幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 12月6日 ● K-1グランプリ。

 フジテレビがここ数年看板スポーツ番組にしようとしているK-1グランプリ。毎年少しずつ人気を上げてきて、今や12月の風物詩としての地位を占めそうな勢いです。以前からK-1のキャラクターとして起用してきた藤原紀香もブレイクして、ますます調子に乗っている(?)という印象もしますが、視聴率が上がらないフジテレビとしては大切に育てたいコンテンツであることは間違いありません。

 デジタル放送による多チャンネル化時代を目前にして、各放送局はいかに多くのコンテンツを育てることができるかが当面の課題です。特にスポーツ中継はバラエティやドラマを作るよりも手間がかからない割には、話題性も高くテレビ向きなわけですから各局とも熱心です。

 日本テレビはジャイアンツ戦があるものの、ヴェルディは当初の人気を失っています。それでも読売が手を引いたヴェルディを引き受けました。これも将来のデジタル化を睨んでのことと言われています。他にも正月の箱根駅伝や、高校サッカーなども日本テレビが昔から育ててきたスポーツイベントです。テレビ朝日はマラソンや駅伝などのロードレースに熱心に取り組んでいます。TBSは、TBSはなにかあったっけ?うーん、パッと思いつかないあたりに、最近のTBSの不調ぶりが(笑)。

 で、フジテレビはかつてはF1を育て、今はK-1とバレーボールなわけですが、バレーボールは日本の不振で今ひとつ盛り上がりませんし、K-1にかける期待はますます大きくなるということでしょう。

 今回のK-1グランプリも、ホースト、アーツら実績のあるベテランと、バンナ、フィルコビッチら伸び盛りの新鋭がそれぞれに持ち味を発揮し、迫力あるKOシーンも次々飛び出したので、内容的には合格点だったと思います。惜しむらくは、これまでの佐竹に変わる日本人代表・武蔵があっさり負けてしまったことですが、まあファンはその差を十分に認識して見ているだけに、それほどマイナス材料ではないでしょう。

 さらにこのK-1がいつまでも日本ローカルなスポーツイベントではなく、世界に向けて発信されていけば、もっと伸びていく可能性があると思います。ルールも簡単でわかりやすいし、言葉の壁もないし、見ていてそれなりに興奮できて面白いものですから、うまく育てれば日本から世界へ(特にアメリカ)と広げられるコンテンツとなり得ると思います。もっともアメリカ市場に本気でK-1を売り込んだら、海千山千の彼らのこと、アッという間に取り込まれてしまうかも知れませんが。

 
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