幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月31日 ● 2004年と2010年のナダル。

 全豪はラファエル・ナダルが5時間24分の激闘の末、メドベージェフを下して2回目の優勝を遂げました。これだけ書くと「あー、良かったね」ですが、これでナダルはキャリア・ダブルグランドスラム(4大大会全てを2回以上優勝)を達成し、そしてフェデラー、ジョコビッチと並んでいたグランドスラム通算優勝回数を21回に伸ばして単独トップに立ちました。まさに歴史的快挙です。しかもナダルは35歳。昨年8月から足の故障でツアーを欠場しており、今年に入って復帰したばかり。それでこの優勝ですからまさに「超人」だと言っても過言ではないでしょう。

 思い出すのは今から18年前の2004年。僕はテニスサークルの仲間4人連れでメルボルンまで全豪オープンを見に行きました(詳細こちら)長年の夢だったグランドスラム観戦を初めて実現したのです。とにかく楽しく思い出深い旅でしたが、この時にスタンドで最初に見た試合が17歳の新鋭ナダルの試合でした。そしてナダルも初めての全豪出場だったのです。

 前年にプロ入りしたナダルはランキングをTOP50以内まで上げてきていましたが、まだ無名に近い存在でした。テニス雑誌を愛読していた僕はナダルのことは知っていましたが、もちろんプレーを見るのは初めて。若々しくて切れの良いテニスをするなと思って観戦していたら、あっさりと勝ちました。この年の全豪はフェデラーが第2シードで出場してサフィンとの決勝を制して全豪初優勝を遂げた大会でもあり、世代交代が大きく進んだ年でした。

 それから6年後の2010年10月。ナダルは初来日をしてジャパン・オープンに出場します。僕は友人に譲ってもらった有明コロシアムのロイヤルボックスでナダルの準決勝を観戦しました。ところがナダルはかなり苦しんでいて、トロイツキにマッチポイントを握られてしまいます。ナダルのセカンドサーブがネットに当たり辛うじて相手のサービスボックスに入りレットになりました。あれがフォルトになっていたらナダルの負けでしたが、そこからナダルは何とかマッチポイントを凌ぎタイブレークを制して勝利、そのままジャパン・オープン優勝を果たしました(詳細こちら)。

 ナダルの試合を生で観戦したのはこの2回だけですが、フェデラーだって直接試合を見たのはジャパン・オープンに来た時のヘンマンとの決勝だけですし(全豪では練習しているところは見ました)、ジョコビッチは一度も生で見たことがありません。フェデラーのテニスが大好きで彼の長年のファンですが、ナダルの人間性も好きですし、何より2回も試合を見ていることで親近感を持っています。フェデラーの記録を抜いたのがナダルで良かったと思っています。おめでとう、ラファ!



(下の写真は僕が撮った2004年全豪2回戦のナダル)




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