて、香りを引き立てている。喉越しに香りの余韻があるが、逆にくどく感じることも。 なんだか、アサヒ生Zに似た味!
 First Lady Silky1999年4月1日リニューアル発売。麦芽、ホップ、糖類、香料。アルコール分約4.5%。原料配合の変更などで従来より苦みを20%削減。原料のホップも渋みなどを取り除いた液状ホップを採用した。カロリーは通常のビールに比べて20%減、女性が飲みやすいように250ml缶も発売する。350ml缶が218円、250ml缶が170円。・・・今回は香料を押さえ気味。確かに苦みの少ないビールですが、1月に発売したビアウォーターとどう違うのでしょうか。名前だけ?

黒生

麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ アルコール分 約5%。 1995年秋発売 通常のビールと同価格 飲みやすい黒ビール。 高温乾燥させた黒麦芽などを原料にドイツの伝統的な醸造法で製造している「飲みごたえとのどごしのよさを兼ね備えた味」 日経1995/11/30より  好調のため年内の生産量を25〜33%引き上げ75〜80万ケースとした。このため主要原料のミュンヘン麦芽合計500トンをドイツなど欧州各国から航空便も使って緊急輸入。吹田工場へ。休日返上で生産。ミュンヘン麦芽、クリスタル麦芽、黒麦芽の3種類を原料としミュンヘンビールをはじめとするドイツ濃色ビールの伝統的製法で醸造している。 供給不足から中国、四国、九州での発売を12月20日まで延期している。

日経1998/9/10より  リターナブル瓶を採用した「黒生スタイニー」を10-9に発売。

赤の生ビール

広島限定。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。 アルコール分 約5%。まずい 薄くて炭酸ばかりきいている。 輸入ビールのまずいやつを飲んでいるよう。

本場 江戸前 生ビール

東京工場限定醸造。 麦芽、ホップ、米。コーン、スターチ アルコール5%。 薄い味で水みたい。アサヒビールは調子に乗って「冬生」「春生」「夏生」を出しているが、なんでこんなに薄い味なのかわからない。こういう味が関東ではうけるの? 96年より「冬生」の中身とデザインを変更。「しゃっきっとしたのど越しとまろやかな口当たり」が特徴とのこと。 麦芽、ホップ、米。コーン、スターチ。アルコール分約4.5%。1999年からデザインを変更。季節限定は止めたのかな。すっきり味(悪くいうと薄味)は健在。のどの渇きを潤すのにはぴったり。江戸前の食材に合うのかな。

収穫祭生ビール

1995-9発売 のみやすい キリッとしたスーパードライ系。 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。 アルコール5.5%。1996年ものも去年の味を踏襲。

琥珀の時間(とき)

1996.12.5発売。料飲店向け樽詰め限定。福島工場で仕込み。欧州伝統のデュンケルタイプの生ビールで「美しいこはく色と香ばしさが特徴」アルコール分約5%。料飲店市場が大きい北海道や首都圏、愛知県、近畿圏、福岡県で販売。通常の樽詰めより高価格のプレミアム商品に位置づけ。 1997-8月に滋賀県草津市のボストンホテル内のビアレストランで飲む。大手ビール会社もこういうビールを出してくるようになったなという印象。ちなみに2杯目はスーパードライを注文した。

アサヒ生ビールREDS(レッズ)

鮮やかな赤褐色が特徴のレッドタイプ濃色ビール。原料に赤みとコクのあるアンバー麦芽、褐色でほのかな甘みのあるクリスタル麦芽などを配合した。1997年2月6日以降順次全国に展開。 もともとは、96年1月から広島県を中心に中国地区で発売、好評だった「赤の生」に味、パッケージ、名称などさらに磨きをかけ「味わいがある赤いビール」としたという。アルコール度数約5%。麦芽、米、コーン、スターチ。 CMキャラクターには、カープの江藤、野村に新たに金本も加わった。 「赤の生」はあまりおいしいとは思わなかったが、これはコクがあっておもしろい味だと思う。イギリスのどこかで飲んだビールの味を思い出した。泡も赤っぽくなる。透明なグラスでどうぞ。

