幹事クリタのコーカイ日誌2009

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9月25日 ● その後のドラクエ9。

 7月に発売されたドラクエ9をのんびり攻略し、さすがに今はクリアして「その後」の世界で遊んでいます。今回のドラクエはこの「その後」がメインとまでは言いませんが、随分と充実しているようで、ここから第2章的な印象を持つほどに、いろいろと新しい展開が待っています。

 逆に言えば、本筋はかなりあっさりとしていて、正直脇目もふらずに攻略してしまうと「あっけないな」という感想しか持てません。レベルも簡単に上がるし敵も弱いし謎解きも単純で、あーでもないこーでもない、と悩むほどのことがない上に、ストーリーも複雑ではなく、キャラもぼやけていて印象的とは言いがたいし、まあバッサリ言えば「拍子抜け」です。

 その代わりクエストだの宝の地図だの錬金だのはやたらと数が多くこみ入っています。僕もクリアしてすでにレベルも50を超えているのに、やり残したことが山のようにあって、どこで終わったらいいのかさえ見えてきません。それもクリア後にしかできないことも多く、そのあたりがクリアしてからが本番か、と思わせる要因でしょう。

 こういう作りになっているのは、本来的には邪道だと思います。あくまでも本編で十分に楽しませて遊ばせてこそでしょう。ただ昔のドラクエと違って、今はネットで攻略サイトが花盛り。攻略サイトを見て解いてしまうようなユーザーに対して、どれだけ本編を充実させたところで無意味です。だったら、クリア後のニッチなお楽しみを増やして、そこでたくさん遊んでもらおうということになるのも仕方ないところなのでしょう。

 ファミコン登場から四半世紀。ゲームを楽しむ世代も随分と幅広くなってきました。ドラクエのような「国民的ゲーム」の難しさは、この幅広いユーザーの誰もが楽しめるように作らなければならないところです。歌謡曲が「国民的ヒット」が出にくくなり、狭いターゲットに向けて作られるようになったように、ゲームもどんどんターゲットを細分化していかないと成立しない時代になっているようなので、万人受けを狙うドラクエには厳しい時代だと思います。