昨日ぶっち切りで優勝してしまうかも、と予想した中日ですが、開幕戦では少々苦しんだものの見事な逆転勝ちを収めました。先発川上は一度は逆転されたものの、すぐに味方が再逆転してくれて勝ち投手になり、お立ち台には同点打の中村紀と逆転打の立浪のベテラン２人が立ちました。今年中日に拾われて選手人生をつないだ背水の陣の男と、生え抜きでチームの「顔」であるベテランが揃って活躍したことで、チームもファンも最高に盛り上がるカタチでのスタートになりました。

　さてこうなると名古屋のスポーツファンとしては、中日ドラゴンズと名古屋グランパスエイトのＷ優勝を夢見たくなります。この夢は毎年僕は春になると書いていることですが、Ｊリーグがスタートして以来、グランパスが一度もＪリーグを制覇したことがないため、夢のままでずっと終わってきました。

　しかし今年のグランパスは開幕から３連勝と波に乗っています。しかもこれがフロックではないことは、昨シーズンの終盤６試合を５勝１分の快進撃を果たしたことで証明されています。きっかけはＦＷヨンセンが加入したことですが、それだけではなくようやくフェルホーセン監督の目指すサッカーと選手の理解が噛み合ってきたことが大きいと思います。グランパスは確実に強くなっているのです。

　過去にプロ野球とＪリーグを同一都市のチームが同一年に優勝したことはありません。強いて言えば一昨年の2005年は阪神タイガースとガンバ大阪が優勝していますが、阪神は正確に言うと大阪のチームではなく兵庫県のチームであって、大阪を本拠にしているのはオリックスです。また1994年に巨人とヴェルディ川崎が優勝していますが、これも同じ読売系列とは言え本拠地はやはり都道府県すら違います。

　札幌、仙台、千葉、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡と、野球とサッカーのプロ球団を両方持つ都市はいくつもありますが、今年にどちらも優勝を狙える実力があるのは名古屋だけです。後はせいぜい千葉と東京かな？大阪はガンバは強いけどオリックスは無理でしょうし、福岡はソフトバンクは強いけどアビスパはＪ２降格してしまいました。札幌も仙台もＪ２です。

　中日と違って応援のしがいがないことで知られるグランパスではありますが、日本初の二冠王目指して名古屋頑張れです。