名古屋麦酒

原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約6%。通常のビールに比べ約20%濃度が高いビール。名古屋工場限定。「濃い」と宣伝されている割には物足りなかった。97年1月に味とデザインを変更。従来のものより味がはっきりしてきたし、それでいてすっきりした味わいに仕上げている。名古屋限定ということで更に「濃い」ビールを出してほしいものだ。99年デザイン変更。金の鯱がどえりゃいいですね。高濃度ビールを味わおうと「江戸前ビール」をいっしょに買ってきて飲み比べました。江戸前が薄すぎるせいもあったのですがやっぱり濃い味に仕上げていました。

福島麦酒

原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約6%。福島工場限定醸造。安達太良山系の水を使用。随分、炭酸がきつい。後味にかすかな(福島の?)香りを感じた。

博多蔵出し

原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5%。博多工場限定醸造。特に博多工場でなくてはならない理由はないのだが、強いて言えば私は各ビール会社の地域限定ビールの中ではこのアサヒの博多蔵出しが好きである。

生一丁

原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約4.5%。関西地区限定ビール。ビアホール仕立てをうたい文句にmild and smoothな味に仕上げた。やや薄目のあっさりした味だと思う。
1999年デザイン変更。「吹田工場」の印をつけて工場限定を強調。

道産の生

原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5.5%。北海道工場限定醸造。炭酸をしっかりきかせている。飲んでいても別に北海道のイメージは浮かんで来なかった。

四国麦酒きりっと生

原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5.5%。さらーっとした飲み口にきりっと炭酸でしめた。

Miller Special

麦芽、ホップ、糖類、香料。アルコール4.5%。もともとは1995年9月から米大手ビールメーカー、ミラー・ブリューイング(ウィスコンシン州)から輸入・販売していた。ところがロサンゼルスで生産しているため、日本の小売店店頭に並ぶまでに1ケ月以上かかっていた。生タイプの商品だけに味の低下が目立ち、今年(1997年)4月中旬より国内でのライセンス生産に切り替えた。(参考:日経1997-4-9)。アメリカンテイストというふれ込みだが、ちょっと香りが強すぎるように感じた。

生ビールZ

アルコール分約5%。上面発酵酵母の採用や独自の発酵方法の工夫で生まれた抜群のきれ味と華やかな香り。1991年発売。1997年5月生産中止。

ほろにが

アルコール分約5%。1991年発売。濾過方式に工夫をこらし、徹底的に雑味を取り除いてクリアな味に高めた。

ワイルドビート

アルコール分約5.5%。1992年発売。タフでワイルドな飲みごたえのある個性派ビール。力強い引き締まった味覚。ビターとアロマの2種のホップのブレンドに工夫をこらし、原料処方や発酵パターンに特徴。

アサヒ生

アルコール分約4.5%。1986年に「コクがあるのに、キレがある」というキャッチフレーズで味とラベルを一新。

アサヒスーパープレミアム

アルコール分約5.5%。麦芽、ホップ、米、スターチ。1991年発売。上品なコク、まろやかな味感、バランスのとれたキレのよい苦みが特徴。麦芽はヨーロッパ産厳選、ホップは世界最高ランクのチェコ、ザーツ地方のファインアルマホップのみ使い、醸造水は富士山麓朝霧高原の地下120mから湧出する天然水を使用。製造面では、仕込みダイアグラム、発酵法に工夫をこらし、低温で長期熟成させている。 私の住んでいる地方ではなかなか手に入らなかったが、1997年10月に久しぶりに飲むことができた。このビールは、スキッとした透明感をもった味がする。ちょっと高いけどもし見かけたら是非飲みたいビール。 1998年2月にリニューアル。従来は350ミリリットル缶で248円だったが、233円と競合品に合わせ、広告も本格的に投入する。味はやや苦みとコクを強調したものに仕上がっている。この市場はサッポロのエビスビールが先行し、1997年にキリンがビール職人で本格参入したこともあり販売数量は1244万ケース(大瓶20本/ケース)と急成長したが、アサヒのスーパープレミアムは4万ケースにとどまったことから今回のテコ入れとなった。もともと98年4月ごろの発売で準備されていたが、2月末に繰り上げて発売された。(日経98-1-29、2-11) 2月末から4月末までの販売数量は40万ケースとまずまずか。また、シェア争いが激しくなっている樽詰め生ビール市場での競争力アップのためこのプレミアムタイプの10リットル入り樽詰めタイプを業務用市場に投入する(日経98-5-13)・・・プレミアムなんだから、麦芽とホップと富士山の水だけでつくってほしかった

