幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 8月24日 ● インターネットで片づけた自由研究。

 読書感想文ラジオ体操に続く、またまた夏休みネタです。今も昔も自由研究というのは夏休みの宿題の中でも、読書感想文と並ぶ難題。僕の時代にもみんな苦労していました。なにが難しいと言って、自分でテーマを考えることほど子どもにとって難しいことはありません。日頃は学校では教えられたことを覚えるのが勉強なのに、いきなり自分でネタを探せとか言われても、そりゃ無理ってもんでしょ、と子ども心にも思っていました。

 僕はずっと工作が得意な父親に何か作って貰って済ませていました。本当は手伝うのは良くないんだが、とか何とか言いながら、根っから工作系が好きな父親は勝手にどんどん凝ったものを作り上げてしまうので、どう見ても工作が苦手な僕が作ったとは思えない作品が毎年出来上がりました。もちろん先生もお見通しだったのでしょうが、笑って見逃してくれていました。

 さて、30年経って今度は自分が父親になってみると、息子に自由研究をやらせる難しさが良くわかります。親が手伝わないで素晴らしい、いや素晴らしくなくても曲がりなりにカタチになる自由研究を一人で完成させることなど夢のまた夢。今年もテーマ選びからかなり難渋しました。あれやこれやと迷った挙げ句に、結局息子が御岳でのキャンプの時に2個見たというペルセウス座流星群をテーマにしました。

 とは言え、彼の持ちネタは流れ星2個だけ。ペルセウス座流星群について調べようにも、資料も何も持ち合わせていません。本来なら図書館でその手の本を借りてきて書き写すというのが定番かと思いますが、ここで父親の(すなわち僕ですが)登場です。インターネットの検索エンジンでペルセウス座流星群を調べたら、出てくること出てくること。あっという間に子どもの自由研究に必要な資料が揃ってしまいました。

 あまりにも安易過ぎたので、一応息子にもインターネットでの検索エンジンの使い方を教え、自分で検索して資料を揃えた、ということも自由研究に書き加えました。今となってはそれほど珍しいことではないかも知れませんが、ま、ちょっとはオマケが付いた程度には見えることでしょう。

 それにしても30年前、自分の父親に工作を手伝って貰ったことを思うと、あまりに手間が掛かっていないやり方でしたが、息子は30年後に父親がパソコンから資料を揃えてくれたことを思い出してくれるのでしょうか。

 
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