昨日、有明の楽天ジャパンオープンを見てきました。「あれ、先日も行ったんじゃ？」と思われた方も多いと思いますが、先日の水曜日に行って、中２日おいてまた土曜日に行ったんです。先日はナダルも錦織も見損ねたので、昨日はリベンジです。まあ行くことになった経緯その他はまた後日に書かせていただきます。

　で、リベンジで見に行ったナダルですが、それはそれは素晴らしい試合を見せてもらいました。リベンジ大成功です。会場に毎日詰めている松岡修造も「今日来たお客さんはこんな素晴らしい試合を見られて幸せですよ」と言っていましたが、本当にその通りだと思いました。いくらナダルが凄くても、やはりテニスは相手あってのこと。相手のトロイツキが素晴らしい出来で完璧なテニスをしたからこそ名勝負が生まれました。

　試合は第１セットは互角。お互いに隙のないテニスで一歩も譲らずにタイブレイクに突入。ここでナダルがわずかなトロイツキの隙を突いてサービスエースを重ねてタイブレをものにしました。第２セットは最初のゲームでトロイツキがブレイクに成功。後はお互いにまたも譲らず、最初のブレイクが効いてトロイツキがセットオールに持ち込みました。

　そしてファイナルセット。先にブレイクをしたのはナダル。5-3でナダルサーブとなり、ここで勝負あったかと思ったのですが、昨日のトロイツキは125％（松岡修造談）の出来なので、ここで何とブレイクバック。逆に追い上げて逆転し、6-5とリードしてトロイツキのサーブ。ナダルは大ピンチです。しかし、ここからトロイツキが「勝ちびびり」します。チャンスボールを再三ミスってまたもタイブレにもつれこみました。

　タイブレイクでもトロイツキが先行します。5-6とマッチポイントを握られてナダルのサーブ。ファーストが入らず、セカンドサーブもネットに当たります。思わずダブルフォルトで終わったかと会場中がヒヤリとしましたが、これがネットイン。改めてセカンドサーブを打ってこのポイントをナダルが取りました。しかし、その後またも6-7でトロイツキのマッチポイント、そしてトロイツキのサーブ。今度こそナダルもダメかと思ったのですが、ここにきてトロイツキがまたもチキンになります。いわゆる「チキった」ミスショットを連発して、最後はナダルが大逆転勝利を収めました。

　見ている方は「ナダル負けた！」と思った瞬間が何回もあって、本当にドキドキした試合でした。ナダル自身が試合後のインタビューで「運があった」と言うように、どちらに転んでもおかしくない際どい勝負でした。ナダルはやはりハードコート、特に有明のような高速のハードコートが苦手なんだなぁと改めて実感できました。今日の決勝はナダルと同じくらい高い身体能力を持つモンフィスです。最後はどちらが笑うことになるのか楽しみです。さすがにテレビ観戦ですけど。

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