富士山

1999年4月1日発売。プレミアムビール「スーパープレミアム」のリニューアル版。麦芽、ホップ、米。天然水を100%使用、ホップはチェコ・ザーツ産のファインアロマだけを採用、副原料には上質米を使用することなどでのど越しを良くしたという。アルコール度5.5%。価格は350ml缶が233円と通常のビールより15円高い。・・・もともとすっきり感があったが今回は、スーパープレミアムより苦みを強調している。飲みごたえ感がない。
日経産業99-6月より。7/1から1ケ月間、富士山環境保全キャンペーンを実施。期間中「アサヒ生ビール富士山」の出荷本数に応じて1本につき1円を山梨、静岡の両県に寄付するほか、同社社員がボランティア活動にも参加する。寄付金の見通しは700から1000万円程度。

アサヒスタウト

アルコール分約8%。原料に糖類を加え、アルコール度を高めた。苦みが強く、特有の芳香と酸味。

DUNK

麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5.5%。Dunkel タイプ。Dunkelとはドイツ語で「色が濃い」ことを意味し、ビールでは濃色タイプを示します。缶とリターナブル瓶で発売。東京駅の大丸デパート地下で買って飲みましたが、今一つ味にパンチがなく、ただ色が濃いだけでした。

四国工場蔵出し生

麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約4.5%。1998年6月に竣工した四国工場(愛媛県西条市)限定醸造。「名水・石槌山系の水を使い、軽快でまろやかな味に仕上げたビール」とのこと。すっきりしたのど越しとほのかなコクを感じるビールでした。

ビアウォーター

99年1月29日発売。麦芽、ホップ、糖類、香料。アルコール分約4.5%。飲み口の軽いライト系ビール。ホップの渋みを除いたホップエキスを使用、通常のビールより苦みを25%抑えたすっきりした味が特徴。「ソフトドリンク感覚で飲めるビール」がコンセプト。アルコール度はドライより0.5%低い4.5%、カロリーは通常のビールと同等。発酵寺のエキス濃度を調製しほのかな香りを引き出した。350ml缶、500ml缶、スタイニー瓶の3種類。価格は通常のビールと同じ。アサヒは「スーパードライ」に次ぐ主力商品として育成する考え。・・・飲みました。苦みを抑えて飲みやすくしています。ただ香りに違和感を感じます。「First Lady」でもそうでしたが、添加している香料のせいでしょうか。今一つ好きになれません。瓶や缶のデザインは爽快さを感じさせるとは思いますが、ちょうど寒波が来襲したときに飲んだこともあり、印象は半減しました。夏だったら・・・

Willスムースビア

1999年10月22日発売。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類、香料。20ー30代の若者に狙い。アサヒなど各業界の大手5社が統一商品ブランドを使う共同プロジェクト「WiLL」の一環で、具体的な製品投入は花王についで2社め。同社の主力製品スーパードライより苦みの数値が約15%少なく、サッパリとした味わいが特徴。アルコール度5.0%で、レモン、ライム、オレンジといったかんきつ系果汁や、清涼飲料を加えるなどカクテルを作るような感覚でも飲めるとか。
「WiLL販売目標を上方修正」
1999年10月5日 日経産業。アサヒは販売目標を当初の30万ケース(1ケース大瓶20本)を60万ケースに倍増した。9/21の発表以降、10日間で受注ケース数が当初目標を上回ったため。 そのため、生産拠点の西宮工場(兵庫県西宮市)で増産体制に入った。 また、目標の上方修正に伴い、北海道、福島県を除く東北地方などの発売日を11/13に延期した。

・・・飲みました。どうも香料の表示があると、イヤだなという先入観があります。味はあまり特徴がなく、味がないと言った方がいいのかも。したがって後味はすっきりしています。アサヒはもともと苦みが低いと思いますが、さらに抑えてあります。確かにカクテルにして飲んでみるといいのかも。ちなみに私はしません。まあ、ビール党には「ナンヤ?」と言われそうなビールです。 それからビアウォーターとの差別化は難しいでしょうね。

Willスウィートブラウンビール

WiLLプロジェクトのビール第2弾。2000年3月27日発売。ほのかな甘さをキーワードにした。麦芽の配合の仕方を工夫し、透き通ったブラウンという中濃色の色合いと、ほのかな甘さを出したのあ特徴。パッケージデザインでも甘さを表現する花をちりばめた。アルコール度数は4.5%。

