幹事クリタのコーカイ日誌2009

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5月8日 ● モテに不思議のモテあり。

 よく男性誌でも女性誌でも異性にモテるための特集を組んでいます。雑誌に限らずネットでもモテるためにはこうしろ、的なサイトがあります。しかし、そこに書かれていることをそのままやれば必ずモテるようになるかというと、そんなわけがないことは誰でも痛感しています。マニュアル通りにやっていることを見透かされて、かえって恥ずかしい思いをするだけです。

 僕は昔から異性にモテる人のことをいろいろウォッチングしてきました。観察と分析です。それは自分がモテたいからと言うよりは(もちろんモテるのはやぶさかではありませんが)、純粋な好奇心からです。人が人を惹きつける要因とは何かを知りたいのです。その一端として、2年前に「金をかければモテるわけではない」ということも書いたし、もっと昔には「モテる男モテない男」を芸能人に例えて分類したこともあります。

 しかし、どこまで研究しても「モテ」はなかなか奥が深く難しい問題です。と言うのも「蓼食う虫も好きずき」という言葉があるように、人によって好みが違うので、ある人にはNGでもある人には二重丸という場合もしばしばあるからです。また一様に好かれることは好かれるけど、広く浅くという場合もあれば、一部の人にだけ大人気ということもあり、それをどちらも「モテ」と括ってみてもジャンル違いなので共通項はなかなか抜き出しにくいのです。

 野球の野村監督の名言に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのがあります。勝つときには運や偶然で思わず計算外の勝ちが転がり込んでくることがあるけれど、負ける時には必ずきちんとした敗因があるという意味です。これと同じで、僕も「モテに不思議のモテあり、非モテに不思議の非モテなし」という言葉を考えてみました。

 言うまでもなく、モテる時にはなぜモテているのか他人も自分でさえもわからない時というのがあります。「人生には3回モテる時期がある」という言葉もあるように、まさに「不思議のモテ」があるのです。しかし、モテない人間にはモテない理由がハッキリとわかりやすくあるものです。短所というのはそれだけ目につきやすく、また誰でもわかりやすいので共有性が高いのです。逆に言えば長所というのは人によってアピールポイントにならない場合も多いということでもあります。

 顔が良いのにモテない、優しいのにモテない、地位も収入も学歴もあるのにモテない、そんな男性はたくさんいます。逆にそういった条件なんてなにひとつないのに、なぜかいつもモテている男も存在するのです。もちろん女性でも同様の例はたくさん見受けられます。本当に不思議です。それを「オーラ」があるとか「フェロモン」が出ているとかで説明するのは簡単ですが、モテウォッチャーとしては、もう少し何か説明がつかないかと今もいろいろ考えているところです。また何か思いついたら書いていきたいと思っています。