「モテ男」の条件とは「金」「ルックス」というのが定説ですが、それ以前に「コミュニケーション能力」が大事というのも当然のこと。いくら金持ちでイケメンでも、話の通じない奴とは長続きしません。うちのサークルの某氏はそこのところが決定的に欠如しているがゆえに、毎回失敗を繰り返しています。

　「コミュニケーション能力」と言うと、すぐに「口が上手い」ことだと思いがちですが、それ以前に「相手の話を聞いて理解する」ことの方が実は大事です。相手の気持ちがわかれば口下手でも対応を間違うことはそうそうありません。逆にいくら口先だけ巧みでも、相手のニーズに合致しなければ単なるオシャベリな奴で終わってしまいます。「話上手より聞き上手」です。

　某氏は対女性に限らず、我々との間でも本当に人の話を聞いていません。メールもちゃんと読んでいません。自分に都合の良い情報だけを取り込んで、それ以外をシャットアウトしてしまうがために、いつもコミュニケーションに齟齬をきたしています。「ちゃんと伝えたのになんで知らないの？」ということがしばしばで、そのたびに相手がイライラしてしまいます。だから彼がいくら熱心に女性を口説いても、的が外れているために相手にヒットしないのです。

　女性にモテたいのなら、まず相手が何を望んでいるのかを把握すべきなのに、逆に自分が何を望んでいるのかばかりを理解させようとするから「ウザイ」と言われてしまうのです。自分が「こうして欲しい」だけで終わっている恋愛は恋愛ではありません。それはお母さんに言いなさい。

　その点、ＭっちゃんやＫ橋は女性の言わんとすることをよく聞いています。彼らは優れたハンターですから、常に相手の隙を狙ってつけこもうと考えていますから、それが口説かれる対象の女性にしたら「ちゃんとわたしの話を聞いてくれる」と思ってしまうのでしょう。

　ただ彼らの弱点は本心から「理解しよう」としているわけではないところで、「こうきたらこう」とマニュアル通りに対応しているだけですから、最初は優しくて良い人に思えても、付き合いが長くなるにつれて「わかったふり」だけなんだとバレてしまうこと。Ｍっちゃんは付き合いの長い女性（奥さんとか雌豹さん）には、「本当に人の気持ちがわからない冷たい人」だと言われるそうです。

　相手のして欲しいことをきちんと理解する「読み取り」「聞き取り」能力を磨いて、それを実現してあげられる実行力があればモテるのです。むやみと高い食事を奢って高いプレゼントをしていれば良いというものではないことに、早く某氏も気づくことを願っています。今のままでは無駄なお金を遣うばかりなので。ほんと、週に１０万円も似合わない服を買っている場合ではないですよ。