スーパーモルト

2000年1月発売。麦芽、ホップ。アルコール約3.5%。「モルトの味わいとライトのかろやかな飲み口を兼ね備えた新・麦芽100%生ビール」とのキャッチフレーズ。アサヒとしては珍しい麦芽100%ビール。私の感覚からすると物足りない味。せっかく麦芽100%なのだから、たまにはしっかりした重い味のビールも出してほしかった。私のまわりでも、飲みやすくていいという人もいたが、そういう人はだいたい積極的にビールは飲まない人が多い。したがってこの軽い味が市場に受け入れられるかどうかは5分5分かなあ。

発売1年めの2001年冬にデザインと味を変えた。麦芽、ホップ。アルコール分約3.5%。以前の味より少しコクが出たような気もするが、やっぱりもの足りません。

アサヒ本生

2001年2月21日に発売するアサヒ初の発泡酒。ビールに比べ麦芽使用率が低い代わりに、麦芽などを原料にした大麦エキスとミネラルを含んだ海洋深層水を原料に加え、すっきりした味に仕上げた。
ブランド名はかつて1968年から13年間販売した主力ビール「本生」のブランドを採用した。価格は350ml缶が145円で他社と同じ。
会見した福地茂雄社長は「激戦を見込んだ計画であり、広告宣伝に力を入れ、市場の台風の目になる」と意欲を見せた。 ・・・主力のスーパードライの伸び悩みから、アサヒの「本物」路線を修正して発売する発泡酒。発泡酒自体の伸びは今後は落ちてくるでしょうから、そんな中での参入はかなりのリスクを伴う。自身の発泡酒が、スーパードライを食ってしまう可能性もあり アサヒの戦略が注目される。
原材料:麦芽、ホップ、大麦エキス、スターチ、糖類。アルコール度薬約5.5%。赤のデザインが奇抜で、良い意味でも悪い意味でも印象的。味は昔のアサヒ・ドラフトの味に近いと感じたがどうでしょう。後味に苦みが残るが、これは使用している富山県産の海洋深層水のミネラル分の影響もあるのでしょうか。 印象としては、まずそこそこ売れると思いますが、これが他社の発泡酒を食っていくのか、自身のスーパードライを食ってしまうかはわかりません。とにかく宣伝活動は派手ですね。
参考:アサヒ来春発泡酒を発売。
   高知県、アサヒ発泡酒で抗議文

発売1周年キャンペーン

日経産業2002-2-4。2002年2月下旬〜3月末まで、発売1周年記念「赤い方がいいじゃないか!」キャンペーンは、購入者に抽選で赤色の景品をプレゼント。また、350ml、500ml缶で希望小売価格を10円下げる。福地茂雄会長は「いま発泡酒の新製品を出せば本生と食い合ってしまう」と今年も「フォーカス戦略」で前年比30%増を売る計画。

泣き笑い

朝日新聞2002.4.13より。アサヒビール 酒類研究所主任 山下博司さん(29)。
1999年夏、発泡酒に「大麦エキス」を加えることで活路を見いだした。その大麦エキスは「品質が良く、大量供給にも応じられる英国産を選んだ」。ペースト状のエキスの鮮度を保ちながら日本まで運ぶには、温度の変わりにくい船底がいい。船会社に依頼したものの、心配になって自分で積み荷のようすを確かめに行ったとか。また同僚や先輩たちと「もう一段上の味を」と工夫を重ね、味わいや香りを確かめる官能試験を繰り返したという。
新製品をデビューさせるためには、大量生産技術を確立しなければならない。工場のタンクは高さ17m、直径7m。研究室の試験タンクとはけた違いに大きい。「17mも水中に潜ると、かなりの水圧を感じる。同じようにタンクの上部と底では発酵条件が異なる。研究室と同じ配合で醸造したのに発酵が進みすぎて、水っぽくなったりもしました」
スッキリ感のあるものを安定して作り出せるようになるまで、大瓶100万本分以上を泣く泣く捨てた。
2000年8月、本社経営会議のテーブルに新しい試作品が届けられた。原型が誕生してから1年あまりがたっていた。 ライバル各社が先行し、活況を呈する発泡酒市場について、経営陣は「発泡酒はまがいもの」と公言していた。それだけに、開発プロジェクトは社内でも極秘。大麦エキスをタンクに注入する器具が必要になった時も工場側に頼めず、自分で探した。フィアンセにも「ビールを開発している」とごまかし続けた。
2001年2月「本生」発売。発売翌月に結婚。式場は、ハッポウの語呂合わせで東京の八芳園を選んだ。披露宴はもちろん赤いラベルで乾杯したとか。

