幹事クリタのコーカイ日誌2007

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4月1日 ● ねるとんパーティでの出会い。

 うちのテニスサークルの某氏(本人のためにイニシャルも自粛)は41才。未だに独身ですが、条件だけなら愛知県一と言われるほどのプロフィールを誇っています。学歴、会社、年収、資産、趣味なども完璧ですし、ルックスも年齢よりは若く見えるし悪くありません。その上、両親ともに亡くなっているので嫁姑問題もなく介護の心配もありません。ご両親が残した家屋敷と畑まで持っています。40代なのは気になりますが、条件面だけならほぼ非の打ち所がない花婿候補です。

 お陰でお見合いとかの話をすると、女性側がその条件で大いに乗り気になるのですが、なぜかまとまりません。なぜまとまらないのかは僕たちはわかっているのですが、本人はあまり理解していないようです。まあそれも今はやりの「鈍感力」が身についているのですから素晴らしいことだと思います。

 で、先日焦った某氏は1万円以上を投じてねるとんパーティに出席。そこで自称25才の美女と出会い一目惚れ。すぐに1回目の食事に誘い、何とサークルメンバーの帰国歓迎会を我々に嘘を吐いて欠席してまでして、高級レストランでデート。彼女はその後のメールで「わたしはあなたとの結婚を心に決めています」とのこと。某氏は舞い上がりました。

 2度目のデートはホワイトデーの頃。名古屋で話題のミッドランドスクエアに行き、なんと一人3万円を超えるコースを注文。さらに彼女を喜ばせようと15万円のネックレスをプレゼントしたそうです。まだ2度目なのに某氏は完全にトップギアに入っています。しかし、2度目のデートの後に彼女は「わたしは結婚したいんだけど、両親が反対しているので説得したい」と言ってきたそうです。なんでも2度のデートで帰りが12時近くなったことに「若いのにそんな遅くなるとはけしからん」と言われたとか。若いって言っても40代なんですけどねぇ。

 3度目のデートは彼女の両親の言いつけにしたがってクルマはやめて電車で会い、一人2万円の食事を奢って、帰りも門限10時と言われたのでそれを守って帰ったそうです。そのデートの時に彼女が「父が母に結婚30周年のプレゼントをしたいと言っている。予算は300万円くらい。カルティエについてきて」と言われて、ミッドランドのカルティエに2人で行って、VIPルームで400万円超のネックレスを見てきたとか。彼女はそのネックレスを自分でつけたりはしたそうですが、さすがに某氏も買うことはしなかったそうです。ただ、その時に彼女が気に入った150万円の指輪は誕生日プレゼントに買っても良いかと思っていたそうです。そして、このデートの最後に初めて握手をしてもらったみたいで、それが最初で最後の彼女との「触れ合い」になりました。

 その3度目のデートの後に、ねるとんパーティの主催者からいきなり「『両親が反対しているのでお断りします』とのことです」との連絡が入り、某氏の夢はあっさりと1ヶ月で潰えました。納得いかない某氏ですが、それっきり彼女からは梨のつぶて。某氏は彼女の携帯に電話をするでもなく、ただただ「ハートブレイクして落ち込んでいます」とのことです。ちなみに彼女の写真を見せてもらいましたが、僕だけではなくみんなの感想は「これで25才?」ということ。某氏はそれを聞いて「年よりも若く見えますか?」と喜んでいましたが、もちろんそんなわけはありません。しかも某氏は彼女の仕事も何をしていてどこに勤務しているのかも知りませんし、そのセレブなお父さんの仕事のことも良く知りませんでした。

 さて、この話を読んだ皆さんはどう思われましたか?突っ込みどころ満載で困りましたか?恐らく9割の人は僕と同じ感想だと思います。「騙されているぞ!」って。でも本人は「良い夢を見た」といたく幸せだったみたいですから、あまりとやかく言うのもどうかと思っています。それに150万もする指輪を買う前だったから被害総額はまだ安く(というほどでもないけど)済みましたしね。それだけでも不幸中の幸いと言うことで。

 教訓。女を見たら泥棒と思え。ま、出会う場所によりますけど。


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