幹事クリタのコーカイ日誌2007

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3月30日 ● 今年のプロ野球を予想する。

 プロ野球はパ・リーグが先週から始まっていて、セ・リーグも今週から開幕します。毎年のことながらプロ野球が開幕するといよいよ春だなぁと感じますが、今年は松坂がメジャー移籍したり、裏金問題があったりで、華やかな話題に乏しくちょっと寂しい開幕になりそうです。

 毎年恒例の順位予想ですが、今年は1位だけ当てるなら簡単です。パ・リーグはソフトバンクがぶっちぎり、セ・リーグも中日が楽々といくことでしょう。他球団が軒並み戦力ダウンしている中で、ソフトバンクは小久保が戻ってきて多村を獲得して、松中の前後を固める主軸が固定できそうです。もともと全日本クラスの先発投手が4人もいるわけですし、どう考えたって負ける要素はありません。

 唯一パ・リーグでソフトバンクの存在を脅かすとしたら、一昨年の覇者千葉ロッテでしょう。去年はWBCに選手を供出し過ぎて調整遅れでスタートに失敗してしまいましたが、今年は大丈夫そうです。もともと先発投手陣はソフトバンクにひけをとらないくらい揃っていますから、打線さえしっかりすれば対抗馬一番手です。

 松坂の抜けた西武、新庄と小笠原の抜けた日本ハムはどちらもその穴を埋め切れていませんし、楽天は田中が加わったくらいでは最下位脱出は難しいことでしょう。オリックスは谷が抜け中村紀が抜けましたが、日本球界に復帰したローズがガンガン打ちそうなので、去年よりは良いかもと思います。クライマックスシリーズに進めるのはソフトバンク、千葉ロッテ、西武の3球団かなと思いますが、短期決戦に弱いソフトバンクもこれだけ戦力が整っていれば、今年こそ日本シリーズに駒を進めるのではないかと思います。

 セ・リーグでは中村紀を補強し、アレックスの代わりに李を獲得した中日がダントツでしょう。補強が的を射ているし、川上、福留、岩瀬、井端、荒木といった主力選手がピークを迎えています。来年以降はメジャーへの流出も考えられますし、そうでなくてもレギュラーの平均年齢が高いチームだけにこれから力は衰える一方です。今年日本一を取らないでいつ取るんだ、という勝負の年です。

 対抗は阪神以外に考えられませんが、井川の抜けた穴の大きさと、下柳、金本、矢野らベテランの力の衰えが心配です。加えて剛球一本槍の藤川が今年も通じるのかどうか。と言っても、投打のバランスも取れているし、ここ数年の「勝ち癖」の資産は今年も生きてくることでしょう。

 それに比べて「負け癖」がついてしまった巨人は、戦力の割に今年も弱そうです。小笠原、谷、門倉と補強したものの、代わりに小久保、工藤、仁志を放出しているわけですから、プラマイゼロに近いですし、高橋由を一番に起用するなどという苦肉の策は、取りも直さず戦力のバランスが相変わらず悪いということの証明です。足が速くて出塁率の高い1番、確実にボールに当てられて小技もできる2番がいてこその主軸です。中日、阪神、そしてヤクルトにも劣る、点だけで線になっていない打線では今年も苦戦は間違いないでしょう。

 ヤクルトは岩村が抜けた上に古田の衰えも隠しようがなく、巨人と3位争いをするには「嬉しい誤算」の選手が出てこないと厳しいかも知れません。横浜は門倉と多村の穴が埋められるかどうか。広島は黒田残留は朗報でしたが、両チームとも選手層の薄さが問題です。クライマックスシリーズには中日、阪神、巨人ではないかと思いますが、実質的には中日と阪神の一騎打ちでしょう。

 日本シリーズは中日とソフトバンクという、ともに長期戦には強いけど短期決戦には弱いチーム同士の戦いになりそうです。投手力ではソフトバンク、打力では中日が一枚上のような気がしますが、ともに大差はありません。最後は怪我人が少ない方が勝つのではないかと思います。中日のアキレス腱は岩瀬。さすがの鉄人もここ数年は投げ過ぎのような気がしますから、シーズン後半に故障していないと良いのですが。

 

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