発売1年余りで刷新
日経産業2002-4-25。アサヒは「本生」の5月上旬製造分から現行製品と切り替える。酵母の発酵を促進する麦芽を採用、原材料の 配合比率を見直して、すっきりした味わいを出す。缶のラベルはストライプを入れ、青色が主体だった段ボールのケースも赤と白をベースに変更する。
商品刷新に合わせて6月の週末は、全国百カ所の会場で街頭サンプリングを実施。酒販店の店頭でも約二千カ所で試飲会を展開して 200万人を目標に販売を促進する。

Will Be Free

2001年11月発売。麦芽、ホップ、大麦エキス、スターチ、糖類、醸造アルコール、香料。麦芽使用比率25%未満。アルコール分約4.5%。「柑橘風味でシャンパンのように華やかな香りが特徴の、カクテル感覚で楽しめる不思議な低アルコール飲料です」とか。・・・「Will」シリーズ第3弾ですが、久しぶりです。なりもの入りで発足したwillプロジェクトですが、今一つしっくりいってないように感じます。ところで、この発泡酒ですが、ただのチューハイを飲んでいるような味です。

穣三昧(みのりざんまい)

2003年1月29日発売。麦芽、ホップ、米、糖類(ライスパワーエキス)。アルコール分約5%。アサヒが新しいビールを販売するのは約3年ぶり。穣三昧は副原料に米やライスパワーエキス(米を発酵したエキス。醸造工程で100ml当たり200mgを使用)を使用。 辛口が売り物の主力ビール「スーパードライ」に比べ、柔らかな味わいにしたという。・・・本当に久しぶりなので、アサヒはビールの新規開発を止めたと思っていました。副原料を使うのがアサヒの得意ですが、さてどんなのができたのでしょうか?
早速飲んでみました。ほんのりフルーティな味わいがします。苦みを抑えた味はアサヒの伝統(?)が続いています。3年ぶりの新製品の割にはおとなしい味わいです。悪くはないのですがね。

スパークス

2003年2月19日発売の発泡酒。麦芽、ホップ、大麦フレーク、コーン、スターチ、糖類。アルコール度薬約5.5%。麦芽使用率25%未満。主力の「本生」から2年ぶりの新製品で、発泡酒で初めて複数ブランド体制となる。副原料に大麦フレークを使用。「クリアな味と鮮烈なのどごし」で本生との違いを出すという。・・・無機的な味。アサヒには珍しく苦みを効かせている。後味にその苦みが残ります。

本生 アクアブルー

2003年7月16日発売の発泡酒。麦芽、ホップ、大麦エキス、スターチ、糖類、海藻エキス。アルコール度約5.0%。麦芽使用率25%未満。本生と同様に海洋深層水や大麦エキスを使用。とりすぎると体重増加の原因となる糖質を50%カット(1.8g/100ml)。ミネラルなどのうまみ成分を含んだ海藻エキスを醸造工程で50mg/100ml添加。酵母による発酵度も高めたという。希望小売価格は350ml缶で145円。・・・飲みました。後味がものすごくすっきり。苦みが少し残った。そんなにガブガブは飲めないなあ。

本生 オフタイム

2004年3月発売の発泡酒。

こだわりの極

2004年6月30日発売。麦芽、ホップ、米。アルコール度約5.5%。セブンイレブンと共同開発したチルド(冷蔵)タイプの缶ビール。ヨーロッパ産「スカーレット麦芽」でこくのある味わい、ドイツ産ホップ「ヘルスブルッカー」でバランスのよい香りと苦み、上質な国産米でやわらかな味わいを出したとか。また、酵母が最も活性化する時期に麦汁を再投入する「ドラウフラッセン」製法を採用し、ふんわりとした華やかな香りを出した。また、工場から店頭まで10℃以下のチルド配送しているが、他社は瓶が多いのに対して、購入しやすい缶を採用した。セブンイレブンは独自のチルド物流網を活用して大手ビール会社と共同開発ビールを手がけてきたが、今回で大手ビール会社すべてを網羅する。・・・苦みがしっかり効いたビールでした。

