幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 8月3日 ● 相も変わらず読書感想文。

 子どもにとっては楽しい夏休み。しかし唯一の問題は宿題が多いこと。これは僕たちの時代も今も全く変わりません。うちの小4の息子も、毎日母親から「宿題を早く済ませろ、さっさとやれ」とハッパをかけられていますが、遅々として進んでいないようです。

 特に苦しんでいるのが、これまた昔から相も変わらず読書感想文と自由研究。ただ自由研究は出さなくてもよし、ということになっているそうで、とっくに息子はやる気がありません。問題は読書感想文です。なにせ4年生になっても、作文どころか簡単な日記だってちっとも満足に書けない純粋理系タイプの彼には、本を読んでその粗筋をまとめ、なおかつ作者の意図を汲み、自分の感じたことを言語化して適当な文字数にまとめる、なんて作業は、小錦がエベレストに登るがごとき難関です。

 まず読む本を選ぶことから難航します。日頃ゲームの攻略本くらいしか手にしない息子ですから、長いまともな文章など読めるはずもありません。手頃な短編を見つけて読んでも、粗筋をまとめるのにまた一苦労。そこまでですでに一週間が経過しています。当然、肝心の感想なんてものを書き始める頃には、すでに疲労困憊しています。

 以前にも、こんな作業を日本語もまともに操れない小学生にやらせる意味があるのか、ということを書きました。国語が全くダメな息子だけではなく、僕のように純文系の人間ですら、小学生の頃は読書感想文は苦手でした。多分大人になった今でも、まともな感想文ひとつ書けない人は多いことでしょう。

 テニスを子どもに教えるには、とにかくテニスは楽しい、ということを感じさせなければならないと多くのジュニアの指導者が言っています。同様に読書感想文が読書する習慣を身につけさせようという狙いならば、やはりまず読書の楽しさを覚えさせることが第一目的でしょう。それなのに、なにか本を読んで楽しいと思っても、その後に感想文という苦行が待っていては逆効果です。少なくとも小学校低学年には、何を読んだか、という読書ノート程度の提出でいいんじゃないでしょうかね?夏休み突入後すぐに取りかかったにも関わらず、息子は昨晩12時半までかかって、ようやく感想文を書き上げました。
とりあえず、読むたびに(1日1回)

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