本生ゴールド

2005年2月23日発売の発泡酒。よりビールの味に近づけたのが特徴。発売1ヶ月の販売数量が250万ケースに達し、従来の年間販売目標500万ケースの半分に達したため、目標を従来の1.8倍の800万ケースに引き上げた(2005-3-30)。また既存の生産ラインをフル稼働させ、新たに神奈川工場(神奈川県足柄市)と四国工場(愛媛県西条市)で生産を開始した。・・・後味すっきりで苦みも効いている。発泡酒としてはまずまずの出来映え。

新生(しんなま)

2005年4月20日発売の「その他の雑酒A」。ホップ、糖類、酵母エキス、大豆ペプチド、カラメル色素。アルコール分 5%。大豆ペプチドは、大豆たんぱくから生まれた植物由来の成分で、「キリッとしたのどごしを実現するために、醸造工程で20mg/100ml使用しているとか。また、スーパードライ酵母(アサヒ318号酵母)は、アサヒスーパードライに採用されている酵母で、発酵力が強くキレ味を実現するのに適した酵母という。100mlあたり:エネルギー40kcal、タンパク質0.1〜0.3g、脂質0g、糖質2.5g、食物繊維0g、ナトリウム0〜12mg。・・・今ひとつです。「味の素」のような後味が残ります。

販売不振のため、8月に商品を全面刷新することに決定。発売1年を待たずに新生3に切り替え。

新生3(しんなまスリー)

2005年11月23日発売の「その他の雑酒A」。ホップ、糖類、酵母エキス、大豆ペプチド、カラメル色素。アルコール分 5%。100mlあたり:エネルギー40kcal、タンパク質0g、脂質0g、糖質1.5〜2.5g、食物繊維0g、ナトリウム0〜12mg。原料の大豆ペプチドを増量し、後味のキレを良くした。これまでは他社商品に比べ、苦味などの「重量感」を目立たせていたが、むしろ「キレ」や「スッキリ」といった他社も訴求する味に近づけた。デザインも同社のビール系飲料では初めて「Asahi」のロゴを横向きにした。名称の「3」には、「2」を超えた商品という前向きな意味を持たせたという。・・・やっぱり後味に「味の素」のような感覚が残ります。あまり「刷新」を感じません。

麦香る時間(むぎかおるとき)

2005年9月21日発売の発泡酒。ローソンと共同開発したもの。麦芽、ホップ、大麦、発芽玄米、スターチ。麦芽使用比率25%以上50%未満。アルコール分 5.5%。アサヒ本生比麦芽使用率を約2倍とした。酵母はアサヒ787号酵母(愛称:リッチ酵母)を使用。また発芽玄米を醸造工程で130mg/100ml使用。フルーティな芳香を持ちながら。しっかりしたコク、苦味の調和した発泡酒とか。100mlあたり:エネルギー45kcal、タンパク質0.1〜0.5g、脂質0g、糖質3.4g、食物繊維0g、ナトリウム0〜8mg。・・・確かにコクのある発泡酒です。ここまで麦芽を使用すると発泡酒臭さが薄れます。苦味もしっかりしていますが、後味に残るのが残念。

酵母ナンバー111

2005年9月21日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ。アルコール分 約5%。111酵母は、麦の香りを引き立たせ、なめらかな味わいを演出する酵母。なめらかな味わいとアロマホップの軽快な香りが調和したビールとか。100mlあたり:エネルギー42kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質3.0g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・111酵母を使った商品は初めてのもの。とても香りがよく、苦味もほどよい。後味にしっかりした余韻が残るビールでした。

酵母ナンバー318

2005年9月21日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ。アルコール分 約5%。318酵母は、コクとキレのジャストバランスを演出する酵母。深い味わいとキレの良さが両立したビールとか。100mlあたり:エネルギー41kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質2.8g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・スーパードライに採用している318酵母を使用。たしかにコクとキレのバランスが適度で、言うなれば苦味の効いたスーパードライという感じでした。

酵母ナンバー787

2005年9月21日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ。アルコール分 約5%。787酵母は、しっかりしたコクと、芳醇な香りを演出する酵母(愛称:リッチ酵母)。しっかりしたコクと芳醇な香りが調和した味わい深いビールとか。100mlあたり:エネルギー42kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質3.0g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・苦味はちょうどいいのですが、コクは普通です。バランスはいいがあまり個性はない。昔のサントリー モルツを飲んでいる感じでした。

酵母ナンバー920

2005年9月21日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ。アルコール分 約5%。920酵母は、華やかな香り、すっきりとした味わいを演出する酵母。上面発酵酵母らしいすっきりした味わいのビールとか。100mlあたり:エネルギー40kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質2.7g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・苦味はほどよく、香りはよかったが、後味に金属をなめたような味が残って今ひとつでした。

Mild aroma

2006年3月22日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ。アルコール分 約5.5%。セブン-イレブン・ジャパンと共同開発した。全国のセブンイレブン、イトーヨーカ堂などの酒類取扱店で限定発売。麦芽に含まれるでんぷん質を糖に変える工程を一般的なビールより高温・短時間で処理し、麦芽100%使用のビールだが苦味を抑えたという。100mlあたり:エネルギー45kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質3.2g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・これはなかなかのモノです。香りがよくて、味もマイルドでよい出来映えです。アサヒも麦芽100%ビールを上手に作れるじゃないですか。

ぐびなま

2006年5月30日発売の「その他の雑酒A」。ホップ、糖類、酵母エキス、大豆ペプチド、カラメル色素。アルコール分 5%。炭酸ガス含有。100mlあたり:エネルギー41kcal、タンパク質0g、脂質0g、糖質2.8g、食物繊維0g、ナトリウム0〜12mg。・・・これもビール系に入れるべきかどうか悩みましたが、アサヒがそのつもりなので入れました。飲みたい人はどうぞ。私は飲みません。

Prime Time

2006年6月28日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ、窒素。アルコール分 約5.5%。「良質なビターホップに加え、ドイツテトナング地方のテトナンガー種を中心としたファインアロマホップを使用し、上質で豊かな香りが楽しめる。ドイツ伝統の醸造法「高温アインマイシュ法」を採用することで、泡の質向上にも寄与。苦味とガス圧のベストバランスを実現した」とか。100mlあたり:エネルギー45kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質3.1g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・スーパードライ系です。苦味を抑えて、後味をあっさりに仕上げています。持ったいぶった宣伝の割には、味わいに今ひとつのインパクトを感じません。

醍醐味

2007年4月27日発売の麦芽100%のビール。麦芽、ホップ。アルコール分 約5.5%。イオンと共同企画した。ドイツ産のファインアロマホップを使って、心地よい後味を実現した。収穫後のビターホップをペレット状に加工した後に「ひと手間ホップ製法」と呼ばれる一定の温度と期間をかけて寝かせる技術を活用し、渋みを抑えて苦味を際だたせた。両社の担当者が試飲などを重ねて完成させたという。全国にあるイオングループのスーパーやコンビニで扱う。100mlあたり:エネルギー46kcal、タンパク質0.4〜0.9g、脂質0g、糖質3.2g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0〜8mg。・・・香り豊かで、苦味もしっかりしていて、引き締まった味に仕上げています。

熟撰

2003年4月より限定発売したプレミアムビール。麦芽、ホップ、米、スターチ。アルコール分5.5%。3種類のホップを使用し、通常より2.5割長時間熟成させたもの。100mlあたり:エネルギー45kcal、タンパク質0.2〜0.6g、脂質0g、糖質3.2g、プリン体6.8mg。・・・コクと香りがしっかり出ていていいですね。

アサヒ北の職人 長熟

北海道限定ビール。麦芽、ホップ、米、スターチ。アルコール分5.5%。100mlあたり:エネルギー45kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質3.0g、食物繊維0〜0.1mg、ナトリウム0〜8mg。「クリーミィな口当たりとマイルドでスムースなのどごし」に加えて、通常のビールに比べ熟成期間を3割長くすることで、「リッチな味わいと飲みごたえ感を高めた」。

ザ・マスター

2009年5月26日発売の麦芽100%ビール。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。「ドイツ伝統 pilsタイプ」 「味わい深く、薫り高いビール」 ドイツのミュンヘン工科大学で醸造専門資格「マスター」の称号を受けた同社社員が開発した。麦芽、ホップ、水のみを使い、麦のコクを厚くした。煮沸工程の後半にホップを加える製法を用い、ホップの香りと苦みを強めにした。同社によると、このマスターは国内にアサヒの社員二人しかいない。深い味わいのドイツ産麦芽を一部使用。また、ホップは高い薫りを生むドイツ産を使用。100mlあたり:エネルギー46kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質3.2g、食物繊維0〜0.1mg、ナトリウム0〜8mg。・・・確かにアサヒには珍しく苦みをしっかり活かした味に仕上げていて、香りもいいですね。ちょっと後味に残りますが、まあこれは良しとしましょう、

アサヒゴールド 復刻版

2009年9月29日10万ケース限定でコンビニで発売。麦芽、ホップ。アルコール分5%。1958年に日本で初めての缶入りビールとして発売した当時のレシピを復活。欧米に技術者を派遣し他社に先駆けて習得した缶ビールの原点ともいえる味を再現。麦芽の深い味わいとホップの苦みを大切にしながら、副原料に米を使用して、味わいにまろやかさを加えている。尚、当時は熱処理を実施していたが、復刻版では非熱処理の生ビールとした。パッケージは、故レイモンド・ローウィ氏による当時のデザインを再現、高級感のある金をあしらった。100mlあたり:エネルギー43kcal、タンパク質0.1〜0.5g、脂質0g、糖質3.4g、食物繊維0〜0.1mg、ナトリウム0〜8mg。・・・確かに苦みがしっかりしていますが、味わいは全体として重くてまったりした感じです。主なターゲットに20代の男女を想定しているとのことですが、果たして若者に受けるのかどうか疑問です。アサヒの狙いがよくわからない商品です。

世界ビール紀行 ドイル メルツェンタイプ

2010年9月28日より限定発売。吹田工場製。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。「メルツェンビール」は、ドイツのミュンヘンにおいて、かつて冷凍機がなかった時代、低温を必要とする下面発酵のために3月までの冬期醸造を行っていたことに由来。エキス濃度が高く、やや高めのアルコールを含む。麦芽の香りと麦芽由来の甘みに富み、麦芽の香味と調和したホップのすっきりした苦みを感じるとか。ビール祭り「オクトーバーフェスト」で飲むためにつくられる。缶の上部の画像は、ミュンヘン中心部、マリエン広場に面した「新市庁舎Neues Rathaus。1867〜1909年に建設されたネオ・ゴシック様式の建物。塔の高さは85m。ドイツ最大の仕掛け時計が組み込めれており、定時になると音楽が流れ、ほぼ等身大の人形たちが踊りや劇を披露するとか。100mlあたり:エネルギー49kcal、タンパク質0.3〜0.7g、脂質0g、糖質4.0g、食物繊維0〜0.6mg、ナトリウム0〜8mg。・・・飲んでいてドイツにいる気分になりました。甘みと苦みが濃くて、ビールらしい香りもいいですね。

世界ビール紀行 ベルギー ベルジャンエールタイプ

2010年11月30日より限定発売。「世界ビール紀行」シリーズ第2弾。福島工場製。麦芽、ホップ、糖類。アルコール分6.5%。上面発酵により、強すぎることのないホップ香と、フルーティで甘く華やかな香りが一番の特長だとか。100mlあたり:エネルギー51kcal、タンパク質0.2〜0.6g、脂質0g、糖質3.2g、食物繊維0〜0.3mg、ナトリウム0〜8mg。缶の上部の画像は、アントワープの中心にある広場「グロート・マルクト」に面して建つ「市庁舎Stadhuis」。1561年から1564年にかけて建造されたルネサンス様式の建物。アントワープは、芸術、ファッション、ダイヤモンドの街として知られており、日本では「フランダースの犬」の舞台としても有名。・・・ベルギーには現在約120の醸造所と800銘柄ものビールがあります。ホップの他にハーブやスパイスを使うなど多彩なビールを楽しめます。

初号アサヒビール 復刻版

2011年11月29日限定発売。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。100mlあたり:エネルギー51kcal、タンパク質0.4〜0.8g、脂質0g、糖質4.3g、食物繊維0〜0.2mg、ナトリウム0〜8mg。1892年に発売された、現アサヒビール(株)の社名の由来となったビールで、当時の分析所に基づき現代の原材料、設備、技術で再現した。当時は熱処理していたが、生ビール(非熱処理)で提供。当時はドイツに技術者を派遣し、大阪府の吹田村醸造所(現・吹田工場)で醸造したとか。ラベルデザインは、明治初期の挿絵画家 中井芳瀧(ほうりゅう)氏によって昇る朝日と波があしらわれた。・・・今のアサヒらしくない苦みのあるビールでした

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